先日の東京8ミリシネマ倶楽部の例会で、ダブル8フィルムの話題が出て来ましたので、ふと思い出して引っ張り出したのが、このフィルムカッター。
これは、旧ソビエト製のダブルスーパー8カメラの付属品で付いてきた、フィルムカッターです。
ダブル8フィルムを現像に出すと、現像された上にフィルムをまっぷたつに割ってリールに巻かれて仕上がり、となっていました。その2分割を自宅でやるためのお手軽カッターですね。
しかけは簡単です。この短い円筒形の中には刃が仕込まれています。片方の溝に16mm幅のダブル8またはダブルスーパー8フィルムを押し込んで引き抜くと、フィルムが切断されて左右に分かれ、もう片方の溝から8mm幅のフィルムが2つ出て来ます。
さて、試しにジャンクのダブル8フィルムを切断してみます。
白いのは、ガイドに使った8mm幅の既製品リーダーフィルム。どうも幅が合いません。つまり、8mmより小さい幅に切れてしまいました。もう片側のフィルムは当然、8mmより大きくなっています。何度やっても結果は同じだったので、中の刃の位置がずれているのでしょう。
また、一見まっすぐ切れているようですが少し幅にムラが生じています。フィルムの幅が不均一だと、映写画面が不安定になります。残念ですが、このカッターはこのままでは使えないものでした。
刃の位置を調整する
このフィルムスリッターは刃の位置を調整することができます。ちょうどいい具合に半分に切れるように何回か端切れダブル8フィルムで両断テストをすればいいです。
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