古いレギュラー8(ダブル8)フィルムを見るための準備!

「古いレギュラー8フィルムをたくさん見たいがどうしたらいい?
なお、リーダーフィルムは劣化して波打ってしまっているんだけど」
という、お題を頂きました。

レギュラー8は、昭和40年(1965年)にシングル-/スーパー8が登場するまで30年ほど使われていた、旧タイプの8ミリ規格。
(※現在でも生フィルム=ダブル8仕様フィルムは販売されている)

つまり、今回のお題は昭和30年代以前、半世紀以上(~およそ80年前)の古くなったフィルムをどうやって見たら良いか?というお題です。

■フィルムをチェック。ビネガーシンドロームでくしゃくしゃかどうか確認
「ビネガーシンドローム」は、古くなったフィルムがくしゃくしゃになっていく病気。発症すると化学変化が連鎖的に起きて、どんどん悪化します。

vinegarsyndrome01
写真のフィルムは、映写機にかかりませんでした。終端部分のみエディタービュアーに掛けて、何が写ってるかかろうじて確認できた程度です。
ここまで行ってしまうと、ワタシは修復方法が思いつきません。
→フィルムがすっぱくなるビネガーシンドロームその1

→フィルムがすっぱくなるビネガーシンドロームその3

■リーダーフィルムが痛んでる場合
映像が映ってるところは大丈夫でも、リーダーフィルムがくちゃくちゃになって映写機にかからない、という状態のフィルムも見かけます。
(上の写真も、白いリーダーフィルムはぐちゃぐちゃです)

この場合は、健康なリーダーフィルムに取り替えれば良いのです。

リーダーフィルムの新品は現在でも海外では販売されてます。

normal8leader

また、現像済みのダブル8フィルムを左右両断する道具・フィルムスリッター(ディバイダーとか名前いくつもあります)を活用して、未現像フィルムを加工、リーダーフィルムとして使うことも出来ます。

下の写真はこれは旧ソビエト製8ミリカメラのおまけでしたが、単体販売もありました。 ebayなどで入手できます。w8cutter01

■リーダーフィルムを貼りつけたい・スプライスを修復したい

レギュラー8フィルムは、とても約3種類のスプライス方法が採れます。

セメントスプライス
パッチテープスプライス
ロールテープスプライス

セメントスプライスは、フィルムセメントと呼ばれるフィルム専用の接着剤を使います。セメントスプライスは16mmや35mm映画のネガフィルム編集には現役で使われてる技術ですのでセメントも現行商品なのですが、現在は、カメラ量販店などでは流通していないようです。ただ、国内外の8ミリ機材専門店で入手可能です。

写真はドイツの写真機材メーカーhama社のセメント。
米国のアマゾンなどでも販売しています

hamacement

対応するスプライサーは安価な機種ならば捨て値の中古が入手できます。セメントは溶剤が蒸発して固まるので中古の入手は要注意です。

写真左がLPLのレギュラー8用パッチテープスプライサーとパッチテープ。写真右がLPLセメントスプライサー(かなり旧型)。
lplsplicers

パッチテープスプライスは、絆創膏のように台紙に一カ所接合分のテープが貼られていて、専用のスプライサーを使って貼り付けるものです。レギュラー8用だけでなく、シングル-8/スーパー8用もありますし、レギュラー8用でも何種類かあります。

いくつかあったパッチテープスプライサーは製造終了で、テープは海外なら販売しているという状況。
とはいえ、中古は国内のオークション等で安価に入手できます。構造がカンタンなのでそもそも安い機材です。

下の写真は、LPL社のパッチテープスプライサー(レギュラー8用と、シングル-8/スーパー8用は別物なので注意)用のパッチテープ1回分。quiksplice
赤いHP、青いQuik SPLICEって書かれた紙が台紙。中央のパーフォレーションの空いてるところがスプライシングテープになってます。

ロールテープスプライスは、レギュラー8用はきわめてまれ。まれと言いながら、実はスプライサーは現行商品で存在します。(写真中央)

cir_splicers
引用元:イタリアの映画機材メーカーC.I.R srl web site

モノは良いのですが、かなり高いので積極的に勧めにくいです。

■見るための機材選び 映写機とエディタービュアー

レギュラー8対応のエディタービューアーか、8ミリ映写機を用意します。
但し、レギュラー8専用の機種は昭和40年頃より以前のもので古すぎます。ちゃんと動くのもあるのでしょうがあえて危険を冒すこともないと思います。

シングル-8/スーパー8と、レギュラー8の兼用の映写機やエディタービュアーは多数種類がありますし、後年に設計販売されたものがあります。これらの中から状態のいいものを選ぶのがよいと思います。

ですので、ざっと何が写っているかチェックしたいだけならばシングル&スーパー8/レギュラー8兼用タイプのエディタービューアーを。
上映したり簡易テレシネをしてみたいならば兼用の映写機を入手するというのがよろしいかと思います。

 

21世紀最新型スーパー8カメラ「Logmar S-8」販売されてます!

昨年来、予告されておりましたデンマークのLogmar父子が開発している、最新型スーパー8カメラ、Logmar S-8が出荷開始されています。

米国の8ミリ業者、Pro8社でも販売開始されています。
http://www.pro8mm.com/logmar-super-8-camera.php
Logmar Super 8 Camera - Products01

 

ドイツ、フランケンベルク生まれのPatrick Muellerという人が,

届いたLogmar S-8の「開封の儀」を行ってる映像がアップされていました。

Unboxing Logmar S-8
https://vimeo.com/125785141

umboxinglogmars8

こちらは、米国の8ミリフィルム製造/現像/テレシネ/改造カメラメーカーのPro8社でLogmar父子が訪問した際のプレゼン、インタビュー映像です。
Logmar Camera Solutions and Pro8mm Open House
https://vimeo.com/101753821
Logmar Camera Solutions and Pro8mm Open House 01なんでこの時代にスーパー8カメラを造るのか?という問いに、Logmar氏は、

かねてよりスーパー8カメラを改良したいと考えていて、それは自分に出来ると思っていた

、と答えています。スーパー8の弱点である、画面の不安定さが改良ポイントと語ってます。

実際に撮られた映像を見ると、このカメラ、画面安定性が高いのがとても魅力。(現在はサンプル映像は隠されてしまっています)
ちょっと見ると8ミリカメラの映像とは思えないぐらい。

ダブル(ラン)スーパー8は、その画面安定性にビックリしますが、それ以上の感じ。

上記のPro8社では5000ドルから販売しています。