24Pビデオカメラ AG-DVX100Aでテレシネ実験

24fpsのプログレッシブで撮影できるDVカメラ、パナソニックAG-DVX100Aで24fpsの8mm映画をテレシネしたらどうなるのか?
もしかしてフリッカーのない映像が撮れるかも知れない、そうしたらいろんな福音になるだろうと言うちょっとしたいたずら程度の実験です。

きっかけはパナソニックAG-DVX100Aの評価機を一瞬だけ借りられたこと。最近これの上位機種でハイビジョン対応のAG-HVX200というのがリリースされた人気シリーズ。

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これらのカメラのシリーズはフィルムルックを作品に求める際に、ポスプロでなく撮影で決めていくべきと言う思想の元に開発されてます。高い操作性に機能に加えて、スケジュールも重視できるきわめて現場チックなカメラ。
サイト「AG-H/DVX Fan」で活発な意見交換がされております。

さて、映写機はフジカスコープSD25ステレオクオーツコンピュータ。出来るだけ正確な映写スピードでチェックがしたかったのでこれを選びました。

http://www.muddyfilm.net/images/sd25.jpg

フィルムは当方が撮影で参加した、24fpsの劇映画ものを選びました。編集箇所がないと条件良すぎますからね。

今回はテレシネの画質を研究するのではなくて、あくまでも対フリッカー実験。壁に貼り付けた白い紙に映写して、それをやや斜めから再撮影するだけ。
24Pモード撮影と後に書く24PAモードで撮影。シャッタースピードは57-58辺りで調整してみました。

結果から申しますと、「ぴったりと合う場合もある」と言うところでしょうか。瞬きもなく大変にクリーンな映像が撮れるときもあり、また少しタイミングがずれているのかな?と思えるような時もあります。

面白いのはAG-DVX100Aには24プログレッシブ・アドバンストというモードがあるのですが、これはプルダウンを普通の2:3方式ではなく、2:3:3:2の繰り返しでやるもの。これで撮影すると、連続した動きが一旦戻るように撮れました。実際にコマを送ってみると確かに戻っているのですが、プルダウンの仕方の違いでこんな画になるのかなあ?とこの点はちょっと不思議です。

時間がなかったので実験という名のいたずらはここまでしか出来ませんでしたが、もうちょっと落ち着いてトライしてみたいなと思っております。

コダクロームの今後の現像と、海外現像への挑戦

肝心の現像はいつまで行われるのでしょうか?
日本のコダックでは日取りを明らかにしていないのですが、ヨーロッパでは2006年の9月に終わり、と言う噂がよく流れています。つまり、スイス・ローザンヌにあるコダックの現像所での現像はそこで終わり、という事のようです。

ところで、今ローザンヌに送るとなんと一週間で戻ってきます。

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あたくしが使っているコダクローム40は写真にある、ヨーロッパで販売されていた現像料金込み&現像用封筒付の「KMA464P」と言うナンバーの商品。
これは、撮影後に普通に日本の郵便局で売っている切手240円分を貼って普通のポストにポンと投函すれば、現像されてあたくしのおうちのポストに届いているという、なまけものには最適のシステムです。
全世界的に現像が殺到しているのでしょうか、日本→スイス→日本で月曜日に投函したら翌週の月曜日に普通郵便で届いている超スピード。おまけにこの手軽さではものぐさに拍車がかかりまくりです。シングル8の現像をヨドバシカメラに持って行くよりも遙かに手軽でした。最初のフィルム入手には手間がかかりますが、実製作にはどんなフィルムよりも楽ちんなのでした。

そんな大変に便利な「現像料金込みフィルム」システムは、コダクロームのムービーフィルム一般にあったサービスで、16mmやダブルスーパー8でも同様のサービスがあるのです。
しかし、コダクロームのムービーフィルムの代替品として登場したエクタクローム64Tなどではこのサービスは撤廃されています。あたくしは残念至極、と言うレベルですが、そんなサービスが当たり前だった欧州では、結構なブーイングがあったのです。
聞くところによると、ドイツではエクタクローム64Tのランニングコストはコダクローム40より高くつくそうで、なるほど不満は二重、というわけです。

さて、コダックのスイス・ローザンヌでの現像が終わってしまった後、どうしても現像したい場合はどうしたらいいのか?
ここに、唯一の救いがあります。

K-14 Movies.com

これは、いろいろなフィルムの現像サービスを行っているアメリカの
Dwayne’s Photo

の映画用フィルム専門現像部門です。(コダクローム現像は現在こちらで受付 2009)

この会社は、サイトのトップにこのような文を載せております。

We will continue offering processing for all types of Kodachrome film INCLUDING Super 8 film. As long as Kodachrome film remains available in 35mm and 16mm formats, we intend to offer processing for ALL formats of Kodachrome film.

訳)私たちは、スーパー8を含むすべてのタイプのコダクロームフィルムの現像処理を提供し続けます。コダクロームフィルムが35mmや16mmのフォーマットで利用可能な限りは、すべてのタイプのコダクロームフィルムの現像処理を提供し続けるつもりです。

・・・と、大変に頼もしいマニフェスト。
サイトにある料金表を見ると、スーパー8の50ftカートリッジだけでなく、200ftカートリッジ版、ダブルスーパー8、そしてどこかの業者がこしらえてるダブル8/レギュラー8版、16mm版のコダクロームまで現像サービスが設けられております。
おまけにこの会社は、エクタクローム64T(スーパー8)とエクタクローム100D(16mm)の現像もしています。
64Tの現像代は9ドルで、返送代が最初の1本は5ドル、1本加わるごとに25セント追加という、かなり良心的でリーズナブルなご様子。カード決済だけでなくmoney order(国際郵便為替)での支払いも可能ですから、カードのない学生さんも利用可能でしょう。

海外現像には不安がつきまとうと思いますけど、よく考えれば今までもカメラ店からケイジェイイメージングが集めたフィルムを、レトロ通販が中継してドイツ・アンデックや米・プロ8に送って現像されていたのですから「海外現像」である事には代わりはありません。
一部の海外の現像所の現像トラブルが発生しているのは耳にしていますし、実際にあたくしも体験がありますが、挑戦してみる価値はありそうです。
ちなみにあたくしはK-14movies.comを使ったことはありません。まずは手持ちのコダクローム40はこしらえ中の作品で使い切ったら、スーパー8についていろいろ海外の現像所の利用を試してみたいと思っております。

コダクローム40の現状

kma464p_front_big

昨年夏に、生産が終了してしまったコダクローム40。年末年始はまだ店頭に在庫がありましたが、3月現在ではさすがに在庫が見あたらなくなりました。

これは海外でも同じようです。

海外から頂いた情報によると、3月16日現在では、

フランス・カンヌ・・・昨年晩秋にはすでにない。

イギリス・ロンドン・・・最近コダクロームが入手不可になった。

オーストラリア・・・入手不可

ドイツ・ベルリン・・・まだ一部の店にはあるが風前の灯火。

とのことです。

8mm携帯プレーヤーその2 バンダイ ミニクル

約10年頃前にも8ミリフィルムを使ったポータブル・プレーヤーがリリースされていたのとの事です!
オオノ隊員さんから、バンダイ製の「カセットプレーヤー ミニクル」という映像玩具の情報を寄せて頂きました。

minikuru.JPG

見た目はソニーのハンディカムにそっくり。

カートリッジはこちらです。収録作品は『ガメラ 大怪獣空中決戦』(1995)。

minikurufilm.JPG

他には『ビーファイターカブト』や『セーラームーン』などのヒーローものやアニメ作品のタイトルがずらっとリリースされていたようです。

「くるくるてれび」は約20年ほど前の商品ですが、「ミニクル」は10年ほど前。
探せば新品に近いものが入手できると思います。

「くるくるてれび」と大きく違うのは、カートリッジの大きさです。くるくるてれびは直径10センチほどのカートリッジにフィルムが入ってますが、「ミニクル」のカートリッジは数センチほど。

カートリッジが簡単に分解出来るかどうかはまだ未確認ですが、短めの作品を見せるのなら「ミニクル」がよいかもしれません。

「くるくるてれび」にしろ「ミニクル」にしろ、フィルムのあたまとおしりをつなげて無限上映出来るメカニズム。
なんか面白い作品が出来そうな予感があります。

CANON 814 XL-S

キヤノン 814XL-S

 

OVERVIEW

1014XL-Sの妹カメラ。レンズ機構と1014XL-Sの一部の機能(フィルムエンドのSFD表示と自動オーバーラップ機能)が違いますが、基本的には同じです。

レンズは13群16枚構成の明るさF1.4、7?56ミリの8倍ズームレンズ。1014XL?S型と同様のテレ・ワイドの両マクロ切替式で、テレ側では66センチの位置で36X50ミリの範囲を、ワイド側では24センチの位置で81.5X114.8ミリの範囲を画面いっぱいに撮影できますね。

使用感など

使い勝手は1014XL-Sとさほど変わらないです。ただ、オーバーラップがないので、必要な方は1014XL-Sを選びましょう。

 

 発売  キヤノン
 レンズ  キヤノンズーム F1.4・7?56ミリ、8倍ズーム マクロ切替可能、電動ズーム式、手動ズーム可能
 ファインダー  一眼レフ式、視点調節可能、絞数値・露出過不足警告・フィルム給送・終了予告・終了警告・録音レベル・フーテージ表示付
 焦点調節  スプリットイメージ,視度調節可能
 露出調節

 内測式(TTL)SPC使用の完全自動絞(AE)、AEロック・手動絞調節可能

 エクタクローム64T対応OK

 撮影コマ数  18・24コマ、サイレント時1・9・36コマ可能
 特徴
オプションなど
 マクロ(超接写)撮影可能、自動フェード・シャッター開角度切替・補助入力・ミキシング・トーンコントロール・録音モニター・マイクリモコン可能、セルフタイマー・インターバルタイマー・レベルメーター・タイプAフィルター・フィルムカウンター内蔵
 大きさ  252.5×113.5×59.5ミリ 2000グラム(電池込)
 定価  セット144500円 スナップケース 4500円 ギャゼットバッグ15000円

 

CANON AUTOZOOM 1014 ELECTRONIC

キヤノン オートズーム 1014 エレクトロニク 

 

OVERVIEW

キヤノンのサイレントSUPER8カメラの最高級機。

名前は「1014E」と表記されることもあるので注意して下さい。1014XL-Sの先祖的なカメラですね。

とにかく見た目でボタンやレバーが多くて、説明書無しだととまどうこと間違い無しの多機能機種。発売期間もわりと長かった人気機種。
レンズは レンズはF1.4の13群18枚構成、7?70mmのマクロ機構付き10倍ズームレンズ。ズームは手動電動両方アリ。電動は5秒か7秒のストローク選択式。フィルター径は58ミリ。

ごてごて付いているレバーやダイヤルはシャッター開角度調整と、巻き戻し関連のスイッチです。のちの1014XL-Sとは異なりマニュアル操作の度合いが高いのでご注意。できるテクとしてはシャッター開角度調整を使用したフェードイン、フェードアウト。巻き戻し機構を連動させてオーバーラップ、そしてXL-Sではできない二重露光。

撮影コマ数は1.18.24、そして54。54こまは左記標準撮影状態からレバーを押し下げるとびっくりするような音とともに高速走行始めます。
あと、フラッシュシンクロソケットあり。リモコン撮影可能。マニュアル露出可能。

てっぺんの赤いポッチはフィルター解除用ねじ。なくすと面倒ですのでご注意を。

使用感など

1014XL-Sとくらべるとちょっと暖かい感じの色かな。同じキヤノンだと思って2カメ撮影するとつながらないので結構びっくりしました。
グリップが細いのが難点。2キロ近いカメラを単三電池のケースをかねるグリップで支えるのは手が痛いです。後のXL-Sでは太くなっているのでクレームもあったのかもしれませんね。
シャッター開角度あたりの機構は非常に複雑ですので、しっかり覚えないと台無しにする可能性あり。(けいけんしゃはかたる)そんな点を除くと、人気機種であったことがよくわかる、よくこさえてあるカメラです。普段から持ち歩くのにはでかすぎますし、本格的な撮影をする際のメインカメラでございましょう。

なお、フォーカスメソッドはスプリットイメージがデフォルトですが、キヤノンでマイクロプリズムに交換してくれました。そのため一部流通している中古にはマイクロプリズム式のものがあります。現物を確認できないオークションなどでは、事前によく確認して買われるといいと思います。

 

 発売  キヤノン
 レンズ  キヤノンズームC-10 F1.4 7-70ミリ、10倍ズーム、電動ズーム式、手動ズーム式、マクロ切り替え付き
 ファインダー  一眼レフ式、視度調節可能、絞り数値、露出警告マーク、シャッター開角度量表示、フィルム、フィルム終了予告、フィルム給送ランプ表示付き
 焦点調節  スプリットイメージ(マイクロプリズムに交換するサービスがあったため、中古機では両方あります)
 露出調節

 TTL式の自動絞り。手動絞り付き

 エクタクローム64T対応OK

 撮影コマ数  1.18.24.スローモーション(約54コマ
 特徴
オプションなど
 マクロ撮影、シャッター開角度調節とフィルム自動巻き戻し機能によるオーバーラップ可能、フラッシュ同調撮影機能内蔵、リモコン可能、コマ数計、フィルムカウンター、バッテリーチェッカー、タイプAフィルター内蔵、折り畳みグリップ式
 大きさ  93.5*277*121ミリ 1990グラム(電池込み)
 定価  本体 143000円、ケース4500円、リモートスイッチ60が1000円、ラバーフード1500円

 

NIKON 8X SuperZoom

NIKON 8X SUPER ZOOM

 

OVERVIEW

初代のスーパーズーム8(1966年)の3年後にリリースされた、ニコンの2台目スーパー8機種です。
四角いボディは金属製で、かなり無骨なイメージです。

7.5mm-60mmの8倍のシネニッコールレンズ。10群14枚構成。f:1.8。手動/電動ズーム式。最短撮影距離は1.2mで、比較的室内でも使いやすい仕様です。

フォーカスあわせはスプリットイメージ式。とてもシャープで、焦点が合わせやすいです。f:1.8とごくごくノーマルですが、ファインダは比較的明るく室内でもなんとかOKです。

撮影コマ数は12.18.24fpsの3種類に加えて1コマ撮りも対応。
12こま撮影時は1/27秒のシャッターとなり露出不足時の静物撮影などに便利。18fpsでは1/40.5秒、24fpsでは1/54です。

1コマ撮りには、ケーブルレリーズが必要です。ファインダの下にあるレリーズ穴に差し込みます。この際EEはまったく作動しませんので、露出計測後は露出調節ノブをM(マニュアル)に回して露出を固定しておきます。

露出は、TTL方式。絞り目盛りはf2からしかありませんが、レッドゾーン手前がf1.8に当たるようです。
最小絞りがf16なので高感度フィルムを日中使用する際にNDフィルターが必要になる可能性もあります。
レンズ下の露出調整ノブで、手動の露出調節も可能です。
水銀電池H-D(MR9)系を二つ必要とします。詳しくは代用電池のページをご覧ください。
グリップは先代と違って太めになり、しっかりと握れます。折りたためるので収納性が高いです。
その他の機能として、露出の絞りきりを使ったフェード機能があります。

バッテリーチェッカーがわかりにくいので書いておきます。
本体上部のP/Mと書いてあるスライドボタンを使います。Pの文字を赤い線に合わせて(自分側にスライド)ファインダーを覗いて、絞り指針をチェック。◆印より右側に指針がくればOK。同様に露出用の水銀電池(代用品)の能力チェックは、Mの文字を赤い線にあわせて(撮影レンズ側にすらいど)、絞り指針が◆印より右側に来ていればOK。水銀電池と違い、代用品としてよく使われるアルカリ電池は結構消耗するので、チェックを心がけるとよいです(失敗者談)。
(2005 マディ)

使い勝手など

機能こそシンプルですが、通常の撮影カメラとして使う分には申し分ないと思います。
初代と比べてファインダー画面は大きく覗きやすい、グリップが折りたためるので、後続のR8やR10よりかさばらずに持ち運べます。全4機種しかないニコン機の中でも利点をしっかり持っています。

色の出は、少々黄色目を帯びることもありますが、比較的ニュートラル。色を強調していく海外のカメラとは180度性格が異なる、クールな印象です。
解像度はさすがニコンと言った感じでかちっとした画が撮れます。
構えやすいのもポイント高いです。

マクロは付いていませんので、ワイドコンバータは凹レンズ一枚タイプは使えませんけどフィルター径は52mmと一般的ですので市販のビデオカメラ用のワイコンが使えます。こっちの方が都合がいいかもしれません。

完動品であれば常用も可能だと思います。ただ販売期間が長いカメラだったので痛んでいる物もあります。購入の際には吟味した方がいいと思います。

このカメラによく見られる故障箇所
モーター駆動関係。モーターのトルクが小さいことと関係があるかどうかわかりませんが走行不良が見られることが多いです。

発売  日本光学工業(現ニコン) 1969年発売
レンズ  シネニッコールズーム 7.5-60mm 8倍ズーム 電動/手動ズーム 
ファインダー   一眼レフ式、視度調節可能、絞り数値、フィルム終了マーク表示付き
 焦点調節  スプリットイメージ
 露出調節

 TTLによる自動絞り。EE補正可能。手動絞り調節可能

(要水銀電池MR-9またはH-D型の代替電池2個) 

エクタクローム64T対応OK

 撮影コマ数  1.12.18.24コマ
 特徴オプションなど  リモコン可能 露出によるフェード可能
 大きさ  
 定価  

(C)2005 muddy orihara All rights reserved.

CANON DS-8

キヤノン DS-8

ds8_side.jpg

OVERVIEW

ダブル(ラン)スーパー8規格フィルムを使う数少ないカメラの一台。

ダブル(ラン)スーパー8とも言う16mm幅のフィルムは、スーパー8やシングル8と同じ大きさのパーフォレーションが空いているダブル8、と考えるといいでしょう。ただずっと長く、100ftのスプール巻きです。ですから、装填にはダークバックが必要になります。現像後に、真ん中から縦に切り裂くと、スーパー8のフィルムとして映写できるようになります。これは、現像所の作業になります。100ftのスプールですが、右半分と左半分を使うので、都合200ft分撮影できるというしろものなのです。

スーパー8の50ftカートリッジで巻き戻しを行っても最大100コマ前後と思って頂ければいいです。ところが、DS-8はカートリッジの制約がないカメラですので、巻き戻しだろうが何だろうがいとも簡単に行えるのです。加えて、もともとキヤノンの16mmカメラ「スクーピック」のボディを流用した頑丈な作り、フレームカウンタ内蔵など、細かいもの作りには適しているカメラなのです。
もちろん、コダックの渋い発色のフィルムが使いたいのが大前提にあります。普通のショットはスーパー8のカメラで押さえておいて、特殊な部分だけこれで撮影すれば、いいと言うことですな。

さて、レンズはキヤノンの8倍ズーム。手動のみになります。キヤノン814のレンズ流用と類書には書いてありますがはたして。

絞りは6枚羽根式で、基本的には外測式EEです。マニュアル絞り調節はもちろんついていますので、しっかりと合わせて下さい。

フィルムの感度設定ダイヤルがあります。一般的なスーパー8カメラだと、カートリッジの感度設定ノッチで自動的に(ちょうど、35mmスチルカメラのDXコードのように)感度設定がされますが、これは手動で合わせます。この機能は、減感や増感前提で撮影するときにはとても役に立ちます。

さて、巻き戻し機構とシャッター開角度ですが、これは本体右側のレバーで行います。OPENからCLOSEまでレバーを倒していくとちょうどフェードアウト。その逆がフェードインですね。で、フェードアウトの場合は、CLOSEの先の「S」までレバーを持っていくとフィルム走行が終わるので、無駄にフィルムを回す危険性がなくなります。さらにその先に持っていくと「R」でこれは逆転用です。当然、この作業を組み合わせるとオーバーラップになるわけです。この時に役に立つのが「フレームカウンター」ですね。フレームカウンターは指針式ですが、一回転が72コマ分です。目盛りも切ってありますし、このカウンターもきちんと逆転についていきますので、狂いがなく巻き戻し可能です。

撮影スピードは1.12.18.24.36.54と申し分ないですね。これは注意なのですが、人から借りたとしても、54コマモードで空回しはしないで下さい。機構上、本当に本体を傷めます。電源は単三電池8本。外部電源でスクーピックの12Vニッカド電池も使えますけど、この電池自体がもうないので無意味かな。

写真協力:(C)hanai

使用感など

スクーピック16と言う16mmカメラのボディを流用していたり、スプール巻きフィルムを使ったりすることからもわかるように、当時はマニア向けに発売されました。また、業務用途としての意味もあったでしょう。

現在入手できるダブル(ラン)スーパー8フィルムは、コダクローム25が2002年に生産終了なのでそれのデッドストックと、FOMAPANというモノクロフィルム。その他、Velvia 50Dのフィルムを裁断鑽孔したサードパーティ商品などがあります。
 
ダブルスーパー8(別名ダブルランスーパー8)フィルム使用による、自由な巻き戻し機構とシャッター開角度可変機構によるオーバーラップ。フィルムセミオートローディング

 発売 キヤノン 1970年3月10日発売 
 レンズ  キヤノンC-8 13群18枚構成 F1.4 7.5-60mm ズームは手動のみ。
 ファインダー  一眼レフ式
 焦点調節  スプリットイメージ式(マイクロプリズムに取り替え可能)
 露出調節  外測式EE、手動調節可能。ASA320、F1.4、12コマ-ASA10、F22、54コマまで対応。
 撮影コマ数  1.12.24.36,54 1コマ撮り可能
 特長オペレーションなど  ダブルスーパー8(別名ダブルランスーパー8)フィルム使用による、自由な巻き戻し機構とシャッター開角度可変機構によるオーバーラップ。フィルムセミオートローディング。
   
   

KONICA Single-8 3-TL

KONICA Single-8 3-TL 

Overview
小西六(現コニカミノルタ)製の三倍ズームレンズ搭載シングル8カメラ。
調べた限りでは、小西六製のシングル8カメラはこれと、お兄さん機種である6-TLしかないようです。スーパー8カメラについても早い時期に開発製造をやめていますのでさもありなん、でございます。それでいてスーパー8フィルムはサクラブランドでかなり後までリリースしていたのですから、日本初のムービーフィルム開発会社としての意地だったのでしょうか。

さて、機能的には6-TLと似ていて、電動巻き戻し機構搭載・ケーブルレリーズ使用による一こま撮り、マニュアル露出調整機能を使ったフェードイン・フェードアウト、などでしょうか。
フィルムカウンターとフレームカウンターは巻き戻しに連動します。露出調整機能と併せて使えばオーバーラップも可能です。
逆に異なる点は、フォーカス合わせがスプリットイメージではなくマットグラス方式であること、電動ズーム機構が省かれていること、撮影スピードが18fpsと1コマだけになっていること、などです。

Impression
6-TLよりやや小さめですが、金属のずしっとした重さが感じられます。残念ながら写真のものは完全ジャンクで動きません。もし直るようでしたら追加でインプレッションを書いてみたいと思います。

 メーカー  コニカ(小西六)(1966???)
 レンズ  V-Hexanon f1.8 10.5-32mm 3倍ズーム 手動のみ
 ファインダー  一眼レフ方式。露出計指針など(f1.8-16)
 フォーカス合わせ機構  (マットグラス???)
 露出  TTL EE, EE-ロック ,手動調整可能(H-2D水銀電池または代替品が必要)
 撮影速度  18コマ/秒,1コマ撮影
 特長・オプションなど  電動巻き戻し(フィルムカウンター、コマ数計連動)
視度調整 , リモコン撮影可能,バッテリーチェッカー、アイピースシャッター
 大きさ/定価  
   

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エクタクローム64Tの注意その1 色温度

64t.jpg

つい先日製造販売が終了してしまった、コダクローム40の代替えとして昨年夏過ぎにアメリカでリリースされてから約半年過ぎた2006年3月。ようやく日本でも「エクタクローム64T 7280」が発売されました。

中身のフィルムは、スチル用としてはかなりポピュラーなエクタクローム64Tそのもので、ASA64のタングステンタイプのリバーサルフィルムです。
タングステンモード使用(白熱電灯による照明の撮影時)ではASA64、デイライト(太陽光照明による撮影時)では、暖色系の色温度変換フィルターを使ってASA40で撮影が出来ます。

このフィルムは、使う上で二つ気を付けるとよい点があります。

ひとつは感度設定。ASA64という設定は、多くのカメラではこの感度設定をきちんと読み取ることが出来ずに、たいていの場合ASA40として読み取ることになります。絞りにして2/3段ほどオーバーになってしまいますので、ちょっとこれは見過ごせません。
対策およびASA64対応カメラについて、詳しくは「contents」項目にエクタクローム64T対応カメラについてまとめてありますのでそちらをお読みください。

もうひとつは、色温度の事。
大抵のスーパー8カメラは、「TYPE A」のタングステンタイプに対応した色温度調整用のアンバーフィルターであるラッテン85を内蔵しています。
しかし、エクタクロームVNF7240や今回登場のエクタクローム64T 7280は、「TYPE B」のタングステンタイプフィルムです。このフィルムを太陽光下で使うためのフィルターは、ラッテン85Bです。

85と85Bでは、85Bの方がやや赤方向への補正が強い、つまり「より赤い」フィルターです。85フィルターでは、やや青みが残る結果になります。すでに発売されている欧米ではこの青みについて指摘する人もいます。

さて、この色温度の調整にはレンズにフィルターを付けるのがもっとも簡単です。

内蔵フィルタを解除して、85Bに当たるフィルターを使う場合は、
マルミ光機株式会社製「MC-85B」
ケンコーの「MC W12」
HAKUBAの「MC LB A120」
などのガラスフィルターがあります。撮影レンズ前にねじ込んで使ってください。

内蔵フィルターを掛けたままで、85と85Bの差分(きっちりではないですが)だけの赤みを加える考え方もあります。その場合には、
ケンコーの「MC W2」やHAKUBAの「MC LB A30」などを使えばいいでしょう。

しかし、これも撮影結果を見てからの方がいいと思います。
お使いのカメラのレンズがとっても暖色系なのがどうも気に入らない、と言う方にとっては逆にフィットする場合も考えられます。
すべてはまず撮ってみて気に入らなかったら調整、と進めていくのがよろしいかと。

おもしろい映像を作るには、8mmでも16mmでもDVでもHDVでもAVCHDでもPCでもMacでもAMIGAでもVRでも何でも使いましょう!とマディ折原が提案するサイト