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ニコンR8露出計用電池の悩み

露出計用の水銀電池の代用品はいろいろありますので、恐れることなし!なのですが、ニコンR8でひとつだけ分からない事がある。
それは、「R8の新型と旧型では、空気亜鉛電池が使える/使えないの差がある」こと。
これはなぜ?個体差?新旧で構造が違う?ニコンR8ユーザーの皆様、情報頂ければ幸いです。

nikonr8oldnew.jpg

内蔵露出計用の水銀電池の代替品の検証を折を見てやってまして、
「カメラの露出計の劣化状況の方が大問題で、壊れてないちゃんと動くカメラ個体であれば神経質にならずに代替用電池で対応してみよう」という結論を得てます。(そしてこのニコンR8は、
VARTAのアルカリボタン電池V625U
関東カメラサービスの水銀電池アダプターのどちらかを使えば問題はありません)

ひとつだけ例外があり、ワタシのニコンR8だけは、水銀電池MR9(H-D互換)の代替品としてリリースされている、空気亜鉛電池WeincellMRB625(米WEIN PRODUCTS社製)だとメーターの針がさっぱり動かないのであります。

wein_mrb625.jpg

ところが、最近入手したニコンR8の改良型…新型と言いますか、こちらではちゃんと使えるのであります。

ニコンR8と旧型と新型とは
カメラにとどまらず機械製品は同じ型番でも部品変更、部分改良と、時期によって微妙な差があります。
当方が旧型新型と称してるのは、露出計用電池周りが一見して違う点を指してます。写真参照して下さい。

左が旧型。右が新型。
nikonr8oldnew02.jpg

旧型は露出計用電池室のふたがつるんとしてますが、

nikonr8old.jpg

 

新型は縦の溝が刻んであり10円玉などで開け閉めしやすくなってます。
nikonr8new.jpg

さらに、電池室の接点も異なり、上記二点の写真でもわかるように、旧型は接点金具が細いですが、新型は角形で大きなモノが採用されています。

繰り返しですが、旧型ニコンR8ではMRB625電池ではメーターがほとんど振れず、新型では、他の露出計用代替電池と似たように使える、のであります。

見た目でこれだけ違いますけど、さらに回路とかも違うのか?
どうもこれが分からない。

どなたか、旧型のニコンR8で空気亜鉛電池がうまく使えている方、いらっしゃいませんでしょうか?

念のためですが、ワタシは露出計用電池には4種類使用してます。

exposurebattery4type.jpg

 

exposurebattery4type_side.jpg

右から、

Wein Cell MRB625
酸化銀電池SR43と、関東カメラサービス製のMR-9アダプター
VALTA製のアルカリ電池v625u(p625u、LR9)

一番左が、正真正銘本物の水銀電池MR9(H-D)

左から三つ目までは使えるのであります。
ただ、アルカリ電池と水銀電池の電圧の違いは、ニコンR8の露出補正ダイヤルで調整可能なので、酸化銀電池だろうがアルカリ電池だろうが対応可能なので形状の調整以外必要はないのですが、どうもあやふやだと気分が悪いモノでありまして…

この辺り、クリアに解明できる方、お知恵拝借是非ともお願い致します。

 

ELMO C-200/300用水銀電池の代替は?

 

Elmo_C300_0010.JPG

先日の、東京8ミリシネ倶楽部の8ミリ機材フリーマーケットに来ていた、レトロ通販の神山氏からの質問。

「エルモC-200やC-300の露出計用の水銀電池の代替物って何?」

エルモC-200やC-300の使用説明書には「水銀電池(3.9V)」と書かれてるだけですが、具体的には、

H-3D / 3MR9
PX25 / V25PX / RPX25 / A25PX / EPX25

こんな型番で発売されていた電池です。

H-3Dや3MR9という型番からおおよそ予測は付くと思いますが、これらは単にH-D型水銀電池(=MR9型水銀電池)が三つ直列につながってるだけです。

 

したがって電圧は1.3V~1.35V×3=3.9~4.05Vの電池なのです。

H-D(MR9)のカタチをしたアルカリ電池が、代替品として海外ではリリースされているので、これを三つつないだH-3D(3MR9)の代替電池もリリースされています。
たとえば、「small battery company」では、

http://www.smallbattery.company.org.uk/sbc_a25px.htm

こんなのがリリースされています。

当然、これはアルカリ電池ですので、使い始めの電圧は1.5V以上あるので、三つ直列にすれば4.5Vぐらいの電圧になります。

おそらくこのままでは電圧オーバーで、露出計の針も絞り過ぎ傾向になると思います。

ではどうするか。

 

露出計用水銀電池の代替品-共栄産業のV625U・LR9-

ファルタ・マイクロバッテリー社の日本支社で、この水銀電池代替品の取り扱いはすでに終了しています。
その代わりに、時計修理が本業の共栄産業株式会社が、日本国内で流通させています。

これはヨドバシカメラ西口本店のカメラ用品売り場1Fで見つけたモノ。

 

v625ulr9_01.jpg

 

 

 

v625ulr9_02.jpg

電池自体は、VARTA(ファルタ)がドイツで製造しているモノです。つまり、今まで流通していたモノと同じモノです。
(ドイツではVARTAが流通させているんですがねえ…)

ファルタ・マイクロバッテリー社が流通させていたときは105円というとってもリーズナブルなお値段でしたが、共栄産業のは420円とうーむ、結構なお値段になってしまっています。

正直いいますと、電池でこの値段はちょっとつらいですね。これならば2個100円でコンビニでも買えるSR44やLR44に銀紙とビニールテープで加工した方がよさそうであります。

加工の仕方が分からない方はこちらを参考ください

水銀電池の代わりを探そう

 

VARTA社電池の新代理店・共栄産業に聞く・・・v625u小売10月開始
http://www.muddyfilm.net/2008/09/vartav625u10.html

VARTA社の水銀電池代用電池は、共栄産業株式会社が日本代理店に
http://www.muddyfilm.net/2008/09/varta.html

 

水銀電池を不要にする改造サービス Spectra Film & Video社

mercury_hd.jpg

 

ベルビア50Dのスーパー8マガジン商品をリリースしてることで、日本でも一部におなじみ、
アメリカのスペクトラフィルムアンドビデオ社が、
露出計用に水銀電池が必要なスーパー8カメラを電池不要にする改造サービスを開始。

時々ebayではNIZOのカメラを水銀電池不要に改造して売ってる業者が出てきますが、
Spectra Film and Videoの場合、ニコン、キヤノン、NIZO(ニッツオ)、ミノルタ、Bolex(ボレックス)が対象になってます。
水銀電池の入っていたところに電子回路を埋め込むようで、電源は駆動用の単三電池と共用になるようです。

お値段は、195ドルとかなり高価です。

水銀電池の代用方法は当ブログでもいろいろと提示してます。
もっと安価に出来る方法がありますので、まずはこちらをご一読のほど。

水銀電池の代わりを探して8mmカメラを使おう

というわけで、この改造サービスはあんまりお勧めしませんが、情報までに。

ご興味ある方は、
http://spectrafilmandvideo.com/Cameras.html

 

VARTA社電池の新代理店・共栄産業に聞く・・・v625u小売10月開始

ということで、共栄産業さんにお電話して聞きました。

v625uについては、一般小売用の出荷をしてるそうであります。
取り扱い店は、ヨドバシカメラ、ビックカメラ、東急ハンズなど。
(全店舗ではないそうであります)

ただ、この10月からはリパッケージで400円ぐらいでの販売になるそうです。
4倍の値段と考えるか、はたまたたかだか400円と考えるか。

ダントツで安いのは、やっぱりLR44などのアルカリボタン電池をアルミ箔とビニールテープで絶縁&大きさ合わせする方法ですが、この手間を省く場合には十分手が届く金額でありましょう。

水銀電池の代わりを探して8mmカメラを使おう

水銀電池の代替電池が在庫切れ?でも大丈夫

かつての水銀電池と同じカタチで、そのままカメラに入れて使える、しかも一個105円と安い代替用電池、ドイツ・VARTA社(powerone)のv625u(p625u)。

varta_v625u.JPG

 

p625u.JPG

つい先日まであたり前のように販売してたのでチェックしてませんでしたが、今日新宿西口ヨドバシカメラのカメラ館に行ったところ、ものがない。

yodobashi.jpg

店員さんに聞いたところ、

「ああ、あの105円の奴でしょ。数ヶ月前から入って来てないんです」
とのこと。

製造中止かどうかはわかりませんでした。

一応、ファルタ・マイクロバッテリー社日本支社のサイトのOEM商品一覧には、この商品はまだ載ってますね。

http://www2.varta-microbattery.com/en/mb_data/documents/data_sheets/DS4626.PDF
(OEMカタログには載ってるので、「発注あれば作る」のかしらん?)

(一方、市販電池のブランドpoweroneでは載ってません)

海外では市中在庫がまだあるようで、特段この電池についてとやかく言われてはいないようです。

ちと気になります。でも、大丈夫であります。
このv625u電池の利点は同じカタチという点でありまして、中身が同じだけどもう少し小さいアルカリボタン電池ならばコンビニでも当たり前に売ってるので、アルミホイルとセロテープで大きさだけ合わせれば、同じように使えるようになるのであります。

水銀電池の代わりを探して8mmカメラを使おう
http://www.muddyfilm.net/2006/04/8mm-2.html

NIZO S800,S560,S480(S801マクロ, S561マクロ, S481マクロ)

NIZO S800,S560,S480 (S801, S561, S481)

 

nizo481_01.jpg

 

写真はNIZO 481マクロ

OVERVIEW

30年近く前に発売になった、確かニッツオスーパー8機としては第2世代 のサイレントシリーズ。アルミ製の上品なシルバーボディ、折り畳み式グリップ(ただし撮影時にはグリップを起こす必要がある。)、最望遠の焦点距離に0を付けた数字が製品名になっています。

つまり、800なら80mm、560なら56mm、480なら48mmということです。

54こま高速度撮影、長時間自動露光、自動オーバーラップ、パルス式同時録音 (480は除く)が可能です。

自動オーバーラップ装置の操作性は抜群で、ボタン1つの操作で完全なオーバーラップが可能です。巻き戻し量は63こまとなっています。

残念ながら、いずれも水銀電池MR9を使用するため、現在では使用が困難となっていますが、MR9は店によっては現在でも手に入りますし、アダプターもあるので(ただし、電圧が若干異なるのでマニュアル微調整が必要と思われる)なんとか使用可能だと思います。

いずれも露出計用に水銀電池MR9(H-D)を使用しますが、現在では水銀電池が製造販売されていませんので、代用電池が必要になります。(→参照:水銀電池の代わりを探して8mmカメラを使おう

駆動音は小さく、走行速度も安定しています。

レンズはシュナイダーバリオゴンで、当時としては画期的な小ささでした。私はS800しか知らないのですが、発色は若干地味ながらも重厚な感じで、大変気に入っています。ただ、レンズ枚数が多いのに、当時はまだマルチコーティングが一般的で無かったため、レンズ透過率が低く、通常のF1.8クラスのレンズより1絞りくらい暗い感じです。

電動はズームボタンを普通に押すと低速ズーム、強く押すと高速ズームという画期的な操作性を実現しています。手動ズーミングは、ねじ込み式の長いズームレバーを使うようになっており、操作性は抜群。ズームレバーは革ケースにポケットが付いていて、撮影機携帯時には取り外してそこに差し込むようになっています。

なお、昭和49年(1974年)頃にはこれらはシュナイダーマクロバリオゴンを搭載したNIZO 801マクロ、561マクロ、481マクロにモデルチェンジしましたが、国内では801マクロだけが販売されていたような気がします。
801マクロは1980年代になっても製造が続けられ、ニッツオ最後の高級サイレント撮影機となりました。(オオノ隊員)

走行音は独特の「きゅっきゅきゅきゅ」と言う感じ。撮影時にグリップを起こす必要があるというのは、グリップが電池ボックスになっており起こした状態でないと本体の電源接点と接続されないために動かないと言うことです。のちのNIZOプロフェッショナルやサウンド機種ではこの点は改良されておりますが三脚固定が主眼になる方にとっては気になるポイントかもしれません。
(マディ)

映画「白い町で」(1983年スイス=ポルトガル アラン・タネール監督 日本版ビデオ廃盤)にNIZOが登場すると書きましたが、当方の記憶違いでございまして、正しくは「AGFA MICROFLEX200」とのご指摘をいただきました。デレク・ジャーマン作品とどうやら混同していたようでございます。ここに訂正させて頂きます。(協力:アレクシッチ様)

SPEC

発売 独ブラウンニッツオ
レンズ  S800:F1.8 7-80mm 11.4倍ズーム 速度2段階切り替え電動ズーム フィルター径62mm
S560:F1.8 7-56mm 8倍ズーム 速度2段階切り替え電動ズーム フィルター径49mm
S480:F1.8 8-48mm 6.5倍ズーム 速度2段階切り替え電動ズーム フィルター径49mm
ファインダー  一眼レフ式、視点調節可能、絞数値・露出過不足警告・フィルム給送・終了予告・終了警告・録音レベル・フーテージ表示付
焦点調節  スプリットイメージ
露出調節  TTL式自動及び手動絞り
撮影コマ数 18,24,54こま毎秒及び1こま撮影 長時間自動露光可能(タイム撮影のように任意の時間で1こま撮影するのは困難。あくまで、自動的な長時間露光撮影)  任意の時間で、手動で長時間露光することも、インターバルタイマーを組み合わせた長時間露光も可能。

特徴
オプションなど

電磁式レリース、リモコン撮影可能、ケーブルレリースも使用可能 ストロボ接点あり
シャッター開角度:レバーによる無段階可変式 1/2にロック可能 自動オーバーラップ可能
パルス式同時録音可能 ジェネレーターを内蔵しており、1こま1パルス及び4こま1パルスの両方の1Khz変調波パルスを出力可能(S480はパルス式同時録音不可)
単3電池6本 ニカド電池、外部電源使用可能、要水銀電池MR9 2個または代用電池

大きさ S800:1,500g S560、S480:1,300g
定価 S800:295,000円 S560:245,000円 S480:215,000円

(C)1997, 2002, 2008 Agent Ohno ,muddy orihara All rights reserved.

 

ニコン8Xスーパーズーム

NIKON 8X SUPER ZOOM

nikon8x.jpg

 

OVERVIEW

ニコンの初代スーパー8機であるスーパーズーム8(1966年)の3年後にリリースされた、ニコンの2台目スーパー8機種です。
四角いボディは金属製で、かなり無骨なイメージです。解像度の非常に高いレンズと、スプリットイメージ距離計の併せやすさがポイントです。

続きを読む ニコン8Xスーパーズーム

フジカ シングル8 ZS400

Fujica Single-8 ZS400
ZS400.jpg

Overview

サイレントフィルムに光学式同時録音ができるという、シングル8、スーパー8の中でもっとも奇妙きてれつなカメラ。
これは、富士フイルムが1971年に提唱した、8ミリ映像をテレビで見るためのシステム「CVRシステム」(シネ・ビデオ・レコーディング)の末端機器として開発されたものです。
このシステムは映写機「CVRプレーヤー」がメインの機材で、これ自体は昔の8トラックオーディオカセットデッキのような形をしています。内部はGOKOのTC-20のように多面体プリズムが内蔵されていて、これを撮像管で撮影してテレビの信号として出力する構造になっています。フィルムは「CVRパック」というカートリッジに入っているので簡単にセットができます。このパック自体は、他のTM40映写機などでも採用されておりました。
主に社内プレゼンや資料用映像に業務ルート向けに開発、販売されていたものです。そのためか中古市場でほとんど見たことがありません。

このカメラは他の機種の改造ではなく、フジのシングル8には珍しく横にグリップが付いています。全体的にデザイン上の遊びがなく、がっしりした作りに見えるのは業務用途メインだったことによるのでしょう。
撮影時には、カートリッジからフィルムをぐぐっと引き出して光学録音ヘッドにかませてないとだめです。カセットポン!私にも写せますってわけにはいきません。
撮影コマ数は18コマと24コマ。撮影したフィルム自体は市販の光学録音式映画ソフトと同じく、光学再生機能を持つ映写機でかかります。もちろん、撮影後はアフレコや音の消去ができるはずもなく、編集したら音がとぎれます。いろいろと不便なのですが、改変が不可能な分だけ記録保持の点からは信頼がおけるといった利点を(それこそ、現在も利用されている8mmフィルム監視カメラのように)売りに作られたのでしょうか。
しかしその後シングル8のシングル方式同時録音カメラは、コダック・スーパー8に遅れること数年、マグネ式サウンドカメラの発売の1976年までありませんでした。(マディ)

写真協力:(C)hanai

Impression

実物をいじったことはおろか、見かけたこともありません。スペック覧が歯抜けなのはそのせいです。
参考資料:小型映画ハイテクニックシリーズ9映像入門(玄光社刊)、カメラレビュークラシックカメラ専科44富士写真フイルムのカメラ(朝日ソノラマ刊)
(2004年4月 スペック欄を修正)

本写真を提供してくださったhanai様曰く、あまり音質は期待できないとのことです。基本的に現行で販売されていない、別のフィルムでの録音撮影を想定していたからでしょうか?モノクロだったらどんな音質になるか、是非聞いてみたいところです。

Spec

メーカー:富士写真フイルム 1971年12月

レンズ:フジノンZFf1.8 9-36mm

ファインダー:一眼レフ式、視度調節可能

フォーカス合わせ機構:目測式

露出:Cds外測式EE、マニュアル調節可能 (要H-2D水銀電池または代替品)

フィルム感度設定

撮影速度:18・24コマ

特長・オプションなど

大きさ/定価:91x222x187mm 2200g