8mm携帯プレーヤーその2 バンダイ ミニクル

約10年頃前にも8ミリフィルムを使ったポータブル・プレーヤーがリリースされていたのとの事です!
オオノ隊員さんから、バンダイ製の「カセットプレーヤー ミニクル」という映像玩具の情報を寄せて頂きました。

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見た目はソニーのハンディカムにそっくり。

カートリッジはこちらです。収録作品は『ガメラ 大怪獣空中決戦』(1995)。

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他には『ビーファイターカブト』や『セーラームーン』などのヒーローものやアニメ作品のタイトルがずらっとリリースされていたようです。

「くるくるてれび」は約20年ほど前の商品ですが、「ミニクル」は10年ほど前。
探せば新品に近いものが入手できると思います。

「くるくるてれび」と大きく違うのは、カートリッジの大きさです。くるくるてれびは直径10センチほどのカートリッジにフィルムが入ってますが、「ミニクル」のカートリッジは数センチほど。

カートリッジが簡単に分解出来るかどうかはまだ未確認ですが、短めの作品を見せるのなら「ミニクル」がよいかもしれません。

「くるくるてれび」にしろ「ミニクル」にしろ、フィルムのあたまとおしりをつなげて無限上映出来るメカニズム。
なんか面白い作品が出来そうな予感があります。

CANON DS-8

キヤノン DS-8

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OVERVIEW

ダブル(ラン)スーパー8規格フィルムを使う数少ないカメラの一台。

ダブル(ラン)スーパー8とも言う16mm幅のフィルムは、スーパー8やシングル8と同じ大きさのパーフォレーションが空いているダブル8、と考えるといいでしょう。ただずっと長く、100ftのスプール巻きです。ですから、装填にはダークバックが必要になります。現像後に、真ん中から縦に切り裂くと、スーパー8のフィルムとして映写できるようになります。これは、現像所の作業になります。100ftのスプールですが、右半分と左半分を使うので、都合200ft分撮影できるというしろものなのです。

スーパー8の50ftカートリッジで巻き戻しを行っても最大100コマ前後と思って頂ければいいです。ところが、DS-8はカートリッジの制約がないカメラですので、巻き戻しだろうが何だろうがいとも簡単に行えるのです。加えて、もともとキヤノンの16mmカメラ「スクーピック」のボディを流用した頑丈な作り、フレームカウンタ内蔵など、細かいもの作りには適しているカメラなのです。
もちろん、コダックの渋い発色のフィルムが使いたいのが大前提にあります。普通のショットはスーパー8のカメラで押さえておいて、特殊な部分だけこれで撮影すれば、いいと言うことですな。

さて、レンズはキヤノンの8倍ズーム。手動のみになります。キヤノン814のレンズ流用と類書には書いてありますがはたして。

絞りは6枚羽根式で、基本的には外測式EEです。マニュアル絞り調節はもちろんついていますので、しっかりと合わせて下さい。

フィルムの感度設定ダイヤルがあります。一般的なスーパー8カメラだと、カートリッジの感度設定ノッチで自動的に(ちょうど、35mmスチルカメラのDXコードのように)感度設定がされますが、これは手動で合わせます。この機能は、減感や増感前提で撮影するときにはとても役に立ちます。

さて、巻き戻し機構とシャッター開角度ですが、これは本体右側のレバーで行います。OPENからCLOSEまでレバーを倒していくとちょうどフェードアウト。その逆がフェードインですね。で、フェードアウトの場合は、CLOSEの先の「S」までレバーを持っていくとフィルム走行が終わるので、無駄にフィルムを回す危険性がなくなります。さらにその先に持っていくと「R」でこれは逆転用です。当然、この作業を組み合わせるとオーバーラップになるわけです。この時に役に立つのが「フレームカウンター」ですね。フレームカウンターは指針式ですが、一回転が72コマ分です。目盛りも切ってありますし、このカウンターもきちんと逆転についていきますので、狂いがなく巻き戻し可能です。

撮影スピードは1.12.18.24.36.54と申し分ないですね。これは注意なのですが、人から借りたとしても、54コマモードで空回しはしないで下さい。機構上、本当に本体を傷めます。電源は単三電池8本。外部電源でスクーピックの12Vニッカド電池も使えますけど、この電池自体がもうないので無意味かな。

写真協力:(C)hanai

使用感など

スクーピック16と言う16mmカメラのボディを流用していたり、スプール巻きフィルムを使ったりすることからもわかるように、当時はマニア向けに発売されました。また、業務用途としての意味もあったでしょう。

現在入手できるダブル(ラン)スーパー8フィルムは、コダクローム25が2002年に生産終了なのでそれのデッドストックと、FOMAPANというモノクロフィルム。その他、Velvia 50Dのフィルムを裁断鑽孔したサードパーティ商品などがあります。
 
ダブルスーパー8(別名ダブルランスーパー8)フィルム使用による、自由な巻き戻し機構とシャッター開角度可変機構によるオーバーラップ。フィルムセミオートローディング

 発売 キヤノン 1970年3月10日発売 
 レンズ  キヤノンC-8 13群18枚構成 F1.4 7.5-60mm ズームは手動のみ。
 ファインダー  一眼レフ式
 焦点調節  スプリットイメージ式(マイクロプリズムに取り替え可能)
 露出調節  外測式EE、手動調節可能。ASA320、F1.4、12コマ-ASA10、F22、54コマまで対応。
 撮影コマ数  1.12.24.36,54 1コマ撮り可能
 特長オペレーションなど  ダブルスーパー8(別名ダブルランスーパー8)フィルム使用による、自由な巻き戻し機構とシャッター開角度可変機構によるオーバーラップ。フィルムセミオートローディング。
   
   

コニカ シングル-8 3-TL

KONICA Single-8 3-TL

Overview
小西六(現コニカミノルタ)製の三倍ズームレンズ搭載シングル8カメラ。
調べた限りでは、小西六製のシングル8カメラはこれと、お兄さん機種である6-TLしかないようです。スーパー8カメラについても早い時期に開発製造をやめていますのでさもありなん、でございます。それでいてスーパー8フィルムはサクラブランドでかなり後までリリースしていたのですから、日本初のムービーフィルム開発会社としての意地だったのでしょうか。

さて、機能的には6-TLと似ていて、電動巻き戻し機構搭載・ケーブルレリーズ使用による一こま撮り、マニュアル露出調整機能を使ったフェードイン・フェードアウト、などでしょうか。
フィルムカウンターとフレームカウンターは巻き戻しに連動します。露出調整機能と併せて使えばオーバーラップも可能です。
逆に異なる点は、フォーカス合わせがスプリットイメージではなくマットグラス方式であること、電動ズーム機構が省かれていること、撮影スピードが18fpsと1コマだけになっていること、などです。

Impression
6-TLよりやや小さめですが、金属のずしっとした重さが感じられます。残念ながら写真のものは完全ジャンクで動きません。もし直るようでしたら追加でインプレッションを書いてみたいと思います。

 メーカー  コニカ(小西六)(1966???)
 レンズ  V-Hexanon f1.8 10.5-32mm 3倍ズーム 手動のみ
 ファインダー  一眼レフ方式。露出計指針など(f1.8-16)
 フォーカス合わせ機構  (マットグラス???)
 露出  TTL EE, EE-ロック ,手動調整可能(H-2D水銀電池または代替品が必要)
 撮影速度  18コマ/秒,1コマ撮影
 特長・オプションなど  電動巻き戻し(フィルムカウンター、コマ数計連動)
視度調整 , リモコン撮影可能,バッテリーチェッカー、アイピースシャッター
 大きさ/定価

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エクタクローム64Tの注意その1 色温度

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つい先日製造販売が終了してしまった、コダクローム40の代替えとして昨年夏過ぎにアメリカでリリースされてから約半年過ぎた2006年3月。ようやく日本でも「エクタクローム64T 7280」が発売されました。

中身のフィルムは、スチル用としてはかなりポピュラーなエクタクローム64Tそのもので、ASA64のタングステンタイプのリバーサルフィルムです。
タングステンモード使用(白熱電灯による照明の撮影時)ではASA64、デイライト(太陽光照明による撮影時)では、暖色系の色温度変換フィルターを使ってASA40で撮影が出来ます。

このフィルムは、使う上で二つ気を付けるとよい点があります。

ひとつは感度設定。ASA64という設定は、多くのカメラではこの感度設定をきちんと読み取ることが出来ずに、たいていの場合ASA40として読み取ることになります。絞りにして2/3段ほどオーバーになってしまいますので、ちょっとこれは見過ごせません。
対策およびASA64対応カメラについて、詳しくは「contents」項目にエクタクローム64T対応カメラについてまとめてありますのでそちらをお読みください。

もうひとつは、色温度の事。
大抵のスーパー8カメラは、「TYPE A」のタングステンタイプに対応した色温度調整用のアンバーフィルターであるラッテン85を内蔵しています。
しかし、エクタクロームVNF7240や今回登場のエクタクローム64T 7280は、「TYPE B」のタングステンタイプフィルムです。このフィルムを太陽光下で使うためのフィルターは、ラッテン85Bです。

85と85Bでは、85Bの方がやや赤方向への補正が強い、つまり「より赤い」フィルターです。85フィルターでは、やや青みが残る結果になります。すでに発売されている欧米ではこの青みについて指摘する人もいます。

さて、この色温度の調整にはレンズにフィルターを付けるのがもっとも簡単です。

内蔵フィルタを解除して、85Bに当たるフィルターを使う場合は、
マルミ光機株式会社製「MC-85B」
ケンコーの「MC W12」
HAKUBAの「MC LB A120」
などのガラスフィルターがあります。撮影レンズ前にねじ込んで使ってください。

内蔵フィルターを掛けたままで、85と85Bの差分(きっちりではないですが)だけの赤みを加える考え方もあります。その場合には、
ケンコーの「MC W2」やHAKUBAの「MC LB A30」などを使えばいいでしょう。

しかし、これも撮影結果を見てからの方がいいと思います。
お使いのカメラのレンズがとっても暖色系なのがどうも気に入らない、と言う方にとっては逆にフィットする場合も考えられます。
すべてはまず撮ってみて気に入らなかったら調整、と進めていくのがよろしいかと。

キヤノン オートズーム 814 スーパー8

CANON AUTO ZOOM 814

 

OVERVIEW

キヤノン初の8倍ズーム搭載高級スーパー8機。

レンズはf1.4、7.5?60mmの8倍電動/手動ズーム。本体は四角くしかもごつい金属製で見た目よりもずっしり重いです。

露出は自動/マニュアル調整あり。露出用には水銀電池H-D型(使用説明書にはさらに古いナショナルM-1D型、東芝TH-MC型、Mallory RM625R型、Eveready E625N型、General No.625と指定されていますが同規格品です)を2個必要。今では水銀電池はありませんので、この電池を使ってください。

レンズコーティングのせいでしょうか、このカメラは色が豊かな画が撮れます。その色は1014E/814E群とも、1014XL-S/814XL-Sとも違います。

最初期のカメラですので、フィルム感度設定が非常に細かくそして幅広いです。

タングステン時 ASA25/32/40/50/64/80/100/125/160/200/250
デイライト時 ASA16/20/25/32/40/50/64/80/100/125/160

なんと!1/3段刻み!スーパー8の基本規格は2/3段とばしですから、さらに細かい!

そのため、スーパー8の規格にない、ASA125や200などの中間感度にも対応してます。よってエクタクローム64TもVISION2 200Tもまんま対応しますねえ。あくまでもスペック上ですが。

絞りを使ったフェードイン/フェードアウト撮影が可能です。巻き戻し機構はこの時期まだ開発されていないのでオーバーラップはできません。
撮影コマ速度は、12、18、24fpsに1コマ撮りあり。1コマ撮りは、普通の機械式ケーブルレリーズが必要です。

 

使用感など

持った感じはずっしりしています。なんと言っても最初期のカメラですから機構はごくごくシンプルです。
ファインダ内の情報もそれ以降のキヤノン高級機と比べると少ないですが、必要十分かと思います。

なんと言いますか、「ウルトラマン」本放送中にリリースされたカメラですからね、とにかく古いです。
しかし当家にあるのは相当オンボロにも関わらず、ちゃんと動きます。この時期のキヤノンならではの露出計のメカニカルな老朽化トラブルは見られるようですので、ここをまず重点的にチェックした方がいいかなと。
250までの細かいASA感度設定は持っていますが、露出計が約40年経って正確に動いているかどうか分かりませんので、まずはチェック。

ちゃんとした品物を見つけることができれば、フィルム感度が柔軟にセットアップされますし、これは使えるカメラです。小細工の機能よりもしっかり撮れるカメラとして、使える一品です。

 

8mm作品を「くるくるてれび」でおそとに持ちだそう その1

究極のポータブル・ムービー・プレーヤー!

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進化するビデオ映像は、おうちにあるPCやTVモニターに居座るだけでなく、どんどんおんもに飛び出て行ってます。
それらは、ipodやPSPのように映像プレーヤー機能を持ったポータブルの機械に寄ってなされています。

さて、融通が利く(超アナログ的にね!)フィルムメディアではどうでしょうか。
実は、8mmでも屋外で再生したい、持ち運んで人に見せたい、と言う要求に応えられる機材があります。

それは、80年代初頭に一斉を風靡した映像玩具「くるくるてれび」です。

 

「くるくるてれび」箱のウラ面
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ポピーから発売されたこのおもちゃは、1分程度の特撮・アニメ作品のハイライトシーン8mmフィルムが入ったカートリッジを、くるくるてれび本体に装填して見る、と言うものです。映写ランプがないので大変に軽快ですが、明るいところで見る必要があります。ビデオが家庭に入り込んできた直後のヒット商品でした。

基本的には、「映写ランプと巻き取りリールのない映写機」です。モーターとクロー、接眼レンズで構成された本体は原始的な映写機です。そこに、フィルムが入れられた、円盤状の透明プラスチック・カートリッジをはめ込んで見るのです。
このカートリッジの中に入っているフィルムは、れっきとした8mmフィルムです。

ここがキモです。
早い話、ねじ止めをはずして自前のフィルムをループにして入れれば、自分の作品のくるくるてれびカートリッジが完成するのです。
単三電池があれば、闇夜でもない限りどこでも再生可能です。これぞ究極のポータブル・ムービー・プレーヤー。
また、映写画面ではなくフィルムをレンズで拡大して見るわけですから、非常にクリアな映像で見られるという利点があります。

肝心のこの機械はとっくの昔に生産は終了しています。ですが、結構長期間販売されていたので、ちょっと探せば入手可能です。有名ネットオークションなどでもよく出品されています。手頃な価格であればとりあえず1セット入手して、短編無声映画を見せるツールとして使ってみるのはいかがでしょうか。

なお、富士写真フイルムからは現像後の50ftサービスリールをそのまま入れて、屋外で見る手動式のビュアーも販売されていました。

エクタクローム100Dのスーパー8版には注意 その2

そのままではASA40の設定です
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数多くあるスーパー8カメラは、フィルムカートリッジの全面上部の切り欠き(ノッチ:notch)がどれだけの長さを切り取られているかを読み取って、感度設定をします。
感度が上がるほど、ノッチは多く削られているのでASA40のノッチをASA100にするのには
「削ればいい」と言うことになります。

写真にあるカートリッジ写真は、オオノ隊員様が実際にノッチを加工して撮影したものです。
ASA100に加工済み
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詳しくは別項に書きますが、スーパー8規格では感度設定は2/3段ずつで、カートリッジのノッチの長さは2/3段について0.1インチ(=2.54ミリ)ずつと決められています。
ですから、5.08ミリ分、ノッチを削ってしまえば自動感度設定式のカメラで使えると言うことになります。
いえ、0.08ミリの誤差は問わないので約5ミリ強、でOKでしょうが。

エクタクローム100Dのスーパー8版には注意 その1

Pro8社のパッケージ(写真協力:オオノ隊員)
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エクタクローム100Dは、ASA100のデイライトのリバーサルフィルム。
もともとスチル用フィルムでしたが、最近は16mmや35mmの映画用フィルムとして使われているようです。
で、これをスーパー8用に裁断穴開けしてカートリッジにつめて、販売している業者があります。
ひとつは、米国のPRO8
もう一つはドイツのWittner Kinotechnik

これ、カートリッジの感度設定ノッチがASA40になっているために、そのまま普通のスーパー8カメラに装填すると
ASA40として認識されてしまいます。

PRO8社の製品には、パッケージに
“Auto Exposure Cameras will read as asa40″(自動露出カメラはASA40として読み取ります)と注意文が書いてあります。
「自動露出」と言うのが誤解を招きそうですが、要するに「フィルムの感度設定が、カートリッジのノッチによって自動的に設定される」という意味だととらえておきましょう。これを明示しないで販売しているお店もありますので要注意です。

しかし、フィルムの感度設定が手動で出来るのはボリューなどのごく一部のカメラを除いてほとんど存在しません。
このフィルムは、大半のカメラでは使えないのか?

いえ、そんなことはありません。

おもしろい映像を作るには、8mmでも16mmでもDVでもHDVでもAVCHDでもPCでもMacでもAMIGAでもVRでも何でも使いましょう!とマディ折原が提案するサイト