シングル8原反フィルム生産終了

1月終わり-2月頭に、シングル8フィルム原反の生産終了していたとの事です。 これは、先週フィルム文化を存続させる会と、富士フイルムとの懇談で知らされたことです。  原反というのは裁断加工前の大きなフイルムの事。マスターロールとも言うそうです。

この原反は冷蔵されて、すこしずつ加工されて、フィルムの貯蔵限界である3年(RT200)?5年(R25)の間、出荷されていく流れとなります。

ともあれ、これが今までと同じシングル8フィルムの最後のものとなったようです。

このフィルムが終わった後はどうなるか?富士フイルムは別のリバーサルフィルムを使った新しいシングル8商品の可能性の検討もしているそうですが、具体的な話は特に出てきていないようです。

 

ダブル8/ダブルスーパー8フィルム両断用カッター

先日の東京8ミリシネマ倶楽部の例会で、ダブル8フィルムの話題が出て来ましたので、ふと思い出して引っ張り出したのが、このフィルムカッター。

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これは、旧ソビエト製のダブルスーパー8カメラの付属品で付いてきた、フィルムカッターです。

ダブル8フィルムを現像に出すと、現像された上にフィルムをまっぷたつに割ってリールに巻かれて仕上がり、となっていました。その2分割を自宅でやるためのお手軽カッターですね。

しかけは簡単です。この短い円筒形の中には刃が仕込まれています。片方の溝に16mm幅のダブル8またはダブルスーパー8フィルムを押し込んで引き抜くと、フィルムが切断されて左右に分かれ、もう片方の溝から8mm幅のフィルムが2つ出て来ます。

さて、試しにジャンクのダブル8フィルムを切断してみます。

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白いのは、ガイドに使った8mm幅の既製品リーダーフィルム。どうも幅が合いません。つまり、8mmより小さい幅に切れてしまいました。もう片側のフィルムは当然、8mmより大きくなっています。何度やっても結果は同じだったので、中の刃の位置がずれているのでしょう。

また、一見まっすぐ切れているようですが少し幅にムラが生じています。フィルムの幅が不均一だと、映写画面が不安定になります。残念ですが、このカッターはこのままでは使えないものでした。

 

smallformat 2007年第1号はロシア製特集とシングル8販売継続

最新刊のsmallformat誌を入手。

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今回の特集は、ロシア・ソ連時代の小型映画機器の大特集。
そして、1月に発表されたシングル8フィルムの販売継続に併せたシングル8特集。「フィルム文化を存続させる会」に富士フイルムが送った回答書の英訳を、レトロ通販の神山氏が行っております。

巻末では、”SMALL GAUGE FILM STOCKS”と題して、ダブル8/シングル8/スーパー8/ダブルスーパー8/9.5mmの、現在世界中で流通している、またはこれからリリースされる予定の生フィルム商品リストが出ています。一部販売終了している物も載っています。
併せて、現像所リストも名前と連絡先だけですが掲載されています。
次号では、世界の現像所でE6現像してもらった結果のレポートが掲載されると予告されています。

なお、スーパー8商品のリストと現像所のリストだけでしたら、米国onsuper8でゲットすることが出来ます。

http://homepage.mac.com/onsuper8/pdf.html

 

 

オムニバス映画『over8』アンコール上映のおしらせ

1/27-2/16の一ヶ月間、東京下北沢のシネマアートン下北沢で公開されていたプログラム『over8』のアンコール上映が決定したとご連絡を頂きました。

近未来の物語を、8mmフィルムで撮影してデジタルで仕上げることが条件。9人の監督によって制作されたオムニバス映画『over8』。

ゲストのトークイベントも行われるそうです。

以下、ご案内頂いた内容の転載です。
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■『over8』アンコール公開情報
公式サイト
http://www.over8.com/

日時:07年3月16日から30日の2週間(連日20時半より)
場所:シネマアートン下北沢
http://www.cinekita.co.jp/

■『over8』トークイベントゲスト(上映後22時から)
19日(月):石井聰亙さん(映画監督)
22日(木):瀬々敬久さん(映画監督)
25日(日):福居ショウジンさん(映画監督)
29日(木):黒沢清さん(映画監督)

☆イベントやゲストはまだ増える可能性があります。また、急遽変更の場合もあります。
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Spectraのベルビアフィルムの改善努力-Super 8 Today-より

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アメリカのスーパー8専門雑誌”Super  8  Today”の2007年1月&2月号が届きました。
この最新号で、米Spectra Film & Videoが自社で販売しているスーパー8フィルムのマガジンにひと工夫を試みていると報じていましたのざっくりとご紹介します。

米スペクトラ フィルム アンド ビデオ社からは、富士フィルムのベルビア50Dフィルムを詰めたスーパー8マガジンがリリースされています。このフィルムを走行させると振動音が出ることがあり、またフィルムが張り付くようなトラブルが時々起きるので、潤滑剤を加えることにしたと言うことです。フィルムそのものではなくて、マガジンの内部のプラスチック部品にシリコンをスプレーしたとあります。

残念ながら、効果ははっきりとは記されていません。
経験者にチェックしてもらったが大きな相違が生じていることが分かる、と記されているだけで、何かしら改善されたという風に読み取ることは可能ですが、どれだけ具合が良くなったかが分かりません。また、摩擦以外にもフィルム走行トラブルの原因があるかも知れませんので。

レトロさんとドイツGK-FILMSさんによるCINEVIAシリーズにせよ、スペクトラのこの商品にせよ、すっきり使える品物になればよいなあと思います。

なお、記事によれば、同様の処置は今後発売する予定のエクタクローム100D版商品にも施す予定だとのこと。コダックのフィルム出荷を待っている、と言う状態だそうです。

8ミリを、上映します?昔の恥は今こそ恥?封印された幻のフィルムを発掘!!一夜限りの特別上映!!”よせばいいのに”

映画監督の七里圭さんから、上映会のご案内が届きました。
早稲田大学シネマ研究会のメンバーだったお三方の上映会のご案内です。

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8ミリを、上映します。
御興味のある方は、お越し下さいませ。

消えゆく8ミリフィルム文化を後世に伝えるための連続上映企画?第一弾

?昔の恥は今こそ恥?
封印された幻のフィルムを発掘!!一夜限りの特別上映!!
“よせばいいのに”
日時: 3月15日(木) 20時30分開映(23時終映予定)
会場: シネマアートン下北沢 (地図:http://www.cinekita.co.jp/kannai_ac.html)

第1部
『くずれてサンバ』  1981 60分  監督:高城千昭
<休憩(10分)>
第2部
『湖底灯』      1985 42分  監督:飯塚裕之
『時を駆ける症状』  1984 24分  監督:七里圭
『砂鏡』       1986 11分  監督:飯塚裕之

その昔、まだ家庭用ビデオなど普及していない頃、映画が好きで根の暗い若者たちはみな、8ミリカメラを手に、自分なりの「映画なるもの」を作ろうと試みておりました。
今となっては思い出したくない、若気の至りの数々。穴があったら入りたい。考えただけで顔から火が吹き出そう。
そんなものをなぜ今、我々は公衆の面前にわざわざ晒そうというのか?
わかりません。自分で自分たちの行動が、全くわかりません。強いて動機を言うならば、「手の込んだ意地悪」でしょうか。
過日たまたま、長らく行方不明とされていた高城千昭氏の代表作(オリジナルプリント)を七里圭氏が隠し持っていることが判明したため、『これを今、知人同僚の前で上映してやったら、さぞや悶え苦しんでやめてくれと叫ぶであろう』という意地悪心が芽生え、それがいつのまにか、どうせやるならお前の恥も晒せ、だったらお前もだ、というような内ゲバスパイラルに陥った結果、こういう次第になりましたわけで、ございます。
8ミリはネガも無く、プリントはこの世にたった一本しかありません。四半世紀もの時を経て劣化も激しく、それを映写機にかけるということは、まさに損傷覚悟の、これが最後になるかもしれないという、本当に、貴重な機会となります。
2007年。8ミリフィルムもいよいよ生産終了というこの年に、あらためて過去の罪を見つめ直そうというこの催しは、みなさまにとっても、いろいろな意味でのお楽しみを御提供できるかな、などとも、少しだけ思います。
飯塚 拝

会場費は御来場のみなさまのカンパ(お一人様500円)でまかなわれております。よろしくお願いいたします。
七里 拝
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七里さんの『時を駆ける症状』だけ高校時代の作品で、高城さん、飯塚さんの作品は早大シネ研時代のもの。いずれも違わぬ名作ぞろいです。

これは、見逃せないプログラムですね。