CES2016(米国の家電見本市)でコダックが新型のスーパー8カメラを発表しました。
まずは2016年秋に出る予定のカメラは限定豪華バージョンで400ドルから750ドルの間ぐらいの価格。そして、2017年には廉価版カメラをリリースする予定とのこと。
加えて、現像&テレシネサービスも行う予定だそうです。テレシネデータはアップロードされたものをダウンロードする提供方法になるようです。
■コダックのサイトで、スペックが一部発表されています。
さすが最新型、ずいぶんと新機軸の機能が盛り込まれています。
MAX-8…アパーチャ部分をメイントラック側に拡張してワイドスクリーン画角にしたタイプのカメラ仕様をMAX-8と言います。使うのは普通のスーパー8フィルムです。
撮影速度は9、12、18、24、25コマ/秒。しかもすべての速度でクリスタルシンク。
ご承知かと思いますがほとんどの8ミリカメラの撮影速度は曖昧なんですが、この機種は正確な速度で撮れるようです。
レンズはCマウントで交換式。f1.2 6mmのリコー製固定焦点レンズが付属するそうです。
オプションで6-48mmのズームレンズも用意されるとのこと。
つまり、フォーカスと絞りはフルマニュアルですね。完全手動。
露出計は内蔵されています。
このカメラには光学ファインダがない代わりに3.5インチの液晶モニタがついています。モニタ画面にどんな情報が表示されるのかはまだ一切発表がありません。
■商品イメージ図とモックアップ見本写真はこちら。
http://www.kodak.com/ek/US/en/consumer/Product/ProductResource/?producttaxid=4294969683
白と黒の2タイプあるようです。
液晶モニタは、ビデオカメラのように開きますね。
カメラ後ろには、SDカードスロット、USBコネクタ2つ、ナゾの四角いコネクタ(HDMIに見えますが)、ナゾの丸いコネクタ2つが見られます。
フィルムのフタは何というか…こうやって開けるんですね!初めてのタイプです。
グリップの前面にはマイクが刺さっています。(この位置にマイクがあるので、走行音はかなり抑えられてるのではないか…と妄想します)
これらの写真やイラストはあくまでも商品イメージですので、カタチから最終的な商品を決定づけられません。
■まとめ
—-発表済みの機能/性能—-
○16:9ワイドスクリーン画角撮影
○Cマウントでレンズ交換可能。
○6mm/F1.2のリコー製Cマウントレンズ付き。
オプションで6-48mmmのズームレンズも用意される
○フォーカスと絞りはフルマニュアル
○内蔵露出計あり(露出値等の表示などは不明)
○9/12/18/24/25コマ/秒で撮影可能。それぞれの撮影スピードでクリスタルシンクによる安定したフィルム走行
○着脱式マイクがカメラ前部に配置
○光学ファインダはなく、その代わりに3.5インチのモニタが本体側面に配置。
○カメラ底部には三脚用ネジがあり、ピストル型グリップを付けることも出来る
—-以下は推測—-
●マイクが本体にくっついてる→走行音が小さいのでは?
●HDMIらしいコネクタがある→外部ビデオモニタが使えるのでは?
●SDカードスロットがある→同時録音した音声データ記録用か?それともビデオ映像?
→同時録音に向くと思われる。ショートムービー、音楽クリップ作成に活躍するのではないだろうか?と思われます。
後は、フィルムのサービス状況がどうなるか?一切発表はありませんでしたが新しいフィルムは提供されるのかとか、知りたいことは山積みであります。
まだ分からないことが多いですが、フィルムの良いところとビデオの良いところのハイブリッドという新しいサービスと映像制作環境、大いに期待したいところです。
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