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2017年現在の8ミリフィルム状況

2014年現在の8ミリフィルムという記事から3年経った2017年、今年1月にエクタクロームの復活がコダックから発表されました。2017年度の第3四半期にエクタクロームをリリースすると言っております。

クラウドファンディングでカラーリバーサルフィルムを製造するとお金を集めたイタリアのFerrania(フェッラーニア)は、未だ工場設備の調整中です。モノクロフィルムをリリースすることにはなってますが、そもそものカラーリバーサルフィルムがさっぱり。

そして、数少ない映画用カラーリバーサルフィルムとして活用されてたAgfaのAgfa Aviphot 200Dは2015年に生産終了してます。

というわけで、前回の記事から3年経ってさらに厳しいです。
フレッシュな映画用カラーリバーサルフィルムがない状況が続いてます。

写真用フィルムを加工した映画用フィルムを積極的にリリースしてたドイツのヴィットナー(Wittner)が弱体化。

レトロ通販がフィルムのパーフォレーション空け機材を導入。富士フイルムのPROVIAを加工したフィルムをリリースしていますが大変高価です。

モノクロフィルムはラインアップ変わらず、各メーカーから相変わらずリリースされています。
コダックのカラーネガフィルムのラインアップも変わりません。

カラーリバーサルフィルムだけがどうも進展しない。
発表済みだけに、コダックの動きに期待したいところです。

■スーパー8フィルム商品

スーパー8はコダックの純正商品が製造販売されています。
ラインアップの、モノクロリバーサルフィルム1種と、カラーネガフィルム3種は数年前から固定されたラインナップですが、前述の通り、エクタクロームを復活させるとコダックが宣言しているので、大いに期待したいところです。

一方、中小の企業が写真用のフィルム原反を映画用フィルムに加工してる製品は数多くありますが、肝心の加工前のフィルムの種類が増えてないのでラインアップは微動したていどです。

コダック純正
コダック トライX(Tri-X)リバーサルモノクロフィルム
コダック ヴィジョン3 50D(Vision-3 50D)カラーネガフィルム
コダック ヴィジョン3 200T(Vision-3 200T)カラーネガフィルム
コダック ヴィジョン3 500T(Vision-3 500T)カラーネガフィルム
※2017年第三四半期にエクタクローム復活予定

ドイツ・ヴィットナー製(Wittner)


Wittner Pan R100 モノクロリバーサルフィルム(中身はFomapan R100)
Wittner B&W UN54 モノクロリバーサルフィルム(中身はOrwo UN54)
Wittner Konfekt Velvia 100 カラーリバーサルフィルム(中身はベルビア100)
Wittner Chrome 100D カラーリバーサルフィルム(中身はエクタクローム100D)

Wittner B&W N74 モノクロネガフィルム(中身はOrwo N74)
Wittner B&W PXR50 モノクロリバーサルフィルム(中身はたぶんPlus-X)

Wittner ORWO N74 Plus モノクロネガフィルム
Wittner Chrome 200D カラーリバーサルフィルム(中身はAGFA Aviphot 200D)

ドイツ・GK Films製 http://www.gkfilm.de/ http://www.cinevia.eu/


ADOX PAN-X100 モノクロリバーサルフィルム
Cinevia カラーリバーサルフィルム(中身のベルビア50Dが生産終了なのでぼちぼち在庫がなくなるはず)

アメリカ・PRO8製


Pro8/03 カラーネガフィルム(中身はVision-3 50D)
Pro8/07 カラーネガフィルム(中身はVISION-3 250D)
Pro8/46 カラーネガフィルム(中身はエテルナ VIVID 250D)
Pro8/47 カラーネガフィルム(中身はエテルナ VIVID 500T)
Pro8/13 カラーネガフィルム(中身はVision-3 200T)
Pro8/19 カラーネガフィルム(中身はVision-3 500T)
Pro8/22 カラーネガフィルム(中身はF-64D)
Pro843 カラーネガフィルム(中身はエテルナVIVIDだからこまめに在庫等確認した方がいいす
Pro8/92 カラーネガフィルム(中身はリアラ500D)

Super8/66 モノクロリバーサルフィルム(中身はTri-X)
Super8/88 カラーリバーサルフィルム(中身はAgfa Aviphot 200D)

プロ8社のYouTubeチャンネルはこちら。
http://www.youtube.com/user/pro8mm

また、マガジンに入れていないタイプのスーパー8規格フィルムも販売されています。
(ごく一部の特殊なカメラで使うか、または自分でマガジンにロードして使うなど)

■シングル-8フィルム商品

…富士フイルム純正商品はすでに存在しません。現像処理も終了しています。
残っているフィルムは、富士フイルム以外のごく限られた現像所、または海外の現像所、そして自家現像処理ができます。

サウンドトラックはありませんし、アフレコ仕上げできる業者もありません。

サードパーティ製商品もありますが、シングル-8マガジンに不向きな分厚いフィルムベースを採用したモノもあり、使用には注意が必要です。

レトロ通販製
Agfa 200 Single-8 カラーリバーサルフィルム(中身はAGFA Aviphot 200D)
Fujichrome 64T Professional Single-8カラーリバーサルフィルム(中身はフジクローム64T)
Astia 100F Single-8 カラーリバーサルフィルム(中身は富士アスティア100F)
Retro-X Single-8 モノクロリバーサルフィルム(中身不明)
シネビア100D(中身は富士アスティア100)

■ダブル8(レギュラー8)商品

ダブル8は1932年の誕生以来、一度も生フィルムがなくなったことはありません。
また、現在でもダブル8は、フィルムメーカー純正の商品があります。メーカーはFOMA。スチル写真用で知る人もいる、チェコのメーカーのモノクロフィルムです。

そのほか、上記のスーパー8やシングル-8のサードパーティ製品と同様に、スチル用フィルムを加工したものが多数発売されています。マガジンに入っていない分だけ、撮影時のトラブルは少なめです。

FOMA Fomapan R100 モノクロリバーサルフィルム
100フィート版
Wittner Chrome 100D カラーリバーサルフィルム(中身はエクタクローム100D)
25フィート/100フィート版
Wittner Chrome 200D カラーリバーサルフィルム(中身はAGFA Aviphot 200D)
25フィート/100フィート/400フィート版
Wittner TXR 200 モノクロリバーサルフィルム(中身はTri-X)
25フィート/100フィート
Wittner B&W UN54 モノクロリバーサルフィルム(中身はOrwo UN54)
25フィート/100フィート/400フィート版

■ダブル(ラン)スーパー8商品

FOMA Fomapan R100 モノクロリバーサルフィルム
33フィート/100フィート版

コダックがスーパー8用とスチル用の「エクタクローム」カラーリバーサルフィルムの再設計&製造再開を発表

コダックがスーパー8用とスチル用の「エクタクローム」カラーリバーサルフィルムの再設計&製造再開を発表

2016年のCES(コンシューマーエレクトロニクスショー:国際家電見本市)で、新型スーパー8カメラの発表して世界中を驚かせたコダックが今年もやりましたです。
2017年1月5日(現地時間)、米コダックはエクタクロームの製造再開を発表しました。
メディアでは「写真用カラーリバーサルフィルムの復活」の方を重点的に取り上げていますが、コダックは映画用フィルムを重点的に語ってます。

こちらは米コダックの発表の日本語訳であります
http://www.kodakjapan.com/motionjp-news1701

ポイントは、

・12ヶ月の間にスーパー8用とスチル用のエクタクロームを再設計&製造予定
・最初の出荷予想は2017年第4四半期(10-12月)

ニュースでは製造再開ともっぱら言われてますが、コダックは「再設計」と言ってます。つまり、新型フィルムがリリースされるのでありますね。是非、改良されてることを期待します。
そして、最初の出荷が晩秋から冬になりそうですので、冬休みには使えるか使えないか…というところでしょうか。続報を待ちましょう。

ここ3年ぐらいの間、映画用のカラーリバーサルフィルム商品は払底していたのであります。
もちろんAGFAの航空写真用フィルム「Aviphot Chrome 200 PE1」を加工して、WittnerやSpectraが8ミリ生フィルム商品を作っておりましたが、加工元のフィルムはすでに製造終了。

イタリアのフェッラーニア社は相変わらずカラーリバーサルフィルムの製造再開に向けて工場施設の再建にまだまだ手がかかりそうな様子

そんな中での映画用&スチル用カラーリバーサルフィルムの復活。そして、フィルムメーカー自ら映画用フィルムとしてリリースしてくれるのはやっぱり安心感あります。

年末には是非日本のカメラ屋さんでもサクッと買えるようになることを期待しまっす。お正月を映そう♪

2014年8ミリ生フィルム状況

品切れている品物は挙げておりません。ほどなくして、売り切れないしは在庫復活してサイトに上がってくるものもあることでしょう。
このリストは変更されますので参考程度にお使いください。

カンタンに言うと、カラーリバーサルフィルムもモノクロリバーサルフィルムも、数種類ずつ採用されて加工されて販売されています、ということです。

■スーパー8フィルム商品

スーパー8は、規格策定メーカーであるコダックの純正商品が2014年現在、製造販売されています。
ラインアップとしては、モノクロリバーサルフィルム1種と、カラーネガフィルム3種で、エクタクローム100D亡き後は一番要望の高いであろう、カラーリバーサルフィルムがないという状態になっています。

一方、中小の企業がフィルム原反を独自に加工してカートリッジ詰めして売ってる、サードパーティ製品は、カラーリバーサル、カラーネガ、モノクロなど種類も数多くあります。
これらは高速でカメラの中を走行するコトを想定していないスチル写真用のフィルムを流用していたり、加工に問題があったり、フィルムベースにばらつきがあって混用した場合フォーカスがずれたりなど、いろいろと注意が必要です。そのあたりについては細かくまた報告いたしましょう。

コダック純正
コダック トライX(Tri-X)リバーサルモノクロフィルム
コダック ヴィジョン3 50D(Vision-3 50D)カラーネガフィルム
コダック ヴィジョン3 200T(Vision-3 200T)カラーネガフィルム
コダック ヴィジョン3 500T(Vision-3 500T)カラーネガフィルム
ドイツ・ヴィットナー製(Wittner)
Wittner Pan R100 モノクロリバーサルフィルム(中身はFomapan R100)
Wittner B&W UN54 モノクロリバーサルフィルム(中身はOrwo UN54)
Wittner B&W PXR50 モノクロリバーサルフィルム(中身はたぶんPlus-X)
Wittner B&W N74 モノクロネガフィルム(中身はOrwo N74)
Wittner Chrome 200D カラーリバーサルフィルム(中身はAGFA Aviphot 200D)
Wittner Konfekt Velvia 100 カラーリバーサルフィルム(中身はベルビア100)
Wittner Chrome 100D カラーリバーサルフィルム(中身はエクタクローム100D)

ドイツ・GK Films製 http://www.gkfilm.de/ http://www.cinevia.eu/
ADOX PAN-X100 モノクロリバーサルフィルム
Cinevia カラーリバーサルフィルム(中身のベルビア50Dが生産終了なのでぼちぼち
在庫がなくなるはず)

アメリカ・PRO8製 http://www.pro8mm.com/color-negative-super-8-film-stocks.php
Pro8/03 カラーネガフィルム(中身はVision-3 50D)
Pro8/07 カラーネガフィルム(中身はVISION-3 250D)
Pro8/46 カラーネガフィルム(中身はエテルナ VIVID 250D)
Pro8/47 カラーネガフィルム(中身はエテルナ VIVID 500T)
Pro8/13 カラーネガフィルム(中身はVision-3 200T)
Pro8/19 カラーネガフィルム(中身はVision-3 500T)
Pro8/22 カラーネガフィルム(中身はF-64D)
Pro843 カラーネガフィルム(中身はエテルナVIVIDだからこまめに在庫等確認した方がいいす
Pro8/92 カラーネガフィルム(中身はリアラ500D)

Super8/66 モノクロリバーサルフィルム(中身はTri-X)
Super8/88 カラーリバーサルフィルム(中身はAgfa Aviphot 200D)

プロ8社のYouTubeチャンネルはこちら。
http://www.youtube.com/user/pro8mm

また、マガジンに入れていないタイプのスーパー8規格フィルムも販売されています。
(ごく一部の特殊なカメラで使うか、または自分でマガジンにロードして使うなど)

■シングル-8フィルム商品

…富士フイルム純正商品はすでに存在しません。現像処理も終了しています。
残っているフィルムは、富士フイルム以外のごく限られた現像所、または海外の現像所、そして自家現像処理ができます。

サウンドトラックはありませんし、アフレコ仕上げできる業者もありません。

サードパーティ製商品もありますが、シングル-8マガジンに不向きな分厚いフィルムベースを採用したモノもあり、使用には注意が必要です。

Agfa 200 Single-8 カラーリバーサルフィルム(中身はAGFA Aviphot 200D)
Fujichrome 64T Professional Single-8カラーリバーサルフィルム(中身はフジクローム64T)
Astia 100F Single-8 カラーリバーサルフィルム(中身は富士アスティア100F)
Retro-X Single-8 モノクロリバーサルフィルム(中身不明)

■ダブル8(レギュラー8)商品

よく、ダブル8はもうフィルムがないと言う人はいますが、1932年の誕生以来、ただの一度も生フィルムがなくなったことはありません。
また、現在でもダブル8は、フィルムメーカー純正の商品があります。メーカーはFOMA。スチル写真用で知る人もいる、チェコのメーカーのモノクロフィルムです。

そのほか、上記のスーパー8やシングル-8のサードパーティ製品と同様に、スチル用フィルムを加工したものが多数発売されています。マガジンに入っていない分だけ、撮影時のトラブルは少なめです。

FOMA Fomapan R100 モノクロリバーサルフィルム
100フィート版
Wittner Chrome 100D カラーリバーサルフィルム(中身はエクタクローム100D)
25フィート/100フィート版
Wittner Chrome 200D カラーリバーサルフィルム(中身はAGFA Aviphot 200D)
25フィート/100フィート/400フィート版
Wittner TXR 200 モノクロリバーサルフィルム(中身はTri-X)
25フィート/100フィート
Wittner B&W UN54 モノクロリバーサルフィルム(中身はOrwo UN54)
25フィート/100フィート/400フィート版

■ダブル(ラン)スーパー8商品

8ミリフィルム規格の中では最もマイナーな、スーパー8規格のダブル幅フィルム。つまり、スーパー8フィルムが二つ横にくっついた形になっています。
対応するカメラは多くありませんで、日本だとキヤノンとエルモが1台ずつリリースしていたのみ。海外ですと数は多くなりますが、たいていはダブル8カメラの改造版です。 撮影後はスーパー8規格のフィルムになるので、何分にもわたる二重撮影なんて芸当ができるのはこれだけです。画面の安定性も極めて高いです。

スーパー8やシングル-8のようにマガジンに入れる必要がないために、いくらか安価で提供されています。
こちらもダブル8同様にFOMAが純正商品をリリースしています。

FOMA Fomapan R100 モノクロリバーサルフィルム
33フィート/100フィート版

一つの映画をデジタルとフィルムで制作してみる実験Analog VS Digital

一つのショートムービーを、デジタルシネマとフィルムで同時に撮影、制作してみる実験映像。果たしてどういう風に感じられるのか?フィルムとデジタルのこだわりは作り手の事情に過ぎなく、実は受け手側にはあまり意味がないことなのか?それとも大いなる差異があるのか?
まずは映像を見てみましょう。

8ミリフィルムの今後について/エクタクローム100D生産終了

大晦日にヨドバシカメラで買ったエクタクローム100D。これが店頭で買ったエクタ100Dの最後になりました。エクタクローム100Dは2012年12月12日、すべてのフォーマットに於いて製造終了となったからです。コダック純正のカラーリバーサルムービーフィルムは長い歴史をここで終えました。では、8ミリでの映画制作は出来ないのか?検証して参りましょう。

e100d0101.jpg

こちらが、コダックのプレスリリース。http://wwwjp.kodak.com/JP/plugins/acrobat/ja/corp/news/2012/201212.pdf

プレスリリースですので全文転載問題ないでしょう。

Entertainment Imaging
2012年12月
お客様各位
謹啓 貴社ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。平素は弊社製品につきまして、格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、米国イーストマン・コダック社(以下、コダック)は、本日12月12日、映画用フィルム製品『コダック エクタクローム 100D カラー リバーサル フィルム 5285 / 7285』の製造終了を発表しました。該当製品の世界的な需要量の減少、限定的な購買層に加え、非常に複雑な製品の組成や製造工程を考慮致しました結果、映画用製品のお客様に対いて、このカラー リバーサル フィルムを供給し続けることは極めて困難であるとの結論に至りました。
現在の販売状況から、『コダック エクタクローム 100D カラー リバーサル フィルム 5285 / 7285』は今後3~4ヶ月間は供給が可能と予測されますが、需要が急増した場合は予測より早く販売が終了する可能性がございます。製品をお求めの全てのお客様に公平に販売を行えるよう調整を行いますので、状況によっては販売数量を制限させていただく場合がございます。
本製品の製造終了は、他のコダック映画用製品にはいかなる影響も及ぼしません。
本製造中止のもうひとつの背景といたしまして、お客様の購買動向が、ここ数年、カラー リバーサル フィルムからカラー ネガ フィルムに移行している傾向にあることが挙げられます。その動向を考慮し、コダックはより継続性のある製品として、カラーネガのVISION3ファミリーへの注力を行います。なお、リバーサルフィルム製品をご使用されたいお客様には、『コダック トライ-X 白黒 リバーサル フィルム7266』を従来通り供給させて頂きます。
コダックは、スーパー8 フォーマットとコダック フィルムが生み出す独特のルックの提供に、今後も尽力してまいる所存です。コダックは『コダック VISION3 50D カラー ネガティブ フィルム7203』を新たにスーパー8フォーマットで発売いたします。VISION3 50Dは、16mm及び35mmフォーマットで2011年よりご愛顧頂いておりますが、2013年初頭よりこの超微粒子で優れた彩度のフィルムがスーパー8でもご利用頂けるようになります。
また、コダックは映画用フィルムへの開発投資を継続しており、9月以降すでに二つのアセット プロテクション(映像資産保護)用途の新製品を発表し、コンテンツの保有者が経済的にクリエイティブな資産を保護できる選択肢を市場に導入しております。コダックは、今後も引き続き、映画用フィルム製品をご利用いただいておりますお客様に、創造性と柔軟性をもたらす映像ツールをお届けしてまいります。
これまでエクタクロームをご愛顧下さいましたお客様には厚く御礼申し上げますとともに、事情ご賢察の上、何卒宜しくご理解下さいますようお願い申し上げます。
謹白
コダック株式会社
エンタテインメント イメージング事業部

 

[国内のエクタクローム100D在庫状況]
コダックは3~4ヶ月程度は在庫があると踏んでいましたが、コダックにも在庫はすでにありませんし、2013年1月中には東京都内の大型カメラ量販店から店頭在庫は消えています。

都内の8ミリ機材専門店では、別ルートから入手したフィルムが売っていますが、これも在庫僅少とのことです。

上のプレスリリースにもありますように、
コダックは映画用カラーフィルムについてはすべてネガフィルムに切り替えました。カラーネガフィルムの新商品として、今まで出していなかった低感度のISO50/デイライトタイプをリリースしています。
一方、モノクロのリバーサルフィルムであるトライXは今後も続くとのことです。

つまり、スーパー8での映像制作は今後もカラーネガフィルムか、モノクロフィルムを使用すれば可能、ということです。
また、チェコのモノクロリバーサルフイルムFOMAPANは相変わらず製造を行っていますし、ORWO(オルヴォ)ブランドを擁するフィルモテックも、モノクロリバーサルムービーフィルム(ネガ使用もリバーサル使用も可な商品)をリリースし続けています。

[エクタクローム100Dの在庫があるところ]
そしてこれは限定的な情報ですが、当ブログでも何度も紹介しているドイツの小型映画機材専門店のヴィットナーキノテクニックWittner Kinotechnikでは、エクタクローム100Dフィルムの原反(裁断加工前の反物上のでっかいフィルム)フィルムを、年末に入手しているとのこと。で、これを裁断鑽孔加工を施してスーパー8マガジン商品をリリースしています。もちろん、原反そのものがすでに製造終了ですから全世界からオーダーが来て、在庫切れと言うことになるでしょう。

では、カラーリバーサルフィルムでの8ミリ映画制作は、今後どうなるのでしょうか?それについての完全な答えはまだありませんが、上記のWittner Kinotechnik社が世界中のフィルムを映画用フィルムに転用できるかどうかトライしています。近日中に商品も出てくるだろうと思われます。

 

FOMAPAN Rフィルム 新ロットでダブル8と16mm登場

チェコのFOMAPAN R100、一時期生産終了かと思われましたが新ロットが登場とのこと。

フィルムベースの供給の問題で、一時期製造終了?かと噂されていたチェコのFoma Bohemia http://www.foma.cz/ がリリースしてるモノクロフィルム、FOMAPAN R100ですが、このたび新たに製造されたロットが市場に流通し始めたそうです。

FOMAPAN R100は、ダブル8、スーパー8、ダブル(ラン)スーパー8、16mmと小型映画の規格が勢ぞろいしている世界中でも珍しいフィルムなんですけど、今回再登場したのは現状では16mmとダブル8のようです。ダブル(ラン)スーパー8は市場在庫がまだあるようですし、スーパー8もどこかにあるでしょうし、いつかまたスーパー8版も出てくるかもであります。

ちなみに、日本のフィルムの販売業者さん「みらいフィルムズ」さんでも販売してますよー。ダブル8とダブル(ラン)スーパー8と、16mm用。

http://miraifilms.jp/?mode=grp&gid=130664

エクタクローム100Dでフィルターはずすってどういう事?

エクタクローム100Dは、スーパー8カメラ用フィルムの中でもきわめて珍しいデイライトタイプのカラーフィルム。
ということで、果たしてワタシのカメラで使えるの?と言う質問が時々ある。

先日も、mixiのメールで、

Rollei SL82でエクタクローム100Dは使えるの?

と言う疑問と一緒に、

そもそもフィルターはずすってどういう事?
なんではずさないといけないの?

と、スーパー8ならではの質問が来た。

 

結論から先に書いておきます。

「キヤノンやニコンなどの有名メーカーが作ったカメラなら、エクタ100Dを装填するだけでフィルターは外れる。ただ、日中撮影するのには高感度すぎるのでND4程度のNDフィルターを用意した方がいい」

「カメラの説明書にデイライトタイプフィルムでは自動的にフィルターが解除されますと書いてあればそのまま装填。後期のカメラではエクタクロームGタイプ(または単にGタイプ)フィルムを装填すれば自動的にフィルターが解除されると書かれている場合もあるが、この機種でもエクタ100Dでフィルターは自動的に外れる」

 

[エクタクローム100Dが使えるカメラ]

Q:Rollei SL82でエクタクローム100Dは使えるの?

A:カメラ手放しちゃったから断言できません。でも、たぶん使えると思います。

Q:他のスーパー8カメラではエクタクローム100Dは使えるの?

A:かなりの確率で使えると思います。

 

[そもそもフィルターの問題って]

Q:スーパー8カメラの内蔵フィルターってなに?

A:厳密に色や濃さが決められた透明オレンジ色の板。色つきサングラスですな。

 

Q:なんでそんな変な物が入ってるの?

A:スーパー8は、タングステンタイプフィルムという、太陽光の下では青く写るフイルムばっかり発売されてたからです。オレンジ色のフィルターで中和していたのです。

Q:エクタクローム100Dで内蔵フィルターがかかったままだとどうなるの?

A:当然、オレンジ色がかった映像になっちゃいます。なぜなら、デイライトタイプフィルムは太陽光の下で正常な色で写るカメラだからです。

 

Q:似たような事を聞いたことがあります

A:ビデオカメラやデジカメのホワイトバランスの理屈と、似通ってます。

Q:スーパー8カメラの内蔵フィルターをはずすってどうやるの?

A:ちゃんと設計されたカメラなら、エクタクローム100Dを装填すれば内蔵フィルターは外れます。何もしないでただ突っ込めば対応することが多いです。

 

Q:カメラボディに、電灯マークと太陽マークがあるけど。

A:それは手動でフィルターをはずすしたりONにしたり切り替えるレバーです。 自動的にフィルターが切り替わるカメラならばここは無視してかまいません。

 

Q:電灯/太陽マークありません。

A:フィルター解除キーという3.5センチ×2.5センチほどの金属板を、カメラてっぺんに差し込んでフィルターを解除するタイプのカメラもたくさんあります。

 

Q:自動で切り替わるカメラでも、フィルターキー挿した方がいいの?

A:この辺から機種間の差が大きいので一概には言えませんが「不要」です。
悪影響がある場合もありまして、たとえばニコンR10。デイライトタイプフィルムを装填すれば自動的にフィルターは解除されます。しかしさらにフィルターキーをさしてしまうと露出不足になるのです。これは感度設定とフィルターの設定が複雑な組み合わせに設計されてるためです。

ようするに余計なことはするな、と言う構造であります。

 

[感度設定のこと]

Q:エクタクローム100Dはワタシのカメラで感度設定があうでしょうか?

A:たくさんのカメラで対応しますので、あまり気にしなくてイイです。

 

Q:それでも気になりますので見分け方を教えろ

A:お持ちのカメラの説明書を見て下さい。感度設定にデイライトでASA100とあればOK。説明書のないカメラは確実なことは言えませんので割愛。

 

 

ぼくのコダクローム最終版現像あがり

米Dweynes’s photoから、ようやく現像済みのコダクロームが届いた。

dweynespost01.jpg

左の大きいのが、200ftのスーパー8フィルム(ダブルスーパー8カメラ用フィルム)。
中央上下が、50ftのスーパー8と、レギュラー8。

一番右がケース。100ftスプール返してくれるのね。
dweynespost03.jpg

ありがとうです。

dweynespost02.jpg

中身のリールはこんな感じ。

200ftリールはレギュラー8用なので映写機にはまらないのでまき直しました。

リールは柔らかい材質で、軸部分に同心円状に切れ目が入ってるので、削りとって穴をでかくしてスーパー8用として使うようになってるのでしょう。このリール自体柔らかい材質ですし。
最近は米国現像頼むとたいていこのリールだとレトロ店主氏も語っておりましたが。

レギュラー8のぴかぴか新品のリーダーフィルムがまぶしいです。
昨今なかなか見ませんし、シングル-8のユーザーさんは磨りガラス状のリーダーしか最近は見ないと思いますが、乳白色の昔ながらのTACリーダーフィルムはちゃーんと現在も販売されてるのであります。

さて、お楽しみ上映タイム。

ビネガーシンドロームその5 フィルムコンディショナー薬「VITAFILM」

すでにビネガーシンドロームに罹患してしまったフィルムをどうするか?

もしかしたらこれがひとつの解決になるのかもしれない、というものがありそうなのでまずは一報まで。

それは、米カリフォルニアのスチュワート・モーションピクチャー・サービス社がリリースしてるフィルムコンディショナー薬品「VITAFILM」。

vitafilm.jpg

Stewart Motion Picture Services
http://www.stewartmps.com/vitafilm/index.html

広告にはこんな説明文があります。

VITAFILM
Film Conditioner and preservative for new & old film
Cleans and preserves all Color and B&W films.
Adds life to old film, removes brittleness and dryness.
Lubricates and in most cases, will CURE vinegar syndrome, when used as directed.

ビタフィルム
新しいフィルム、古いフィルムに対応したフィルムコンディショナー&保存薬
すべてのカラーフィルムとモノクロフィルムをクリーニングし、かつ保存します。
古いフィルムに活力を与え、脆さと乾燥を除きます。
潤滑剤として機能して、指示どうりに使用すればほとんどの場合ビネガーシンドロームを治します。

例によっていい加減な翻訳で恐縮ですが大体こんな意味かと。それにしたって・・・ビネガーシンドロームを治す???そんなの出来るの?

FAQにまさにそんな疑問があるので読んで見ます。

2) Why does VITAFILM stop Vinegar Syndrome when other products do not?

    Vinegar Syndrome is simply the film base breaking down into it’s original components, cellulose acetate and acetic acid (it is the acid that gives off the vinegar smell). VITAFILM halts this chemical reaction by acting as a stabilizer.

なぜビタフィルムはビネガーシンドロームを止められるの?

ビネガーシンドロームはフィルムベースがもともとの素材セルロースアセテートと酢酸(お酢のにおいはこのせい)に分解すること。ビタフィルムは安定剤としてこの化学反応を止める。

・・・うーん、「なんでウルトラマンは強いの?」って尋ねたら「ウルトラマンは強いからだよ」って言われたみたいな気がします。しかも広告文では治す!と書いてありながらも本文内では「止める」ですからね。

また、この薬剤を取り上げてるサイトが少なく、使用感が分かりません。

このおクスリは、当ブログおなじみのヴィットナーからも買えるのです。
http://www.wittner-kinotechnik.de/katalog/03_verbr/b_kitt.php

ついでがあったときにダメでもともとで買ってみようと思ってます。
なんだか藁をも掴む感じになってきたなあ。

ビネガーシンドロームその4 富士フイルム乾燥剤「KEEPWELL」

すでに劣化し始めたフィルムを、今後どうやって保存すればいいのか?
いろいろ探ってみたところ、富士フイルムから発売されてる乾燥剤「keepwell」キープウエルにぶち当たりました。
これは、調湿シートというカテゴリで湿度を30-40%に保つ機能を持ったお薬です。

用途は、写真フィルム、プリント、ビデオテープ、フロッピーディスク、CDディスク、カメラ、レンズなどの長期保存とあります。

keepwell01.jpg

単純にガンガン乾燥させるだけでなく、湿度を適度に調節する機能を持ってるのでありますね。TACフィルムのベストな湿度はコダックの先日のレポートに寄れば30-40%。それ以上湿っぽいとビネガーシンドロームを起こしやすくなり、またうんと乾燥した状態だと薬剤の方に悪影響があるのだそうです。

keepwell02.jpg

さらに、湿度調節だけではなく酢酸ガスを吸収する作用もあるそうです。

http://fujifilm.jp/business/broadcastcinema/mpfilm/related/keepwell/qanda.html

一袋にシートが5枚入っていてシート一枚は4つに切り分けられます。
keepwell03.jpg

袋のウラには、16mmだったら1枚で30.5メートルが4缶と書いてあります。
8ミリは16ミリ2本分として60メートル、200フィートのフィルムが4缶に一枚の計算で使えるのでしょう。逆に計算すれば、200ftの作品一つの缶にシート1/4切れでOKということでしょう。

また、このシートは薄いのでLPLやチェリーのプラスチックケースの中にも入れられそうです。

早速これをタップリ導入してみました。シート5枚入りで735円。2年か3年使えるというので、もしかしたらコストパフォーマンスもそんなに悪くないのかもしれません。