キヤノン 1014XL-S

2008年5月18日 | By muddy orihara | Filed in: スーパー8カメラ.

CANON 1014XL-S

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キヤノンサウンド8mmの最高級機。

レンズは明るさF1.4、6.5~65ミリの10倍ズームで、最短撮影距離は1.2メートルです。望遠側で距離リングを1.2メートル位置よりさらに繰出すと望遠マクロになります。このときフィルム面より7.2センチで33.4X46.1ミリの範囲の接写ができます。広角側ではズームリングの切替により、250ミリの位置で686.6×119.6ミリの範囲の広角マクロ接写ができます。つまり、どっちでも可能なお得なレンズ設計をしてあるのですね。 広角アタッチメントを使わなくても広角寄りなのでズーム感もより増した感じです。

露出調節は、古いカメラとちょっと違って、SPC(シリコン・フォト・セル)使用のTTLサーボAE方式。応答が気持ち早くなっているのが吉。5枚羽根の絞り。F45の小絞まであります。
露出補正機構がついていて、1/3段きざみと、非常に細かく設定が可能なのはキヤノンの自信の表れなのでしょう。都合プラス・マイナス1絞6段階調節が可能です。

XLカメラの弱点は、シングル8の項目でも何度も書いてますが「移動する物体」や「カメラが激しく動く場合」のブレ。ぶれるだけならいいのですけど、実際に映写すると気持ちが悪い映像になるカメラもあります。
1014XL -Sの場合は、シャッター開角度を220度のXLタイプと150度の標準シャッタースピードの二つ選ぶことができます。もちろん露出計に連動しますので、 調整は不要です。このシャッター開角度調整をさらに利用すべく、220~0度、150~0度の開角度調節がワンタッチで操作できるオートフェード方式もあ ります。当然、220度からのフェードの方が長い時間になります。

このオートフェードに連動したオーバーラップ機能がありまして、撮影 中にOLボタンの操作をすると、フェードアウト状態で停止し、約90コマが自動的に巻戻し。次にこの状態から別の撮影をおこなうとフェードインの撮影と なって、二つのシーンがオーバーラップできます。 1014エレクトロニクの手順の多さと比べると格段に楽になっております。

ファインダー内ではスプリットイメージのほか、絞数値、露出過不足マーク、録音レベル表示、マニュアル絞表示、フーテージインジケーター、フィルム給送異常時の表示、フィルム終了予告およびエンド表示が確認できます。
n フィルム終了間際(約2フィート前)になるとENDの文字がファインダーに突如出現して点滅し、フィルム終了時には点灯し続けます。これがSFD(スー パーインポーズド・ファインダー・ディスプレイ)という表示方式だそうですが、電池食いそうで、えばる機能でもないような。

撮影コマはサウンドカートリッジ使用の同録撮影では18・24コマ、録音なしでは1.9コマも使えます。サイレントカートリッジだけ36コマのスローモーション撮影も可能です。現在は同録カートリッジを探すのが難しいわけですから、撮影は自由自在にできますね。

1014エレクトロニクでは外付けアタッチメントだったインターバルタイマーも搭載。1.5.20.60秒間隔で撮影可能。インターバルタイマーのダイヤ ルはセット10秒後に10秒間撮影、20秒間撮影の2種のセルフタイマー機能の切替も付いています。電源は単3電池6本。

別売でワイドアタッチメント(4.3ミリの広角となります)1.4倍テレコンバーター、ワイヤレスマイク、ワイヤレスリモコン、ヘッドホン、ライティングアダブター、外部電源パワーパックなどがありました。

1014xls_02.jpg

使用感など

私が一番多くフィルムを回したカメラ。現在は知人が大きなレンズ傷をこしらえてしまったために本体はまったく問題なく生きているが休眠中。(とほほ)
1014エレクトロニクとはちょっと色の出が違いますが、解像度を重視したレンズで人気がありました。ちょっと冷たい感じがあるかもしれません。別売りのワイドアタッチメントは収差がかなりありますけど、楽しいでしょう。
非常に重いカメラなのですが、横のグリップが太く改良されていて、取り回しは良好。ただし、そのために左利きの方に聞くとかなり苦痛だとのこと。
走行音はサウンドカメラですから小さめではありますが、狭い室内ではしっかり聞こえちゃいます。この点は国内ではエルモ、そしてほとんど音が聞こえないド イツ・Nizoにはかないません。あまり期待しないように。この機種はパルス同調用の端子も持っています。専用テレコをつないでコントロールするタイプで はなく、普通のテレコの別トラックに音をぶち込む奴です。
露出調節機能は1/3段刻みなので、エクタクローム7240も適正露出で使える数少な いカメラです。半導体部品が多く、また複雑怪奇なボディ構造なので、開けるのも一苦労(って言うか開け方分かりません)素性の分からない中古を買うのは、 とても危険です。直すにしても半導体部品の場合は代替えがない可能性も高く、吟味に吟味を重ねた方が無難かと。

SPEC

発売 キヤノン 1979年4月発売
レンズ  キヤノンズーム13群17枚構成F1.4・6.5~65ミリ、10倍ズ-ムマクロ切替可能、電動ズーム式、手動ズーム可能
ファインダー  一眼レフ式、視点調節可能、絞数値・露出過不足警告・フィルム給送・終了予告・終了警告・録音レベル・フーテージ表示付
焦点調節  スプリットイメージ
露出調節  内測式(TTL)SPC使用の完全自動絞(AE)、AEロック・手動絞調節可能
撮影コマ数 18・24コマ、サイレント時1・9・36コマ可能

特徴
オプションなど

マクロ撮影可能、自動フェード・シャッター開角度切替・補助入力・ミキシング・トーンコントロール・録音モニター・マイクリモコン可能、セルフタイマー・ インターバルタイマー・レベルメーター・タイプAフィルター・フィルムカウンター内蔵、自動オーバーラップ(画音同時)可能

大きさ 264×113.5×59.5ミリ 2100グラム(電池込)
定価 セットで184500円


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