Fujica Single-8 P300 Sound
Overview
Pシリーズサウンドカメラの中盤機種。
下記説明にある”スナップフォーカス”と言うのは、被写界深度を利用してフォーカスあわせを不要にしてしまう機構。具体的には被写界深度内にズームリングとフォーカスリングを連動するように固定することが出来るようなしかけがなされているというものです。この場合、ズーム範囲は10.5?21ミリ内のみで使用可能に規制されます。
外測式のEE機構。ファインダー内左下に黒白しま模様がありますがこれが動いていることでEEが作動していることを確認できるだけで、絞り値が示されているわけではありません。露出不足の時には赤色ランプ警告がファインダー内に表示されます。
ファインダー内ではそのほかに、録音を確認するグリーンのLEDが点滅しますが、バッテリーチェック時にも同じく光ります。ですからこのランプは現在ではバッテリーチェッカーとしての役割しか果たさないと思います。
サウンドカートリッジがなくなってしばらくたちますが、もし万が一サウンドカートリッジを使うようなことのために、一応録音機構のことも記述しておきます。
マイクは本体の上に付いてます。4段引出しロッド式。単一指向性のコンデンサーマイクで風防キャップも付属しています。録音アンプはALC(自動音量調節)式です。録音状態はファインダー内のほか、イヤホンで確認できます。撮影速度は標準の18コマのみ。駆動電源は単3型アルカリ乾電池3本を使用、これはEEおよび録音アンプ作動にも兼用されています。なおグリップは折りたたみ不可。
追記
サイレントカートリッジでの撮影時は、20コマ/秒になります。ということはつまり、現在は20コマ撮影専用機となります。仕上がりのフィルムを18コマで映写しますと、若干スローモーション気味の映像になりますのでご注意を。(2003年10月マディ)
Impression
さわっただけです。画質に関してはまったく知りません。
気軽に同時録音撮影サウンドフィルムがまだあったころのもの。
今となっては積極的にこれを選ぶ根拠は...お任せいたします。
Spec
メーカー:富士写真フイルム 1979年6月発売
レンズ:フジノンZ F1.6・10.5?27.5ミリ、8群10枚構成、2.6倍手動ズーム式
ファインダー:一眼レフ式、視度調節可能、露出不足警告・絞作動確認表示・サウンドインジケーター付
フォーカス合わせ機構:目測式
露出:外測式CdS露出計による完全自動絞(EE)
フィルム感度設定:
撮影速度:18コマ(サイレントカートリッジ撮影時は20コマ)
特長・オプションなど:
スナップフォーカス機構、バッテリーチェッカー・フィルムカウンター内蔵
大きさ/定価:
229x156x55ミリ 770g /57000円 ソフトケース1000円
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