インスタントコーヒーで使用期限切れの8ミリフィルムを現像する

現像

インスタントコーヒーでフィルムが現像できるんです。

インスタントコーヒーの他には…

インスタントコーヒー
ビタミンC
炭酸ナトリウム(洗濯ソーダ。重曹じゃないです)

と、現像薬品と言うよりもキッチンとか洗濯機のそばにある生活雑貨ばっかりとずいぶんとハードル低い感じ。

コレを試してみようと。とは言ってもノウハウが分からんのでコーヒー現像で検索。

世界各国でコーヒー現像は行われてて、「Caffenol」さんが情報の総元締めみたいなところというのがわかります。そして日本語のサイトもたくさん見つかりました。

その中で今回は「ちいさなひかり」(http://kururin71.exblog.jp/23458343/)さんのページを参考にしました。

これら6種類のフィルムを選びました。未現像フィルムってたくさんいただくのですが、せっかくだから何が写ってるのかみたいじゃないですか。左上から順番に、

1.Kodachrome40
2.Kodachrome40
3.Ektachrome160 type G
4.Fujichrome R25(上下テープ止めの旧型)
5.Fujichrome R25
6.Tri-X

たぶん、4番のフジクロームR25はとても古いと思う。これ、画が出るかな…

準備です。コーヒーを計ります。

ビタミンCも計ります。

重曹(炭酸水素ナトリウム)をフライパンで炒ると炭酸ナトリウムが出来ます。アルカリ性が強くなるので手に触れると荒れますのでここからは手袋した方が良いです。

粉からぽこぽこあぶくが出てこなくなったら炭酸ナトリウム(洗濯ソーダ)になってます。

あとはコレ全部水で溶かして…現像タンクにぶっ込んで…

現像→水洗→定着→乾燥

はじめてのコーヒー現像はさて…

全体的に真っ黒けでOTZですが、よーく見ると、像が浮かんでる!
2段半開けた写真には、確かになんか浮かんでる。
しかも、今まで一度も像をむすんだことにないEktachrome 160 Type Gまでなにやら写ってる。
左から、
1.Kodachrome40
2.Kodachrome40
3.Ektachrome160 type G
4.Fujichrome R25(上下テープ止めの旧型)
5.Fujichrome R25
6.Tri-X
1.のKodachrome40は、人物が写ってますね。これは古い開封済みフィルムで初夏に撮影したモノです。
2.のKodachrome40は、以前通常の現像液で端尺現像してみてもダメだったモノで、やっぱり画が出ません。
3.のEktachrome160TypeGは下の方にフレームが写ってる。
しかし像ははっきりしない。こちらは今まで現像トライしてますが何も画が出てなかったモノなので意外です。

4.のfujichrome25は、今までどんな現像をしても全部真っ黒。芯から真っ黒。このフィルムだけはもしかしたら、いろいろカメラテスト用とかに使われて完全に感光しちゃってるかなあ。あと、このフィルムはやっぱり古いのよね絶対的に。

5.のfujichromeR25は、6月中旬に昭島でたまたま撮った米軍機がしっかり写ってます。このフィルムも開封済みを途中から使ったモノですが、今んところ何かしら像は出てます。

6.のTri-Xは、中外の印画紙用現像液でやったときよりはダメです。このフィルムの仕上がりはもっと良いだろうと踏んでたので意外です。

4.のフジクロームR25は何やってもダメそうなので、現像トライするのはあきらめましょう。また、2のコダクローム40もダメそうです。

コーヒー現像、意外にイケてます。もちろん、モノクロネガ現像しか出来ないので、あとでテレシネしてポジ画像にしないと何が写ってるか正確にはわからないんです。

未現像フィルムは、その古さや保存状況によってはリバーサル現像の行程に乳剤が耐えられないほど劣化してる場合もあります。そんな脆弱な未現像フィルムでも、負担の少ないモノクロネガ現像ならば像を結ぶことがあります。もしかして貴重な映像が映ってるかも?そんな期待を胸に、モノクロネガ現像、そして環境の負担の少ないコーヒー現像というのは、検討するに値する手段なのかも知れません。

ただ、コーヒー現像はやっぱり市販の現像液よりムラがあります。

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