PRO8社が”新しい”スーパー8カメラ商品リリース

カメラ

アメリカ・PRO8社から”新しい”スーパー8カメラ商品登場。

PRO8
http://www.pro8mm.com/

アメリカのPRO8社は、8mmや16mmフィルムの製造販売および現像・テレシネ、小型映画機材の販売を行っている会社です。ずっと以前から中古カメラを整備改造して独自の商品として販売していて、過去にはBeaulieu7008PROの改造版を、最近ではBeaulieu4008を改造したものとか、kinoflexなどを販売しています。

で、今回新たに販売がスタートするのは、「PRO 814」。
キヤノンオートズーム814の整備改造版、なのだそうです。

メーカーが改造ポイントとして一番頭でフィーチャーしてるのは、
今販売されているフィルムの感度に正確に露出が出せるように感度設定を改めた点。

ASA50-500の間を2/3段ずつ正確に6段階が読み取れるようにした、とあります。

814は元々は1/3段ずつ、11段階に渡って設定が出来るカメラでしたが、ASA感度は25-250の範囲でした。
PRO8社は高感度フィルム商品もリリースしていますし、コダックもASA500のネガフィルムを出していることですし、都合が悪かったのでしょう。

また、内蔵のラッテン85フィルターを外してます。内蔵フィルターは劣化して画質に悪い影響を及ぼすことがあるからです。

そして、フィルムの巻き取りのチューニングを行っています。
PRO8曰く、最近のスーパー8用フィルムは、昔売られていた一般的なスーパー8フィルムよりも厚くて重くなっているためにしばしばフィルムをうまく送ることが出来ないことがある、と。
で、このカメラはその重くて厚いネガフィルムに併せた調整をした、との事なのです。

これらの改造と整備を施しておまけを付けたセットで、795ドルで販売されるそうです。日本円にすると9万円を越えます。この値段をどう思うかは使う側次第かと思われます。

さてさて、値段よりも私が気になったのは、
設計時に設定されたフィルムよりも厚かったり重かったりするとカメラはうまく動かないことがある、とPRO8が認めていると言うことです。

PRO8は、10年ほど前からスーパー8用フィルムを製造販売しているサードパーティーメーカーです。

10年のノウハウの蓄積のある会社が、現在販売されているフィルムでは一部のカメラ・・・少なくとも814オートズームでは走行系の再調整した方がよいと言ってることは、耳を傾ける価値があると思います。

ネガフィルムやサードパーティーメーカーのフィルムで作品制作しようと考えたら、まずは自分のカメラでチェックする。
これが事故を防ぐ第一歩だと思います。

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