東京8ミリシネ倶楽部の例会にお邪魔してまたーり

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 うーむ。長くやってた仕事がようやく一区切り付いたかと思えば、疲れが出たか絶不調。もともと医者通いの身ではありますが、ちと今年は身体がつらい。やっぱり歳かしらねえ。

と、ど頭から弱音で始まるしばらくぶりの記事は、
9月30日土曜日に開催された、東京8ミリシネ倶楽部の例会のことを。

京急大鳥居駅。

 この東京8ミリシネ倶楽部というのは、8ミリ映画作品の上映会です。 

「素人による8ミリ映画の部屋」の松田有史さんが代表となって、2004年5月から隔月開催されています。
かれこれ2年となりますね。

[気持ちのいい上映会]
 あたくしは、ときどきお邪魔するのでございます。というのも、なんとも気持ちのよい上映会だからでございます。

 大田区の公民館なのでしょうなねえ、「集会場」と名付けられた、だだっぴろい畳敷きの部屋でやる上映会です。
 畳敷きですからあぐらかくのも可能ですしそのまんま寝っころがるのも自由です。
時にはお菓子ぽりぽりしながら、会員さんが持ってきたフィルムを見ながらあーでもないこーでもないと言い合って楽しむのです。

 おっとっと。「寝っ転がっていい」って気分になるという、ここがポイントなのです。身内でしたらきがねせずに横になりますけど、今日はじめて逢った人の作品が流れていてもOKな雰囲気。そんな雰囲気が流れているのですね。
 とはいうものの、代表の松田さん、幹事の八尾さん、監査の岡本さんはあたくしよりも何十年も前から8ミリで楽しんできた大先輩。いろんなことを教えて頂く身の上でございますので、そうそう失礼なまねは出来ませんです。また、する気にもなりません。
 なんと申しますか、節度のあるリラックスが自然と流れている場。こんな表現でいかがでしょ。
 ここがやっぱり値千金と思うのでございます。

[日本最強(たぶん)の明るい映写機]
 この部屋にはでっかいスクリーンが備わってます。たぶん16mm上映用でしょう。古びてますがけっこう素性のいいものだそうで、しっかりとした映像が楽しめます。

 また、しっかりとした映像が投影出来るのは、代表の松田さんが改造した高輝度メタルハライドランプ版GS-1200映写機を使ってるからでしょう。加えて性能の高い映写レンズを使ってるのでこれまたシャープ。
 16mm映写を意識したサイズのスクリーン一杯に明るい映像が楽しめるのは、日本国内探しても定期開催映写会ではほとんどないでしょうねえ。

[参加はメール一本で]
 なんと言いますか、見学の参加は事実上フリーですよね。ちょいとのぞきのお邪魔するのは全然OK。入場券があるわけでなし、呼び止める係員がいるわけでもナシ。なんつっても普段はお年寄りのカラオケ熱唱の場です。その引き戸を開ければそこに上映会が広がっているという具合なのですから。

 ・・・と書くとなんだか不用心に思われるかも知れませんが、そこはそれ「節度あるリラックス」でございますので、オトナの配慮と懐の深さがある、という事でございますね。

 強いて言えば、飛び込みの上映作品がある場合は、メール一本入れて欲しいなあという程度の事だそうで。なんと行っても18時30分から21時30分までの上映時間なので、2時間の作品持ってこられたらそれで終わりですからねえ。
 とはいえ、あたくしたまに参加してたまーにフィルム飛び込みで持っていったりしてます。「節度」とか書いてますが。

[そしてネタも多い]
 この上映会、直接体験してはおりませんが、雑誌『小型映画』の巻末に載っていたシネサークルの活動にに近いものなのだろうと思ってます。
 シネサークルの方々とは、8ミリ機材やメディアと真っ正面から対峙して来た方々です。
その、長年にわたって8ミリに関わってきた姿は、たとえばサイト「素人による8ミリ映画の部屋」に、いろんな機材の改造や改良などをしている、と言うところからも見て取れると思います。

 そして、そういった目に見えるすんごいものとは別に、なかなか文字で書きにくいような、雑多なノウハウなんかをたくさんお持ちです。

 たとえば、シングル8でスーパーインポーズをきっちり決めたい場合は、レンズを全部閉じて(覗くほうも)フィルムを一辺全部最後まで走らせて、全巻巻き戻してから撮影するといいそうです。フィルムの上下動が少し落ち着くそうです。
 あたくしは初耳のテクニックでした。これは今すぐ使える生きたネタですし、フィルムとカメラがあるだけでOKなテクニックです。

 こういうものは、長年こしらえてきた方々が持つノウハウです。フィルム最後の日が何時来るのか分かりませんけど、最後の最後の日まで使えるネタです。
 だったら、伝えていった方がいいとあたくしは考えるのでございます。また、先達の言葉の端々から突っ込んでいってネタをほじくり返す作業、これはあたくしの楽しみなのでございます。好奇心が満たされるのでございます。

 ですから、この場には楽しんでる人ばかりがいる、というわけなのです。

コメント

  1. こうやま より:

    お久しぶりです。神山です。
    ドイツのKAHLに関する記事読みました。
    フィルムのばら売りの事を「メーターウェア」とカタカナ表記されていましたが、それはおかしいです。正しくは「メーターバーレ(厳密には下唇を噛むのでヴァーレ)」と発音します。ご存じかとは思いますがドイツ語の読み方は基本ローマ字読みで「W」を英語の「V」発音、「V」を「F」で読みます。
    なのでWittnerは「ビットナー」、Volkswagenは「フォルクスヴァーゲン」となります。
    つまらないご指摘ですいません。
    こうやま

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