「エクタクローム64T」タグアーカイブ

ASA64非対応なキヤノン310XLでエクタ64Tを使う方法


エクタクローム64Tとキヤノン310XL

当ブログにお写真をご提供いただいているhanaiさんから、キヤノン310XLでエクタクローム64Tを使う方法について問い合わせがございました。

キヤノン310XLは明るいレンズを搭載しているために、国内外で人気があります。
しかし先日発売になりましたエクタクローム64Tには対応していません。このカメラの感度設定は、タングステン時でASA40、160、250の三種類です。(デイライト時は25、100、160)
カメラに付いている感度設定ピンは2本。それぞれ、ASA40とASA160(両方ともタングステン時)を読み取るためのものです。

ASA40、160ピン両方が押し込まれている場合・・・ASA40(タングステン)
ASA40ピンは押し込まれず、160ピンのみ押し込まれている場合・・・ASA160(タングステン)
両方とも押し込まれていない・・・ASA250(タングステン)

という組み合わせで3つの感度を設定する構造になってます。
さて、掲題のエクタクローム64Tをつっこむと、ぎりぎりでASA40ピンを押し込まない位置になっていました。つまり、あたくしの手元にある310XLでは、ASA64のフィルムをASA160として認識するのです。これは海外のサイトでも指摘されている点でした。

ASA160として認識するのであれば、64に比べて1段と1/3絞りすぎになるわけですから、露出用の窓に1段と1/3の補正値のNDフィルタをはめ込めばよい、という事になります。こうすると、明るいレンズを持つ本機の特性を生かすことができます。 この用途にはゼラチンフィルタが必須です。富士写真フイルム製が比較的容易に入手できます。(以上、オオノ隊員様ご指摘ありがとうございました)

ASA64のフィルムをASA40として認識させる方法をとるのであれば、ASA40の感度設定ピンを、

指で右側にちょっと曲げちゃいます。

こうしてASA40用ピンがノッチに引っかかって押し込まれるようになればOKです。
機械をいたぶりたくない方は、テープでも感度設定ピンに貼り付けて押し込まれた状態にするか、カートリッジのノッチにテープでも貼り付けて、ASA40設定ピンを押し込めるようにしちゃえばいいです。


右にちょっと曲げた後

写真は処置後のもの。さて、これでASA64であるエクタクローム64TをASA40として認識させることはできました。あとはこのASA40とASA64の2/3段のずれをどうするか・・・と言いますともう簡単です。
キヤノン310XLは外測式測光ですから、撮影レンズ上段にある測光用の筒みたいなやつの先っぽに、NDのゼラチンフィルタを切ってはめ込んでやればいいのです。
逆だ !撮影レンズ側に2/3段の補正値を持つNDフィルターをつけるのです。オオノ隊員様ご指摘ありがとうございます。

このように露出の手動調整がないカメラでも、外測式ならばNDフィルタをうまくかませることで調整可能なのです。こんな時代のおかげで、外測式がかえって珍重されるようになりそうですよ・・・。

これでエクタクローム64TをASA64に適正な露光量で撮影できます。あとは、露出計がいかれてないかどうか確認を。ややオーバー気味に設定されているカメラですので、この際に調整してもいいかもしれません。

 

協力:オオノ隊員
(C)2006 Muddy Orihara All Rights Reserved.

エクタクローム64T現像あがり!

エクタクローム64T
エクタクローム64Tが現像あがってきました。4月9日に出して4月25日に店着ですから、16日間。もう少し短くなって欲しいものです。料金もとてもじゃないですが継続して何かをこしらえようという値段ではありません。
さて、テストに使ったカメラは二機種。
キヤノン1014XL-Sと、NIZO156マクロ。 前者がASA64対応カメラで、後者が非対応カメラです。これに、色温度の補正フィルターである、85bフィルターを用意してます。
エクタクローム64Tについては、だいたい「粒状性があまりよくない」「色が青みがかる」の2つの点がマイナスとしてあげられています。あら探しするみたいですが、この2点に注意して見たところ、
[画面はややざらつく]
風評の通り、画素のつぶつぶがコダクローム40と比べるとやや目立ちますね。もう少しざらざら感がないものが欲しいです。
[色温度がやや高いので注意]
そして色温度の件。上げてある写真ほど青っぽくないですけど、やっぱり青みがかります。ただ、暖かいトーンのコーティングのレンズだとちょうど打ち消していい具合になる程度です。
そして、内蔵フィルターをキャンセルして、85Bフィルタを使ったテストも行いました。この場合にはきちんと発色しております。Bタイプフィルムなのですから至極当然なことですが、ちゃんと85Bの色温度変換フィルターを用意した方がいいと思います。
色のノリは、コダクロームほどこってこてではないですがしっかりと発色をしております。
逆にコダクロームだと空に色が乗ってるので何か抜けない感じでしたが、これは透明感があるので割に抜けた感じになります。大学時代に作っていた作品に、どうしてもすこーんと抜けた空の画を入れたかったのですが、いくらフィルターカマしても抜けた感じにならない上になんか色が載るので困ったことがありましたが、64Tはそんなに悩むこともなさそうです。
[ASA64未対応カメラでは露出に不備が]
NIZO156マクロはASA64非対応カメラです。これで撮影したらどうなるか、ということでご登場願いました。このカメラだとASA64をASA40と認識しますよ。(キヤノン310XLあたりでは逆にASA160と認識します)
私が使っているNIZO156マクロは、普段きちっと適正露出で撮れるカメラなのですが、64TをASA40として誤った認識をしてますからやっぱり見事に露出オーバーの画になりました。。ぱっと見てもわかっちゃうぐらい露骨に。
やっぱり、今あるカメラですぐに撮っちゃえ!というフィルムではございません。最低でも感度設定や露出補正についてちょっと考えた上で動かれるといいと思います。ご注意アレ。

エクタクローム64Tが使えるカメラはコレだ! その1

スーパー8カートリッジの感度設定仕様
スーパー8カートリッジは上方の切り欠き=ノッチ(notch)によってそのフィルムの感度をカメラに伝える仕組みを最初から持ってます。
カメラの感度設定ピンとか、感度設定用のレバーが、このカートリッジの切り欠き=ノッチがどれぐらい削られているか読み取って自動的にカメラの設定を変えるのです。
ノッチのフォーマット
ノッチは、長い方が高感度です。カートリッジの中央から計ってちょうど1インチの場所からスタートして、0.1インチ刻みで
16/25/40/64/100/160/250/400/640(タングステン時)
10/16/25/40/64/100/160/250/400(デイライト時)
・・・の全9段階あり、2/3段ごとにASA感度が刻まれています。たとえば、0.9インチにわたってごっそり削られている場合は、最高感度のASA640を示します。0.1インチしか削られていない場合は、ASA16です。
ASA125のエクタクローム7240はスーパー8カートリッジの規格にない感度のフィルムだったのですが、この7280はASA64ですから、スーパー8規格に合致したフィルムです。

ASA64対応かどうかカメラをチェック
残念なことに、このASA64の設定を持ったカメラはそれほど多くないのです。このままではきちんとした露出で撮影することが出来ません。まず最初にご自身の所有カメラがASA64の感度設定に対応しているかどうか調べてみましょう。調べ方は簡単です。
1.使用説明書を調べる。
説明書には「仕様」とか「スペック」とか題したページがかならずあります。カメラのレンズとか、全体の大きさとかいっぱい書いてあるところです。ここに、感度設定の仕様が書いてあります。「フィルム感度」などの項目で、「タングステン時」とか「人工灯」とか書いてあるところで、ASA64の設定があるかどうか確認してください。
2.カメラ本体を調べる。
説明書がない場合フィルム室を見てみましょう。感度設定が書かれている機種があります。
ASA64対応カメラ例
当方の手元にあったカメラ本体と説明書を調べてみますと 下記の機種が、ASA64の感度設定を持っているのがわかりました。他にもあるそうなのですが、 マディならびにオオノ隊員が確認できた機種に限定しております。
[CANON]
○1014XL-S
○814XL-S
○1014エレクトロニク
○814エレクトロニク
○オートズーム814
○1218
○512XL
○518SV
○518(ASA.25-160まで対応)
○318(ASA25-160まで対応)
[ELMO]
○106(ASA20/40/64/100/160/250に対応)
○C200(ASA16-400まで対応)
○C300(ASA16-400まで対応だが、初期モデルはASA16-100まで)
○103T(ASA.40/64/100/160/250対応)
○110(ASA.40/64/100/160/250対応)
[NIKON]
NIKON製スーパー8全機種が対応してます
○superzoom8(初代)
○8X
○R8
○R10
[RICOH]
○410Z(初期型はASA64までの対応)
○800Z
[Bauer]
○C2M (ASA10-100まで対応)
[Beaulieu]
○2008
○3008
○4008
○5008
○6008
○7008
○9008
[NIZO]
○481
○561
○801
○801macro
○3048(ASA40-640まで対応)
○4080
○6056(ASA40-640まで対応)
○6080(ASA40-640まで対応)
(NIZOはコンパクトシリーズとインテグラルシリーズ除き全機種対応と聞いていますが未確認)
[Leicina]
○Special
そもそも露出計は合っているのか?チェック
70年代中頃以降にリリースされた中型機以下の機種は、例外はありますがASA40と160の設定だけを装備していることが多いです。そして、これらのカメラはASA64のカートリッジをASA40と誤認する可能性が高いです。ASA40と64のズレは、絞りにして2/3段。 感度設定のないカメラではこの2/3のズレを何かしらの方法で「調整」して撮影する必要があります。
しかし、これはあくまでもカメラの露出機構がちゃんと動いている場合の話です。多くのカメラは、20年から30年以上の中古品です。露出機構にガタが来ている可能性は大いにあります。普段から使っているカメラで狙ったとおりの画面の色や明るさが表現できているのならば、一応はそのカメラはちゃんと動いていると考えるとして、「どうも予想より明るかったり暗かったり変だ」と感じているのならば、まずは露出計の異常をチェックしましょう。
ASA64非対応カメラでの撮影法
ASA64に対応していないカメラでも、正しい露出で撮影することはできます。
まずは露出機構が正常に動いているとして、
1.露出補正機能付きのカメラを使う。
感度設定があるカメラの次に便利なのがこのタイプでしょう。1/2段か1/3段刻みで上下1段の露出補正が設定できるカメラがあります。もともとは意図的にアンダー&オーバー気味の撮影をするための機能ですが、これは使えます。2/3段分アンダーで撮影するように設定するだけでいいのです。ただ、他のフィルムを使うときには戻しておくことを忘れずに。
手元にあった説明書ではこれぐらいしか見あたりませんでしたが、もっと種類はあるはずです。
[CHINON]
△パシフィック 12SVR DirectSound…40/160*(1/3段ずつ上下1段露出補正可能)
△パシフィック200/8XL
△60AFXL…40/160*(1/2段ずつ上下2段露出補正可能)
△805S DirectSound…40/160*(1/3段ずつ上下1段露出補正可能)
△806SM DirectSound…40/160*(1/3段ずつ上下1段露出補正可能)
[ELMO](これだけ記憶で書いてます)
△612R…40/160(1/3段ずつ露出補正ダイヤルで調整可)
△1018R…40/160(1/3段ずつ露出補正ダイヤルで調整可
[Sankyo]
△CME1100
△CME444
△CME666
[Beaulieu]
△1028XL60…無段階で上下1段露出補正可能
2.マニュアル露出調節のできるカメラを使う。
これは、露出の手動調整機能があるカメラならできます。2/3段オーバー気味にずれるのですから、カメラの内蔵露出計で撮影前にシャッターを半押しするなどして被写体の露出を計り、指針が指した露出値から2/3絞っちゃえばいいのです。
マニュアル露出調節機能のついたスーパー8カメラはたくさんあります。
もちろん、単体の露出計を使っている方はフィルム感度設定だけ変えればいつもと同じように撮影できます。
(C)2005 Muddy Orihara All Rights Reserved.
協力:オオノ隊員

国内現像で一ヶ月かかるの?エクタ64T

先週末、エクタクローム64TをヨドバシカメラAKIBA店に現像依頼してきました。
DPEカウンターの係の人が言うのには「海外現像のため一ヶ月ほどかかります」とのこと。 そんなはずないのですが、と言ったらケイジェイイメージングの4月現在サービス表を 見せてくれました。

そこには「8ミリ、16ミリ現像 1-2ヶ月」と書かれていました。
海外現像のフィルムもナニもかも一緒くたにしているのか・・・ ずいぶんざっくりしたアナウンスだ。

ちょうど一週間たちますが、現像終了の連絡はありません。 国内現像となっても、あまり使い勝手が改善されないのでしょうか? そうだとしたら残念であります。

さて、ケイジェイイメージングを経由するとどれほど期間がかかるのか、 とにかく待ってみようと思います。

エクタクローム64Tが使えるカメラを見分ける方法 -Super8wikiより-

エクタクローム64Tは多くのスーパー8カメラで、感度設定が正しく読み取れずに適正な露出で撮影することが出来ません。
多くの場合は、2/3段ほど露出オーバーな結果になります。ネガフィルムではなくリバーサルフィルムですから、露出オーバー撮影の結果はけっこう如実に画面に現れます。

エクタクローム64Tが適切に使えるカメラとして、もっともありふれているものは、
キヤノンの814や814エレクトロニク、814XL-S、同様にキヤノンの1014エレクトロニクや1014XL-Sなど。中型機ではオートズーム518SVスーパーなど。ニコンは全4機種すべてが対応していますが、エルモの104、106、108、110なども対応してますね。

他にも64Tが適切に使えるカメラは存在します。オオノ隊員とあたくしとで、実際にチェックしたカメラについては、「エクタクローム64T対応のカメラ」にまとめましたが、世界のスーパー8カメラの全容をとらえることは不可能です。

この記事をお読みの方で、お使いのカメラが、果たしてエクタクローム64Tが使えるのかどうかわからないなあ?と思っている方に、カートリッジの感度設定をちゃんと読み取れるかどうか、それを簡単にチェックする方法をご案内致します。

ものさしでチェック
とある「ものさし」を使って、エクタクローム64Tが使えるかどうか、ご自身のカメラをチェックしてみましょう。
ここで言う「ものさし」とは、Super8wikiでダウンロードできる、「Super8 notch Ruler」の事です。これを使うと、ご自分のカメラがエクタクローム64Tやエクタクローム100Dに対応しているかどうかわかります。

speed_set_ruler.jpg

pdfファイルをダウンロードしてプリンターで印刷。なんだか色がシマシマになっておりますが、これはあたくしのプリンタのインク切れのせいです。気になさりませぬように。
右側の白い部分中央に、線がありますね。
これをカメラのフィルム室前面中央のピンの中央に合わせます。
そして、0.2?1.0の刻みにあわせて、カメラ側にピンが用意されているかどうか確認します。

キヤノンオートズーム1014エレクトロニクの場合

1014e_speed_set.jpg

これはおなじみキヤノン1014エレクトロニク。0.3?0.8の間まで6段階のピンが用意されています。

ついでに右側も見て頂くと、ここにもピンがあります。これは、フィルムがタングステンタイプかデイライトタイプかを読み取るピン。
カートリッジにノッチがあると、ここは押し込まれずに伸びたまま。ノッチがないと押し込まれて、色温度変換用フィルターが外れます。(70年代中盤以降に発売された安価な機種や中級機、一部の高級機ではこのピンが用意されていないことがあります。この場合は自分でフィルターの出し入れをしてください)

さて、先ほど読み取った0.3?0.8のラインに沿って、この「ものさし」の左側を見ると、0.8のラインをたどるとTungstenのところに「40」でdaylightのところに「25」とあります。同様に0.3のラインをたどると、Tungstenのところに「400」でdaylightのところが「250」とあります。

同様に、その間に設定されているピンを全部読み取っていきます。この数字は、このカメラが設定できるASA感度となります。

ですから、
タングステンタイプで ASA40/64/100/160/250/400
デイライトタイプでASA25/40/64/100/160/250の設定があるカメラだ、とわかります。

具体的にフィルムに当てはめると、

デイライト/タングステン使用として
25/40…(生産終了・タングステンタイプ)コダクローム40

40/64…(現行商品・タングステンタイプ)エクタクローム64T

64/100…(商品無し)

100/(160)…(一部ショップメイド販売・デイライトタイプ)エクタクローム100D
100/160…(生産終了・タングステンタイプ)エクタクローム160 TYPEA

160/250…(生産終了・デイライトタイプ)エクタクローム160G

これらのフィルムが使える(使えた)カメラであるとわかりますね。

ニコンオートズーム8Xの場合

nikon8x_speed_set.jpg

次に、ニコンオートズーム8Xを見てみます。ものすごくシャープなレンズに、フォーカスが大変合わせやすいシャープなスプリットイメージ式距離計を装備した、質実剛健かつ使いやすいカメラです。あとシャッターの構造が改造に向いていて・・・おっとこれは別項にて。

写真が暗くて恐縮ですが、この機種では感度設定はピンではなくて、銀色のレバーが左から右へ、スーパー8カートリッジのノッチに沿うことで読み取るのです。その読み取り幅はスーパー8カートリッジの感度設定域すべてをカバーしてますので、早い話どんなフィルムが来ても読み取れる、と言うことになります。
同様のレバーで読み取るのは、NIZOのサイレントシリーズの中級機に採用されていたりもします。他にもありますが。

ただ、規格外のフィルム、たとえばエクタクロームVNF 7240やVISION2 200T、同VISION2 500Tなど、感度自体がスーパー8カートリッジ規格に入っていないものはこの限りではありません。

ASA64に対応していないカメラの例

nizo156m_speed_set.jpg

 

これは、NIZOのコンパクトタイプ機。
このカメラは、100/160の所にしかピンが存在しません。
こういった場合、ピンが押されていない状態ならば自動的にASA160(タングステン時)のフィルムが入っていると見なす機構になっているのです。逆にピンが押してあると、ASA40のコダクローム40が装填されている、と読みます。
つまり、ASA25/40のフィルムと、ASA100/160のフィルムしか正しく感度設定が出来ないカメラだとわかります。

このものさしを使って、「わたしのカメラは64Tが使える!」「ぼくのはダメだ」とかご報告頂ければ幸いです。別途まとめて、リストを更新していきたいと思います。

エクタクローム64Tの注意その1 色温度

64t.jpg

つい先日製造販売が終了してしまった、コダクローム40の代替えとして昨年夏過ぎにアメリカでリリースされてから約半年過ぎた2006年3月。ようやく日本でも「エクタクローム64T 7280」が発売されました。

中身のフィルムは、スチル用としてはかなりポピュラーなエクタクローム64Tそのもので、ASA64のタングステンタイプのリバーサルフィルムです。
タングステンモード使用(白熱電灯による照明の撮影時)ではASA64、デイライト(太陽光照明による撮影時)では、暖色系の色温度変換フィルターを使ってASA40で撮影が出来ます。

このフィルムは、使う上で二つ気を付けるとよい点があります。

ひとつは感度設定。ASA64という設定は、多くのカメラではこの感度設定をきちんと読み取ることが出来ずに、たいていの場合ASA40として読み取ることになります。絞りにして2/3段ほどオーバーになってしまいますので、ちょっとこれは見過ごせません。
対策およびASA64対応カメラについて、詳しくは「contents」項目にエクタクローム64T対応カメラについてまとめてありますのでそちらをお読みください。

もうひとつは、色温度の事。
大抵のスーパー8カメラは、「TYPE A」のタングステンタイプに対応した色温度調整用のアンバーフィルターであるラッテン85を内蔵しています。
しかし、エクタクロームVNF7240や今回登場のエクタクローム64T 7280は、「TYPE B」のタングステンタイプフィルムです。このフィルムを太陽光下で使うためのフィルターは、ラッテン85Bです。

85と85Bでは、85Bの方がやや赤方向への補正が強い、つまり「より赤い」フィルターです。85フィルターでは、やや青みが残る結果になります。すでに発売されている欧米ではこの青みについて指摘する人もいます。

さて、この色温度の調整にはレンズにフィルターを付けるのがもっとも簡単です。

内蔵フィルタを解除して、85Bに当たるフィルターを使う場合は、
マルミ光機株式会社製「MC-85B」
ケンコーの「MC W12」
HAKUBAの「MC LB A120」
などのガラスフィルターがあります。撮影レンズ前にねじ込んで使ってください。

内蔵フィルターを掛けたままで、85と85Bの差分(きっちりではないですが)だけの赤みを加える考え方もあります。その場合には、
ケンコーの「MC W2」やHAKUBAの「MC LB A30」などを使えばいいでしょう。

しかし、これも撮影結果を見てからの方がいいと思います。
お使いのカメラのレンズがとっても暖色系なのがどうも気に入らない、と言う方にとっては逆にフィットする場合も考えられます。
すべてはまず撮ってみて気に入らなかったら調整、と進めていくのがよろしいかと。