エルモ スーパー8サウンド1012S-XLマクロ
OVERVIEW
200フィート長尺カートリッジフィルムが使える日本最初のカメラ。エルモ後期の人気高級機の一台です。レンズは、7.5~75ミリの10倍ズーム。8mmにはすんごく珍しくF値可変式になっています。広角7.5ミリでは明るさF1.2で、75ミリの最望速時にはF1.8となります。
マクロは望遠マクロ。フォーカスフリーのFFスイッチってのがありまして、距離リングは5メートルの位置に、ズームは7.5~15ミリの2倍に制限され て、固定焦点に近い状態で横着に撮影できる機構。いい加減な速写には便利。電動ズームは、H(約7秒)とL(約12秒)の2速度あり、手動操作ももちろん 大丈夫。
露出調節には、TTLのサーボEEシステム、絞りはしっかりと5枚羽根。手動露出調節も自由にできます。もちろんEEロック機構も。
撮影速度は18コマと24コマのほか1コマ撮りが出来ます。おまけで10秒間または20秒間の2種の自動撮影のできるセルフタイマー(インターバルタイマーとは違いますよ)が付いています。セット後10秒後に動き出します。
フィルムカウンターは長尺カートリッジも使えます。アクセサリーは350SL、650S用に発売しているアクセサリーたちがそのまんま使えます。
録音機能は今では意味がないですが、念のため。単一指向性のブーム型アクションマイクが本体上部に取りつけられます。録音機構はオートと手動調節両方。手動で音声だけのフェーディングができます。
他に、2系統のマイクまたは補助入力とのミキシング同録ができます。またオート撮影中にフェードボタンをいじると、約3秒で画面と音を同時にフェードアウトまたはフェードインできます。もちろん今では音は関係ないのですが。
(1997,2002,2006マディ)
写真協力:(C)hanai
使い勝手など
たしか20年以上前、まったくカメラのこともわからずにさわっただけで、何も覚えてません。
この機種を改造して、200ftリール使用時に全尺巻き戻し可能カメラ、「エルモ1012S-XL C-COM」ってのが開発されましたが、結局発売されませんでした。残念無念。200ftカートリッジはシングル8のように巻き戻し可能な構造になってい たというのに…。(マディ2008)
SPEC
発売 エルモ社 1978年1月発売
レンズ エルモズーム12群17枚構成 F1.2・7.5~75ミリ、10倍ズーム マクロ切替付、フォーカスフリー付、電動ズーム式、手動ズーム可能
ファインダー 一眼レフ式、視度調節可能、絞数値・絞切り・フィルム在否・走行確認・録音確認表示付、アイピースシャッター付
焦点調節 スプリットイメージ式距離計
露出調節 内測式(TTL)CdS露出計による自動絞(サーボEE)、手動絞・EEロック・絞切可能
撮影コマ数 1.18.24コマ
特徴/オプションなど 磁気録音方式、自動録音(ALC)付特長 200フィートカートリッジ使用可能、フォーカスフリー機構内蔵、アクションマイク付属、画音同時フェード・ 補助入力回路・セルフタイマー内蔵、サウンドモニター・リモコン可能、バッテリーチェッカー・フィルムカウンター内蔵 電源は単3電池6本
大きさ 278X247X70ミリ 1800グラム
定価 本体180500円 アクションマイク10500円、レンズフード1000円、アイカップ500円、ハードキャリングケース5500円
(C)1997,2002 Muddy Orihara All rights reserved.
コメント
こんにちは。コメント失礼いたします。
知人から「エルモ スーパー8サウンド 350SLマクロ」を譲り受けました。
使い方がイマイチよく分からず調べていましたら、こちらのサイトにたどり着きました。
本体にアクションマイクが付いているのですが、本文の中に「録音機能は今では意味がない」と仰っておられますが、これはどういう意味でしょうか?
初歩的な質問ですみません。もしご教示いただけますと幸いです。
350SLはスーパー8と言うタイプの8ミリフィルムを装填して撮影するカメラですが、現在では音声が録音出来ない8ミリフィルムしか販売されていないからです。もちろん映像は撮影出来ますが、音声は無音となります。そのため、マイクがあっても意味が無いと表記致しました。
マディさん、コメントありがとうございます。
現在では音声が録音出来ない8ミリフィルムしか販売されていないから、マイクがあっても意味がないんですね。なるほど。よく分かりました。
これを機会に8ミリカメラを始めてみたいと思います。
こちらの記事は参考になります。ありがとうございました!☆