キヤノンスクーピック16MNを直す

突然、16ミリフィルムが撮りたくなりました。

しかし、わたしは16ミリフィルムカメラを持ってない。いや、ウソだ実相寺昭雄カントクがサインしてくれたBOLEXを持ってる。

でも、REFLEXタイプではないので使いにくいし、せっかくカントクが描いてくださったガヴァドンのイラストが消えるのが嫌だ。

これ以外に16ミリカメラ持ってなかったか…おもちゃ箱を探したら、ぶっ壊れたCANON SCOOPIC 16MNが入ってた。

キヤノンスクーピック16MN。スクーピックシリーズはもともと、NHKとキヤノンが共同で報道カメラマン用に開発したカメラ。

キヤノンは、主に報道用途に16ミリカメラをこれだけ作ってきました。

1965 スクーピック16
1970 サウンドスクーピック200
1970 サウンドスクーピック100
1972 サウンドスクーピック200S10
1972 サウンドスクーピック200S/200SE
1973 スクーピック16M
1974 スクーピック16MN
1977 スクーピック16MS
1979 システマサウンド16

今では信じられないと思いますが、昔はテレビのニュース取材用に16ミリフィルムカメラが使われていたのです。ビデオカメラは持ち出して取材現場でぶんぶん振り回すのにはあまりに重かったからです。

そして今は…ENGカメラが使われてます。ENGってエレクトリック・ニュース・ギャザリング=取材用のビデオカメラの略称。”エレクトリック”ってわざわざ名付けたのは、フィルムから電気仕掛けに変わったから。

ENGというシステムと概念は1970年代末~1980年代冒頭に登場して、フィルムを使う取材用16ミリカメラを古くさいものとして押しつぶし、一気に普及していきました。キヤノンの16ミリカメラシリーズが1979年で途絶えているのもそういうわけです。

さて昔話はさておき、当家のスクーピック16MNを振り返ると、

バッテリー無し、バッテリーフタもない、ただのジャンクです。
だが、レンズにはちっこいゴミある程度が救い。使えるのかコレ?

 

まずはバッテリーを考えよう。そもそも純正のニッカドバッテリーは、12Vで容量が450mAhだった。腐ったバッテリーを開封すると、中には45mAhの単三形ニッケルカドミウム充電池が10本、直列に半田付けされていた。

ならばニッカド電池10本用意するか?

でも今はニッケル水素電池を使う方がいろいろと便利だ。エネループのスタンダードでも1900mAh。ダイソーのあやしい100円ニッケル水素電池でも1300mAhだから、圧倒的な容量増加が見込める。

ということで、SCOOPIC 16MNのバッテリーとして、単三形のニッケル水素電池10本を装填できる電池ボックスを工作することに決定。

さっそく、秋葉原の千石電商さんにゴー!

【材料】
単3乾電池10本入りのケース。


(※リード線が出てる奴。スナップ金具のははみ出てダメ)
単2電池の電池ケース用の金具。プラス極用のを2個。
両面テープ少々。

【作り方】
1.リード線の先っぽ切ります。
3.リード線を金具の穴に突っ込んでねじって止めます。


3.両面テープで電池ボックスの端っこに貼ります


おわり。ここまで所要時間5分だよ!

100円均一のセリアで売ってるニッケル水素電池を入れてカメラに入れるとちょうど良い感じ!

シャッターボタンを押すと…
It’s Alive! It’s Alive!

バッテリーチェッカーもブルーゾーンで良い感じ!

 

7/30 8ミリフィルム現像パーティにおじゃま

8ミリフィルム現像パーティに、今月も参りました。

入り口には赤ちゃんのフィルムが、真夏の風にひらひらと舞ってました。

中にはいると…シングル-8カメラのデザインを多数手がけた、水川繁雄さんが現像に参加されておられます。ビックリです。

蒟蒻屋の娘が、またもや現像のお手伝いをかいがいしく務めています。

現像終わったシングル-8フィルム。これからバックコートをこそぎ落とす作業に取りかかります。

現像用スポンジで、フィルムにこびりついてるバックコートを、丁寧に擦り落としていきます。これがとてもめんどくさい。

バックコートが取れたら、安定浴をして、

 フィルムを干していきます。手伝ってるのは当現像所の所長。

フィルムをうんと引っ張り出して、だいたんに洗濯干しにフィルムをぶら下げていきます。

現像直後のフィルムはとても鮮やかな青色に染まっているのですが、乾燥するにつれては透明になっていき、被写体の姿が現れてきます。

フィルム現像の楽しみ、ここですねー。セミの脱皮みたい。観てるとどんどん完成されていく。生き物ですね。

蒟蒻屋の娘が蒟蒻屋たるゆえんはこの、前掛けであります。

 

さて、この「ドッカンbyフジカワ」というのは何だろう…

なんと!これは現像用タンクであります。塩ビパイプを加工して作った自家製とのこと。2.5リットルも入るので、これだったら16ミリフィルムを50フィートぐらい現像できますね!

(ワタクシは今、16ミリカメラをいろいろと準備してるのです)

さて、現像パーティもだんだんと人が増えて参りました。現像所の奥では、映画関連書籍を読みふける若人たちの姿が。

読んでる人たちと、それを見つめてる人と、現像補助を続ける人といろいろです。ちなみに黒いシャツの女性が読んでる本は私も持ってまっす。

と、この辺りですっかり酔いが回ってきてしまいまして…あとはなんだかずっと寝込んでました。

お酒強くないんですが、なぜか安いぞうさんワイン1本ひとりで飲んでしまい…もう何が何だか。

みなさん、フィルムを現像するときは体に毒な薬をいっぱい使うので、お酒を飲んだりしてはいけませんですよ。