フジカ シングル-8 P400

Fujica Single-8 P400

Overview

P300の後継機となるシングル-8カメラ。というか、P400発売と時を同じくして、P300はニュータイプへとマイナーアップデートしてます。P300と違うのは、約4倍の電動オートズームと、TTL測光EE機構と、シャッターと連動してテープレコーダーをスタートさせる同時録音用ソケットがついてること。

手ぶれを防ぐ目的といって、25ミリの位置にズーム制限ストッパーが付いていますが、この焦点距離でも手ぶれはします。あまり実用的意味はないと思いますが。電動ズーム駆動は全ストローク約4秒、手動ズームもできます。近接撮影距離は1.3メートルまでです。純正別売のクローズアップレンズは44センチまで接写が可能。

露出調節は、TTL測光のオートのみで、手動調整はできませんが、EEロック機構があります。EEの絞数値と露出過不足の警告マークは、ファインダー視野内にあります。

撮影速度は、標準の18コマのみです。
前述の「同時録音」は、外部のテープレコーダーをスタートストップさせることができるもの。テープコントロールコードなるものを用意して、P400の同時録音ソケットと、テープレコーダーを接続すると、シャッターを押すと同時にテレコが録音開始するというものです。テープのスタートストップを行う端子は、テレコ各メーカーがなんとなく統一規格として装備しておりましたが、現在はごくごく一部の機種にしか装備されておらず、利用の幅はかなり制限されております。
電源は単3電池4本をグリップに入れます。

Impression

Pシリーズ内では露出固定もあり、しかも水銀電池は不要なので今でもとっつきやすいかもしれません。
聞くところではP300傾向の比較的素直な絵とのこと。 Pシリーズサイレント機の最上級機。

Spec

メーカー:富士写真フイルム 1972年7月発売
レンズ:フジノンズームF1.9・9.5?36ミリ、8群11枚構成、3.8倍電動・手動ズーム可能
ファインダー:一眼レフ式、視度調節可能、絞数値・露出警告マーク表示付
フォーカス合わせ機構:目測式
露出:内測式(TTL)CdS露出計による完全自動絞(EE)、EEロック可能
フィルム感度設定:
撮影速度:18コマ
特長・オプションなど:フィルム巻戻し可能、バッテリーチェッカー・フィルムカウンター・テレコ同時録音接点内蔵
大きさ/定価:53x169x181mm 720g /本体39800円

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