12年ぶりに現像したコダクローム40は?

大学のOBのK先輩から借りた1014XL-Sには、コダクローム40が一本入ったままになってました。
聞けば12年前からそのままだとのこと。
12年前からカメラに入れっぱなし!電池も入れっぱなしで大爆発!

先輩からは「なんか作品制作途中だったのでカメラ貸す代わりに現像してくれい」と虫のいいお願いが。はいはい。現像費持って修理もしろってことかよ。

フィルムは撮影途中で止まってたのでせっかくですから1014エレクトロニクに入れ替えて撮影して見ました。撮影現像は4年ぐらい前です。

さて、現像上がりはこんな感じ。

まず12年前に先輩が撮った映像は・・・色が薄くてシアンばっかり・・・
あんたナニ撮ってるんだよ!

こんなの現像しろって頼まれたのかオレ。

フィルム途中からあたくしが撮り足した部分はこんな感じ。

新宿のロケハンついでに休憩で寄った新宿御苑です。12年前に撮影されたところよりは色が出ますね。

コダクロームは外式の発色方式ですから、まだこれだけ色が出るのかも知れません。

さて、コダクロームの8mmフィルム現像もいよいよ2006年7月15日まで。
撮影途中で放置されたフィルムには、今となっては絶対に撮ることが出来ない映像が埋もれてます。現像しちゃいましょう。現像しちゃえばコダクロームは下手なビデオより保ちます。

NIKON 8X SUPERZOOM分解修理

NIKON 8X SUPERZOOMの修理調整に挑戦してみました。
感度設定のレバーの動きが悪くて、途中で止まってしまうのを直すためです。しかし、この分解は不要な作業だったと最後で気がつく阿呆ぶり。

当ブログにもたくさんのコメントを寄せていただいているRikieさんのサイト「人生是一旅・一路平安」にニコン8Xスーパーズームの修理レポートが上げられています。レンズ側からトライしたRikkieさんの向こうを張って、あたくしは後ろ側から攻めてみました。参考にしたのは、おなじみの海外サイト「Super8 Wiki」です。

使うのはマイナスドライバーだけです。全部マイナスねじになってます。
ドライバーを斜めに使わなくてはならないことが多いので、 細めで短いものを用意しておくといいです。力が入りにくいのでネジ山をなめてしまう可能性が高いので慎重にトライします。

まずは、グリップをはずします。グリップは4つのネジで止まってます。
グリップ基部の黒いねじを二つ外します。

 


小さいゴム板の下にネジがいる

その真ん中にあるゴム板の下にはネジが隠れてます。これもはずします。
三脚用ネジの奥にネジがいる

一旦グリップをたたみます。三脚ネジの奥に隠れているネジもはずします。

真ん中のネジをはずすと、フィルム室のナット替わりの部品がはずれます。なくさないように保管。
グリップを外した後

 

フィルム室を開けて、露出している3つのネジをはずします。すると、ボディ左側面の銘板がはずれます。
R8やR10に比べると格段にメンテナンスしやすい設計です。
本体と銘板

 

COPALのミニモーターが見えます。このモーターのトルクが低いのか、はたまたギアの問題なのか、それとも劣化しているのか、このカメラはフィルム送りの力がとても弱いのが玉に瑕です。レンズはとてもシャープで、スプリットイメージの切れ味も高いので大変に使いやすいのですが。


COPALのモーター

 

シャッターの円盤があります。


わかりにくいですがシャッターがあります

レンズ側には窓が開いていて、中には点々の模様が印刷された透明な円盤があります。
これは、フィルム室の感度設定レバーにあわせて動きます。
ここが今回の修理のポイントです。

その次は、上部のハーフミラーで分光されてファインダーまで光を導いている所、スチルカメラですと軍艦なんて言われるところを外すのですが、ネジが入り組んだところにあるのでじゃまにならないようにフィルムカウンターユニットをはずしました。

ネジ3つが接着剤付きで固定されていますのでネジ山をなめてしまわないように一気に力を込めてはずします。 ユニットは接眼部の方にずらすようにするとうまくはずれました。

 
軍幹部を外した後

そうしたらを軍幹部を外します。ネジは全部で4つ。シャッター側のネジははずしにくいので気を付けましょう。 で、軍艦がはずれたら今度は本体を分割するためのネジをはずしましょう。駆動部ルームとフィルム室の両方に2つずつ、計4つのネジがありますのでこれをはずします。 すべてちょっとはずしにくい位置にあり、しかも堅いので気を付けましょう。

 

4つ全部はずすと、カメラが前後まっぷたつに分解できます。この際にリード線を切らないようにと、あとファインダー系も撮影系も全部露出してしまうことになるのでホコリやゴミに気を使います。
リード線だけでつながる前後ユニット

下のワイヤーがたるむと、露出計の窓に写ってしまうので要注意。このカメラ、要するにプリズムの位置の設計がかなりルーズです。ゴミが入りやすいです・・・というわけでエアダスターで無造作に吹いていたらあっという間にファインダーがゴミだらけになりました。これはまずいですので加えてご注意を。 で今回の目的であるフィルム感度設定バーの動きの改善ですが、ばらすとしゃかしゃか好調に動きます。しかし、前後のパーツをくみ上げると動きが渋くなります。


感度レバーが途中で止まる

で、調べると後ろのパーツが前のユニットのある部分を押さえつける構造になってます。これによって前の感度調整用の回転板にブレーキがかかるような構造です。
逆ノの字の板が感度レバーに直結

逆「ノ」の字の金属板は浮いてます。この状態では感度レバーはフリーに動きます。どんなに押し込んでもすぐに戻ってきます。

と、動きが鈍いところを修理するつもりで分解してきたのですが、この鈍さはたいした問題ではないと言うことに気づきました。
フィルム室のふたを閉めると、ふたを止めるピンが出てくるのに連動して、感度設定レバーをノッチにぐっと押し付けるピンが出て来るのです。ですから、レバーの動きが悪かろうが何だろうが、フィルムを入れてふたを閉めればちゃんと感度設定される、と言う仕掛けなのです。

完璧に無駄作業だったあ!・・・と思ったのですが、フィルムにもっとも近いレンズに汚れがありましたので拭いておきました。ああよかった。分解する意味がありました。こればっかりはファインダ覗いてもわからない所です。

あと、この写真は何だ。あたくしはいったいナニをしようとしているのでしょうか・・・。


意味不明の加工

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フリッカーなしテレシネ、今度は大成功でしょう!

超いいかげんな簡易テレシネセッティング
パナソニックのAG-DVX100Aをまた借りる事ができましたので、前回ぱっとしなかったテレシネ実験の再挑戦です。
結果から申します。これは大成功と言っていいでしょう!前回のやり方が間違っていたのですね。
機材は前回とまったく一緒。
映写機・・・フジカスコープSD25ステレオクオーツコンピュータ
カメラ・・・パナソニック AG-DVX100A
映写機はクオーツロックモードで18fps。つまり、18fps作品を上映するごく当たり前の設定です。
カメラ側は、30P(30フレームのプログレッシブ)の撮影モードを選んで、メニューからシャッターをSYNCRO SCANモードに切り替え。前回は24Pと24PAの撮影モードだったのですが、いやーこれが間違いの元でした。前回は、シンクロスキャンモードの設定がよくわからなかったのです。だって、数時間しか借りられなかったんだもの!説明書読んでる時間もなかったんだもの!
簡易テレシネのセオリー通り、壁に貼った白い紙に向けて映写した画面にカメラを向けます。それだけでDVX100AのSYNCRO SCAN機能が規則的な明滅を読み取り、フリッカーが消えるシャッタースピードを自動的に探しだし、シンクロしてくれます。もともと、こういう機能なんです。テレビやPCの画面を撮影するときに、フリッカーが出ないように勝手にシンクロしてくれる機能なんですよ。
ちなみにシンクロしたのは、シャッタースピード1/53.6秒。前後少しいじっても、液晶ファインダ上はあまり変わりませんでした。
5本ぐらい撮りましたが、一回だけやや微妙なフリッカーが残る場合がありましたが、シャッター羽根改造機や20fpsまで回転数を上げたテレシネでもたまに見かける程度の軽微なものです。そのうち映像も上げる予定です。
簡易テレシネする場合の、フリッカー問題の解決方法としてかなり有力と思います。20fpsに上げてやる場合より手間も機械も少なくてすみますし。
お手元にDVX100A、100B、HDX200がございましたらトライしてみてくださいませ。たぶん、満足行くものになると思います。
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ASA64非対応なキヤノン310XLでエクタ64Tを使う方法


エクタクローム64Tとキヤノン310XL

当ブログにお写真をご提供いただいているhanaiさんから、キヤノン310XLでエクタクローム64Tを使う方法について問い合わせがございました。

キヤノン310XLは明るいレンズを搭載しているために、国内外で人気があります。
しかし先日発売になりましたエクタクローム64Tには対応していません。このカメラの感度設定は、タングステン時でASA40、160、250の三種類です。(デイライト時は25、100、160)
カメラに付いている感度設定ピンは2本。それぞれ、ASA40とASA160(両方ともタングステン時)を読み取るためのものです。

ASA40、160ピン両方が押し込まれている場合・・・ASA40(タングステン)
ASA40ピンは押し込まれず、160ピンのみ押し込まれている場合・・・ASA160(タングステン)
両方とも押し込まれていない・・・ASA250(タングステン)

という組み合わせで3つの感度を設定する構造になってます。
さて、掲題のエクタクローム64Tをつっこむと、ぎりぎりでASA40ピンを押し込まない位置になっていました。つまり、あたくしの手元にある310XLでは、ASA64のフィルムをASA160として認識するのです。これは海外のサイトでも指摘されている点でした。

ASA160として認識するのであれば、64に比べて1段と1/3絞りすぎになるわけですから、露出用の窓に1段と1/3の補正値のNDフィルタをはめ込めばよい、という事になります。こうすると、明るいレンズを持つ本機の特性を生かすことができます。 この用途にはゼラチンフィルタが必須です。富士写真フイルム製が比較的容易に入手できます。(以上、オオノ隊員様ご指摘ありがとうございました)

ASA64のフィルムをASA40として認識させる方法をとるのであれば、ASA40の感度設定ピンを、

指で右側にちょっと曲げちゃいます。

こうしてASA40用ピンがノッチに引っかかって押し込まれるようになればOKです。
機械をいたぶりたくない方は、テープでも感度設定ピンに貼り付けて押し込まれた状態にするか、カートリッジのノッチにテープでも貼り付けて、ASA40設定ピンを押し込めるようにしちゃえばいいです。


右にちょっと曲げた後

写真は処置後のもの。さて、これでASA64であるエクタクローム64TをASA40として認識させることはできました。あとはこのASA40とASA64の2/3段のずれをどうするか・・・と言いますともう簡単です。
キヤノン310XLは外測式測光ですから、撮影レンズ上段にある測光用の筒みたいなやつの先っぽに、NDのゼラチンフィルタを切ってはめ込んでやればいいのです。
逆だ !撮影レンズ側に2/3段の補正値を持つNDフィルターをつけるのです。オオノ隊員様ご指摘ありがとうございます。

このように露出の手動調整がないカメラでも、外測式ならばNDフィルタをうまくかませることで調整可能なのです。こんな時代のおかげで、外測式がかえって珍重されるようになりそうですよ・・・。

これでエクタクローム64TをASA64に適正な露光量で撮影できます。あとは、露出計がいかれてないかどうか確認を。ややオーバー気味に設定されているカメラですので、この際に調整してもいいかもしれません。

 

協力:オオノ隊員
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シネビアのスーパー8版 -概観-


CInevia おもて
続いて、シネビアのスーパー8版です。こちらは、GK-FILMSの商品だとパッケージとかカートリッジに書いてあります。レトロのサイトには「弊社オリジナル」と書いてありますが、レトロの名前はどこにも書いてありません。こちらは共同開発品ではないのでしょう。 (「カートリッジにロゴとURLが書いてあります」、レトロからご指摘頂きました。たしかにそうだ!書いていないのはパッケージだけでした)
カートリッジのノッチは、「デイライト仕様」の「ASA40」でした。並べて写真を撮っているのは、コダクローム40です。コダクローム40に刻まれている色温度設定用のノッチはシネビアにはありませんから「デイライトタイプ」です。


コダクローム40とCINEVIAノッチ

そして、感度設定用のノッチの長さはコダクローム40と同じですから、ASA40の感度設定だと分かります。
コダクローム40とシネビアノッチの感度は同じ

ところが、パッケージには感度設定が40/50と書いてあります。
スーパー8の感度表記の慣習から見れば、この表記は、 40・・・デイライト時 50・・・タングステン時という意味なんですが、このフィルムはデイライトタイプですからそんな意味であるはずはありません。どういう表記なんでしょうか?わかりません。

勝手な想像ですけど、「ノッチがASA40になっているけど、フィルム自体はASA50だよ」と言うつもりなのかしら?また、ベルビア自体の実効感度が低い、と言う事も手伝って「商品自体はASA50のふれこみだけど、実効感度はたとえばASA40ぐらいだよ」と言う意味なのかも知れません。どちらにせよ、ASA40で適正にもし撮れるのであれば、ほとんどすべてのスーパー8カメラで問題なく撮影できるフィルムである可能性も出て来ます。ともあれ、撮影して現像上がってみないとわかりませんね。ちなみに、ASA50と言う設定はスーパー8の規格にはありません。

フィルターについてはこう書かれています。In order to shoot with daylight film material, the camera must be set to the “artificial light”setting.「デイライトフィルムで撮影するためには、カメラは「人工灯」のセッティングにしなくちゃいけない」てな意味でしょう。デイライトフィルムを使うときには内蔵フィルターを外す必要があります。具体的にはフィルター切り替えを「人工灯」側にすることになるわけです。デイライトで撮影するのに人工灯のセッティング?なんだか間違ってない?てな気分にもなりますが、これでいいのです。 あと、パッケージ裏にはこれは現像代が込みではないよと書いてあります。海外では別途現像してくれるところがあるのでしょうか。ちょっと調べてみます。

ちなみに、レトロが販売しているGk-films社以外にも、いろんな小型映画機材を扱っているWittner Kinotechnikなどのドイツの会社の他に、米国はSpectra Film & Videoから登場&登場予定です。

あと、カートリッジのシールをはがすと「kodak」の表記があってびっくり。ドイツ国内の話ですけど、コダックは最大のライバル会社である富士写真フイルム社のフィルムを自社のサインが刻印されたカートリッジに入れるのにずっと難色を示していたのです。結局隠せばよし、と話しあいがついたのですかね。黙ってやってて後からコダックに指摘されてリリース中断、なんてことにならなければいいですがと。よけいなお世話か。
シールをはがすとKODAKの刻印

「シネビア」買いました -概観-

レトロのシネビア購入。
3tl_right.jpg

というわけで、日独合同企画と銘打ったシネビアフィルムを購入。まだ使っていませんので、概観だけアップしておきます。
肝心のフィルムのスペック的な記述ですが、レトロ通販のサイトの説明はなんだかはっきりしないので、当方が分かる範囲で書いてみます。

フィルム自体は、惜しまれつつも2005年製造が終了されたベルビアのASA50デイライト版。35mmスチル用製品に加工する前のフィルム原反を購入して、ドイツで8mm用に裁断して穴空けしてカートリッジに詰めたものとの事。
その共同開発元はドイツのGk-films。スーパー8版は、そのGk-films社とKAHL Film & TVWittner Kinotechnikなどのドイツの会社の他に、米国はSpectra Film & Videoから登場&登場予定となっています。

[気になる点]

◎シネビアは「シングル8カートリッジに入ったスーパー8フィルム」
フィルムベースは、スーパー8などと同様でシングル8より1/3程度厚めのアセテート素材を使用してます。この材質でこの厚さのフィルムベースが、映画やスチル問わず「撮影用フィルム」としてはスタンダードなフォーマットでして、シングル8はどちらかと言えば例外的なフォーマットなのですが、ともかくそのシングル8たる由縁には遠いのです。

◎シングル8より厚いフィルムだと不具合の出るシングル8カメラがあるようだ
以前レトロXを使った際に、キヤノン518SVシングルではカット頭にフィルムが浮いたようにフォーカスがズレ、光線引きを起こしました。同様のトラブルを他に518SVだけで2件聞いております。518SVはプレッシャープレートのしっかりした構造のために画止まりがよいのですが、厚いフィルムでは不具合があるのかも知れません。他のカメラでチェックしてはおりませんし、ハイスピード撮影、1コマ撮影などでは何か起きる可能性がないとは言えません。注意と検証が必要なポイントでしょう。
この問題、別途調べてみたいと思います。

◎シングル8フィルムと接合すると、たいていの映写機ではフォーカスズレが起きる
これは、フィルムの厚さが違うのでしょうがない話です。

実験していませんのでたしかなことではないですが、Beaulieuの708ELなどの逆プレッシャーの映写機(つまり、エマルジョンの位置を基準にフィルムを固定するタイプの映写機)ではフォーカスズレが起きない可能性があります。逆プレッシャーの映写機は、安価な国産サイレント機のごく一部と超高級映写機のボリュー708ELやNIZOにあるようです。この辺り、ご存じの方がおられましたら是非情報をお寄せ下さいませ。

◎ベルビアは、実効感度が低いフィルム
スチルでは常識、との事ですね。サイトを検索しても同様の記述がかなり見られます。補正なしで撮影されたテストフィルムはたしかにアンダー気味でした。

◎感度設定が出来ないカメラがある
ASA50と言う感度はすべてのシングル8カメラが対応していますが、このシネビアはASA25のカートリッジの裏面の円弧状の感度設定ノッチをASA50に加工しただけで、カートリッジ前部の出っ張り位置、カートリッジ裏面前部の小さい溝もASA25設定のママです。
ですからカートリッジ前部の出っ張りで感度設定をしているカメラではASA25として読み取ってしまいます、と言うのはレトロ通販のサイトに書いてある通りです。もうちょっと具体的にカメラの機種を挙げて欲しいところですが、書いてないものを求めてもしかたありません。ちょっと調べますと・・・

3tl_right.jpg

と言うわけで、お借りしているカメラ含めて手許にあるシングル8で調べると、カートリッジ前部のでっぱりで感度設定するカメラは、キヤノン518、フジカAX100、C100、ZX250、エルモ8S-60、8S-40T、8S-600など。兄弟機である8S-40や8S-30T、8S-30、8S-800なども同様でしょうが確証はございません。
つまりこれらのカメラでは、そのままでは使えない、と言う事ですね。エルモ8S-600で使えないのはちと惜しいですね。

あとは、使ってからご報告と参りましょう。

シングル8フィルム 製造販売現像終了のおしらせ

シングル-8用フィルム「FUJICHROME R25N」「FUJICHROME RT200N」販売および現像終了のお知らせが、4月25日付けで富士写真フイルムのサイトに掲載されました。今度こそホントに終わるぞという予兆のみならず、昨年の早い時期からいろいろ伝え聞くところもあった上の発表ですので驚きはありません。思いついたのは、「どうケリをつけようかな」てなコトバ。
 ・・・しかし、「ケリ」って何だろう?何となくそのコトバが思い浮かびましたが、ナニを指してるのか自分で全然わかりません。そんならちもない事を書いてるのもどうかと思いますが、ただ、なんかやろうと思ったのは確かなようです。とりとめもないですが、また明日にでも何か。

エクタクローム64T現像あがり!

エクタクローム64T
エクタクローム64Tが現像あがってきました。4月9日に出して4月25日に店着ですから、16日間。もう少し短くなって欲しいものです。料金もとてもじゃないですが継続して何かをこしらえようという値段ではありません。
さて、テストに使ったカメラは二機種。
キヤノン1014XL-Sと、NIZO156マクロ。 前者がASA64対応カメラで、後者が非対応カメラです。これに、色温度の補正フィルターである、85bフィルターを用意してます。
エクタクローム64Tについては、だいたい「粒状性があまりよくない」「色が青みがかる」の2つの点がマイナスとしてあげられています。あら探しするみたいですが、この2点に注意して見たところ、
[画面はややざらつく]
風評の通り、画素のつぶつぶがコダクローム40と比べるとやや目立ちますね。もう少しざらざら感がないものが欲しいです。
[色温度がやや高いので注意]
そして色温度の件。上げてある写真ほど青っぽくないですけど、やっぱり青みがかります。ただ、暖かいトーンのコーティングのレンズだとちょうど打ち消していい具合になる程度です。
そして、内蔵フィルターをキャンセルして、85Bフィルタを使ったテストも行いました。この場合にはきちんと発色しております。Bタイプフィルムなのですから至極当然なことですが、ちゃんと85Bの色温度変換フィルターを用意した方がいいと思います。
色のノリは、コダクロームほどこってこてではないですがしっかりと発色をしております。
逆にコダクロームだと空に色が乗ってるので何か抜けない感じでしたが、これは透明感があるので割に抜けた感じになります。大学時代に作っていた作品に、どうしてもすこーんと抜けた空の画を入れたかったのですが、いくらフィルターカマしても抜けた感じにならない上になんか色が載るので困ったことがありましたが、64Tはそんなに悩むこともなさそうです。
[ASA64未対応カメラでは露出に不備が]
NIZO156マクロはASA64非対応カメラです。これで撮影したらどうなるか、ということでご登場願いました。このカメラだとASA64をASA40と認識しますよ。(キヤノン310XLあたりでは逆にASA160と認識します)
私が使っているNIZO156マクロは、普段きちっと適正露出で撮れるカメラなのですが、64TをASA40として誤った認識をしてますからやっぱり見事に露出オーバーの画になりました。。ぱっと見てもわかっちゃうぐらい露骨に。
やっぱり、今あるカメラですぐに撮っちゃえ!というフィルムではございません。最低でも感度設定や露出補正についてちょっと考えた上で動かれるといいと思います。ご注意アレ。

自家現像機の使い方を教えてください!

オオノ隊員さんから、ライリー商会の8mm現像機「ライリー8m/m現像機3S型」のお写真が届きました。
ライリー現像機全体
オオノ隊員さん曰く、
「フィルム室が2つあり,1つに生フィルム,もう一つに巻き取りリールを備えて,現像室部分を通過するしくみになっているようです。現像タンクは2つあり,1つの現像タンクにのみホースが2本つなげるようになっています。」
とのこと。
リール部分
15mのフィルムをこれに行ったり来たりさせるわけですね。
そうめんを干してあるようになるんですかね?
フィルム室
これがフィルム室。
フィルム室のかたっぽ
フィルム室のかたっぽ。
フィルム室の横写真
フィルム室のかたっぽの横写真
フィルム室の巻き取り側
フィルム室の巻き取り側ですね。
さきほどのそうめん干しのようなところを通ってココに巻き取られる・・・のでしょうか。
なんとなく構造はわかるものの、使用説明書がないためにオオノ隊員さんも実際の使い方が全然わからないのです。
この機種の説明書をお持ちの方、もしくはこちらの現像機の使用方法をご存じの方、是非情報をお寄せいただけませんでしょうか?
自家現像のこと?能書き?
あたくしは自家現像の経験はなく、知ってるのは能書きだけでございます。このライリー3S型は、家庭内の規模で8mmフィルムの現像ができるように開発されたもので、国産の8mm現像機としては、湯たんぽのようなカタチをした「ゲンゾレックス」インスタゲンなどもありました。ゲンゾレックスインスタゲンは自家用というよりも、離島などフィルム現像の便の悪いところや、ニュース取材映像の即時現像など、業務用をも意識して開発されたようです。

※ゲンゾレックスは、輸入販売元の日経産業がインスタゲン現像器にセット販売していた現像液キットの名称でした。

ライリー商会製のこれはインスタゲンよりもはるかに立派で構造も複雑です。ぱっと見る限りでは、実際にラボで使われている現像機(というか、装置ですが)の超小型版みたいな構造に思えます。
これとは全く異なりますが、海外のショップでは米国製やロシア製の新品の現像機が売られています。自家現像はいろいろな薬液を使う難しい作業であり、なかなか敷居が高そうです。しかし、日本国内でも自家現像による作品制作をしている方は何人もおられます。それでも自家現像にトライする理由が作家さんひとりひとりにあるのでしょう。
あたくしは自家現像をしませんが、思いのままに現像テクニックを使って絵柄をコントロールすることができる、という点と作品完成までの時間が短縮できる、という点に魅力を感じます。何本か自家現像の絵柄を見たことがありますが、意図的にゆがめられたものにはかなりびっくりさせられます。現像処理の画面エフェクトは、ノンリニア編集ソフトのプラグインでも何種類もありますが、やはりそれだけの魅力があるものなのだ、ということでございましょう。当ブログでは、フィルムをあくまで撮影素材と考えてビデオ完パケする制作過程や、またはフィルム素材とビデオ素材のなじませも追っかけたいと思っておりますので・・・おっとこれまた実現が遠そうな宣言ですが。
閑話休題。自家現像のコストはラボに頼むのに比べてさほど利点がないそうですが、エクタクローム64Tの高い現像料を考えると、なまじE-6処理などというありふれた処方である事も手伝って、自分で現像しちゃうか、などと頭をよぎったりします。
しかし、自家現像は前述のように作業が難しいだけではなく、薬液処理を業者に頼むなどのきちんとした管理や準備ができて初めて行えること。現像機を買ってもいない人間ができるようなことではなさそうです。
というわけで、当方はへたれでございますが、なんとかしてこのライリーの現像機が使った結果が知りたいのでございます。当ブログをお読みの方、何かご存じでしたら是非ご一報くださいませ。
ブログには、「コメント」を寄せる事ができます。この書き込みの下にある「comment」をぽちっと押していただきますと、コメント書き込み用の枠が出て参りますので、ご活用いただけましたら幸いです。また、あたくし宛メールを、ブログの右端の下に「マディ折原あてのメール」をぽちっと押していただきますとメールのフォームが出てきますので、こちらから送ることができます。
むかしつかったことがあるよーん、てな具合の事でも結構ですので是非貴重な情報をお寄せいただきたく思います。
マディ折原
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2017年訂正

ZC1000のグリップを直そう

zc1000_before_solder.JPG
フジカZC1000は三脚に付けやすいようにグリップと本体が分解できるようになっていますが、何回も着脱を繰り返すと断線などの故障が起きやすい、という弱点も同時に持っています。
簡単な修理で直ることもあるので、一例を挙げてみます。
シャッターボタンを押しても動作しなくなった
あたくしのZC1000はひとさまからお借りしている物ですので、撮影の時はちょっと緊張します。そんなカメラなのですが、 どうもグリップのシャッターボタンを押しても動いたり動かなかったりという不具合が出るようになってきました。そしてついに、まったく動かなくなってしまいました。冷や汗。さてどうしよう。深刻な故障だとイヤだなあ、 と思いつつまずはグリップを分解点検してみることにしました。
まずはグリップ本体の分解
グリップに貼ってあるゴム板は全部引っぺがします。無理に引っ張ってのびたり切れたりしないように気を付けます。その辺の日曜大工店で売っているコニシのG17ボンドで接着されていますから、接着剤に気を遣うこともないです。

zc1000_grip.JPG
グリップ側面と、上面それぞれにネジがあります。これをはずすと分解できます。
シャッターボタンを半押しにすると露出計が動き、ぐっと押し込むとモーターが回り始める構造は、なんということもなく、接点が二つ用意されているだけなのですね。
 
そして、肝心のシャッター不良をたぐると、半田のクラック(crack:裂け目・割れ目)が起きて、リード線が一カ所はずれてました。これじゃ動きませんね。(白いリード線がはずれてます) 
zc1000_after_solder.JPG
さくっとハンダを盛り直して接合。隣のリード線もクラックが起きそうだったのでついでにハンダの盛り直しをしておきました。
しかし、シャッターは動きません。
コネクタを調べる
あと考えられるのは、本体とつなぐDINの8ピンコネクタ。ストレスがかかりやすいこの場所のトラブルは多く、他のZC1000で何度も経験しています。 
ZC1000_jack.JPG
案の定、シールド線を撚ったものが、接点からはずれていました。
他のリード線も密集している場所なので、ショートさせないように注意しながらハンダ付けをします。本体につなぐと軽快に動き始めました。やれやれ。あとは順番通りに組み直すだけです。 
 
カメラの修理について
カメラが動かなくなる原因は、このような「接触不良」が多いです。電池ボックスの端子が錆びていたりするだけで動かないのです。こんなのは簡単ですから、ちょちょいで直してもいいと思います。
しかしカメラ本体を分解する修理は、よけいにぶっ壊してしまう可能性もあるので、無計画にトライするのは避けた方がいいと思います。この修理はZC1000のグリップだけですから、比較的危険度が低かったですが、何台かだめにしたことがあります。また、 はんだごてなど危険な道具を使うことが前提ですので、十分に気を付けてトライしてみてください。
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