なぜフィルムフェッラーニアは5年間もカラーリバーサルフィルムをリリースできないのか その4 プロジェクトとコミュニケーションの失敗、そして最終結論へ

2020年2月11日 | By muddy orihara | Filed in: ニュース.

エピソードでは、フィルムコミュニティからの新しい質問について答えると前置きしています。


In the text of the Kickstarter campaign, you said:
“Testing is already underway” for color reversal film, and “We have all the materials we need” to make the rewards

If those stataments were true, why is there no color reversal film after 5 years?

Kickstarterキャンペーンのテキストでは、次のように述べています。
カラーリバーサルフィルムの「テストはすでに進行中」、報酬を得るための「必要なすべての材料が揃っている」
それらが本当ならば、なぜ5年経ってもカラーリバーサルフィルムがないのですか?

ほとんどエピソード3までで語られてることなのですが、 こう答えてます。

It’s quite painful for me to admit that the original version of the project as we conceived in 2014 has failed.
2014年に考えたプロジェクトが失敗したと認めるのは、私にとって非常につらいことです。

「失敗しました」と明言するまでずいぶんと長かったなって気がするっす。そしてダラダラとワタシもずいぶんとつき合ってきてるなあと。

It would be redundant to list all the reasons for this, if you wish you can see in our past updates.

この理由をすべて列挙するのは冗長すぎるので、過去のアップデートをご覧ください。

過去のアップデートってここですね。
kickstarter update

そして、フェッラーニアの公式サイトには説明動画がたくさん挙げられてます。
News & Features

これらの動画の再生回数だけ見てください。再生回数が数百っていうものもあります。 5500人の支援者に対して少なすぎる。つまり、バルディーニはいろいろと説明してるけど伝わってない。また支援者たちはその動画メッセージを見ようともしてない。コミュニケーションが成立してないのではないかな。

but the net result is that after 5 years we still don’t have any color reversal film.
Of course we don’t like to fail
and this is the reason why we have FERRANIA P30

I am very proud of our lovely P30 film because even if it’s the result of a failure, at the same time, it’s a new sustainable step toward color film.

私はP30フィルムを非常に誇りに思っています。それは失敗の結果であっても、同時にカラーフィルムへの新しい持続可能なステップだからです。

P30モノクロームフィルムを作ることは、テクニカルな問題と、経済問題の2点を解決する。もう何度も語られてるのでよく分かりました。

The question is :
why didn’t you think of this approach originally?

Complex problems very often need an iterative approach to be solved successfully, and the color reversal film in the situation that Ferrania was at that time turned out to be more complex than we could have imagined at the beginning.

The original Kickstarter reward plan may have failed, but the good news is that Ferrania has not

質問は : もともとこのアプローチを考えなかったのはなぜですか?
複雑な問題を解決するには、反復的なアプローチが必要になることが非常に多く、当時のフェッラーニアの状況でのカラーリバーサルフィルムは、当初考えていたよりも複雑であることが判明しました。

元のKickstarter報酬プランは失敗した可能性がありますが、幸いなことに、フェッラーニアはそうではありません

エピソード4に至るまで、何回も何回も同じ事が書かれています。

これはなぜなのか?
先述した動画が見られてないだけでなく、アップデートを伝えるメッセージも読まれてないのですね。伝える回数も少ないが、伝えたところでそもそも読まれてない。それを裏付けるようにキックスターターに8日前に彼らが投稿したコメントは、

So many of the posts in this thread show that our updates are going unseen. Unfortunately, the updates are the only way we have to communicate with 5000+ people at the same time. We urge you to read and/or watch the updates. There are more than 50 here on Kickstarter and more info on our website. Perhaps one or more of them will provide you with some bit of info that you need.

このスレッドにあるたくさんの投稿は、我々のアップデートが見えないと言っています。 残念ながら、5000人以上の人々と同時にコミュニケーションをとる唯一の方法はアップデート情報です。 アップデート情報を読んだり、見たりすることをお勧めします。 Kickstarterには50以上の情報があります。さらに詳細は当社のWebサイトをご覧ください。 おそらく、少なくともひとつぐらいはあなたに必要な情報を多少は提供してくれるでしょう。

公式サイトもキックスターターのアップデート情報もどちらも読まれてない事を知ってますね。フェッラーニアも苛立ってるように感じます。

このキックスターター向けのQ&Aムービーは全5本です。最後の5本目ではキックスターターのクローズと最終的な解決方法について提示されるようです。大体その内容が分かってます。

The long term plan is the same as ever – to make all kinds of products: color, B&W, still and cinema in many formats. Making the exact Kickstarter rewards is impossible today. This was discussed in a previous video – but basically the materials we had in 2015 are not viable now. This doesn’t mean we won’t make color reversal – but we cannot use the pre-existing materials, so it wouldn’t technically be 100% as originally planned.

With regard to Backers, the next video will discuss the details of our plan to give all Backers a credit in our shop equal to the original pledge. This way, you can decide – wait for color or buy something we are currently making.

As for P30 – we like it a lot. It’s technically “done” but we will always reserve the option to improve existing formulas.

長期計画はこれまでと同じです-カラー、モノクロ、スチル用、映画用などのあらゆる種類の製品をさまざまな形式で製造します。 正確なキックスターターの報酬を作ることは現在は不可能です。
前のビデオで説明しましたが、2015年に私たちが持っていた資源は基本敵に現在では存続不可能です。 これは、カラーリバーサルフィルムを作らないという意味ではありませんが、もともとあった材料は使用できないため、当初の計画と100%同じになることはありません。

支援者に対しては、次のビデオで、私たちのショップで使える、元の誓約額に相当するクレジットを与える計画の詳細を説明します。 カラーフィルムを待つか、私たちが現在作っているものを購入するかどちらかを選ぶ事が出来ます。

P30に関しては、とても気に入っています。 技術的には「完了」ですが、既存の処方を改善するオプションがあります。

さらに、これらに追加するコメントがありました。

Rest assured that we have no intention to stop at P30 in 135 format. 120 is very nearly ready. 4×5 will follow soon after and we have another speed of B&W film ready for production today.

But it’s also important to understand that we cannot make all films at one time. Our coater is small and we must grow its capacity slowly over time. As it grows, we can introduce more and more products.

The credit we will be giving to backers will have no expiration date. You will have the choice to use it whenever we have a product you want.

To be clear, there is no withdrawing from a Kickstarter project after it is finished and we are not providing refunds.

You will eventually receive a credit for your original pledge and you can use that credit however you like. The next video update from our founder will outline the details of this program and we will be emailing all Backers about this as well.

フェッラーニアで使える使用期限なしクレジットを発行するので、いつでも気に入った製品が出たときに使えるとのことです。
P30は35ミリ版だけでなく120フィルム、そして4*5、また違う感度のモノクロフィルムもスタンバイしているそうです。ただ、フィルムの塗布機(corter)がとても小さいために、一気にいろいろなフィルムを作れません。我々はゆっくりと成長させていき、それに従って多様な製品を作れるようになります。

そしてキックスターターは撤回しません払い戻しはしません、と明言してますね。

エピソード4まで見てきて結論は「当初のプロジェクトは失敗しちゃった。アテにしてた企業とか持ってた材料とかはもうダメになっちゃった。でも目標地点は変わらない。支援金はクレジットに変えるのでいつでも使ってくれていい。ずっと待ってくれてもいいし、今あるモノと取り替えてくれてもかまわない。けどお金を返してくれってのは無しで。」

こういうことを言っています。 支援者がいちばん知りたいこと、「いつカラーリバーサルフィルムがゲットできるの?」については「アップデートを見てよ」って従前通りに答えるだけですが「問題ありすぎて予定立てられません」と言わず語りをしてるのですね。

支援者はモヤモヤしっぱなしで5年間ずっと宙ぶらりんなのをどうにかしてくれって言ってるのだから、ずっと平行線なのよね。

とうとう失敗したことを認めた彼らに期待できるのか?
少なくともその期待の糸口が提示されることを、好意的な支援者は求めてるに違いないですよね。だって、フィルム欲しいんですから。


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