P300をニコイチ修理してみる その1

修理

先日、露出計もモーターも死んでるP300を頂きました。
ですけど、レンズキレイ。かつ見た目もキレイ。
P300のジャンクでレンズがキレイなんてのはとても珍しい。もったいないです。

一方、外見は錆びだらけ、レンズはカビだらけ、電池室は液漏れだらけの典型的なダメダメジャンクP300を持ってます。
しかし、こいつはちゃんと動きます。

もしかしたら、二つのいいところを組み合わせていけば、使えるカメラができあがるかも。
フランケンシュタインの怪物を作るような移植手術。出来るかしら。
ダメで元々です。トライしてみましょう。

たぶんレンズのリングを外して、グリップを外して、
フロントの大きな金具をはずせば、モーターとか露出計とかのある肝心なところにアクセスできるでしょうと大体予想を付けたところで、まずはグリップ外しから。

[グリップはずし]
ネジを外すのにはドライバーのマイナスとプラス両方が必要です。
端子金具を四つ外します。端子金具をはずすと隠しネジが現れます。
これを二つ外すとグリップがフリーになります。

ですが、このままでは抜けません。露出用電池側のリード線をハンダごてで溶かしてはずします。リード線が短いのでご注意を。

これで、グリップは外れます。水銀電池ボックスの上には、長い銀色の棒が入っていました。
そして、実はこの金属棒がモーターです。


[露出計が動くかチェック]
 先ほどの水銀電池ボックスのリード線に、水銀電池代わりのアルカリボタン電池を二つ直列につないでみたところ露出計は動きます。どうやら接触不良だったようです。

しかし、肝心のモーターは単三電池4本を直結しても動きません。どうやらこのモーターがダメになってるようです。(のちにこれは間違いだったと分かります)

さて、そうなればもう一方のダメP300からモーターを移植すればいいとなります。

モーターユニットは、レンズユニットを全部はずすと出てきます。
レンズユニットはこんな感じ。四角いガラスの前で分光されています。上のレンズがファインダー側です。

そして、はずした本体側はこんな風になります。真ん中に見えるのが絞り。左側に見えるレンズがファインダーに光を導きます。

で、モーターをはずします。絞りのユニットと一緒になってます。


このモーターと絞りのユニットのセットを、きれいなレンズときれいな筐体を持つセットの方に移植しました。

レンズは元々ガッチリねじ留めされていたものですから、過不足ないようにしっかりと組み上げます。


こんな過程で組み上げ終了。露出もちょっと調整が必要だろうとは思いますがちゃんと動いてます。
モーターもしっかり回転・・・回転はしてます。

実はものすごく初歩的なミスをやってまして。あとで大変なトラブルを引き起こすことになってしまいました。

コメント

  1. どもどもマディ殿
    P300って結構実用で使ってます。独特な「三丁目」カラーを再現するのが面白いんです。露出計が不安定でレンズに若干のカビがあるのがそのように表現するんだと思っているんですけど、ZXM300のクリアな発色に比べて明らかに違いがあるんですよねえ。
    ちなみに新旧の2台が有りますが新の方で撮影実績があるので旧は使っていません。2台で露出の差があるんですよねえ。それでも一時期は4台のP300が転がっていたんですが、何とか売り切りました。

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