Fujica Single-8 ZX500
Overview
ZX300の兄貴分。違うのはマクロ撮影のできる約5倍のズームを載せたこと。レンズ部分以外はZX300と変わりませんので、ZX300の記事を参照してください。
最短撮影距離は1.5メートル。約5倍の電動ズーミング速度は約4秒、手動ズーム操作も自由です。しかし価格を考えると露出の調整機能は欲しかったです。
あんまり書くことがないので、マクロ光学系への切替法でも。
1.ズームレバーを広角側の7.5ミリの位置まで回します。
2.レバーのさきっぽを引っ張り出してさらに回すとマクロに切り替わります。
3.フォーカスリングを無限大目盛りにして、マクロフォーカスをいっぱいに操作すると、レンズ面から7ミリのところにフォーカスが合い、2.5×3.5センチの範囲を画面一杯に撮影することができます。
Impression
背が高くなりがちなシングル8機にしては小さくまとまって、旅行用にもぎりぎり使える感じ。フィルター径55mmで、しかも広角マクロ付きですから、市販のビデオカメラのワイドアダプターで適切なものを選べば、広角撮影もできますね。RT50があった時期に開発されているために、今ではちょっと中途半端な印象のカメラですが、 9コマ撮影時の1/12秒という遅いシャッタースピードは夜間の静物撮影向けに開発されていますが、スローシャッター撮影による流し撮り撮影も楽しめます。やはりちょっと変わった機種です。
Spec
メーカー:富士写真フイルム 1974年4月
レンズ:フジノンMA‐ZF1.3・7.5?36ミリ、11群14枚、4.8倍電動&手動ズーム可能
ファインダー:一眼レフ式、視度調節可能、絞数値・露出不足警告・フィルム終了警告表示付
フォーカス合わせ機構:スプリットイメージ式
露出:外測式CdS露出計による完全自動絞(サーボEE)、EEロック付き
フィルム感度設定
撮影速度:9・18コマ
特長・オプションなど:マクロ撮影可能、パルス式同時録音可能、スタート同時録音可能、タイプAフィルター内蔵、バッテリーチェッカー・フィルムカウンター内蔵
大きさ/定価:
145x64x204mm 1090g/本体73700円、ソフトケース1500円、レンズフード1100円、アイカップ200円、ハンドストラップ500円
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