映写機 Archive
劣化に強い兼用映写機を探して...ELMO VP-A編
- 2009年7月27日 03:00
- 映写機
エルモVP-Aです。
エルモには「VPナントカ」と銘打った、小ぶりで軽量な廉価版映写機シリーズがあります。これはそのひとつです。
こいつの最大の利点は、逆プレッシャー映写機だということ。
通常の映写機は、フィルムベース(フィルムの土台)方向に押さえつけるので、厚さの違うフィルムではフォーカスがずれます。
しかし本機は逆に乳剤面を基準に押さえつけます。
ですから画が現れてる面の位置がいつも固定されるので、フィルムベースの厚さに関係ない映写が出来るという仕掛け。
早い話、シングル-8とスーパー8をつないでもフォーカスが乱れないのです。原理上。
やむなく二種類のフィルムをつないで上映しなくてはならない場合などは役立ちます。
というわけで、可搬性の高さと逆プレッシャーと特長のあるVP-Aですが、
この個体は入手直後はベルトが溶けてぼろぼろ。しかも複雑に延々とベルトが張り巡らされてる構造で、元の姿がさっぱり見当が付きませんでした。
なので、本サイトの写真協力いただいている、は☆なさんから模範修理法を教わって、ベルトを買ってきてしこしこと制作。
しばらくぶりにウレタンベルトを買いに渋谷東急ハンズに行きましたが、オレンジ色のベルトがない。
代わりに透明オレンジ色のを買ってみたが、材質が堅くて、うまく曲がらない。
なので、池袋東急ハンズで改めて不透明オレンジ色のベルト見つけて購入。
■映写機のベルトについて
もともと映写機ベルトは、V型断面のゴムベルト(Vベルト)が多く、そのVの部分がプーリーの溝にしっかり食い込んで摩擦で力を伝えていきます。そしてゴム製ならば、ある程度は伸び縮みするようになってる。
一方、写真左の、透明ウレタンベルトは硬くほとんど伸びないので、もともとのゴム製Vベルトにり似ていない。
右側の不透明のオレンジ色ベルト(写真が悪いですがもっと鮮やかなオレンジです)は、びにょーんとよく伸びるし、表面もねちねちしてて摩擦十分。断面は円形だからプーリーにがっちり食い込みはしないけど、このねちねち感でプーリーに密着してくれるようです。
なので、これがコストと入手の簡単さで現段階のベストと考えてます。所詮はこれサイレント機種。まったくもって問題ないでしょう。でももっといいのが見つかったら報告します。
で、現物あわせで長さ調節。仮につないでみて、はんだごてで溶かして接着していく。
はみでた部分はニッパーや爪きりでちまちま削っていくのがよい。カッターやはさみでは、材質がプリプリ弾力性高いので、刃が逃げてさっぱり切れません。100円均一で爪切り買ってきましょう。
さて、一応の完成をして、駆動させてみる。…がしかし、やたらと動作音がうるさい。ガアアアアアーと鳴ってしまう。
いろいろ調べると、ギアがうまくかんでない。少し浮いてるのだ。(写真の一番大きいギアが噛んでない)
このギアをしっかりとかみ合わせるためには、赤いリバースボタン(このシリーズ独特の、正転と逆転でギアを入れかえるためのボタン)をぐっと手前に引き続けないといけない。しかしそんなのずーっと続けるのは無理。指痛いもの。
↑指、痛くなるからいやだ。
しっかし、なんでこんなことになってるのか。その赤いリバースボタンは、ギアを引っ張っている引きスプリングにつながってるのですが、ひょっとしてこのスプリングの力が弱くなって、しっかりギアを引っ張れていない・・・とか?
(試しにスプリングにつながる金属棒を引っ張るとギアは固定される...下写真参照)
また、駆動ベルトが緩すぎて、しっかりギアを押さえつけられていないのか?
(ベルトを引っ張ると、ギアはしっかりとかみ合います…下写真参照)
というわけで、本機種は構造に問題があるのかどうかさておき、うまく修理できていないので現在放置中。適当な代替えスプリングは見つからないので、まずはベルトの長さを調整して、実験してみたいと思います。
もし本機に興味のある方は、中古を選ぶ際に通常のポイントに加えて特に、
1.逆転と正転がちゃんと動くか
2.ものすごく異音がしないかどうか
これらに注意して、いい品を選ぶといいと思います。
繰り返しになりますが、小さく軽くて持ち運びに便利な上、フィルムの厚さが違ってもピントがずれない(かも)という利点のある本機は、ちょっと気になるのです。
取り急ぎ次の機種の検証にうつりまーす。
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劣化に強い兼用映写機を探す...ELMO GP-DX編
- 2009年7月17日 03:46
- 映写機
シングル-8/スーパー8
レギュラー8かけたいだけなら、専用映写機を使えばいいのですが、機種が古くて不勉強なので今回は敬遠しました。
というわけで、ジャンク5台買ってみました。
エルモGP-Deluxe
調べたところ、GP-DXは一部ベルトやギアでなく、ゴムの円盤が摩擦で動くところがあるのですが、
さすがに35年ぐらい前のゴム、もうだめであります。
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学研大人の科学 8ミリ映写機 レビュー
- 2009年5月17日 22:19
- 映写機
学研の大人の科学、8ミリ映写機を買ってみた。
中身はこんな感じ。
[準備]
組み立てはクランクひとつネジ止めするだけ。
工具は同梱されてないので、小さい+ドライバーが必要だ。
リールは、レギュラー8仕様の軸の細いタイプ
同梱のちくわ状アダプターを介して、シングル8&スーパー8用のフィルムを取り付けられる。
これをなくすと厄介だが、兼用映写機や兼用ビュアーに使われているアダプタと用途は同じなので流用出来るかも。(リールについてる奴ならそもそもOKだろう)
50ft以上のスーパー8&シングル8を見るときは、大き目のレギュラー8用受けリールか、シングル8&スーパー8用のリールとアダプターがもう1セット必要。
[光源のLEDについて]
LEDは想像していたよりも明るいが、大映写には向かない。
2メートル離れれば、80-100インチぐらいの映写画面も得られるが、暗くて像がはっきりしない。20cmかそこらの大きさが適当だと思う。
LEDの発色は、結構青い。ハロゲン映写機の印象とはまったく違い結構気になる。
ただ、もともとのフィルムの色を知らなければいいだけのことでもある。
改造して、高輝度LEDに取替えるのも可能かと思う。
[兼用映写機として]
本機はレギュラー8(ダブル8)との兼用タイプ。
レギュラー8を見るためにはスプロケット、ゲート部、フィルムガイドを同梱の交換部品と組み替える。
面倒だが、安心できる構造ではある。
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映写機のテストレポートCD-ROM
- 2008年7月 6日 06:08
- 映写機
イギリスのテレシネ/写真修復/8mm映写機中古販売業者、e.s.graphicsは、ebay上のバーチャル出店で、8mm映写機のテストレポートCD-ROMを販売してます。
実はコレ、説明文を読むと雑誌MOVIE MAKERのテストリポートをスキャンしたものらしい。
あらら、手伸ばしちゃいけないなーという代物です。
もともと調べていたのは、YelcoとFUMEO。
Yelcoの映写機でクオーツロックらしいものがあるのでそれについて調査したかったのと、FUMEOのアークランプ版(電球の新品が存在しないので無意味だが)の映写機についてちと知りたかったのですが、たとえイイものであったしても映写機はバカ高い送料がかかるので、実際問題活用しにくい情報ではあります。
こんなのが載ってるそうであります。見慣れない名前いっぱいあります。
↓
TEST REPORTS
Standard 8mm Silent Projectors
Agfa Movector G 1964
Consolmatic 1964
Horipet Battery Operated 1964
Ilford Elmo AP-8 1963
Liesegang S1 1964
Olympus Autoscope 1964
Rexina - 8 1964
Super 8mm Silent Projectors
Agfa Family Set 1981
Bauer T1 S Royal 1967
Bauer T3 1967
Bell & Howell 222 1968
Bolex 18-SL 1968
Braun Nizo FP5 1970
Danny De Luxe 1968
Eumig Sprint K404 1983
Eumig Sprint K408 1983
Hanimex P300 1967
Noris SM8 1968
Plus O Matic 202 1976
Rank Aldis 850 1970
Sankyo P-1600 1982
Dual 8mm Silent Projectors
Agfa Movector 1971
Bauer T-82 1985
Bell & Howell 1481 1978
Bolex 102MTC Instaprojection 1978
Canon S-400 1971
Elmo K-100SM 1978
Elmo SP Deluxe 1976
Eumig 501 1970
Eumig 510D 1971
Eumig Mark DL 1967
Eumig P8 Dual 1968
Hilldem All8 1969
Ilford Elmo FP-C 1967
Kodak M-80L 1967
Optomax JE-1 1985
Prinz Magnon Super IQ 1971
Sankyo Dualux 1967
Silma S101 1980
Dual 8mm Sound Projectors
Bauer T183 1983
Eumig 710-D 1972
Eumig 822 Sonomatic High Quality Sound 1977
Eumig 824 Sonomatic High Quality Sound 1977
Silma Bi-Vox 1971
Super 8mm Sound Projectors
Bauer T60 1976
Bauer T40 1983
Bauer T450 Stereo 1983
Bauer TR200 retro Sound
Bell & Howell Filmosonic 1735 1976
Bolex SM80 1977
Braun Visacoustic 2000 Stereo
Chinon 7800H
Cineton P800 Play 1987
Elmo GS1200 Stereo
Elmo Hi-Vision SC-18M 1983
Elmo ST-1200 HD 1978
Eumig RS3000 1979
Eumig S910 1979
Eumig S926 Stereo 1980
Eumig S933 1985
Eumig S938 Stereo 1983
Eumig S936
Eumig S940
Fumeo 9119 1985
Fumeo 9145 X500
Hanimex SR8600 1978
Heurtier Duo 942 1979
Kodak Ektasound 245B-L 1976
Norimat Electronic 1975
Noris 342 Stereo
Norisound 110 1975
Norisound 410
Ohnar Sound-o-Matic 1975
Optomax SD-800 1982
Prinz Compere 1968
Sankyo Sound 700 1977
Sankyo Stereo 800 1980
Silma Delta 7
Tacnon 707
Yelco DS-810MT Quartzmatic 1981
Yelco ES-720 1985
Yelco Stereo 3600 1981
16mm Sound Projectors
Bell & Howell 1568 1980
Bell & Howell 1680 1977
Bell & Howell 2592 1982
Elew AP-22 1968
Elmo 16-AL 1986
Elmo 16-CL 1977
Elmo 16-FR
Elmo 16-SL 1971
Hokushin SC - 8CM 1968
Hokushin SC - 104CM 1968
Dixons Photophone 1977
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GS-1200の交換ベルト到着
届く一日前にエルモから電話が来て、なんだろなーと思って出たところ、
「ST-180のベルトとGS-1200のベルトをごっちゃに注文されてますがよろしいですか?」という確認の電話でした。
あらら。
ワタクシうっかりしてST-180のベルトとGS-1200のベルトを混ぜて注文しちゃってたんです。
大間違い。ご迷惑かけちゃった。
しかし、わざわざ確認してきてくれたエルモさんの気配り感謝。
で、その確認の翌日には届いたのでさらにうれしい限りです。
前後のアーム用ベルトはギザギザの奴なんですね。中に芯も入ってるらしくこれは滅多なことでは切れそうにありません。
一方メインベルトはエルモの担当の人が「メインのベルトはゴム製なので傷みやすいんです・・・」とおっしゃるように、断面がくさび型をした、摩擦でプーリーに食い込んでドライブするタイプのベルトです。
これも中に芯が入ってそうで、よくあるゴムだけのベルトに比べれば遙かに丈夫そうであります。
きっと、エルモさんが言われる"痛みやすさ”はあくまでギザギザ付きの奴と比較しての事なのでありましょう。
という風になんだか曖昧な書き方しているのでおわかりかと思いますが、GS-1200はまだ開けたことがないので、どんな構造なのかまったく知らないんです。
週末仕事の合間に、換装にトライしてみようと思います。
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小さい携帯用8mmプレーヤーミニクル実機はこんな感じ
- 2007年7月 2日 00:31
- 映写機
バンダイが1990年代に発売していた、小型8mmフィルムソフト&携帯用映写機「ミニクル」です。
ずっと前にも紹介しましたが、実物を手にしましたので改めてご紹介。
これが、フィルムマガジンです。ポピーから出ていた「くるくるてれび」に比べるとずいぶん小さいです。
スーパー8風のローディングですね。フィルムの頭とおしりが接合されてるので、エンドレスで再生できます。
また、フィルムのパーフォレーション部分が透明になってるのが見て取れるかと思います。
これは、リバーサルフィルムではなくて、ネガフィルムから反転プリントされたフィルムなのでしょう。
これが、ミニクルの本体。
ソニーのパスポートサイズハンディカムあたりのデザインによく似ています。
かわいらしいお子様向けのサイズですので、手の小さめの私でもかなり窮屈です。
フィルムをセットするとこんな感じです。
ファインダーを覗いて、PLAYボタンを押すと、ガーガーとフィルムが回ります。
くるくるてれびより、視野が狭い気がします。
フィルムを見るための光は、この撮影レンズ風のレンズではなく、その多くを本体サイドから採ります。
ですから、本体側部をしっかり覆ってしまうと、暗くてよくわからなくなります。
では、このレンズは何のためかと言いますと、ビデオカメラごっこがのためなのですね。
フィルムマガジンを外して、レバーを切り替えるとビデオカメラっぽく、覗いたものが見えるようになります。
ミニクルは、フィルムソフトプレーヤーであり、ビデオカメラ風のおもちゃであるのです。
フィルムマガジンは、2個セットで販売されていました。ですから、当家にはアンパンマンが上下巻それぞれ1本ずつあります。
つまり、予備があるわけなので、ばらしてみたくなりました。
本体は日本製ですが、マガジンは中国製です。しかも、マガジンには英国のパテント番号が刻まれています。1994年には中国か日本かそのあたりで8mm用のプリンターが動いていたのですね。
そのプリント作業はまだやってるのですかねえ。
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MX70は壊れやすい映写機
- 2006年5月22日 16:46
- 映写機
オオノ隊員さんの記事にある、フジカパルスシンクシステム対応映写機・フジカスコープMX70は、今まで3台入手しましたが、全部討ち死にでした。最初に買ったものは、上映中に火花を上げて爆発炎上!畳が焦げちゃいましたよトホホ。あんまり悔しいので鎮火後の映写機を撮影しました。・・・したはずなんですがフィルムがどこに行ったやら・・・。
MX70はフジカスコープMG90が原型。どちらも要注意映写機です。
8mmの映写機は、通常三枚羽根のシャッターを持っております。ZC-1000のファインダを覗くとわかりますが、毎秒18コマの映像はチカチカしていて鑑賞に堪えません。これを解消するために普通の映写機は三枚羽根シャッターを持ち、1コマに三回光を当てて、コマ数を18×3=54コマであるかのように見せかけてます。
しかしMG90とMX70はシャッターが一枚羽根なので、ある工夫でこれを回避してます。
なんと通常の映写機の三倍のスピードでシャッターを大爆走させているのです。
そのため大変にやかましいです。
当方のMX70三台の故障部位は同じで、全部シャッター軸とクローの部分。つまり、爆走する部分です。設計時に部品や構造の耐久性を見誤ったのだろうと思います。特殊再生も魅力な機種なんですが、なるほど、そういう設計にやっぱり無理があったのでしょうね。
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