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修理 Archive
キヤノンT-1の電源ケーブル改造
8ミリ映写機は電源用ケーブルが特殊で、新品は入手困難だから厄介です。ワタクシもうっかりキヤノンシネプロジェクターT-1のケーブルを無くして大弱りでしたが、ちょっと知恵を絞ったら汎用ケーブルが使えるようになってあっさり解決しました。費用はたったの100円。お困りの方、これが解決法ですよ。![]()
人気の高いキヤノンシネプロジェクターT-1(以下T-1)の電源コネクタはこんな丸い端子が三つの形状になっています。これは今はほとんど見かけない汎用性の低いコネクタですが、パソコンやモニターなどに使われてる、四角い金属端子が3つあるものに大きさもよく似ています。
正式な規格名は不勉強にて存じませんが、3極ケーブルと呼ばれることが多いので、本体側のコネクタと取り替えればいいのではないかと思いつきました。![]()
サイズを測って秋葉原に行くと、100円程度で交換用の部品がありました。
取り付けにはドライバーと半田ごてが必要です。もともと付いていた丸端子のコネクタをはずし、本体内部のケーブルを半田ごてではずして、新しい端子に取り替えて、半田をしなおします。ケーブルを全部で4本つけなくてはいけないので、間違えないように気をつけるだけで難しいことは何もありません。
はい、快適に動きます。T-1。しかしこれ随分と気合の入った設計でありますね。
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FujicaScopeMX50の修理
富士フイルムの音声同期システム・フジカパルスシンクシステム対応の映写機は、フジカスコープMX50、MX70、SH30、SD20、SD25の五機種。
このうち、MX50とMX70だけがレギュラー8とシングル-8/スーパー8の兼用映写機。
MX70は何台入手しても全部修理不能なのでもうあきらめた。
というわけで、フジカスコープMX50のジャンクを頂いたので直してみることにした。
ジャンクですから当然動かないのですが、裏ぶた開けてすぐに気がついたのは、
「こりゃMX70と全然構造が違う」
MX70はメンテナンスしにくい機種ですが、MX50は構造も整然としていてメンテナンスはぐっと容易で好感持てる機械です。
↓こちらがMX50の内部。(ベルトはまだ付け替えていません)
↓こちらはMX70。但し、制御用の電気回路一式を取り外してあります
ざっと調べるに、不動の原因は駆動ベルト切れなので、どろどろに溶けて虫の卵のようにキモチ悪くぶつぶつだらけに変質したベルトをアルコールで拭き取ります。
↓すでに油のように変質していて、指で触るとべたべたするからさらに気持ちが悪い。
代わりに、毎度おなじみの東急ハンズで買ってきた3.5mm径のウレタンベルトの大きさを測って、半田ごてで貼り付けて・・・
輪ベルト制作を失敗するとこうなります。キレイに円になってないとダメ。このままでは映写機はちゃんと動いてくれませんよ。
さて、もう一本作り直して取り付け。一部ランプ側の防熱部品をはずさないと取り付けられませんがネジで脱着できるようになってるのでカンタンです。
はい、無事動作確認完了。シングル-8/スーパー8も、レギュラー8もちゃんと動きます。
あとは、本題のパルスシンクですな。これが動かなければ何の意味もない。 年内に動作チェックしてみよう。
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映写機の保守と修理ワークショップ
2011年2月20日ともう半年以上前のネタですが、
8ミリフィルム小金井街道プロジェクトさんが開催した、
「8ミリ映写機の保守と修理ワークショップ」に参加して参りました。
講師の佐竹章一氏による、映写機の構造のあらましなどの座学を経て、
後半はいよいよ、持ち込まれた8ミリ映写機を実際に修理してみるワークショップです。

映写機の故障で多いのは、駆動用のゴムベルトが経年劣化で切れちゃってたり溶けちゃったりしてること。駆動部分の摩耗やグリスの固着による動作不良とか。サウンド映写機だと音声再生の不良ですよね。ボリュームのガリとか。
で、この日はウレタンロープがたくさん用意されていました。
つまり、駆動ベルト交換の実地訓練であります。
ベルトの付け替えについては、ワークショップの主催者の一人である「こもれび倶楽部」さんが詳しいので、こちらをご参照いただくとして、ワタクシが目から鱗が落ちる気分だったのは「実際の長さの3%~5%短くすること」というコツを教えてもらったこと。
切れたベルトを取り外した後に、プーリーからプーリーに貼り替え用のウレタンロープを経路に沿って当ててみますよね。そしてその長さから上記の様に少し短くして融着してから取り付けると。これはゴムベルトの設計の基本だそうであります。
厳格に言えば、ウレタンロープとゴムベルトはカタチも特性も異なるので、上記の数値でこしらえても映写速度が異なったりすることもありますが、いずれにせよ「テンションは高めで取り付ける」のが一つのコツなのだと言うことであります。
おわ、エルモGS-1200やら、超高級機種のGS-1200クセノンやらが持ち込まれてますよ。
ワークショップのおまけ企画として、どうしても直せない困った映写機のお悩み相談も承っていたのですね。言ってみれば、映写機修理の「駆け込み寺」。
さて、このエルモGS-1200やGS-1200クセノンは、映写してしばらくすると「カンカンカン」と甲高い音が鳴り出すという不具合があるのです。
部品がどこかぶつかってるかのような金属音です。
しかし、これは実はモーターベルトの劣化によって生じたたるみが原因でした。ゆるんだベルトが高速回転をしてる最中にどこかにぶつかる音なのです。
これは修理は簡単。エルモGS-1200やクセノンのベルトはありがたいことに、特殊なものではなく現在も販売されている工業用のベルトなのです。工具系の通販サイトでも入手できますので、GS-1200で同様のお悩みの方は、取り替えておくといいと思います。
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秋葉原で買える小型デジタルテスター
- 2011年6月15日 01:29
- 修理
秋葉原の店頭ワゴンによくおいてある、超激安のデジタルテスター、DT-830Bというやつ。
テスターってのは、電流計/電圧計/導通チェッカー/抵抗値測定/ダイオード測定など、電気関係のテストに使うからテスターなのですが、それが一台にまとまってるからこいつはマルチテスターとでも言うべきかしら。マルチメーターって書いてあります。
この手の道具は電子工作をするのには必需品なのですが、これは8ミリカメラを使う人にも大変に便利なのであります。
まず、電池の容量のチェックに役立ちます
この乾電池は、1.51Vありますから新品同様であります・・・とカンタンに調べられます。
また、電池入れても動かないよこのカメラ!という場合はどこか断線してないか調べればすぐであります。電池室が液漏れしててさびまくってどこが腐食して導通が切れてるかわかんない場合とかはこれまた便利きわまりない・・・というかこういう物で調べるのであります。もちろんカメラだけじゃなくても具合の悪い家電品はどんどんチェックしちゃえます。
そもそもこの手のもの、値段はそこそこ高いものですが、これはなんと、
380円
であります。隔世の感あり!電池調べるならこれで十分!
今でもいっぱい売ってるので、秋葉原に行った折には一個買っておくとイイですよ。
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ゆがんだ映写機ベルトの超かんたんな直し方
ELMO K-100SM映写機が正常に走行しなくなりました。
分解してみたところ、ウレタンベルト「バンコード」で2009年に自作したベルトが、ゆがんでしまっておりました。![]()
K-100SMは廉価な小型映写機によくある、長い一本のベルトを複雑な経路で取り付ける構造で、ちょうど急カーブに当たるところが特にゆがんでいるようです。
ちょくちょく使う映写機なのになんで急にゆがんだのかしら不思議。![]()
さて、どうしましょう。予備のベルトはあるので作り直そうか・・・
ふとひらめきました。
まずお湯を沸かします。沸いたらお湯をたらいやボールに開けます。
その中にベルトを入れてしばらくすると・・・
元通り!後はカタチがきれいになるようにのばしながら平らに冷やしていきます。
完成!
どんなご家庭でもできますので、映写機のベルトがゆがんだらまずはお湯を沸かしてみてね。
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映写機の保守と修理ワークショップ
東京小金井市を基盤に活動している、8ミリフィルム小金井街道プロジェクトが主催する、8ミリ映写機の保守と修理のワークショップが来年2月に行われる予定です。
詳細はこれから決定するようですが、ご興味ある方は8ミリフィルム小金井街道プロジェクトあてお問い合わせされてはいかがでしょうか。
以下、チラシの転載であります。
----------チラシ転載ここから--------
映写機の保守と修理ワークショップ
「映写機が故障して動かない」「中古の映写機を買って修理して使いたい」「おじいさんの遺品の映写機を修理して昔のフィルムを映写したい」...そんな方のための、映写機の保守・修理ワークショップです。
「ランプが点灯しない」「リールが回転しない」「リールの回転力が弱い」「ベルトが回らない」「映写速度がおかしい」「音声がでない」「異音がする」などの故障の対処方法をお教えします。
映写機をお持ちになれば故障診断の上、その場でできるものは修理してさし上げます。
オプションとして、修理に時間のかかるものは、お預かりして実費で修理も致します。
日時(予定):2011年2月20日(日)13:00~18:00(12月10日に確定)
場所:福祉会館4階視聴覚室
講師:佐竹章一(銀塩カメラ・映写機コンサルタント)
定員:15人
参加費:300円(講師謝礼)
主催:8ミリフィルム小金井街道プロジェクト
■お問い合わせは、8ミリフィルム小金井街道プロジェクトまで
http://shink-tank.cocolog-nifty.com/perforation/
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エルモ8S-600をちょっとした修理
- 2010年11月11日 03:40
- 修理
夏前に谷中に持って行って、不調で撮影失敗したエルモ8S-600。
ちょっといじくってたら、フィルム室のふたが勝手に開いてしまうことに気づいた。
ストッパーが機能してない。
内側の構造を確認すると、ストッパーを押しつける金属製のレバーの取り付けが怪しく、
ぐらぐらになってる。
これが原因か?
さらによく観察すると、フィルムの蓋が微妙に浮いてるように見えてきた。
さては?!というコトでよくよく調べると...フィルムを押しつけるスポンジがかっちかちに固まって、
しかもずれて固定されていて、これが蓋を中途半端な位置で固定してるようだ。
めんどうなので、ゴム脚を全部撤去。
快調に動き出したし、蓋が閉まらないこともなくなった。
このままだとゆるゆるすぎるので、適当な堅めのスポンジを工面してこよう。
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キヤノン1014XL-Sのズームリングを直してみる
Z800の露出計修理に引き続いて、中野貴大さんのサイトを参考に1014XL-S修理にトライ。
対象は2号機。故障はズームリングがM(マニュアル)位置にしても渋くて動きにくいこと。
中野さんご本人に相談したところ、ズームのM-L-Hの切り替えスライドスイッチの不具合ではないかと言うご指摘。
スイッチをMに合わせると、ホントならば中でレバーを押してギアがはずれるんだそうですが、それの押しが不十分なせいでギアが引っかかり動きが悪いのだろうと。
さっそくばらしてみました。
![]()
1.CANONロゴ板を外します。これは上に押すと外れます。がっちりのり付けされてる奴もあれば、わりとさくっと取れるのもあるようです。
2.ロゴ板の裏にマイナスのねじがあるので外します
3.上部のプラスネジを外します
![]()
4.上部のスライドスイッチユニットと、本体のレバーが見えます。赤い部分の押しが足りないので、テープを貼って厚みを増やしてみました。![]()
5.組み立て終了。ガリガリする感じは無くなりました。
この修理の結果、ガリガリする感じは無くなりましたが、ズームを広角側に回すととてもリングが渋くなります。
ヘリコイドのグリース切れの可能性もありますが、これをばらすのは容易ではなく…
ひとまずここで行き止まりな気分です。
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フジカシングル-8 Z800の露出計を修理してみました
- 2009年9月 7日 01:24
- 修理
学系がキレイなのに露出計が動かないZ800のジャンクを修理してみました。
今回の修理は、全部中野貴大さんのサイト「Takahiro Nakano Web」の修理法をそのままなぞらせて頂きました。
http://www.nakanocam.com/index.html
1.EE-LOCK/Manualと書かれたプレートをツマミからはがします。
2.マイナスドライバーでネジをはずすと、ツマミ部分が外れます
3.プラスネジ3本外します。すると真鍮製のシャフトとプラスチック部品が外れます。
このギア付きシャフトをプラスチックの部品から抜かないように。抜くとボールベアリング状のものが飛び出てきます。なくすとやっかいだからです。ましてやカメラの中に落としてしまったらまず出てきません。
4.中に、金属板が重なって2枚あります。その2枚を接触させて露出計が動けばOKと中野さんのサイトにはありますが…
動きました。やったあ。
5.ギアとその金属板の位置関係がちょっとおかしかったらしく、適当に位置を調整して、再度組み立てる。
6.オート露出も、マニュアル露出も動作するのを確認。
あっという間。15分もかかりませんでした。これで動作するZ800が一台救えました。
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エルモGS-1200の修理完了
- 2008年12月 1日 20:29
- 修理
修理業者の宍映さんにエルモGS-1200ステレオ映写機の修理をお願いしてた。
宍映 http://shishiei.sakura.ne.jp/
お願いしたのが今年の4月28日。終わったのが11月27日。
完了まで7ヶ月。その間催促すること数回。
しびれ切らして「使いたいので早くしてくれ」と言ったらやってくれた。
修理殺到してるんですかねえ。
【依頼内容】
○全体的に速度が遅い
○前後巻き取り力不足/速度不足
○音声再生不良
○ボリュームのガリ
と修理伝票にはざっと書かれている。
もう少し細かく伝えたけど、まあこんな感じであります。
【修理内容】
伝票に書かれてる修理内容は、
1.速度システム回路各部点検
速度制御ブロック分解配線調整
電圧製バリアブルコイル研磨修正
モーター軸研磨回転調整24/18コマ時
2.前後巻き取り用モーター及び配線調査
電圧用バリアブルコイル研磨及び通電調整
巻き取り調整
3.音声光学用ローラーシャフト軸カジり不良再研磨調整ローラー圧力調整
ヘッドクリーニング
4.ボリュームスライド復活研磨調整
各部ボリュームクリーニング
5.映写用レンズ各クリーニング
6.各部クリーニング点検
なんとなくわかりますけど、
詳しくはよくわかんないです。
【映写テスト・・・イヤなノイズが】
取り急ぎ、フィルムを掛けて映写・・・。
うーーーむ。スプライス部で盛大なノイズが入りますね。
どんな映写機でも、スプライス部では多かれ少なかれ音がしますが、
この修理上がりのGSは「ばりばりばりっ」って鳴る。
なんだこれは。とにかく、これはまずい。
ところが、10分ぐらいで鳴らなくなってきた。
全部で20分のフィルムだけど、
終わりの方はごく当たり前の「ぽつっ」音のみ。
これなら特に問題ない。
さて、なぜだろう????
しばらく動かしたら回路が落ち着いたとか?
フィルムに問題が起きてるのか?
フィルムはしょっちゅう見てるリファレンス用フィルムですし、
特に問題なかったがなあ・・・。
ともあれ、もういっぺんテストしてみよう。
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NIZO481マクロ修理復活
NIZO 481マクロの中古が届く。
しまった!まったく動かないっすよ、まったく。
露出針動かず。 マニュアル露出いじっても動かず。
つーか、そもそも針が視認できない。
モーター駆動用の単三電池6本入れるが、うんともすんとも言わねえ・・・
くそーーーーーーー。カスつかんじゃったか・・・
がっくり。
・・・さて、直そうか。←立ち直り早い。
-----------------------------------------
動かないカメラは、電池入れていじってみる事からスタート。
たいていの機械は、使われてないとどっか固まる。人間と一緒ですね。
だから、通電させて動かしてると息を吹き返すことが多いです。
いじり初めて一時間経過。
兆候があってもよい頃ですが、まーったく動く気配なし。
さすがに、手の施しようのないジャンクかなあ・・・とイヤな考えがよぎります。
しかし、うんともすんとも言わなかったパワーズームがいっぺん
じー、と鳴る。
おおっ、いけるか?!
しかし、その後また沈黙が続く。
それでもしつこく逆さにしたり電池入れ替えてみたり、
分解してみたりしてるうちに、
(↓分解したらひょうきんないたずら描きが。ムーミンかしら)
さっきまでいなかった露出計の針が現れている。ちゃんと動く。
ならばもう一押し。あとは駆動系。
外側をはずして接点などイソプロピルアルコールで拭きつつ、 がちゃがちゃとやってると、
突如猛烈な回転速度で動き出した!
やったー。
猛烈なスピードは、本機が持ってる54コマ撮影速度。
撮影速度用の接点の位置を確認してあとは蓋を閉めれば・・・
おっとその前に、ぐずぐずになってるスポンジを処理しちゃいましょう。
↓画面中央の茶色の部分が粉になってきちゃってるので、
全部はがす。
↓その代わりに手元にある、モルトプレーンを貼ってみる。
厚さは、カミソリで削って調整しました。
無くなってたねじなどジャンク箱から見繕って締め直して一応完成。
ホントはパワーズーム動かないんですが、使わないので不問。
この頃のNIZOは修理がホントやりやすいと聞きますが、それはもう外側をはずせばすぐにわかりました。よく考えられてますねえ。
しかし、修理じゃないねコレ。まさに「息を吹き返した」だけであります。当方はちょっとしたメンテナンスをした程度。
さて、使ってみましょう。NIZOの**1というおしりに"1"が付くシリーズは、
バルブ撮影というちょっとおもしろい機能持ってますしね!
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中古8mmカメラのメンテナンス -遮光用スポンジ貼り替え-
- 2008年10月 5日 19:03
- 修理
中古カメラは、遮光用に使われている黒いスポンジ状のものが、べとべとになったり、かさかさになったりしてることが多いです。
このスポンジ。
シングル-8カメラではおなじみのこの丸窓のところとか。
スーパー8カメラでも、フィルムの種類が見えるようになる窓のところとか。
フィルム室のふたの周囲の目張りとか。
劣化すると遮光の用をなさない上に、こぼれ落ちた粉やべとべとがフィルムやレンズに付着したりと、大変よろしくありません。
このスポンジ状のもの、「モルトプレーン」(モルトプレン、モルト)と言います。
モルトプレーンのはり替えは、ごくごく簡単ですので、トライしてみましょう。
1.大きさを測る
まず、はがす前に、高さと大きさを大まかに計っておきます。
「およそ**mmぐらいかな・・・」程度で大丈夫です。
2.古いモルトをはがす かさかさな場合は粉がレンズに付かないよう注意
劣化したモルトをはがします。
かさかさになってる場合は、粉が飛び散ってゲートに入り込まないように気をつけて、がりがり削っていきます。
ワタシは、ガムテープで削った粉をくっつけて除去してます。なまじ吹くとキケン。
べとべとになってる場合は、爪楊枝で除去したあと、今度はティッシュや綿棒にベンジンやエタノールをしみこませて拭き取って行きます。衣服に付かないように注意。
3.新しいモルトを貼る
掃除ができたら、今度は代わりのモルトを張りましょう。
カメラ修理用のモルトプレーンは、カメラ修理用具メーカーが発売しています。
中古カメラ屋さん、またカメラ量販店の店頭ならびにネット通販等で容易に入手できます。
[メーカー例]
ジャパンホビーツール
http://www.japan-hobby-tool.com/
(有)ホライズン エンタープライズ
http://www.horizon-one.co.jp/camera/index.html
[販売店例]
ヨドバシドットコム
(フィルムカメラ>防湿庫・カメラ清掃用品>カメラメンテナンス用品)
http://www.yodobashi.com/enjoy/more/productslist/cat_13_37/6969097.html
ワタシの場合、ティッシュペーパーの半分ぐらいの面積の奴を買ってきて使ってます。当時800円。ずいぶん修理に使ってますが、まだ全然使い切れません。こんなにいらないや、という人は糸状に裁断されたモノも売ってます。また、裏に貼り付け用粘着テープがあるものとないものもあります。
清掃する前に計った高さ、大きさに合わせてカッターで裁断します。ただ、市販のモルトは最大で厚さが3mm程度。たいていの8mmカメラでは高さが必要ですので、ワタシは二枚三枚と貼り重ねています。
かといってもともとのモルトより高すぎると、フィルムマガジンを変に圧迫しすぎるようになるので注意。
おおまかな円で切り抜いて、貼り付けます。いびつでも全然OK。
はい、これでおしまい。簡単ですので是非トライを。
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Z800のグリップ修理
- 2008年5月27日 03:00
- 修理
Z800のグリップ修理用パーツを、Takahiro Nakano Webのナカノさんが用立ててくださった!
感謝感激です。
このZ800は光学系がキレイですが、グリップは壊れ露出計は動かないという惜しいジャンク。
Z800はスプリットイメージがブツブツしてるのをよく見かけます。なんでもファインダ系の設計が甘いそうであります。ところがこいつはそうではない。
さらに合焦もマットとスプリットのズレなし。
カビなしゴミ混入極小。
・・・と、光学系が良好なので是非復活させたいと取っておいた次第。
グリップの軸部分に本来ならつまみがあります。
RUNとLOCKを切り替えたり、グリップを畳んだりするために使う大事なつまみです。
しかしこれはつまみがなくなっていて、ペンチでも使わないと切り替え出来ないというしろもの。
まったく実用になりません。さてこれに・・・
まずはナカノさんがご用立てくださったグリップの交換部品をチェック。
台紙に貼り付けてあり、ものすごく丁寧なお仕事。この順番に組めばいいよ、と。
ナカノさんのお人柄がにじみでますねえ。感激であります。
で、指定のままさくさくとネジで組んで、両面テープでLOCKとRUNと書かれたパネルを貼り付けると・・・
もう完成。5分ぐらい。これで折りたたみも自由自在。
さて、次は露出計か・・・直せるのかオレ?!
ナカノさんのサイトにある、Z600 Z700 Z800シリーズの露出計修繕法を参考に、やってみましょう。
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GS-1200の前部アームと再生ヘッド周りをチェック
小さいモーターコントロール用基盤を外し、3つのネジで留まっているモーターを外すとすぐにギアが見える。
『素人による8ミリ映画の部屋』では、このギアが割れて走行不良を起こした事例が紹介されているが、これにはアーム側、モーター側のギアにもひび割れはない。
というわけで、よくわからない。元に戻す前に駆動してみたが、モーター自体は動くし、止まってしまうこともない。
ただ、モーターの回転の力が弱いように感じた。回転してるモーターを指で(キケン!)割と簡単に止めることができてしまう。
GS-1200のモーターの力ってこんなに軽かったか?
元気のいいGS-1200では、前部アームの軸(リールを付けるところ)を親指と人差し指でつまんで、簡単にストップさせることなんか出来なかったような気がするのだけど・・・
フィルムを掛けると止まるのは、すごーく力が弱くなってるせいなのかも知れないです。
一方、音のトラブル。これはもうすぐにわかりました。雑誌smallformatで指摘していたのと同じです。
この緑色のバーは、フィルムをヘッドに押しつける役割を果たすのですが、これの力が不十分でした。上映中に試しに押しつけてみると、音が再生されました。
ただ、指で押さえている限りでは音はケロケロで途切れがち。不安定です。
一定の力で押さえなくてはダメでしょう。また、ローラーの劣化も気になります。ヘッドの具合はチェックしませんでしたがやや怪しいようであります。
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ELMO GS-1200 STEREOの音声トラブルと走行トラブルの例と対処例
smallformat2007年**号より
取り上げているのは、音声のフラッター問題です。
原因は、ある特定の樹脂製の部品のひび割れだそうです。割れて押さえ付けが適切でなくなるために音ムラが起きると分析し、板金を使った修理法を紹介しています。
先日来の巻き取りリールが動かなくなるトラブルについて、松田さんが事例を報告されています。トラブルの原因はベルトでもモーター本体でもなく、ギア。ナイロン製のギアがこれまた経年劣化で割れてしまう、との事。
松田さんは金属加工や機械製作のプロフェッショナルですので、旋盤回してギアを作っています。希望者には製造販売するそうです。
素人による8ミリ映画の部屋
http://www.h4.dion.ne.jp/~s8mmeiga/
→工房雑記帳の4にGS-1200の修理記事があります。
さて次は上記の音トラブルの箇所、巻き取りのギアの箇所について、ワタシ手持ちのGS-1200を精査してみることにします。
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GS-1200を開けてチェックしてみる
ネジ二つで止まってるだけですから、すぐにはずれます。
スピーカーのケーブルが本体底面の基盤に刺さってますので、まずこれを引っこ抜きます。
スピーカーがついてるケースの裏には、何か薬品がはじけたような跡があります。
・・・いやな予感。コンデンサがはじけてるのかなあ・・・
というわけで基盤を見ると、なんだかずいぶんと痛んでいる気配が。
ぱっと見た目、パターンが浮いちゃってますし、レギュレータがパワートランジスタ錆びてます。
(3月3日追記:これはパワートランジスタとのご指摘を、弘史左衛門殿からいただきました)
半田付けしたところがなんか妙な具合です。これ大丈夫なのかしら。
どうやらそもそもこのGS-1200はかなりガタ来てた程度の悪い中古だったんですね。
うーむ大失敗であります。
気を取り直して、本題のベルト周りをチェック。
メインベルトは粉吹いたみたいに真っ白になっていますがピンと張っていますし、ちゃんと機能を果たしていそうではあります。
前部と後部のアームをチェック。アームのカバーのネジを開けてみます。
ベルトのギザギザがギアにかみ合って動いている構造なのですね。
しかしこの構造だと冷たかろうがスリップすることはないでしょうから、動かなくなる理由は別にあるのでしょう。
そもそもすこしゆるみがあるようです。このせいで回らないのか?ともあれここは簡単に取り替えられそうです。
というわけで、ざっと見終えてケースを閉じて再動作チェック。
やっぱり前部アームの回転が時々止まりますね。逆転出来ません。巻き戻しレバーを引き出した場合には途中で止まらずに動くので、モーターやギア、ベルトの問題ではないのでは?とも思えます。回路カンケイなのかしら?
さて、閉じてみてそういえばサウンドフィルムを上映してないことに気づきます。
試しに2トラックモノラル・・・つまりメイントラックもサブトラックも同じ音が入ってるフィルムを掛けてみますが・・・
げ、全然音でない。組み立てるときにスピーカーのケーブルを指し間違えた?
いや、確認してもちゃんと刺さっています。
参ったなあ・・・こいつはやっかいであります。
んんん・・・そういえば、古くなったGS-1200の音再生トラブルについては、わりと最近どこかで対処法を読んだような・・・ちょっと調べます。
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GS-1200をしばいて復帰させる
ワタシの持ってるエルモGS-1200ステレオは昨年からほとんど動かなくなっておりました。
順転逆転共に動かない上に、しばらくするとモーターからはバチバチバチッとスパークしてるようなもの凄い音が出てくるのです。
別の映写機ですが、目の前で爆発炎上した経験があるので、またドカーンと行くかもと、おっかなくて使えないのです。
ところが、先日「どうせ使えねーんだったら爆発しても同じだ」と思って、電源入れてほったらかしにしたところ、
けたたましく鳴っていたノイズは次第に消え、巻き取り軸がかすかに回転し始めたのです。
こいつはいけるかも?と思ってスイッチガチャガチャやったり、順転と逆転を繰り返してみたり、軸を指で逆回転させてみたりしたところ、かなりいいところまで機能が回復してきました。
もう少し、手を入れてみるつもりであります。
人間と一緒で機械もリハビリが必要なのですかねえ。
[冬は映写機のベルトもグリスも固くなる]
東京8ミリシネマ倶楽部の岡本さんや八尾さんに伺ったところ、巻き取りが動かない場合は、まずベルトの異常を考えるべし、とのこと。
冬場はベルトのゴムが低温で固まってる可能性があり、滑ってしまって力を伝えられない事があると。また、巻かれたカタチで固まっていると回転もぎくしゃくするから速度が安定しない、と言うことも。
同様に、歯車やプーリーに塗ってある潤滑油も固くなってることが考えられるとのこと。
いずれにせよ、映写機のモーターは動いてるのにうまく走ってくれない場合、暖機運転をしてみるのは有効な手であると言うことでありましょう。
ワタシは、怖くて電源入れてなかったのが失敗であります。
しかし、バリバリと言う音はなぜ鳴りやんだんですかねえ。昔持ってたステレオがやっぱりバリバリ鳴って、しばらく聞いてると落ち着くなんてのがありましたが、あれと似てるんですかなあ。
[エルモの映写機ベルトは販売されてます]
フジカスコープ映写機のベルトは何台もおかしくなりましたが、エルモの映写機では初めてであります。
そんなわけですっかり忘れてましたが、エルモ社のサイトでは映写機駆動用のベルトを販売しているのでございます。
http://www.elmo.co.jp/support/order/8mm_belt.html
しかし、質実剛健なGS-1200ですが老朽化に伴う故障が他のユーザーさんからも聞こえてきます。
東京8ミリシネマ倶楽部の松田さんは、そんなGS-1200の部品の一部を、注文に応じて製造してくれます。
素人による8ミリ映画の部屋
http://www.h4.dion.ne.jp/~s8mmeiga/
(部品と機材・・・のコーナーです)
確か、海外では音声ヘッドまわりのパーツを自作販売してる人がいたはずです。
GS-1200は大きめの会場での上映会には欠かせない上に、ステレオ録再や大リール映写可能など利点が多い機種です。長く使えるような工夫がなされることは良いことだと思われます。
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ボロボロでも動くZX300登場
- 2007年12月13日 20:00
- 修理
あんまりにも程がある状態のフジカZX300をゲット。
摩訶不思議な汚れ、電池ボックス液漏れ錆び。銘板ぼっこぼこ。フィルター枠へこみ。
我ながらどうしてこんなもんを、とじっと手を見ます。
最近ZX300にこだわってるのです。
って言ったって、「まともに動くモノが欲しい」ってだけ。
いやいや、もちろん使うアテはあるのです。
ですから、ついに何かブチ切れて「見つからないんだったら作っちまえ!」と、始めたジャンクのニコイチ作業。以前ちらりと日記にも書きました。
でもアレは中断したまま。正直めんどくさいですよニコイチ。
んで、「中古のタマ数豊富なZX300だし、数当たりゃ出てくるだろう」と、突如怠け者に逆戻り。元来がなまけ怪獣ヤメタランスですからしょうがない。そういえば『帰ってきたウルトラマン』にはシングル8カメラがMATの武器として登場します。
んで、たまたま手にしたボロボロのZX300。こいつは確実にゴミだろうと思ったのですが、ファインダー覗いてびっくり。
「あれ?キレイだ」
この機種は、ファインダーに気泡みたいなブツブツが出てるのが多いです。(Z800にも同様の問題が起きます)しかし、この個体にはありません。
私はレンズの汚れチェックに小さい懐中電灯「マグライト」を使ってます。
ファインダーから光を当ててレンズ正面からみて、また逆に撮影レンズから光を当てて後ろから覗く。あとフィルムゲートから光を当ててレンズから見て・・・とこんなぞんざいな方法でチェックになるのかと自問しながらもいつもゴミカビチェックするのですが、この個体には「まあ大丈夫じゃないかな」という程度のゴミ混入があるだけ。
次は電池を入れてチェック。露出計、ちゃんと動きます。走行音も安定してます。
腐ったモルトは綿棒とイソプロピルアルコールで掃除。さていよいよフィルムを入れてみます。
ちゃんと回りますねえ。9コマも18コマもOK。こいつはいけそうです!
私の持ってるZX300で一番ボロボロのが一番ちゃんと使える。
いやー、見かけだけで判断しちゃいけませんねえ。
人間ならともかく、機械もそんなことがあるとは。
・・・とベタな教訓で締めくくっておきましょう。
追伸:シネビアでは動きませんでした・・・巻き取り切れずにたるんで隙間にはみ出ちゃってます。他で使おう。
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P300をニコイチ修理してみる その1
- 2007年10月 1日 00:08
- 修理
ですけど、レンズキレイ。かつ見た目もキレイ。
P300のジャンクでレンズがキレイなんてのはとても珍しい。もったいないです。
一方、外見は錆びだらけ、レンズはカビだらけ、電池室は液漏れだらけの典型的なダメダメジャンクP300を持ってます。
しかし、こいつはちゃんと動きます。
もしかしたら、二つのいいところを組み合わせていけば、使えるカメラができあがるかも。
フランケンシュタインの怪物を作るような移植手術。出来るかしら。
ダメで元々です。トライしてみましょう。
たぶんレンズのリングを外して、グリップを外して、
フロントの大きな金具をはずせば、モーターとか露出計とかのある肝心なところにアクセスできるでしょうと大体予想を付けたところで、まずはグリップ外しから。
[グリップはずし]
ネジを外すのにはドライバーのマイナスとプラス両方が必要です。
端子金具を四つ外します。端子金具をはずすと隠しネジが現れます。
これを二つ外すとグリップがフリーになります。
ですが、このままでは抜けません。露出用電池側のリード線をハンダごてで溶かしてはずします。リード線が短いのでご注意を。
これで、グリップは外れます。水銀電池ボックスの上には、長い銀色の棒が入っていました。
そして、実はこの金属棒がモーターです。
[露出計が動くかチェック]
先ほどの水銀電池ボックスのリード線に、水銀電池代わりのアルカリボタン電池を二つ直列につないでみたところ露出計は動きます。どうやら接触不良だったようです。
しかし、肝心のモーターは単三電池4本を直結しても動きません。どうやらこのモーターがダメになってるようです。(のちにこれは間違いだったと分かります)
さて、そうなればもう一方のダメP300からモーターを移植すればいいとなります。
モーターユニットは、レンズユニットを全部はずすと出てきます。
レンズユニットはこんな感じ。四角いガラスの前で分光されています。上のレンズがファインダー側です。
そして、はずした本体側はこんな風になります。真ん中に見えるのが絞り。左側に見えるレンズがファインダーに光を導きます。
このモーターと絞りのユニットのセットを、きれいなレンズときれいな筐体を持つセットの方に移植しました。
レンズは元々ガッチリねじ留めされていたものですから、過不足ないようにしっかりと組み上げます。
モーターもしっかり回転・・・回転はしてます。
実はものすごく初歩的なミスをやってまして。あとで大変なトラブルを引き起こすことになってしまいました。
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コニカのシングル8専用修理工具「KONICA SINGL8 REPAIR TOOLS」発見!
- 2006年11月17日 02:20
- 修理
「KONICA SINGL8 REPAIR TOOLS」
これは珍しい!
なんと、小西六(現コニカミノルタ)が、コニカ指定修理店(業者)に供給していた、シングル8カメラ専用の修理工具です。
コニカのシングル8機は3-TLと6-TLのみですから、大変にレアなものでございます。
この貴重な写真を送ってくださったのは、本ブログに多数のコメントをお送りいただいております黒曜石さんです。
黒曜石さんは、お知り合いの技術者のところでこれを発見したとのことです。
その技術者の方はご高齢のために修理業務をたたまれつつあるそうです。
今、まさにそのようにお仕事をお辞めになったりする関係で、いろいろな技術やノウハウがそのまま引き継がれずに消えていくことが多くなっていると思います。
コニカ3-TLと6-TLはシングル8機だからぼちぼち出番もなくなるだろう・・・いえいえ、この機種やシングル8に限定された話ではなく、もっと大きなことに関わることだと思います。
細かいノウハウ、専門的な技術、そしてレアな機材。それらはとりあえず、伝えていく姿勢で行きたいとあたくしは思います。
それは、いつでも楽しくフィルムを使った映像をこしらえることができる状態を保つための一歩だからです。
というわけで、この修理工具が黒曜石さんの手元にある、ということを広められるあたくしは、光栄の至りなのでございます。
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モルトプレーンの張り替え清掃
- 2006年5月 6日 02:27
- 修理
[これは"8mm Film Resource Directory"の再掲載記事です]
モルトプレーンとは、カメラの内側に貼ってあるスポンジみたいなものです。このエルモ8S-60は、 モルトプレーンが完全に崩壊して散乱してます。
おまけに、露出計用の水銀電池ボックスからイヤーなサビが・・・
あきらかに緑青以外の錆も出てきてます・・・ひょっとしてこれはあの体に悪い水銀がもれてるの?・・・?んんんん、どうしよう?????
まとめてお掃除すっか!
というわけで、モルトお掃除に加えてちょっと修理ネタです。
【準備 ?おどうぐ?】
これがあたくしのおそうじセット・・・と言うのも恥ずかしい、いい加減なモンです。
左からイソプロピルアルコール(イソプロパノール)の99%。オーディオ用のクリーナーやエンジンの水抜き剤ですね。
エタノールも使いますが、樹脂に優しくないと聞いたので使い分けてます。大概の薬局では注文が必要かも知れません。ありふれたものなのですぐに取り寄せられます。500ccで480円ぐらい。エタノールの半額で済むのが一番のポイント。
ベンジンは、アルコールが効かないようなべったべたの粘着剤などのはがしに使ってます。今回は換気の悪い部屋でずっと使っていたのですっかり頭が痛くなりました。薬局で買えます。250円ぐらいでした。
紅いふたのガラス容器は、「ハンドラップ」というものです。中に入れた液体を一定量ずつ吐き出すための道具で、今回はじめて買ってみました。ものすごく便利です。
余談ですけど、 何年か前、ある映画1500カット全スプライス直しするはめになりまして、フィルムクリーナーのふたをあけてはふた締めて一こま洗浄、またふた空けて、、、を延々夜中に繰り返してたのですが、これがあったらあの作業は楽だったなあ・・・と遠い目を。1400円ぐらいです。
あとは爪楊枝、綿棒、ガムテープ。いずれも100円ショップ。綿棒は紙軸の方がいろいろ使えると思います。
ドライバーやカッターなどはよいものを買っておくといいです。特にドライバーはねじの頭なめちゃうと面倒なので。
【準備その2 ?掃除機?】
そして、掃除機。ボンベタイプのエアブロアーも使いますが、ゴミがあらぬ所に入り込んでしまったことがあるので、内側のゴミ掃除には掃除機使ってます。静電気には注意、です。
パソコンショップのアクセサリー売り場で、こんなさきっぽに付けるアタッチメント売ってます。いろいろなすきまの掃除に活用してます。600円ぐらい。
【嗚呼水銀大爆発?】
というわけで、水銀電池ユニットのふたをはずすと案の定、 中に入ってた東芝製のH-Dが色とりどりにさびて爆発してます。
水銀イヤーん。
こんなもん手でさわれるか!と慎重にティッシュで取り外します。
ごしごしと緑青やらなにやら訳のわからない錆、そしてべたべたのモルトプレーンをさきほどのイソプロピルアルコールをしみこませた布やティッシュ、綿棒で拭き取ります。奥に入ってしまった奴は爪楊枝でほじりだします。
しかし水銀電池ボックスの緑青がどうしてもぬぐい切れません。
しょうがないので、はずれそうな駆動部ユニットをチェックすると・・・
やっぱりこれもはずれます。歯車ユニットまるまるすっぽりと取れます。
はずした状態。左からはずした順番です。内部にもモルトプレーンが大量に使われてます。
本体左側のフッテージカウンターの窓から全部光が入ってきてしまいます。
遮光のためにふんだんにモルトプレーンが必要だったのでしょう。
おまけに、モルトプレーンが貼ってあったところは全部さびて塗装面が ぶくぶくと浮き上がってしまってます。もう面倒なのでカッターで削り落とします。ええ、本体の錆削り落とすのです。
つや消し黒塗装してありましたがそんな塗料は用意してないので マジックで塗りたくります。金属地金よりはましでしょうから。
【断線してます】
で、歯車ユニットをはずすと水銀電池ボックスのねじがはずれるようになります。 これをはずしてリード線を見ると・・・
切れてます。断線してます。さっきまで露出計は動いていたのに?
キツネにつままれた気分ですが、この状態で駆動用単三電池を入れてシャッターを 半押しにすると、 露出計は明るさ暗さに反応してます。
・・・水銀電池はいったい何のために?・・・
(実はこれには理由がありますので別途ご案内を)
まったく訳がわからなくなってきたので、摘出した水銀電池ボックスを 掃除しまくりますが、取れない汚れは相変わらず鮮やかな緑色で こびりついてます。
どうやら、螺旋状の電池受け金具の根本が腐っているらしいので、 ええい、めんどうだとばかりに金具を引っこ抜きましたペンチで。
スッキリしたのはいいのですが、このままでは使えません。
ふと気が付いて100円ショップに向かいました。
懐中電灯とかの電池ボックスをばらして使おうと思ったのです。金具に似た材料があったのです。
結局、自転車用のライトユニットを買ってきて開封してイキナリ
ニッパーでバンバン切り出して電池ボックスにはめ込んで見ました。
あとは本体の端子にハンダ付けして一旦電池を入れてチェック。
もちろん動きます。ですが電池ボックスがない状態でも露出計の針は動いていたので よくわかりません。
まあ、いいとします。
あとでチェックしてみましょう。
もともと付いていたリード線を調べると、中の銅線が黒変してます。
作業中にオートで撮ってる写真なのでアンダーでわかりにくいですが、黒いビニール被服から、真っ黒になった銅線が出てきてます。この銅線、触ると粉になってはらはらと落下します。
これでは電気なんかまったく供給されていないでしょうね。あり合わせのリード線をお道具箱から見つけて半田付けです。
あとはもうひたすらこびりついたモルトとそれを貼っていた糊、 さびを削り、掃除機で吸い込んでは削り、吸い込んでの繰り返し。
きれいになったところで、モルトプレーンの貼り直し。
A4縦半分サイズ・3mm厚のものを使ってます。今まで10台以上貼ってますが5/6以上残ってます。たった860円が使い切れません。お得。
シングル8機でおなじみのこの手の丸穴には、細く切って詰め込んでます。細かい隙間には歯切れみたいなのをつっこんで、高さが足りないときはビッグマックよろしく三階建てぐらいにして。
逆に3mmでは厚すぎる所、たとえばフィルム室のふたと本体との隙間目張りなどは貼った後でカッターでこそぎ落としたりして調整してます。
見栄えはあまりよろしくないですが、しっかり遮光してくれれば全然問題なし。
気が付いたら午前中からはじめて夜の11時。
まるまる半日掛けてようやく完成致しました。なんと手際の悪いことだろう!
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ZC1000のグリップを直そう
- 2006年4月22日 18:16
- 修理
フジカZC1000は三脚に付けやすいようにグリップと本体が分解できるようになっていますが、何回も着脱を繰り返すと断線などの故障が起きやすい、という弱点も同時に持っています。
簡単な修理で直ることもあるので、一例を挙げてみます。
シャッターボタンを押しても動作しなくなった
あたくしのZC1000はひとさまからお借りしている物ですので、撮影の時はちょっと緊張します。そんなカメラなのですが、 どうもグリップのシャッターボタンを押しても動いたり動かなかったりという不具合が出るようになってきました。そしてついに、まったく動かなくなってしまいました。冷や汗。さてどうしよう。深刻な故障だとイヤだなあ、 と思いつつまずはグリップを分解点検してみることにしました。
まずはグリップ本体の分解
グリップに貼ってあるゴム板は全部引っぺがします。無理に引っ張ってのびたり切れたりしないように気を付けます。その辺の日曜大工店で売っているコニシのG17ボンドで接着されていますから、接着剤に気を遣うこともないです。
グリップ側面と、上面それぞれにネジがあります。これをはずすと分解できます。
シャッターボタンを半押しにすると露出計が動き、ぐっと押し込むとモーターが回り始める構造は、なんということもなく、接点が二つ用意されているだけなのですね。
そして、肝心のシャッター不良をたぐると、半田のクラック(crack:裂け目・割れ目)が起きて、リード線が一カ所はずれてました。これじゃ動きませんね。(白いリード線がはずれてます)
さくっとハンダを盛り直して接合。隣のリード線もクラックが起きそうだったのでついでにハンダの盛り直しをしておきました。
しかし、シャッターは動きません。
コネクタを調べる
あと考えられるのは、本体とつなぐDINの8ピンコネクタ。ストレスがかかりやすいこの場所のトラブルは多く、他のZC1000で何度も経験しています。
案の定、シールド線を撚ったものが、接点からはずれていました。
他のリード線も密集している場所なので、ショートさせないように注意しながらハンダ付けをします。本体につなぐと軽快に動き始めました。やれやれ。あとは順番通りに組み直すだけです。
カメラの修理について
カメラが動かなくなる原因は、このような「接触不良」が多いです。電池ボックスの端子が錆びていたりするだけで動かないのです。こんなのは簡単ですから、ちょちょいで直してもいいと思います。
しかしカメラ本体を分解する修理は、よけいにぶっ壊してしまう可能性もあるので、無計画にトライするのは避けた方がいいと思います。この修理はZC1000のグリップだけですから、比較的危険度が低かったですが、何台かだめにしたことがあります。また、 はんだごてなど危険な道具を使うことが前提ですので、十分に気を付けてトライしてみてください。
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