スーパー8フィルムをアフレコ録音可能にする、マグネストライプ作業成功

 

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シングル-8は、現像依頼時に「アフレコ仕上げ」指定をするとフィルムの両端に茶色い帯が付けられて帰ってくる。こうすると、フィルムに録音できるようになり、サウンド付きの映画が作れます。

 この録音できるようにフィルムを加工することを、マグネコーティング、マグネストライプ、磁気帯貼り付け、磁気体塗布、sound stripingなどと呼びます。

 残念ながらスーパー8にはアフレコ仕上げのようなサービスは現在提供されてません。
ですけど、海外には録音するところ=磁気体を貼り付けてくれる業者さんがあります。

 さらに、スーパー8フィルムはある機材や材料がそろえば、ご家庭でも磁気体を貼り付けることが出来ます。

 本ブログでちょこちょこっと触れてきたマグネストライプ作業。いよいよ実験をしてみました。結果から言うと、まずまずの成功。実用範囲内に追い込めそうです。

マグネストライプに必要なものは、

○マグネストライパー
○磁気テープ(メイントラック用/バランストラック用・・・メイントラックのみでもOK)
○接着剤
○フィルムクリーナー

と言った所です。
この中で特殊なものは、まずマグネストライパー。
そして磁気テープと、接着剤です。

マグネストライパーは、フィルムを巻き取りながら、磁気テープの裏に接着剤を塗布して、フィルムに貼り付けるための専用機械です。

 今回使うマグネストライパーは、ある8ミリマニアの方が自作された精巧な機械で、市販品ではありません。
 

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まず、これが正面。右側下の黒いリールが、送り出し側のリール取り付け場所。400ftぐらいは使えそうですが、今回は実験なので50ftで挑戦。
 左側の白いリールは巻き取り側。

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右下部分はモーターで動きます。巻き取り側のリールとここが回転することでフィルムが巻き取られていきます。本機種はモーターの巻き取りスピードをつまみで調整することが出来ます。

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上部左側にあるのが、磁気テープ。二つありますが左側がバランストラック用の細いテープ。右側がメイントラック用の太いテープ。(写真は両方ともメイントラック用)

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 これが接着剤。赤いラベルが今は亡きコダクローム40用。白いラベルがエクタクローム64T用として売り出されたもの。

 磁気テープも接着剤もドイツの8ミリ機材屋さんであるWittnerから買ったものです。
 おっと!使いかけのフィルムと赤いラベルの溶剤は以前シネヴィスさんから実験用にと融通していただいたものでした。ありがとうシネヴィスさん。ようやく使えます!

 

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右上が一番大事なところです。ここで磁気テープに接着剤が塗られて、フィルムに貼られて、圧着されて送り出されていくのです。
 細かく見ましょう。磁気テープが規格どおり正確な位置に貼られるようにガイド溝などが設けられています。

 

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ここは接着剤をためておくタンクと、接着剤をテープに塗布するローラーです。ローラーは回転し、表面はいつも溶剤でぬれています。

 そしてここではじめてフィルムとテープがひとつになります。
 この特製マシンは一工夫加えられていて、ここで接着したばかりのフィルムを表裏から圧着するしくみになっています。ぎゅっと。

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 で、あとは巻き取られていくわけですがポイントは表裏逆に巻き取られていくことですね。
 
 接着後に最低一昼夜置いて接着剤が乾くのを待つ、のであります。

 実験では念を入れて、一昼夜放置した後に正常の巻き方に直してさらに放置し、一週間後に始めて映写機にかけてみたのであります。

 

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結果はなかなか。こんな具合に貼れます。写真が歪んでますけどフィルムに対してかなり正確な位置に貼られてます。
 一こま分、接着剤が映像側にはみ出ていましたが、どうやらホコリが混入したせいらしく、ホコリ対策はしっかりやらないとダメなようです。

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サウンド映写機で掛けてみましたが、はがれることもなく良好。
 
 ただ、両方のフィルムともフィルムの頭とお尻はやっぱり安定しないので、両端に長いリーダーフィルムをつけておかないとダメですね。今回はお尻にリーダーをつけるのを忘れたために最後だけ不安定でした。
 
 今後の課題は、バランストラックを貼る実験と(メイントラックだけでも大丈夫ですけどね!)ちゃんとお尻にリーダーをつけて、本番用のフィルムにストライプすること。
 
 ちゃんとストライプが出来るようになれば、スーパー8でサウンド映画が作れるようになるわけですから。

エクタクローム100Dでフィルターはずすってどういう事?

エクタクローム100Dは、スーパー8カメラ用フィルムの中でもきわめて珍しいデイライトタイプのカラーフィルム。
ということで、果たしてワタシのカメラで使えるの?と言う質問が時々ある。

先日も、mixiのメールで、

Rollei SL82でエクタクローム100Dは使えるの?

と言う疑問と一緒に、

そもそもフィルターはずすってどういう事?
なんではずさないといけないの?

と、スーパー8ならではの質問が来た。

 

結論から先に書いておきます。

「キヤノンやニコンなどの有名メーカーが作ったカメラなら、エクタ100Dを装填するだけでフィルターは外れる。ただ、日中撮影するのには高感度すぎるのでND4程度のNDフィルターを用意した方がいい」

「カメラの説明書にデイライトタイプフィルムでは自動的にフィルターが解除されますと書いてあればそのまま装填。後期のカメラではエクタクロームGタイプ(または単にGタイプ)フィルムを装填すれば自動的にフィルターが解除されると書かれている場合もあるが、この機種でもエクタ100Dでフィルターは自動的に外れる」

 

[エクタクローム100Dが使えるカメラ]

Q:Rollei SL82でエクタクローム100Dは使えるの?

A:カメラ手放しちゃったから断言できません。でも、たぶん使えると思います。

Q:他のスーパー8カメラではエクタクローム100Dは使えるの?

A:かなりの確率で使えると思います。

 

[そもそもフィルターの問題って]

Q:スーパー8カメラの内蔵フィルターってなに?

A:厳密に色や濃さが決められた透明オレンジ色の板。色つきサングラスですな。

 

Q:なんでそんな変な物が入ってるの?

A:スーパー8は、タングステンタイプフィルムという、太陽光の下では青く写るフイルムばっかり発売されてたからです。オレンジ色のフィルターで中和していたのです。

Q:エクタクローム100Dで内蔵フィルターがかかったままだとどうなるの?

A:当然、オレンジ色がかった映像になっちゃいます。なぜなら、デイライトタイプフィルムは太陽光の下で正常な色で写るカメラだからです。

 

Q:似たような事を聞いたことがあります

A:ビデオカメラやデジカメのホワイトバランスの理屈と、似通ってます。

Q:スーパー8カメラの内蔵フィルターをはずすってどうやるの?

A:ちゃんと設計されたカメラなら、エクタクローム100Dを装填すれば内蔵フィルターは外れます。何もしないでただ突っ込めば対応することが多いです。

 

Q:カメラボディに、電灯マークと太陽マークがあるけど。

A:それは手動でフィルターをはずすしたりONにしたり切り替えるレバーです。 自動的にフィルターが切り替わるカメラならばここは無視してかまいません。

 

Q:電灯/太陽マークありません。

A:フィルター解除キーという3.5センチ×2.5センチほどの金属板を、カメラてっぺんに差し込んでフィルターを解除するタイプのカメラもたくさんあります。

 

Q:自動で切り替わるカメラでも、フィルターキー挿した方がいいの?

A:この辺から機種間の差が大きいので一概には言えませんが「不要」です。
悪影響がある場合もありまして、たとえばニコンR10。デイライトタイプフィルムを装填すれば自動的にフィルターは解除されます。しかしさらにフィルターキーをさしてしまうと露出不足になるのです。これは感度設定とフィルターの設定が複雑な組み合わせに設計されてるためです。

ようするに余計なことはするな、と言う構造であります。

 

[感度設定のこと]

Q:エクタクローム100Dはワタシのカメラで感度設定があうでしょうか?

A:たくさんのカメラで対応しますので、あまり気にしなくてイイです。

 

Q:それでも気になりますので見分け方を教えろ

A:お持ちのカメラの説明書を見て下さい。感度設定にデイライトでASA100とあればOK。説明書のないカメラは確実なことは言えませんので割愛。