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富士フイルムがシングル-8フィルム販売&現像終了時期を発表

http://fujifilm.jp/information/articlead_0011.html

6月2日、富士フイルムがシングル-8フイルムの販売終了と、現像サービス終了の時期について発表しました。

以下、引用であります。

シングル-8用フィルム
「FUJICHROME R25N」「FUJICHROME RT200N」
販売および現像終了のご案内

2009年6月2日

富士フイルム株式会社

お客さま各位

富士フイルム株式会社(社長:古森 重隆)は、シングル-8用フィルムの販売と、現像サービスを終了させていただきますので、ご案内いたします。

「FUJICHROME R25N」は平成24年3月の最終出荷、「FUJICHROME RT200N」は平成22年5月の最終出荷をもちまして販売終了、また、現像サービスは平成25年9月で終了させていただきます。

(中略)


販売終了製品名、最終出荷時期およびサービス終了時期

FUJICHROME R25N      平成24年3月
FUJICHROME RT200N    平成22年5月
現像サービス             平成25年9月

 

大体当初言ってたスケジュール通りではあります。

さて、どうしましょうか。取り急ぎご報告まで。

 

富士フイルム シングル8のアフレコ仕上げ再開

昨日問い合わせたところ、

6月1日受付再開で、アフレコ仕上げサービス復活とのことであります。

-------------------以下引用------------------------------------
日頃は富士フイルム製品をご愛用賜り、厚く御礼申しあげます。
弊社ホームページにお問合せいただいた件につき、ご返事申しあげます。

「8mmフィルムアフレコ処理」については、昨年7月より仕上げに必要な磁性体
の塗布工程不具合により、同処理の一時停止をご案内させていただいておりました
が、このたび同処理につきまして、復旧作業完了に伴い処理を再開させていただくこと
となりましたのでご案内させていただきます。

1.対象製品   8mmフィルム現像(アフレコ処理)

2.受付再開日 平成21年6月1日(月)注文分より


アフレコ処理につきましては、長らくの間処理ができず、ご迷惑をお掛けいたしま
して誠に申し訳ございませんでした。

今後とも、これまでと同様のご愛顧をよろしくお願い申しあげます。
-----------------------引用終わり--------------------------------

昨年7月から今までにアフレコ仕上げでお願いしてた分はどうなるのかは、
聞いてません。

アグファ版のシングル-8の存在確認

やっぱり、アグファ版のシングル-8フィルムはリリースされていました。

以前、スペインの方から「1966年ごろに使った記憶がある」とコメントいただき、
また日本の某映像関係企業からもやはりリリースされていた、とご連絡いただいていましたが、現物の写真はおろか商品名すらわからないままで、どうにも雲をつかむような具合でありました。

 そのまま探索もせずに放置しておいたのでありますが、つい先日、ドイツの知人が、雑誌『Schmalfilm』(ドイツの老舗かつ現行小型映画専門誌。先日廃刊した『SmallFormat』はこれの英語版」の1998年11~12月号のバックナンバーから記事を見つけだして、送ってくれた。
  
 そこには、ずいぶんシンプルなデザインのアグファのシングル-8パッケージ写真が載ってた。
・・・やっぱりあったんだ。

 記事の内容は、「富士写真フイルム(現富士フイルム)が、アグファのダブル8用マガジンをぱくってシングル-8マガジンを開発したのではないか」といううわさを検証したもの・・・という、ディープ過ぎる検証(だそうです)。
 オチは「そんなことはない。それが証拠にシングル-8規格には率先して参画し・・・」と言う部分で、紹介されてるのがアグファゲバルト製のシングル-8フィルム、
 
 AGFA CT-13 Single-8
 
 なのであります。CT-13はTACベースのフィルムで、その厚みのために10mほどしか巻かれていなかったそうです。
 感度はASA16。あれ?ASA25が最低感度では?と思うかもしれませんが、ASA16はシングル8規格上存在する感度で、初代機種のP1もちゃんと対応しています。
 
 これで、P1のフィルムメーターの10m近辺に赤い印刷がある理由の裏づけができました。やはりこれはTACベースでかつ厚いフィルムのために、10mぐらいしか入らなかったアグファのフィルムのフィルムエンド位置を指し示したものなのですね。
 
 これは考古学ネタであります。この情報を現在に活かすとしたら、このシングル-8の現物を入手してフィルムベースを研究してみるということぐらいでしょうか。

Yashica シングル8 30TLが開いた

YASHICAがごく初期にリリースした(確か)唯一のシングル-8カメラ、30TL。
こいつはいったいどこに露出用の電池が入るのか?入手した時からどうも分からずじまい。
あんまり資料もないカメラでして、さっぱり手がかりなし。
ところが、mixiに書き込んだところさくっと回答を頂きました。

撮影レンズ上部のエンブレムから緑青がはみでているのでここだろうと目星はついてましたが、
やっぱりここが露出用電池入れで、反時計回りに回せば開くとのこと。
ありがたいものでございます。

さて力をぐいっと・・・開いた・・・!

ささやかな達成感。いい気分なので、お写真撮りました。

yashica.jpgしかし、転がり出てきた水銀電池にうんざり。


yashica02.jpg
この手のジャンク水銀電池を何個か保管しています。

ほれ、水銀電池をその辺にぽいぽい捨てられないですから。
かといってあまり気分のいいものではありません。

きちんと処分する方法ないものですかねえ。

ドイツのある店で売ってるシングル8フィルム二種は

シングル8が買えるようになったよーと、ドイツから連絡がありました。

早速ドイツの映画機材屋のWittner kinotechnikのサイトを覗いてみたら、

Fujichrome T64プロフェッショナルのシングル-8版
ORWO UN54のシングル8版(レトロX)

ふたつが掲載されていました。
おなじみレトロさんが携わっている商品の一つですね。

ただ、以前見たものと比べると、ラベルの印刷内容がちと変わっています。
WittnerのURLが書かれているところは、今まではGK-FILMSが書かれていました。

さすがによそのお店の名前が入った品物はまずいでしょー、ということなんですかねえ。
それとも、フィルムの製造者自体も変わったとか?

Wittnerは何種類も独自のフィルム商品をリリースしています。
この商品に関してはラベルの通りにレトロさんとヴィットナーのタッグチーム製造なのですかね。

今までのCINEVIAはどうも不安定ですけど、Wittnerで扱ってるバージョンがもし別の製造工程で作られているのだとしたら・・・

気になります。 イイものになってるといいなあ。

----------------

あと、レトロXの中身のフイルムがこれでようやく明らかになりました。
海外で噂されていたとおりに、ORWO UN54 だったのですね。

シングル8のモノクロフィルムが無くなったのは1976年?77年

1977年3月号の『小型映画』誌。安かったので買ってきました。

 

kogata_77_03.jpg

ぱーっとチェックしていたところ、非常に興味深いニュースが載っていました。

それは、シングル8モノクロフィルムの終焉時期について。

記事には、
「富士写真フイルム(現・富士フイルム)は1976年12月23日付けでシングル8のネオパンR50とR200、そして16mm用のモノクロフィルムの製造を終了すると発表した」とあります。

「さくらフィルム(現・コニカミノルタ。フィルムとカメラの事業は廃業)のスーパー8モノクロフィルムに続いて、8mmのモノクロフィルムが無くなった」と言った内容が続けて書いてあり、この時点で国産8mmモノクロフィルムが無くなったよ、とまとめられています。

記事はこれだけです。ちょっと情報不足ですね。この記事だと、シングル8、12/23付けで「発表した」にかかるのか、「製造終了」にかかるのか、読み方によって両方意味が取れ曖昧です。

しかしまあ、フジカシングル-8用ネオパンR50とR200は、1976年の終わりから77年頭には製造を終了し、1977年の1月20日前後には店頭在庫もなくなりつつあったことが分かります。

1970年代中盤にリリースされたシングル-8カメラの説明書にもネオパンは載ってましたので、大体1975年ぐらいかなあと思っていましたが、それより1年強も後だったと分かりました。これで1つ疑問が解消。

そうそう、レトロさんは「レトロX」というモノクロリバーサルフィルムをシングル8マガジンに詰めた商品を出していますが、その製品紹介に書かれている「1960年代終わりに生産が終了してしまったシングル-8のモノクロフィルム」ってのは間違いなのでございます。

実は、ずいぶん前にレトロさんには連絡してるのです。どう考えても1970年代半ばまではフィルムは存在したよ、と。そしたら一回サイトは直ったのです。
でも、それからしばらくしたらまた「1960年代終わりに」に戻ってしまっています。なんででしょう? 

 

[フィルムが無くなると言うこと]

モノクロ8mmフィルムが無くなったことについて、日本国内ではあまり騒がれなかったと聞いています。ところが海を隔てたフランスで、これを憂慮した人たちがいた、と言う話を聞いたことがあります。

これを聞いて、いったいなぜだろう?とあたくしは不思議に思ったものです。

まあ、1976?7年ですとヨーロッパでシングル-8は正規に販売されていましたので、自分たちの表現範囲が狭められるのを嫌がったシングル-8ユーザーのフランス人が騒いだのかも知れません。

 今回はモノクロフィルムとかそういう話ではなく、フォーマット丸ごとの死。
いったい、海外からはどう見えているのだろうか?

  気になるわけでして。
 

 

アグファクロームのシングル8は1966年までかな?

 スペインのイグナシオさんから、アグファクロームのシングル8についての続報が届きました。
 それによると、スペインではアグファクロームのシングル8版は1966年に販売されていて、翌年にはスーパー8に切り替えられたとの事です。
 肝心の色の件ですが、今はもうすっかり褪色してしまってますとの事です。褪色性について、コダクロームやフジカラーR25(フジクローム以前の外式フィルム)との比較されてます。

 そして、PETベースのスーパー8フィルムもあったのですね。
PETベースの薄いフィルムは、ハイスピード撮影用フィルムとしてリリースされるよと以前読んだことがあります。(16mmのハイスピードカメラ用フィルムは大抵こうなってます)
 でも、これは一般的用途のフィルムです。厚さは分かりませんが、如何ほどのものだったのでしょう。カメラもフィルムも、スーパー8は豊かすぎてどこまで掘っても底が見えませんです。

 まあ、そんな過去のほじくり返しは、今とのつながりが無い限りはホントに歴史の本をこしらえるのしか役立ちません。
 ここから分かることは、「スーパー8でPETフィルムを使うことは問題がないかもしれない」と言うこと。また逆に、「シングル8のごく初期のカメラでは、ベースの厚いフィルムを使うことをある程度考慮して設計されていたたようだ。しかしそれはごく一時期のものだった」と言うこと。

 

AGFAのシングル8は11mだったぞ!

本ブログの英語サイドに、スペインの方から貴重な情報をいただきました。

Ignacio Benedetiさん・・・イグナシオ・ベネデティって読めばいいかな?イグナシオはまあ間違いないですね。スペイン語だし。

で、このイグナシオさん、ZC-1000でCineviaを使ったらやっぱりトラブルを起こしたそうで、そのトラブルの原因を推測して送ってきてくれたのです。

厚いフィルムなのに長すぎると言うのです。12m巻ではなくて11m巻が適当であろうと。なぜなら、60年代に売られていたTACベースの厚いフィルムを使ったAGFACHROMEのシングル8が11m巻だったからだ、と言うことなのです。

なるほど!短くしてみろ、と言うのですね。1つの解決策かも知れません。これからたびたび仮説として取り上げさせていただきます。ありがとうございます。

そして、このメールには当方にとってはもう一つ大きなありがとうが含まれていました。
それは、AGFAのシングル8の存在の裏付け情報!

やっぱりAGFAでシングル8フィルムはリリースされていたんですね。そしてこれは11m巻という中途半端なモノだったと。
一気に裏付け取れちゃいました。あとは画が見たいなあ。アグファ大好きなんですよ。ざらざらしたあの独特の青。あの青がなあ・・・。コダックとも富士とも全然違う・・・。見たいなあ。

ちなみに、イグナシオさんは「Takにもこの情報は送った」と結んでます。Takとはレトロさん=神山隆彦さんですね。検討してるのかな?

さらにおまけ。イグナシオさんはHosukeFilmさんのお友達のようで、サイトにお写真が載ってます。
それをみればなんとまあでっかい・・・友達だ。ZC-1000が小さく見えます。
HosukeFilmさんのブログはうまそうなモノがバンバン出てくるので、見ていると腹が減ります。

テレシネマシンの完成はいつなんだろう。

 

海外からのシングル8ユーザーは全体の5%かな

「フィルム文化を存続させる会」のブログに、富士写真フイルムからの回答の続編が届いたので読みました。
あたくしの気になるのは、海外からの現像依頼が全体の5%ある、ということでございます。

 5%。多いか少ないか。

 ご存じの通り、海外の富士写真フイルム支社・・・というか現地法人ではシングル8フィルムを販売してません。いえ、昔は販売してたんですよ。1980年代のごく初期に販売終了し(ようするに、カメラや映写機の日本の製造終了と同じタイミングです)以後ずっとそのままです。ご存じの通りに現在では、海外の一部のお店さんがシングル8のフィルムを独自に輸入販売していますが、それでも世界各国に何百店もあるというわけではありません。ごくごく限られた状況です。
 そんな状況での5%は、なんとなく多いような印象も受けますがいかがでしょう。
 これはやっぱり、ネットを通じた購入が出来るようになったというのも影響しているでしょう。

 ちなみに、この「5%」という数字は、ちと気になる数字でして。

 本ブログに海外からアクセスしてくる量というのが、大体5?6%なのです。なんとなく、一致するのです。

 ちと自前のデータを公開。これは当ブログにアクセスしてくる言語別/国別順位一覧です。基本的に前半がOSの言語、カッコ内が国別です。

1 日本語
2 英語(U.S.)
3 英語(U.K.)
4 オランダ語
5 フランス語(フランス) 
6 スペイン語(スペイン)
7 オランダ語(ベルギー) 
8 英語(カナダ) 
9 イタリア語(イタリア) 
10 スウェーデン語 
11 デンマーク語 
12 ノルウェー語(ブークモール) 
13 ドイツ語(ドイツ) 
14 韓国語 
15 中国語(台湾) 
16 チェコ語 
17 ポルトガル語(ブラジル) 
18 英語(オーストラリア) 
19 ヘブライ語 
20 トルコ語 
21 中国語(中華人民共和国) 
22 ポルトガル語(ポルトガル)
23 ロシア語 
24 スロベニア語 
25 ギリシャ語 
26 フィンランド語 
27 タイ語 
28 ドイツ語(スイス) 
29 英語(ニュージーランド) 
30 アラビア語(サウジアラビア)
31 ポーランド語 
32 フランス語(ルクセンブルグ)
33 マケドニア語(FYROM) 
34 カタロニア語 
35 フランス語(カナダ)
36 フランス語(スイス)
(以下略)

 こうやって眺めてみると、世界各国の方々にご覧頂いているようで、書いてる方も少しえっへん!な気分でございます。また、意表を突く国からもアクセスされているので面白いです。

 質問をしてくるのは圧倒的にドイツ人です。
 まー、細かいことまでくどくど・・・いえ、微に入り細に渡って、ねちっこ・・・いえいえ、熱心に。熱心にご質問をされてきます。でもZC-1000の精度は旧型と新型では違うのではないか?故障の度合いが違うようだが・・・そんなの聞かれてもわかんないっての!分かっていてもそんなの英語で答えられないです。勘弁してください。

 海外の8mmユーザー達の情報や質問の集まるサイトの一つ「Filmshooting」では、決して少なくない頻度で、シングル8に関わる議題が現れています。

 そんなわけで、今でもシングル8は世界中のみんなのものですし、それが5%ぐらいはこの国の外で愛されているのだなあと言うことだけは、この発表で分かりました。
 
 少し頭の中に置いておきたいなと思う次第でございます。

Velviaの現像上がり

Cineviaの現像があがったので、引き取りに行きました。シングル8カートリッジ版は富士写真フイルムの袋入り、スーパー8版はコダックの袋入りでした。

しかし、CINEVAってコダック関係ないんじゃないのか?と思ったりしますが。

三ヶ月ぐらい前にエクタクローム64Tあがりの際には富士写真フイルムのリールでしたが、今回の現像上がりはTAYLOREEL社製のものに代わっています。

TAYLOREEL
http://www.tayloreel.com/

このTAYLOREEL社は、何種類か8mm用のリールのラインアップがあります。

50ftリールはこれが現物です。

肉薄でやや心許ない感じもありますが、ドイツ製のものに比べて柔軟性のある素材なので、割れにくいかも知れません。結構大丈夫そうです。
50ftの他には、200ftとか400ftのリールも作っています。

SnapCoverというのもありますね。文字だけでは特定できませんけど、たぶん昔のイマジカ(旧:東洋現像所)や小西六のフィルムに付いてた、リールのカバーのことなんじゃないかなあと思っています。

ただ、製造メーカーにありがちで、ロットがまとまらないとダメなようです。特に50ftリールは単位ロットがでかいですね。

富士写真フイルムは現像終了を見越して、もう50ftのサービスリールの製造(というかプラスチック業者への発注)は終えてしまったと風の噂に聞いてます。
そのためかどうか知りませんが、レトロさんがサイトのトップに50ftリールが不足してるので協力して欲しいような書き込みをしていた時期がありましたが、TAYLOREELで一安心というところでしょうか?

これから見ます。

AGFAのSingle8FILMがあったそうです

6月3日に書いた記事の
海外からSingle8の問い合わせはしばしば。

に、先日thiloさんという方からコメントとして貴重な情報をいただきました。
詳細はコメント文を読んでいただきたいのですが、AGFAはシングル8に参入せずに事前に撤退したというのは間違いで、アセテートベースのシングル8フィルムをリリースしていたとのことです。


thilo様、ありがとうございます。
不勉強で申し訳ないです。リリース当時の一時資料や実体験についてもっと探索しないといけません。

ただ、あたくしがAGFAは発売をしなかった、と書いたのは富士のサイトの記載から引っ張ってきたのではなくて、他の資料・・・宇野眞佐男氏の著書だったか小型映画の別冊か富士の広報資料か・・・要するにナニを参照したか記憶がはっきりしないんですが、書物に載っていたのを記事を読んでなのです。間違った資料だったのか、それともあたくしの記憶違いか、この辺もしっかりとただしておかないといけません。
まずは、AGFAお膝元のヨーロッパの8mmマニア連中にちょいと聞いてみます。

そしてthilo様、読者の皆様の中でも、AGFAのシングル8についての情報をもしお持ちでしたら、コメントやメールなどでお寄せいただければ幸いです。

 

ZC-1000で出来ることをスーパー8でやるには?

ZC-1000で出来ることをスーパー8でやるには?

フラッグシップ機でそのメディア全体の特長を語るのは、ちょっと偏ったものになるかも知れません。しかし、シングル8フォーマットの可能性を引き出すという事に果敢にチャレンジしたカメラは、正直言って他にはありません。
実用的な中型機や、ハンディな小型機についてはまた別途語りますので、果たしてこの超重装備カメラが、映像制作にもたらす恩恵というのをどれだけスーパー8で補完できるかを考えてみようと思います。

○ハイスピード撮影
72fpsのハイスピード撮影が可能、というのはシングル8のカートリッジの構造がシンプルなために実現できる、と言ったようなふれこみでした。
しかし、これは結果的にウソになってます。スーパー8機ではBeaulieu4008シリーズで80fpsを実現してますし、以前ご紹介した計測用のハイスピードカメラではスーパー8カートリッジを使いながらも300fpsまで可能です。

結論:ハイスピード撮影が必要ならば、スーパー8カメラで代用可能です。


○巻き戻し
ZC-1000以外の富士写真フイルム製シングル8カメラは、お世辞にも使いやすい巻き戻し機構とは言えません。エルモ機やキヤノン機、そして最初期に作られたコニカ機の方が感覚的にとらえやすいです。ただ、フジカ製シングル8機の巻き戻し機構はフィルムに傷を付ける心配が少ないのが特長です。壊れにくいのも良いです。
 さて、ZC-1000のデジタルカウンタ付き電動巻き戻し機構に対応できるのは、スーパー8の機構上限界があります。

 サウンドカートリッジや200ftカートリッジがあった頃には、NIZOのサウンド機やBeaulieuで可能だった巻き戻しテクニックもあるのですが、無い物ねだりをしてもしょうがありません。
 スーパー8のサウンドカートリッジのパテントはコダックがオープンにしてないはずですので、デッドコピーを作るわけにもいきません。

結論:自由気ままな巻き戻しについては、ZC-1000に勝るものはない

 

○バルブ撮影
世界中のスーパー8カメラを網羅しているわけではございませんので(結構がんばっているのですけど)これが唯一とは言いにくいのですが、バルブ撮影についてはZC-1000やZ800を上回るものがあります。
それは、ライキナスペシャル。別売りの撮影コントローラーを使うと、指定した通りのバルブ撮影が可能になります。ZC-1000とZ800のフルマニュアルコントロールより随分システムアップされた機構です。

また、コントロールは難しいのですが欧州のスーパー8機には、決められた露光量になるまでシャッターを開け続けると言う機能を持ったものがあります。NIZOの481や561、801など。微妙に機能が違いますが、オイミッヒにもバウアーにも似たようなものがあります。

結論:
どうしてもスーパー8でバルブ撮影が、と言う方は超高級機であるライキナスペシャルを狙う。しかしコントローラーが必要なので容易に買えるというものではない。NIZOなどに搭載されている機能はシングル8カメラには皆無。いろいろ撮って工夫していく楽しみがシングル8全般にあまり提供されていなかったのは残念な話です。


○レンズ交換
 超望遠映像撮影などで活躍するレンズ交換機能。
 ZC-1000のレンズ交換では、純正の5.5mm広角レンズと7.5-75mm10倍ズームレンズの取り替えが一番多い機会でしょう。Cマウントレンズで8mm用に使えるのは意外に少ないですし。
Cマウントでレンズ交換出来るスーパー8カメラは、Beaulieuの一連のシリーズが有名でそのほかとなると・・・無いに等しいです。
ですから、ZC-1000かBeaulieuか、となります。

 しかしZC-1000のレンズは、あんまり汎用性がありません。他機種に付けようとするとぶつかってしまったりします。逆は可能だったりしますが。

結論:レンズの互換性でZC-1000にやや問題があるが、他のレンズを付けるという点では互角かと。

当方の結論として、ZC-1000の持つ機能それぞれを凌駕するものを持っているカメラもあるが、全部の機能を兼ね備えているカメラがないので、何台か必要になる、と言うところでしょうか。

本ブログに珍しく、あえて乱暴なまとめ方をしてみました。
ツッコミ大歓迎です。

 

Cマウント広角レンズはどうかな?

  

シングル8カメラは、広角側がやや弱いです。ワイドアングルで撮りたい時、どうしましょうか。ZC-1000の広角レンズを起点に、8mm用のワイドレンズをちょっと考えてみます。

まず、ZC-1000の純正5.5mm広角レンズ。これがあれば話は結構簡単です。しかし今となっては結構高嶺の花です。また、故障もちらほら見かけるので中古品は吟味あれ。

PRO8には3mmなんて超広角レンズも売ってますが、これは6mmレンズ+ワイドコンバータの組み合わせ商品だと小さく書いてありますね。値段もずいぶん張ります。

もう少し、リーズナブルな方法を考えましょう。前回書いた監視カメラ用のCマウントレンズから、広角のものを選ぶと言う手があります。ユニエル電子のサイトには、いろんなメーカーのCマウント広角レンズが並んでいます。
先に、ZC1000にはあわないレンズをまとめると、

・CマウントのヴァリエーションであるCSマウントレンズはNGです。
・絞りが自動のものもNGです。
・後玉がちょっとでもでっぱっているものはNGです。
・画角に問題があるので1/4インチ用のレンズもNGです。

NGの例をご紹介。
COMPUTER(CBC)の1/2インチ用f1.6 3.6mmレンズ。

残念ながら、レンズの後ろがマウントねじからちょっと出っ張ってます。これでNGです。このレンズはZC1000には付けることが出来ません。

そして、この手の監視カメラ用レンズは、用途によってやや画質が甘いものもあるようなので、合うか合わないかだけでなくよく調べる必要がありそうです。現物あわせをしてみて、さらにレンズ自体の素性がわからないような、監視カメラ用レンズから吟味する・・・結構な手間がかかります。

ワイドアングルで撮りたい場合に、一番てっとりばあい解決法は、ZC1000に合うCマウント交換レンズを追い求めるより、その辺の電気屋で売ってるビデオカメラ用のワイドコンバータを買って来る、という方法でしょう。

ワイドコンバータのことはまたいずれか。

なお、ZC1000のレンズ交換やレンズマウント制作については、「映像作家 吉田幸勝のホームページ」で大変詳しく書かれてます。サイトには、業務用ビデオカメラレンズ→Cマウントアダプターの工作や、マウント改造まで書かれてます。ご参考まで。

その辺のCマウントレンズをZC1000に付けるその1

ZC-1000はレンズ交換式。採用しているのはCマウントというねじ込み式のマウントです。世の中にごろごろしているCマウントレンズは、ZC-1000に使えるのか?検証してみましょう。

Cマウントの誕生は16mmカメラとほぼ一緒。長い歴史を持ちます。構造が簡単で汎用性が高く作りやすいので、今でもバリバリに新しいレンズが作られ続けています。監視カメラ、工業用カメラ、学術研究用、医療用レンズ、望遠鏡のアタッチメントなどのバリバリ業務方面のビデオカメラ向けが大半。
民生用のビデオにも採用されてます。昔々の家庭用ビデオカメラ、まだカメラとデッキがセパレートになっていた時代にはごく一般的に。ぐっと時代は下りますが、ソニーHandyCam EVC-X10と言う8mmビデオカメラで採用されたり(京セラのOEMアリ)、さらに最近になりますが、1996年発売のデジタルスチルカメラNEC PC-DC401なんてものでも採用されています。

てなわけで、簡単に言ってしまえば縦横無尽に採用されてきています。しかしその汎用性ゆえにバリエーションが多くて困ります。マウントサイズは同一でもバックフォーカスが変わっていたり、後玉が前後する設計だったりともう様々。
レンズ外部のちょっとした出っ張りがカメラにぶつかってはめ込めなかったりとか。

どれがZC-1000に使えるか、細かく調べればわかるのでしょうが、「現物あわせ!」と覚悟決めていった方がいいです。

で、現物あわせのネタです。

秋葉原のジャンク屋で拾ってきた東芝IK-2300。

キヤノン製「CANON TV ZOOM LENS J6x11 11-70mm f1.4」約6倍ズームレンズが付いてます。


はずすとこんな感じ。奥に見える四角いのは撮像素子ではなくてその前にはめてあるフィルタ。素子はもっと小さいです。


さっそくZC-1000に付けてみましょう。

これが普段のセットで、




こちらがキヤノンレンズに入れ替えた場合。

一回り小さくなって、取り回しがすごく楽です!ZC-1000も、こういう商品展開をすればよかったのになあと。グリップが簡素な折りたたみタイプで5倍の明るいズームレンズ付きで「ZC-500」とか。

このレンズ、かなり暖色系のコーティングをしているので、暖かく豊かな色が出ます。元々のレンズセットでは緑色が印象的なのと好対照。キヤノン518SVあたりが好きな方にはたまらないかと。
ただ、このレンズは絞り切りの位置に回しきると絞りがロックされてしまいます。上記のカメラ側からのアイリスコントロールの関係らしいですが、これがたいそううっとうしい。あと、マウントの向きの関係で、距離目盛りが下になってしまいます。これは、ビス止めのマウントを付け直せばいいのですけどね。
そんなわけで、身軽ではあるが、実撮影に手間がかかるこのセットは2003年に組んでテスト撮影後は登場することもございませんです。

他にも、キヤノン、フジノンのCマウントレンズを装備したビデオカメラはたくさんありました。あの重くて仰々しい10倍ズームレンズが気に入らない方、発色傾向が気に入らない方、また明るめのレンズがホシイ方は、チャレンジの価値ありかと。

また、Beaulieuの8mmカメラに装備されているアンジェニューやらシュナイダーやらを付ける手もありますね。
ちなみに、HosukeFilmさんの 「HosukeFilm 8mm」ではBeaulieu5008SのレンズをZC-1000に付けてます。確か、逆はNGだったような・・・持ってませんので検証のしようがありませんが。


シングル8サウンドカメラの多くは20fps

【シングル8サウンドカメラ概観】

シングル8サウンドカメラは、スーパー8のサウンド化に遅れること数年、1976年に4機種まとめて発表され、1982年リリースのフジカシングル8 P400サウンドAFまでおよそ11機種リリースされました。
富士写真フイルム社以外はシングル8カメラから撤退していたため、サウンドカメラはすべて「フジカ」ブランド商品です。

フジカシングル8のサウンド機には、ある共通した特徴があります。

1.撮影速度が18fpsしかない

24コマやハイスピード撮影も出来ません。
例外は、ZX550とZ850とP500サウンド。これらは1コマ撮影機能を持っています。

2.すべてシャッター開角度が広い

レンズの明るさはそれぞれですが、シャッター開角度はすべて220°?230°の間ぐらいです。つまりスローシャッター気味ですから暗さには強いですが、その反面動きの激しい被写体やカメラを激しく動かす場合などなどでは画が流れ気味になります。

3.ファインダーが明るい

これは全機種に共通する話ではありませんが、サイレントのZシリーズに比べると大変にファインダーが明るいです。スプリットイメージ距離計を内蔵している機種は、ZXM500、ZX550、ZM800、Z850そしてP500サウンドとサウンド機全体のおよそ半分。P500サウンドは甘いところがありますが、他の四機種は結構切れのいいスプリットイメージ(特に8倍ズームの2機種)を持っているので、明るいファインダーと相まってフォーカスが合わせやすいのが長所です。機動力が必要な撮影、しかも夜間や室内などのローライト環境での撮影が多い作品では、大変重宝します。

【サイレントカートリッジ撮影時は20fpsになる機種がある】

今ではサウンドカートリッジが製造販売されていないので、 サウンドカメラと言えどサイレント撮影しかできないわけです。残念。
しかしそれだけではなくて、シングル8サウンドカメラの多くの機種は、サイレントカートリッジ撮影時には「20コマ/秒」、一種独特の走行速度になってしまうのです。

サイレントカートリッジで20fpsになると使用説明書に書いてある機種

フジカ サウンドAXM100
フジカ サウンドZXM300
フジカ P300サウンド
フジカ P100サウンドワイド
フジカ P400サウンドAF

20fps撮影の注釈のないもの=18fpsで撮影するもの

フジカ サウンドZXM500
フジカ サウンドZM800
フジカ ZX550サウンド
フジカ Z850サウンド

説明書を持ってないので分からないもの

フジカ サウンド300AF
フジカ P500サウンド

未確認を省いてもなんと半数近くの機種が、20fpsの機種です。

【フジカP500サウンドのサイレント時走行速度は?】

P500サウンドの使用説明書は持ってませんが、本体は手元に1台あります。 こいつにサイレントカートリッジを入れて、1巻どれだけの時間がかかるか調べてみました。説明書より、信頼できますからね。
ちなみに、よく言われる「8mmは3分20秒撮影出来る」はあくまで18fpsモード時のことですけど、

50ft=約15.75m=約3600コマ
約3600コマ÷約18(fps)=約200秒=約3分20秒

こうやって算出されます。 となると約20fpsならば、

約3600コマ÷約20(fps)=約180秒=約3分ジャスト

P500サウンドが3分で撮影し終われば、サイレントカートリッジ撮影時に20fpsになるとわかります。

では、ストップウオッチ見ながらカメラスタート!

・・・3分10秒きっかり。つまり、190秒。
 約3600コマ÷190秒=18.95fps・・・

およそ、19fps???

なんだか中途半端だあ!

というわけで、またまた歯切れの悪い実験結果になってしまいました。
このように、8mmカメラの走行速度ってのは、元来新品でも曖昧でして・・・と次の記事につなげるような前振りをしてひとまず終わり。 

シングル8規格のフィルム感度と設定について

スーパー8では感度設定の問題がいろいろとあったりしますが、シングル8では どうなのでしょうか? そもそもフィルムの種類が少ないから問題ない?
なにかに役立つかも知れませんからまとめておきます。


シングル8規格のフィルム感度
シングル8規格ではASA感度設定を15段階用意してあります。

ASA16/20/25/32/40/50/64/80/100/125/160/200/250/320/400

なんと細かいことに、1/3段ずつの刻みになっています。
ですが、シングル8で実際に発売されたフィルム感度はカラー・モノクロ取り混ぜて、

ASA25
ASA50
ASA200

この3種類だけです。( デュープ用フィルムなど業務用は除いてあります)
現存しているのはASA25と200の2種類のみです。

ともあれこの細かい設定値が、スーパー8と同様に カートリッジに刻まれているのです。

フィルムの感度設定は全3カ所もある
 シングル8カートリッジの規格上の感度設定箇所は カートリッジのウラ面に2カ所、前面に1カ所の合計3カ所もあります。

まずはウラをごらんください。

左からASA25(フジクロームR25アフレコ)、ASA50(ネオパンR50)、ASA200(フジクロームRT200N)です。ASA50のフィルムは現在発売されていません。
○を書いてあるところが、感度設定部です。

ひとつはカートリッジ裏面上部の円弧状の溝。
もうひとつは送り出し口近くのまっすぐな溝。
円弧が長い方が感度が高くなります。規格上は円弧の長さではなくて フィルムの送り出し軸を中心にした、角度の大小で決定されます。4度ごとに1/3段ずつ増減する設定です。

 まっすぐな溝は溝の下端から、フィルム送り出し口までの長さで感度設定をします。

カートリッジ前面から見てみましょう。


 同じく左からASA25、50、200です。
でっぱりがあります。このでっぱりと、マガジンの裏側表面からの距離の大小によって感度が設定されます。 こちらはウラ側からの距離が大きいほど感度が低いのです。
0.75mmで1/3段づつ増減します。たとえば、ASA25とASA50の差は、絞り計算で1段(=1/3×3)ですから0.75mm×3=2.25mm。2.25mmほど位置がずれていることになります。

カメラ側の設定について?円弧型ノッチを読み取るカメラ
 カメラ側を見てみましょう。
カートリッジには3カ所も感度設定が用意されていますが、円弧型ノッチを読み取るタイプが圧倒的に多いです。


キヤノン518SV
対応する感度は、ASA25,50,100,200。


コニカ3-TL


コニカ6-TL


 規格のASA10?400すべてに対応するコニカ3-TL、6-TLなどは、円弧状切り欠きに連動するレバーの移動距離がものすごく長くなってます。


 円弧で設定するタイプは後期のものになると移動式のレバーではなくてボタン型になります。


写真はフジカP500サウンド。

カートリッジ前面のでっぱりを読み取るタイプのカメラ

 でっぱりで感度を設定するカメラには、キヤノン518やフジカAX100、C100、ZX250、エルモ8S-60、8S-40T、8S-600、8S-800ほかがあります。


エルモ8S-60。赤いポッチが感度感知用レバーです。


フジカAX100。


フジカC100。ASA25と50のみ対応。


エルモ8S-600。

 手元の資料では、ウラ面フィルム送り出し部そばの溝を 読み取るタイプの物は見あたりませんでした。

シングル8感度設定のまとめと活用法
 スーパー8に比べて、フィルムの感度の種類が少ないので、ほとんどすべてのカメラにおいて、富士写真フイルムがリリースしているシングル8フィルムであるR25NとRT200Nをきちんと使うことができます。しかし、たった一機種、RT200Nで問題が起きるカメラがあります。その、あきらかに問題が出るカメラは、

  フジカC100。

 このカメラはASA25と50の設定しか持たされてないので、フジクロームRT200NをASA50と認知してしまい、2段も露出オーバーとなってしまうのです。コスト削減のためと言われていますが、よくわかりません。
 本機種リリース当時はまだASA200のカラーフィルムはリリースされていないにしても、モノクロのフジネオパンR200は販売されておりましたので、ユーザーも誤用してしまったのではないかと思うのですがね。
 一応、高感度フィルム対策として、カメラ内部にも「高感度フィルムネオパンR200で日中撮影するばあいは専用のND4フィルターをご利用ください」とあります。

 シングル8カメラではC100を除いて、現行のフィルムで問題がでるものはないのです。年代順に一応検証してみると、シングル8誕生当初にリリースされた機種は、シングル8規格通りのぞろっとASA10?400に渡る感度設定全部を持っているものがあるので、初期のカメラだから高感度フィルムに対応していない、という一部スーパー8カメラに見られるようなことはありません。

 それから数年後のフジカZ600などがリリースされる段階では、レバー式の感度設定機構を持っていますがASA25、50、100、200、400だけとなり、中間の設定は飛ばされました。これからもわかるように、 わりと早い時期に感度設定は整理されているのです。しかしやはり現行フィルムを使う上では問題はありません。

 その後はさらに簡素化されて、富士写真フィルム製のシングル8カメラでは感度設定がボタンになっているものが多くなります。ただ、最終機種のフジカP400サウンドオートフォーカス(1981年)でさえも、ASA25、50、200の設定は装備されていましたので、やはりR25NやRT200Nを使えないカメラはほとんどない、という事になります。

 しかし、富士写真フイルム以外で、一部ショップが独自にスチル用フィルムを加工してシングル8カートリッジに詰めて売っているフィルムなどでは事情が異なります。
 最近、富士写真フイルムのスチル用リバーサルフィルム「ベルビア(ASA50 デイライトタイプ)」を裁断鑽孔して8mmに仕上げてシングル8カートリッジに詰めた商品が出ておりますが、「カートリッジ全面のでっぱりで感度設定するタイプのカメラ」では、感度設定がきちんとできません。
 というのは、もともとASA25仕様のカートリッジを使っていて、円弧部分しかASA50設定に刻み直されていないからです。前面のポッチはASA25設定のままになっているので、ポッチを読み取るカメラではASA25と読み取ってしまい、1段ほど露出オーバーになるはずです。実際には、ベルビアの実効感度はやや低いので1段まるまるオーバーにはなりませんが、それにしても、です。前面のポッチの位置は、ASA25とASA50では2.25mmほどずれているので、この部分をなんとか補正してあげれば、上記のカメラでも使えないことはないと思うのですが、実験しておりませんので明言は避けておきます。

 また、すべてのカメラに共通していえることは、露出がきちんと計測されているかどうかを確認することを最優先にしなくてはいけない、という事です。保管状況や使用頻度の差こそあれ、一様に中古品です。その中には正しい露出値を指さなくなったカメラもあります。
 補正だの調整だのは、すべて現行できちんと撮影できるかどうか、それが確かめられてから考える事です。ましてや入手したばっかりのカメラでいきなり制作の現場に臨むのはあまりに無謀です。たとえば、劇映画の場合は、カメラの不良でもういっぺんスタッフキャストを全部集め直すという大変な無駄を生み、労力を消費してしまいます。そんな事にならないように、まずは1本テストフィルムを撮りましょう。テストフィルムをけちってはいけません。
 テストに問題があれば、修理や改造、カートリッジの感度設定をうまく利用して露出補正をしてみたりする、と言う段取りで臨むのが肝要だと思います。

(C)2005 Muddy Orihara All Rights Reserved.
協力:オオノ隊員
参考資料:「シングル-8読本」富士写真フイルム宣伝部 シングル-8グループ刊

KONICA Single-8 3-TL

コニカ シングル-8 3-TL 


Overview
小西六(現コニカミノルタ)製の三倍ズームレンズ搭載シングル8カメラ。
調べた限りでは、小西六製のシングル8カメラはこれと、お兄さん機種である6-TLしかないようです。スーパー8カメラについても早い時期に開発製造をやめていますのでさもありなん、でございます。それでいてスーパー8フィルムはサクラブランドでかなり後までリリースしていたのですから、日本初のムービーフィルム開発会社としての意地だったのでしょうか。

さて、機能的には6-TLと似ていて、電動巻き戻し機構搭載・ケーブルレリーズ使用による一こま撮り、マニュアル露出調整機能を使ったフェードイン・フェードアウト、などでしょうか。
フィルムカウンターとフレームカウンターは巻き戻しに連動します。露出調整機能と併せて使えばオーバーラップも可能です。
逆に異なる点は、フォーカス合わせがスプリットイメージではなくマットグラス方式であること、電動ズーム機構が省かれていること、撮影スピードが18fpsと1コマだけになっていること、などです。



Impression
6-TLよりやや小さめですが、金属のずしっとした重さが感じられます。残念ながら写真のものは完全ジャンクで動きません。もし直るようでしたら追加でインプレッションを書いてみたいと思います。

 

 メーカー コニカ(小西六)(1966???)
 レンズ V-Hexanon f1.8 10.5-32mm 3倍ズーム 手動のみ
 ファインダー 一眼レフ方式。露出計指針など(f1.8-16)
 フォーカス合わせ機構 (マットグラス???)
 露出 TTL EE, EE-ロック ,手動調整可能(H-2D水銀電池または代替品が必要)
 撮影速度 18コマ/秒,1コマ撮影
 特長・オプションなど 電動巻き戻し(フィルムカウンター、コマ数計連動)
視度調整 , リモコン撮影可能,バッテリーチェッカー、アイピースシャッター
 大きさ/定価 
  


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