8mmの同時録音撮影 その1 カメラノイズ

8ミリで同時録音撮影するのは、今も昔もちょっと大変。
ポイントを二つ、「音のズレ」と「カメラノイズ」に絞ってちょっと考えてみます。


静かなカメラを選ぶ?NIZOのサウンドカメラは段違いだ?

まず絶対的に音漏れの少ないカメラを使うという手があります。これには、NIZOのサウンドカメラにかなうものはおそらくないでしょう。8mmカメラの走行音に慣れている人ほど驚きます。
今現在、当方の手元にはNIZO6080があります。これは200ftカートリッジ用に上部が開閉するようになっているので、NIZO4080ら50ft専用機と比べるとほんの少々音が大きいような気がしますが、耳慣れた1014XL-Sなどと比べても段違いの静かさです。


付属品のマットボックスを付けた、ちょっとえらそうな写真しか撮ってませんでした

普通町中で撮影していると、シャッターがスタートすると誰かが振り向きますよね。
このカメラではそれがありません。屋外ではシャッター音は雑踏に紛れて全然聞こえません。
200ftカートリッジなら全巻巻き戻し可能、ややコントラスト堅めですけど発色よいレンズ、各種特殊撮影機能と安定した走行などなど、NIZOならではの使い勝手の良さなどなど実用向きカメラ。
でかいのが難点ですが、学生時代にこいつがあったらさぞかし楽だったろうな・・・ああ・・・おっと、遠い目に。当然の事、ガキが買えるような値段ではございませんでした。
オオノ隊員さん曰く、エルモのサウンドカメラもかなり静音化には注意が払われているとのこと。当方、1012S-XLなどはさわった程度ですしよくわかりません。皆様のご意見をお待ちしたいと思います。

一般的に言って、同じメーカーの商品群では、サイレントカメラよりサウンドカメラの方が、走行音が漏れないようになってる、と考えてイイでしょう。

さて、シングル8。シングル8カメラは薄型なせいでしょうか、サウンドカメラでも総じて走行音が大きめなのが残念です。それでも、サウンドのPシリーズになると少し小さめで、P500や最終機種であるP400あたりは結構がんばっています。一方、サウンドのZシリーズは、音漏れ大きいですね。それでもカメラ自体がでかい方がやや音が漏れない印象があるので、Z850とかZX550あたりを選ぶとイイかも知れません。

どうやって静かにするか
音が静かなカメラを選ぶのではなくて、今使っている愛器をどうやって黙らせるか。これはもう何かを被して、遮音するしかありません。
試しにタオルとか被せてみると全くダメな事に気がつきます。ジャケットみたいなものをこしらえたりしてもなかなか完全には消せません。
当方は屋内で同録をした時には、カメラにその辺に会った毛布・・・知人の家だったので万年床からはぎ取って・・・で巻いちゃいました。確かZC1000でしたか。露出をいじる必要ないのでこれでよしと。
しかし、レンズからも音は漏れるのです。レンズは隠せませんから、後は音を拾わないようにマイクをうまくさばくのです。その場その場でしのいでいけばいいのですから。
というわけで、録音のスタッフがいるような場合には、なんとかなります。ひとりでこれ全部やろうとすると大変なのです。ひとりで制作する場合は静かなカメラを選ぶのも1つの手です。

さて、順番が逆になりましたが、今現在8mmのサウンドフィルムは製造販売されていません。ですから、録音機材を別に用意する必要があります。編集時に、音と画を合わせていく作業がまず必要になるのですが、これがちょいと難物でして。つまり、「音のズレ」の問題が。


以下次回。

太田達也監督『REM』(1984)

太田達也監督『REM』

昨年の12月4日に、太田達也監督の『REM』が、都内で突如再上映されました。
『REM』は、1984年公開の8mm映画。あたくしは、この映画には想い出がございます。そして監督に一言言いたいな!とずっと思っていた作品なのです。

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俳優の阿部能丸さんから「『REM』再上映!」と聞いても全然信じておりませんでした。ところが美加理やら、手塚眞やらと書かれたチラシを見て、間違いなくあの『REM』だ!見なくては!と年も押し詰まった12月に見に行く事にしたのです。

『REM』を知らない人にちょっと説明しますと、ジャンルは80年代初頭に一斉を風靡したサイバーパンクSFもの・・・と断言できない・・・んですけど、そこにアナーキーやスターリンとかに代表される強面のパンクや、小劇場演劇のニュアンス?がそこはかとなく匂い立つ作品・・・なのかしら?こう言っちゃっていい・・・いいのかな?

ああ、説明できん!出来ないぞ!
だって、セリフ全然聞き取れなかったんだもん!十数年前に見たときには!
これじゃスジなんぞ説明出来ませんって!

エジンバラ映画祭での上映から帰ってきた凱旋上映。
たしかに、上映前に「今回音質が非常に悪くて」から前置きされましたが、上映が始まると・・・おいっ!これ音質悪いって言うレベルじゃない!

8mm映画は録音が悪いと、聞き取ることだけでかなり頭が疲れちゃいます。まして2時間の8mm超大作。もう、くたくたになってます。それでも聞き取れない。うんと後ろの方の席だった、ってのもあるのですが。
映し出されたショットは力強いんです。原口智生さんがこしらえた不気味なガジェットも印象が強く残ります。ところが台詞は何言っているのか曖昧模糊。
このギャップがずーっと気持ち悪くて。

それがついに見られる、と言うわけです。ついにけりが付けられるかも!です。


普段は工房だという、趣のある会場にはにわかにGS-1200が据え付けられ、満員御礼。阿部さんにご挨拶。この映画で重要な役で出演してるのです。

さて、上映が始まりました。音質は、格段によくなっていて嬉しい限りです。
上映後、太田監督にご挨拶。十数年前の上映会の時の音が悪くて全然訳わかんなかったですよ!とグチをひとしきり。
ご本人は前の上映の時の音質についての記憶はないようでしたが、逆に質問を。

「で、スジ今回は分かりました?」

わかりまし・・・100%わかったとはいえません。確かに、音は聞きとれたのです今回は。

でも、でも、結構ピンボケなんですよ、この映画。昔はうんと後ろの席だったから気付かなかったんですね。
発色の感じからすると、ZC-1000使用でしょう。いろんな技術は高いですし、小劇場の花だった美加理さんとかの芝居はすばらしいのですが、目を見はろうが閉じようがフォーカスはぼけたままです。何が写っているぐらいはもちろんわかりますが、この映像でなんか判断していいのかな?

竹熊健太郎さんのブログに、上映会主催者のトラックバックが載ってました。上映状況が万全ではなかったとか。

でも、それとこれとはちょっと違う感じ。
当方は、もう今まで見てきた『REM』のフッテージを脳みその中で適当に理解してみるしかないのです。
多分、今ある姿が一番完成形態に近いのでしょうが、こちらの記憶の中で別な映画が、いろんなショットや音声が補完されて、別な映画に仕立て上がってきそうです。

そして同時に、いつまでも完璧な上映会に行けない作品として、残り続けるのではないかと・・・。

 

中古カメラを買うときのチェックポイント

 昨晩は、契約しているサーバー業者が丸ごとダウンして、ほとんどアクセス不能になってしまいました。きっと、フジカスコープMX70やMG90の怨念でしょう。

 8mmカメラや映写機は20年以上の中古品がほとんどですから、いろいろと不具合が出て来ているものがあります。かびもあるでしょう、入れっぱなしの電池が破裂しているというのもあるでしょう。
 そういった環境や使用状況がもたらすトラブルとは違って、同じ機種に多く見られる故障というのがあります。それは材料の劣化や機構的な無理が来ているとか、その機種ごとの固有の性質によるものです。
気が付いたのを少し書いておきます。

●キヤノンカメラの露出計トラブル
 キヤノンのカメラの初期のものは露出計のトラブルが発生しやすいです。露出計の針が引っかかったように動かなくなるもの。マニュアルだと操作できる場合もあり、逆にマニュアルだけができない、と言う場合もあるようです。
 キヤノン814、518、518SV辺りで見かけます。1014エレクトロニクや814エレクトロニクでは未経験ですが、起きるかも知れません。
 修理をされている方から「この頃のキヤノンの8ミリカメラの露出計はゴム(?)の摩擦で動力を伝えるところがあり、ここが劣化すると動かなくなる」とか聞きました。中古品を買うときは、ここは要チェックですね。

●ニコンR8とR10の電池ボックス不良
 ニコンのR8とR10は、電池ボックスの不良を時々見かけます。撮影し出すとすぐに電池ボックスがとんでもなく発熱する、と言うトラブル。
 電池ボックスの端子がショートしてるかな?とひねくってみたのですが、なんだかよく分かりません。
 R8やR10を買う際には「電池を入れて駆動するか」この点、要チェックですね。

●フジカのサウンド機のファインダーマスクのズレ
 これは、何台も目にしました。ファインダーを覗くと周りに黒い縁がありますが、これがずれていて画面の中心が実際に撮影されるものとずれてしまう、と言うトラブル。サイレント機にもあるようですが、あたくしはサウンド機でよく見かけて何度か修理に出したことがあります。結構、お気楽に固定されているようです。

 ぱっと思いつくのはこれぐらいですが、もっとあるのだと思います。

 

エルモフィルマチックサウンド パルス同調

前回の富士写真フイルム社の「フジカパルスシンクシステム」に続いて、エルモ社の「エルモフィルマチックサウンド」方式のご紹介を、オオノ隊員さんにいただきました。エルモが日本でもっとも最初にパルス同調システムを世に出したのですから、こちらから先に紹介すべきでしたね。
写真は当方所有のDR-1。

 


 

エルモGPデラックスは昭和44年(1969年)に発売になった日本初のパルス式映写機です。
テープレコーダーの音声トラックとは別に、パルストラックを設け、ここに映写機を制御する信号(パルス)を録音します。
この信号によって、テープレコーダーの速度に、映写機が追従して同調します。

パルスはフィルム1こまに対し1パルスで、ちょうど、テープに目に見えないパーフォレーションをあけるようなものです。
テープレコーダーの速度が速くなれば映写機の速度も上がり、テープレコーダーの速度が遅くなれば、映写機の速度も遅くなって、両者が同調するのです。

タイムコードによる同期と違って、スタートがずれれば、そのままずっとずれてしまいますし、映写中に何らかのトラブル、一瞬画像が流れたような場合、そこからずれてしまいます。

しかし、以前は、放送用のフィルムでも、シネテープによる同期走行で放送されていたことを思えば、(パルス式と同様の欠点がある)充分実用的な方式です。

ではエルモGPデラックスでパルス同調をする方法です。

別売のパルス同調用のアクセサリーが必要になります。

シンクロサウンドA-1

筒上の機械で、基本的にはモノラルのオープンテープレコーダーに取り付けて使用します。
ハーフトラックの磁気ヘッドを備えており、テープの走行経路の途中に取り付けます。(ユニバーサルスタンドを使用する)
映写機とはコード1本で接続完了です。

これにより、モノラルテープレコーダーが、2トラックテープレコーダーとして使用できることになります。
テープレコーダーのヘッドで音声の録音再生を行い、シンクロサウンドA-1のヘッドで、パルスの録音再生を行うのです。
したがって、テープは片道走行となり、往復使用はできなくなります。

まず、映写機を走行させて、SA-1でテープにパルスを録音します。
後はそのパルスを再生して、映写機をコントロールしながら、音声の録音再生を行います。
パルスを録音するときは、映写機のスピードコントロールノブを定位置(18こま毎秒)に合わせておきます。
18こまから前後に相当ずれても、そのまま同調しますが24こままでは同調しないようです。

フィルム1こまに対し、1パルスで制御していますので、画面と音声の同調は完全です。

シンクロサウンドSA-1

上記A?1の改良型で、磁気ヘッドが、4トラックオープンテープレコーダーの第4トラックの位置用に設けられたものです。したがって、モノラルオープンテープレコーダーにも使用できます。

4トラック2チャンネルのオープンデッキに取り付ければ、音声をステレオ録音再生することが可能になりました。
4トラック4チャンネルのオープンデッキに取り付ければ、音声用には3チャンネルが使用できるようになります。

フィルマチックサウンドSR-1

専用のカセットテープレコーダーで、コード1本で映写機と接続するだけで、パルス同調が可能となります。
2トラックですが、1トラックはパルスに利用するため、音声はモノラルになります。 シンクロナイザーR?1を併用すれば,フィルマチックサウンドSR?1が発売になった以降に製造されたエルモST1200後期型及びST1200D、ST1200HD磁気録音映写機と同調させることが出来ます。

フィルマチックサウンドDR-1

同じく専用のカセットテープレコーダーです。同調映写用としてももちろん使用できますが、主な用途は同時録音用で小型軽量にできています。
シンクロナイザーR?1は使用できませんので、SR-1のようにエルモST1200系の磁気録音映写機と同調させることは出来ません。

シンクロサウンドD-1

オープンテープレコーダーに取り付けて使用します。
この機械は磁気ヘッドを備えていません。回転ドラムを備えており、この部分にテープを通します。
テープレコーダーのテープが走行すると、ドラムが回転し、それとともにパルスが発生します。テープが19cmあるいは9.5cm進む毎に18パルスを発生するようになっています。テープ速度はスイッチで切り替えます。

テープにパルスを録音しないので、テープがすべて音声のために使用できるという利点があります。
つまり、4トラック4チャンネルのテープデッキを使用すれば、4チャンネルでの音声の録音再生が可能になるのです。

その反面、テープ走行によるドラムの回転でパルスを発生させているため、テープのスリップや、伸縮等の変化で、同調に誤差が出る可能性があります。

またD?1は映写機との接続ジャックが2つ設けられており、一度に2台の映写機を同時に同調できます。

また、ミニジャックのパルス入出力端子も設けられています。

これを利用すれば、テープレコーダーの任意のトラックをパルス録音再生用として利用できます。
カセットMTRも利用できるわけです。

パルスジェネレーターPG?1

電源同期の18こま毎秒のパルスを発生し、映写機を電源同期させることができます。50Hz用と60Hz用があります。内部を開けて半田付けができれば、周波数変換も可能です。

D?1と同様に、2台の映写機をコントロールでき、パルス録音再生用のミニジャックも備えています。

以上がエルモGPデラックスで利用できる、パルス関係機材です。

エルモの同調機材は、どれでも、映写機とはコード一本の接続で済み、また、1つの機材で目的が実行できるのが特長です。

なお、現在は安価なマルチトラックレコーダーが多数、販売されているので、D?1かPG?1のミニジャックを利用してパルスを録音する方法が最も合理的だと思われます。

また、GPデラックスのほか、GPハイデラックス、SP-A、SPデラックス、SPハイデラックス、GS1200シリーズでも上記アクセサリーが使用可能です。

8ミリ発展普及委員会会長のオオノ隊員
(C)2006 Agent Ono All Rights Reserved.

MX70は壊れやすい映写機

オオノ隊員さんの記事にある、フジカパルスシンクシステム対応映写機・フジカスコープMX70は、今まで3台入手しましたが、全部討ち死にでした。最初に買ったものは、上映中に火花を上げて爆発炎上!畳が焦げちゃいましたよトホホ。あんまり悔しいので鎮火後の映写機を撮影しました。・・・したはずなんですがフィルムがどこに行ったやら・・・。

MX70はフジカスコープMG90が原型。どちらも要注意映写機です。

8mmの映写機は、通常三枚羽根のシャッターを持っております。ZC-1000のファインダを覗くとわかりますが、毎秒18コマの映像はチカチカしていて鑑賞に堪えません。これを解消するために普通の映写機は三枚羽根シャッターを持ち、1コマに三回光を当てて、コマ数を18×3=54コマであるかのように見せかけてます。

しかしMG90とMX70はシャッターが一枚羽根なので、ある工夫でこれを回避してます。

なんと通常の映写機の三倍のスピードでシャッターを大爆走させているのです。

そのため大変にやかましいです。

当方のMX70三台の故障部位は同じで、全部シャッター軸とクローの部分。つまり、爆走する部分です。設計時に部品や構造の耐久性を見誤ったのだろうと思います。特殊再生も魅力な機種なんですが、なるほど、そういう設計にやっぱり無理があったのでしょうね。

 

スーパー8巻戻し機ewa-S8Bは使えるか

 完パケがビデオメディアだったり、16mm以上のフィルムフォーマットにブローアップする予定ならば、特に「巻き戻し」撮影機能は必要ではないかもしれません。
しかし 8mmフィルムで作品を完成させる予定でしたら、巻き戻ししての撮影は必要になってくることがあります。
また、 多重露光は思いがけないイメージをもたらしてくれることがあります。
今回は、カメラの機能に頼らないでスーパー8カートリッジの巻き戻しができる機材のご紹介です。

スーパー8カメラの巻き戻し機能外観
 スーパー8カメラに搭載されている巻き戻し機構は大きく分けて二つ。巻き取りスプールから巻き戻すか、巻き戻さないかのどちらかです。

巻き取りスプールから巻き戻さないタイプの巻き戻しは、有名なニコンR10やキヤノン1014エレクトロニクなど、いろんな機種に搭載されております。
これは、スーパー8カートリッジの中の空間をうまく利用したメカニズムです。具体的には撮影時にクローで掻き落としたフィルムを巻き取らないでおいて、カートリッジのすきまにたるませておくのです。こうすると本来逆転しない巻き取り軸を動かす必要は皆無です。あとはフィルムを逆送させればOK。
しかし、 カートリッジの隙間にも限界があるので、最大で100コマ程度しか巻き戻せないという制限が生まれます。
これらの機能はサイレントカートリッジでも可能です。

もう一つは、巻き取り軸を操作するタイプ。これはサウンドカートリッジが必要になります。サウンドカートリッジは逆転防止のストッパーが解除されるような構造になっていますが、これを利用した物です。また、 200ftカートリッジを利用した巻き戻しメカもありますが、これはもともと200ftカートリッジが全巻巻き戻し可能な構造のためです。

どちらにせよ、200ftカートリッジはおろか、50ftサウンドカートリッジもない現在は後者のテクニックはなにかしらの改造でもほどこさないと実現はかなり困難です。

スーパー8カートリッジ巻き戻し器 ewa-S8B
こと巻き戻しは、スーパー8カメラはオートマチックになっている機種がほとんどのために、自由に巻き戻しできるというふれこみのシングル8よりオーバーラップなどのテクニックはらくちんに出来ます。しかし、自動はいやじゃーという方や、もともと巻き戻し機能がないカメラユーザーの方のためにこんな器具が販売されておりました。

ドイツ製のスーパー8カートリッジ巻き戻し器、ewa-S8Bです。
これは以前、今はなき東京八重洲口のヒカリカメラがドイツから輸入販売していたもので50ftのサイレントスーパー8カートリッジ、サウンドカートリッジの両方を巻き戻すことができるという便利な機材です。

表側には、1から15まで刻まれた巻き戻しダイヤルと、サウンドカートリッジとサイレントカートリッジの切り替えレバー。
裏側には、巻き戻し量の目安表が載っています。

ためしにカートリッジをセットしてみるとこんな風になります。差し込み口から奥は、中にビロード状の布が貼り付けてあり、光が入らないようになっています。カートリッジ左側に見えるのは、カートリッジを向かって右側にぎゅーっと押しつけている板です。
先ほどの巻き戻しダイヤルの内側には、パーフォレーションに対応した歯車状になっていて、これがフィルムにかみ合って直接的にフィルムを上下させるという仕組みです。

さて巻き戻してみよう
さて、サイレントスーパー8カートリッジは構造上、巻き戻しができないと言われております。これは本当でしょうか?
確かにサイレントカートリッジは、その回転軸をさわってみてもわかるように、逆には回りません。これは、内部に「逆走行防止爪」があるからです。

しかし、それではこの実験は終わりです。意を決して思い切り逆回転させると、イヤな手応えとともに、軸が回り始めました。中の爪が曲がるか折れてしまったのですね。

この状態にしてから、巻き戻し機に掛けます。あとは任意の長さを目安表を見ながら巻き戻せばいいのです。

しかし、実際にやってみると巻き戻し途中でダイヤルが回らなくなるポイントがあります。巻き取り側のリールでフィルムがきつく巻かれている状態になってしまったのでしょう。こうなったら一旦ダイヤルをそのままに、全体をぽんぽんと手のひらなどで軽く叩きます。すると中のフィルムがほぐれ気味になってまた巻き戻すことができるようになりました。
何回か試すとそのたびに巻き戻せる状態が異なります。フィルムのほどけ具合によってはその頻度や回数も異なってきますので、よほど慎重に巻き戻しを行わないとあっという間にフィルムが動かなくなってパーフォレーションを破いてしまいます。

少しでも巻き取りダイヤルが重くなったら、ぽんぽんするかダイヤルを逆転の逆転(つまり正転側)に回せと説明書きにあったのをきちんと読んでおくべきでした。
というわけで、パーフォレーションを破いてしまったのです。

ちゃんと使えば便利な道具でしょうが、かなり危険が伴うのでこの手の機材が日本で製造販売されなかったのがよくわかります。

(2011年追記訂正)上記の使い方はまるで間違いです。
正しくは、オオノ隊員がコメントされてるように、巻き戻ししたいところでカートリッジに本巻き取り機に付属しているシールを貼り、巻き取り軸を動かないようにしてから撮影し、撮影が終わったら巻き戻し機に掛けて巻き戻すという仕掛けです。
つまり、通常の巻き取り機能付きスーパー8カメラが内部でやってること・・・撮影してクローでフィルムを送るけど、巻き取り軸に巻かずにカートリッジ内部でたるませておいて、巻き戻して後で正しく巻き取りながら撮影する・・・を、器具とシールで強制的に行うという仕掛けなのです。

当然、巻き戻し量は通常のスーパー8の巻き戻し量の限界・・・およそ100コマが限界でありましょう。これはスーパー8のカートリッジ内の空きスペースによる物なので上限があります。

その後、ドイツからいつも貴重な情報をくださっている方から、この手のグッズは何社からも出ていたと情報をいただきました。いずれにせよ、入手されることがありましたら使用には細心のご注意を。

(C)2006 Muddy Orihara All Rights Reserved.
(C)2011 Muddy Orihara All Rights Reserved.

資料協力:8mmFILM大百科

8mm撮影のテレビドラマ!

放送/業務用としては限界と制限があった8mmですが、今のようにハンディなビデオカメラがない時代では、8mmがもっとも軽快な撮影ツールだったのです。

そんな中、1972年の『スーパースター・8★逃げろ!』は、8mmで撮影されたドラマでした。出演はおひょいさんこと、藤村俊二と、宍戸錠他。

スラップスティックコメディのような番組で、二人が世界中を追っかけ回すと言う仕立て。1972年10月からNTV系で放送されてなんとたった4回で打ち切られた大失敗作として有名です。 

この作品については、プロデューサーの井原高忠氏が自伝『元祖テレビ屋大奮戦!』(文藝春秋1983年 絶版)でさらっと触れています。
さらに、あたくしの手元にあった『小型映画ハイテクニックシリーズ9 映像入門』では、技術的な話が載っていました。放送前の9月に刊行されたこの月刊小型映画の別冊では、撮影風景や使用機材が紹介されています。

記事によると使用されたのは、キヤノン518SVスーパー2台と、814エレクトロニク3台。814エレクトロニクのうち一台はリップシンク用として水晶発振制御に改造されているとのこと。

海外ロケ、しかもハプニングが起きることを想定してマルチカメラでスタンバイしたい、とにかく撮影の機動性を重視したい、もろもろの理由で制作陣は8mmを選んだそうです。

これ以上はないぐらいに実験的な番組でしたが、それもその頃の日本テレビの精神が許したモノでしょう。

フィルム制作だったことが幸いして、本作は全部かどうかは存じませんが素材が現存しているようで、おひょいさんがバラエティに出たときなどに、最近ちらちらと見かける事もあります。

フジカパルスシンクシステムについて

8mmの音声方式として、
フィルムの磁気帯に録音再生する「磁気式」や既製の映画ソフトで使われている再生専用「光学式」の二つはよく見かけます。これらはどちらも、フィルム上に映像と音声が記録されているもの。

それと別の発想で、映像はフィルム、音声はカセットテープやオープンリールなどが担当して、何かのメカや信号を使って映写機と音声機器の間を取り持って同調=シンクロさせると言う方法があります。

考え方は、現在の劇場用のDTSシステムの始祖に当たるようなもの。

その中に、電気のパルス信号で音声機器と映写機を同調コントロールするパルス同調システムと言うのがございます。

日本のメーカーだけでも富士、エルモ、キヤノン、コパル方式と4種類がございます。一部相互乗り入れが出来るのですが、基本的には全方式がバラバラです。その中で有名な富士写真フイルムのシステム「フジカパルスシンクシステム」について、オオノ隊員さんにご紹介頂きました。


エルモの数年後に登場したのがフジカパルシンクシステムで、これはなかなか優れたシステムでした。
エルモと異なり、複数の装置を組み合わせ、接続も複雑になっているのですが、そのかわり、いろいろな応用が利くようになっています。

フジカパルスシンクシステムの映写機

フジカスコープMX70が初めてのフジカパルスシンクシステムに対応した映写機でした。後に普及型としてMX50が、磁気録音映写機としてフジカスコープサウンドSH30が発売になりました。

次の同調用アクセサリーを利用してパルス同調を行います。

パルスシンクコントローラー

文字通り、パルスシンクロをコントロールする装置です。
映写機とはコード1本で接続します。MX70の場合はボディ底部に取り付けシューがあり、直接取り付けることができ、映写機と一体化しますが、他のパルス映写機にはシューがないので、一体化はできません。

このコントローラーを用いて、以下のことが可能です。

1.マルチトラックレコーダーを利用して同調映写が可能(1つのトラックをパルストラックに使用)

2.フジカパルスシンクコーダー(専用の小型カセットテープレコーダー)を接続して、同調映写が可能(音声はモノラル)

3.パルスシンクボックスとオープンテープレコーダーを利用して同調映写が可能(4トラック2チャンネルステレオテープレコーダーを使用すればステレオでの録音再生が可能)

1.マルチトラックレコーダーとの同調

このコントローラーにはパルス入出力のピンジャックが付いており、マルチトラックレコーダーの1つのトラックに直接映写機発信パルスを録音することが可能です。
つまり、映写機を走行させ、走行に伴って発信するパルスをレコーダーに録音し、今度はレコーダーに録音されたパルスを再生して、そのパルスによって映写機の速度をコントロールします。

フジカパルスはエルモやキヤノンと異なり、変調パルスを使用しているので、雑音の影響を受けにくくなっています。従って、このパルス入力用のピンジャックに、エルモやキヤノンのパルスを入力しても、映写機は作動しません。
しかし、エルモやキヤノン用には、別に単純パルス用のミニジャックが設けられており、これを利用することによって、同調が可能です。

また、パルスシンクコントローラーには同調の状況を示す、インジケーターが設けられています。
同調しているときは、指針が中央で静止していますが、レコーダーの速度が速くなるに従って指針が右に、遅くなると左に移動します。
指針が、最右端、あるいは最左端まで到達した時点で、映像と音声が1こまずれたことになるのです。

そして、インジケーターの横には、SLOW、FASTボタンが設けられており、同調がずれたときに簡単に修正することができ、修正量もインジケーターのふれで確認できるのです。
しかも、このインジケーターと修正ボタンは、内部から照明されており、映写時にも確認しやすくなっているという心配りです。

なお、このインジケーターと修正ボタンは、エルモGS1200にも内蔵されました。
GS1200の場合はインジケーターに近くにパイロットランプが付いていて照明しますが、内部から照明されているフジカの方が一歩上を行っています。

2.パルスシンクコーダーとの同調

専用カセットテープレコーダー、フジカパルスシンクコーダーを接続できます。

パルスシンクコーダーは1/2トラックに音声を、1/4トラックにパルスを録音するように作られています。音声トラックとパルストラックの間には1/4トラック分の空白があり、クロストークを防いでいます。(エルモの専用カセットテレコも同じ)

同調映写の場合は、パルスシンクコーダーのDINジャックとパルスシンクコントローラーのDIN入力ジャックとをコードで接続します。
映写機から発生するパルスを録音する場合は、パルスシンクコントローラーのDIN出力ジャックと接続します。
パルスシンクコーダーは単3電池5本で作動しますが、パルスシンクコントローラーにはDC7.5V出力ジャックが設けられており、このジャックから電源の供給を受けることができます。
つまり、パルスシンクコントローラーはパルスシンクコーダー用のACアダプターにもなるわけです。この辺りはなかなかよく考えられていると思います。

3.パルスシンクボックスとオープンテープレコーダーを利用して同調映写

パルスシンクコーダーの代わりに、パルスシンクボックスを接続することができ、オープンテープレコーダーとの同調が可能となります。

パルスシンクボックスは、4トラックオープンテープレコーダーの第4トラックに相当する部分にパルスを録音再生することができる、録音ヘッドと、テープの走行によって回転し、1回転で18パルスを発生するドラムの両方を備えています。
つまり、エルモの同調機器であるSA?1とD?1の両方の機能を備えています。

したがって、
モノラルオープンテープレコーダーを利用したモノラル音声同調、
4トラック2チャンネルオープンテープレコーダーを利用してステレオ音声同調、
4トラック4チャンネルオープンテープレコーダーを利用して3チャンネル音声同調(第4トラックをパルストラックとして利用する場合)、
4チャンネル音声同調(パルスを録音せず、ドラムの回転でパルスを発生させる場合)
が可能となります。

録音するパルスは映写機を走行させて発生させる、映写機発信パルスのほか、ドラムの回転によるパルス、すなわち、オープンテープの一定の走行量に対応するパルスを録音することも可能で、これはエルモでは通常できない利点です。(コードを自作すれば可能)

また、このパルスシンクボックスはDINプラグのほか、ミニジャックも備えており、パルスシンクコントローラーの単純パルス用のミニジャックと接続することにより、エルモやキヤノンのパルスでも同調が可能となります。

フジカパルスシンクシステムならではの利点

以上述べたように、フジカパルスシンクシステムは複数の機器を組み合わせるようになっており、さらに作業毎にコードを接続し直す必要があるため、エルモのパルスシステムに比べて、操作が複雑になっています。
しかしながら、エルモが融通の利かないシステム構成になってしまったのに対し、フジカパルスシンクシステムは次に述べるように、非常に応用範囲が広いシステムとして完成されています。

1.フジカパルスシンクコーダーで録音されたパルスをマルチトラックレコーダー
や、オープンテープレコーダーに録音することが可能です。これによって、同時録音された音声をカセットテープから移すことができ、音声編集に利用できます。

パルスシンクコーダーのDINジャックと、パルスシンクコントローラーのDIN入力ジャックとをつなぐと、ピン出力ジャックと、DIN出力ジャックからパルスを出力することができ、マルチトラックレコーダーの任意のトラックや、パルスシンクボックスを併用してオープンテープレコーダーの第4トラックにパルスを録音することができます。

エルモのシステムでこれをやろうとすると、パルスヘッドの他にパルスコードユニットという、このため専用のアクセサリーが別に必要となります。
エルモは結線の容易さを重視していたため、こういったリレコーディング関係が不自由になっています。

2.エルモやキヤノンの単純パルスをフジカパルスシンクシステム用の変調パルス に変換することが可能です。

シンクコントローラーのミニジャックにこれらの単純パルスを入力して映写機を作動させると、DIN出力ジャックと、ピン出力ジャックからフジカパルスシンクシステムの変調パルスが出力されますので、パルスの変換が可能です。

3.パルスシンクコントローラーをじゅずつなぎにして、複数の映写機を完全に同調走行させることが可能です。

パルスシンクコントローラーの出力ジャックを2台目のシンクコントローラーの入力ジャックにつなぎ、その出力ジャックをまた次の入力ジャックにつなぐと言うことを繰り返すことにより、複数の映写機を完全同調走行させることができるのです。
これはフジカパルスシンクシステムだけの特長です。
エルモはD?1かPG?1を利用した場合、2台の映写機を作動できますが、これではいかにも中途半端です。しかも3台以上の台数の映写機を作動させるのは非常に困難です。

以上述べたように、フジカパルスシンクシステムはエルモ、キヤノンと比べて最も完成されたシステムだと断言できます。
MX70とMX50の場合、24こま毎秒まで同調しますが、同調範囲ぎりぎりのようで、もうちょっと余裕が欲しかったところです。
SH30の場合は、18こま前後、20こま以上までは同調するようですが24こま毎秒では同調しません。

しかし、手動によって24こまでも同調させることは可能です。

映写機をパルスモードにせずに走行させ、シンクコントローラーにパルスを入力すると、コントローラーの同調インジケーターが同調状況を示します。
つまり、映写機の速度に比べて、音声が速い場合は、インジケーターの針が右側に、音声が遅い場合は針が左側にずれて行きます。
これを見ながら、映写機の速度調整ノブ、あるいはレコーダーのピッチコントロールを調整して常にインジケーターの針が中央にあるように調整すれば画音同調が可能です。

これを利用すれば、24こま毎秒で作動するサウンドカメラが1機種もないシングル8システムでも、24こま毎秒で同時録音することが可能です。

フジカZ800、あるいはZC1000でアフレコフィルムを使用してパルスシンクシステムで24こま毎秒で同時録音します。
フジカスコープサウンドSH30を利用してパルスシンクコントローラーのインジケーターの針の振れを見ながら、映写機のスピードノブを調整して同調映写しながらサウンドトラックに録音すれば良いのです。

このZ800とパルスシンクシステムを発売した頃がシングル8システムの絶頂期だといえるでしょう。(すでにZC1000も発表されていた)
しかし、その後、シングル8システムは没落の一途をたどり、評価に値する機種は絶無となり、パルスシンクシステムも真っ先に廃止されてしまいます。

(SD20やSD25映写機はパルス同調が可能となっていますが、今まで述べたパルスシンクシステムではなく、すでに作られたパルステープで同調映写が可能というだけのものであって、新たにパルステープは作成できず、同調インジケーターもありません。)

自社の8ミリコンテストの作品も「パルスシンクシステムのものは応募不可、マグネ録音に限る」との徹底ぶりには驚きます。
勿論、その後もエルモやキヤノンは自社のコンテストにはパルスシステムのものも認めていました。

8ミリ発展普及委員会会長のオオノ隊員
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シングル8現像料値上げの噂???

シングル8の現像代が6月からアップする、という噂を耳にしました。あたくしはまだ確認を取れていないのですが、うわさ曰く、サイレントが1500円台、サウンド(マグネストライプ付き)が2000円台に値上がりすると。未確認の噂なのであたくしはこのネタについては責任もてません。

責任持たないついでにものすごく無責任に、しかし一消費者としてごく普通に感じるだろうことを、言いはなってみます。もしホントにこのタイミングで値上げするのならば・・・

なんかすごく不愉快。

なんだか外堀埋めたよ、内堀も埋めたよ、さあどうしますかお客さん?これでも使うの?と迫られている気がします。

考えすぎでしょうか。

終わりが来るだろうことは、16年ぐらい前から覚悟していました。
16年前の1990年、コダックのエクタクローム160 TYPEAが無くなる際に起きたちょっとした騒ぎ・・・騒ぎにならない騒ぎは、8mm全体の終末ムードをすこしかき立てました。それから16年間も経ちましたから、さすがに驚きはありません。

ただ、富士写真フイルムという会社は、撮る「楽しみ」を提供してきた会社。だから、終わるのはせめて最後まで気持ちよく楽しみを提供して、きれいに幕引いて欲しいんです。またもやべったべたな甘えんぼ消費者ですが、これが本音です。

なんか、すっきりしないなあ。体調も気分も。
これが根も葉もない嘘だったらいいなあ。明日晴れないかなあ。

もっと高速なカメラがありました!MEKEL 300

早速オオノ隊員さんからご指摘いただきました。さらに速いカメラがあるようです。
その名は、

MEKEL 300 Instant Analisys。
これは300fpsですよと。

・・・50コマ分速いぜ!18fps上映したら16.6倍速スロー!

ってことは、なんと12秒で撮影終了

これは、ポラビジョンフィルムを使用するカメラです。POLAVISIONというのは、1978年にポラロイド社が発表・発売した8mm幅の映画フィルムシステム。パーフォレーションは同じでしたが、カートリッジも違えばカメラも違う。映写機も異なるといった独自のフォーマット。
ちなみに、Polavisionのカートリッジはこんなものです。



シングル8やスーパー8のカートリッジとは全然互換性はないです。

その中で一番売りにしていたポイントは、撮影後専用映写機に掛けると現像完了。すぐ見られるというインスタント写真同様のシステムだったことです。

カメラはポラロイド社純正のものと、知りうる限りではこのMEKEL300しかないと思われます。フィルム(PHOTOTAPEと言いますが)もわりと さっさと製造終了してしまいましたが、そんなレアなシステムのフィルムが、よりによって超限定ユーザー向けの超高速撮影用のカメラに採用されているとは驚 きでございます。

MEKEL300カメラを製造したのはMEKEL ENGINEERING INC。カメラの概観はおなじみsuper8wikiで確認できます。比較的ebayにもよく出品されてますが、上記写真のPOLAVISIONのPHOTOTAPE自体をポラロイドがずっと前に製造をやめているので今は使えません。置物同然でございます。

豆知識ネタでございました。