ガレージに見えますが現像所のはずです。
現像の仕方が書いてありますから、間違いありません、ここが世田谷の現像所です。
現像所と分かれば後は現像するのみ。さっそく撮影済みのFUJICHOME R25 SOUNDを抜き出して、インスタゲン現像機に装填します。
※写真のたこ焼きや金麦、一番搾りは現像には使用しません
すごく割愛しますが、現像はカラーリバーサルフィルムの標準処方であるE-6の互換処方でおなじみの、TETANAL COLORTEC E-6 3-BATH KITを使ってます。近代インターナショナルさんから購入。
他の現像体験者さんたちを横目に、いろんな現像液を入れたり出したり水洗したりを繰り返します。
そうそう、汎用タンクの場合の攪拌は、シェイカーみたいにふりふりしますが、
インスタゲン現像機はクランクを回して攪拌するのが違うのですよ。
だから、軽くてらくちんです。思わず笑みが出ます。でも、そもそもこれでちゃんと現像出来るかどうかはわかんない。
もうフタを開けても大丈夫。キレイに巻き取れてるでしょう?練習の成果です。もう巻き巻きは大丈夫です。
ここまで分かったことをまとめますと…
■インスタゲン現像機で作業する弱点は…
1.水平なところでないと液が吹きこぼれる
2.現像液の口が小さくて、液の出し入れがしにくい
そして、ボトル現像と比べて、インスタゲン現像機を使ったときの利点を想像すると。
■インスタゲン現像機で作業する利点は…
1.フィルムの重なりによる未現像がないのではないか?
2.ぐちゃぐちゃにしないからフィルムのダメージが少ないのではないか?
というところ。ボトル現像にはときどき、これらの不具合があるのです。
作業は続きます。ここからは日中作業です。シングル-8フィルムはハレーション防止層=バックコート=バッキング=Rem Jetががっちりベース面に塗られてますのでこれを現像用スポンジでぬぐいます。すごくメンドクサイです。
洗った後に最後の処理。
乳剤面が上になるようにハンガーに掛けて乾燥します。
現像体験者があとからあとからやってきます。いつしか夜になりました…
そして、現像体験参加者は入れ替わり立ち替わり、夜になってもどんどんやってきて…
…終わりが見えません。そして海外のお客様まで登場で大混乱。
これではらちがあきません。上映会のために、フィルムをドライヤーで急速乾燥します。
天井から、半透過スクリーンを垂らします。裏側からELMO GS-1200で映写スタート。現像所が屋外映画館に早変わりです。
裏側からなので左右は反転しちゃってます。
ネガフィルムを持ち込んだ人もいました。なかなかトリッキーな映像でしたね。
自家現像パーティはこれにて終了。さて、果たしてワタクシの1988年期限切れのシングル-8はどうだったのか…
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