8ミリフィルムの今後について/エクタクローム100D生産終了

大晦日にヨドバシカメラで買ったエクタクローム100D。これが店頭で買ったエクタ100Dの最後になりました。エクタクローム100Dは2012年12月12日、すべてのフォーマットに於いて製造終了となったからです。コダック純正のカラーリバーサルムービーフィルムは長い歴史をここで終えました。では、8ミリでの映画制作は出来ないのか?検証して参りましょう。

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こちらが、コダックのプレスリリース。http://wwwjp.kodak.com/JP/plugins/acrobat/ja/corp/news/2012/201212.pdf

プレスリリースですので全文転載問題ないでしょう。

Entertainment Imaging
2012年12月
お客様各位
謹啓 貴社ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。平素は弊社製品につきまして、格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、米国イーストマン・コダック社(以下、コダック)は、本日12月12日、映画用フィルム製品『コダック エクタクローム 100D カラー リバーサル フィルム 5285 / 7285』の製造終了を発表しました。該当製品の世界的な需要量の減少、限定的な購買層に加え、非常に複雑な製品の組成や製造工程を考慮致しました結果、映画用製品のお客様に対いて、このカラー リバーサル フィルムを供給し続けることは極めて困難であるとの結論に至りました。
現在の販売状況から、『コダック エクタクローム 100D カラー リバーサル フィルム 5285 / 7285』は今後3~4ヶ月間は供給が可能と予測されますが、需要が急増した場合は予測より早く販売が終了する可能性がございます。製品をお求めの全てのお客様に公平に販売を行えるよう調整を行いますので、状況によっては販売数量を制限させていただく場合がございます。
本製品の製造終了は、他のコダック映画用製品にはいかなる影響も及ぼしません。
本製造中止のもうひとつの背景といたしまして、お客様の購買動向が、ここ数年、カラー リバーサル フィルムからカラー ネガ フィルムに移行している傾向にあることが挙げられます。その動向を考慮し、コダックはより継続性のある製品として、カラーネガのVISION3ファミリーへの注力を行います。なお、リバーサルフィルム製品をご使用されたいお客様には、『コダック トライ-X 白黒 リバーサル フィルム7266』を従来通り供給させて頂きます。
コダックは、スーパー8 フォーマットとコダック フィルムが生み出す独特のルックの提供に、今後も尽力してまいる所存です。コダックは『コダック VISION3 50D カラー ネガティブ フィルム7203』を新たにスーパー8フォーマットで発売いたします。VISION3 50Dは、16mm及び35mmフォーマットで2011年よりご愛顧頂いておりますが、2013年初頭よりこの超微粒子で優れた彩度のフィルムがスーパー8でもご利用頂けるようになります。
また、コダックは映画用フィルムへの開発投資を継続しており、9月以降すでに二つのアセット プロテクション(映像資産保護)用途の新製品を発表し、コンテンツの保有者が経済的にクリエイティブな資産を保護できる選択肢を市場に導入しております。コダックは、今後も引き続き、映画用フィルム製品をご利用いただいておりますお客様に、創造性と柔軟性をもたらす映像ツールをお届けしてまいります。
これまでエクタクロームをご愛顧下さいましたお客様には厚く御礼申し上げますとともに、事情ご賢察の上、何卒宜しくご理解下さいますようお願い申し上げます。
謹白
コダック株式会社
エンタテインメント イメージング事業部

 

[国内のエクタクローム100D在庫状況]
コダックは3~4ヶ月程度は在庫があると踏んでいましたが、コダックにも在庫はすでにありませんし、2013年1月中には東京都内の大型カメラ量販店から店頭在庫は消えています。

都内の8ミリ機材専門店では、別ルートから入手したフィルムが売っていますが、これも在庫僅少とのことです。

上のプレスリリースにもありますように、
コダックは映画用カラーフィルムについてはすべてネガフィルムに切り替えました。カラーネガフィルムの新商品として、今まで出していなかった低感度のISO50/デイライトタイプをリリースしています。
一方、モノクロのリバーサルフィルムであるトライXは今後も続くとのことです。

つまり、スーパー8での映像制作は今後もカラーネガフィルムか、モノクロフィルムを使用すれば可能、ということです。
また、チェコのモノクロリバーサルフイルムFOMAPANは相変わらず製造を行っていますし、ORWO(オルヴォ)ブランドを擁するフィルモテックも、モノクロリバーサルムービーフィルム(ネガ使用もリバーサル使用も可な商品)をリリースし続けています。

[エクタクローム100Dの在庫があるところ]
そしてこれは限定的な情報ですが、当ブログでも何度も紹介しているドイツの小型映画機材専門店のヴィットナーキノテクニックWittner Kinotechnikでは、エクタクローム100Dフィルムの原反(裁断加工前の反物上のでっかいフィルム)フィルムを、年末に入手しているとのこと。で、これを裁断鑽孔加工を施してスーパー8マガジン商品をリリースしています。もちろん、原反そのものがすでに製造終了ですから全世界からオーダーが来て、在庫切れと言うことになるでしょう。

では、カラーリバーサルフィルムでの8ミリ映画制作は、今後どうなるのでしょうか?それについての完全な答えはまだありませんが、上記のWittner Kinotechnik社が世界中のフィルムを映画用フィルムに転用できるかどうかトライしています。近日中に商品も出てくるだろうと思われます。

 

GOKO RM8008を修理してみる

ジャンク品のサウンドエディタGOKO RECORDING EDITOR RM8008の修理にチャレンジ。

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五光商事が、1970年代末にリリースした、ステレオ/2トラックタイプのサウンドレコーディングエディター。映写機で録音するよりも格段に手間が省けるので好評な機材でした。(サイレントの通常のエディタの方がフィルムの編集には適しています)

さて、概要はさておき。これはもともと二束三文の状態悪い機材。走行速度が微妙にあやふやで、再生音が波打って聞こえるというしろもの。

機械オンチのワタクシですが、モーターから動力を伝えるベルトの劣化や、ピンチローラーの劣化などが走行ムラの原因ではないかなと当たりを付けて、分解。

ボリュームのつまみとかは手前に静かに引っ張ればはずせます。rm8008_04.jpg

そしてネジをはずすと前面の銘板がはずせます。

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イキナリ、磁気テープのの切れっ端がごそっと出てきました。
これは剥離したサウンドトラック。自家マグネストライプをやっていた人でしょう。

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ついでに、潰れたつまみの軸を直しておきます。

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左のピンチローラーは、ゴム部にいくつも溝が入ってる不思議なもの。
劣化はありますけど、割れてるわけでもべとべとになってるわけでもツルツルになってるわけでもなく、そんなにひどくないような・・・どうなんでしょうねえ?

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順々にネジをはずして、ようやっとベルトが見えました。特にゆるんでる感じはしませんが、プーリーに接してる裏側はやや乾燥してひび割れが出てます。このせいか?

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はずすとこんな具合にゴムがこびりついてるのでキレイに掃除。

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真鍮のプーリーも掃除しましょう。

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ベルト2つ。大きい方は、本体裏面をはずすと出てくる、モーターからの動力を伝えるメインのベルト。小さいのは前面からはずしたベルト。両方とも多少変形があります。

結局、不具合の理由はよく分かりませんでした。どしろうとには難しいです。

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ただ、わかったのは、もの凄く大量の磁気テープの切れっ端が本体内に紛れ込んでいたと言うこと。間違いなく、自家マグネストライプをやっていた人です。そして、これだけ端切れがあるということは…たぶん、大失敗ですね。今頃はがれまくってることでしょう。

このRM8008は私の手には負えないので、8ミリサークルに寄贈致しました。