ASA64非対応なキヤノン310XLでエクタ64Tを使う方法

2006年4月30日 | By muddy orihara | Filed in: フィルム.


エクタクローム64Tとキヤノン310XL

当ブログにお写真をご提供いただいているhanaiさんから、キヤノン310XLでエクタクローム64Tを使う方法について問い合わせがございました。

キヤノン310XLは明るいレンズを搭載しているために、国内外で人気があります。
しかし先日発売になりましたエクタクローム64Tには対応していません。このカメラの感度設定は、タングステン時でASA40、160、250の三種類です。(デイライト時は25、100、160)
カメラに付いている感度設定ピンは2本。それぞれ、ASA40とASA160(両方ともタングステン時)を読み取るためのものです。

ASA40、160ピン両方が押し込まれている場合・・・ASA40(タングステン)
ASA40ピンは押し込まれず、160ピンのみ押し込まれている場合・・・ASA160(タングステン)
両方とも押し込まれていない・・・ASA250(タングステン)

という組み合わせで3つの感度を設定する構造になってます。
さて、掲題のエクタクローム64Tをつっこむと、ぎりぎりでASA40ピンを押し込まない位置になっていました。つまり、あたくしの手元にある310XLでは、ASA64のフィルムをASA160として認識するのです。これは海外のサイトでも指摘されている点でした。

ASA160として認識するのであれば、64に比べて1段と1/3絞りすぎになるわけですから、露出用の窓に1段と1/3の補正値のNDフィルタをはめ込めばよい、という事になります。こうすると、明るいレンズを持つ本機の特性を生かすことができます。 この用途にはゼラチンフィルタが必須です。富士写真フイルム製が比較的容易に入手できます。(以上、オオノ隊員様ご指摘ありがとうございました)

ASA64のフィルムをASA40として認識させる方法をとるのであれば、ASA40の感度設定ピンを、

指で右側にちょっと曲げちゃいます。

こうしてASA40用ピンがノッチに引っかかって押し込まれるようになればOKです。
機械をいたぶりたくない方は、テープでも感度設定ピンに貼り付けて押し込まれた状態にするか、カートリッジのノッチにテープでも貼り付けて、ASA40設定ピンを押し込めるようにしちゃえばいいです。


右にちょっと曲げた後

写真は処置後のもの。さて、これでASA64であるエクタクローム64TをASA40として認識させることはできました。あとはこのASA40とASA64の2/3段のずれをどうするか・・・と言いますともう簡単です。
キヤノン310XLは外測式測光ですから、撮影レンズ上段にある測光用の筒みたいなやつの先っぽに、NDのゼラチンフィルタを切ってはめ込んでやればいいのです。
逆だ !撮影レンズ側に2/3段の補正値を持つNDフィルターをつけるのです。オオノ隊員様ご指摘ありがとうございます。

このように露出の手動調整がないカメラでも、外測式ならばNDフィルタをうまくかませることで調整可能なのです。こんな時代のおかげで、外測式がかえって珍重されるようになりそうですよ・・・。

これでエクタクローム64TをASA64に適正な露光量で撮影できます。あとは、露出計がいかれてないかどうか確認を。ややオーバー気味に設定されているカメラですので、この際に調整してもいいかもしれません。

 

協力:オオノ隊員
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4 comments on “ASA64非対応なキヤノン310XLでエクタ64Tを使う方法

  1. Rikkie より:

    こんにちは。
    自分も310XLを所有しているので参考になりました。現在、310XLで撮影した最後のコダクローム40の現像を待っているところです。
    高い趣味になりますから、結局もっとよく出来たミノルタオートパックを使うんでしょうけど、所有するカメラがその気になれば使えるのと、全く使い物にならないのでは随分違いますからね。

  2. マディ折原 より:

    Rikkie様、310XLの記事はかなり勘違いと紛らわしい表現がありましたので修正いたしました。ご確認くださいませ。

  3. hanai より:

    早速、64Tのノッチをふさいで見る方法を試して見ます。ゲートの下に有るノッチはどう作用するのでしょうか。

  4. 麻生 より:

    先日、310XLが2台手に入ったのでそれぞれ64Tを入れて色々といじくってました。すると2台の露出計の振りが明らかに違っており、どちらかずれているのかな?と思ったら 何と片方はASA40、もう片方はASA160の設定にピンが押し込まれていました。プラスチックが多く使われているカメラのせいなのか、それとも経年によるボディのゆがみなのか、どうもこのギリギリなノッチの配置は個体差が出るようです。

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