広島に、奥田商事という会社があります。(http://www.okudacamera.co.jp/okudasurveillance/index.html)ここはカメラ屋さんの「オクダカメラ」のグループ会社で、監視カメラ製造販売と8mmを含むフィルムの現像を行う業者さんです。すでに現像サービスは辞めているようです。
これは、その奥田商事が生産販売している8mmフィルムを使用する監視カメラです。独自フォーマットの8mmフィルムによるスチル写真撮影とビデオ撮影を同時にこなすと言う知恵の結集された機構になってます。
あくまで監視カメラであって映像制作用のものではないので、本「film club blog」の主旨とはずれますが、奥田商事と言えば国内で数少ない8mmフィルム現像をしてくれる業者さんでもあります。8mmに近い機材には、こんなものも存在するというご紹介まで。
ビデオ出力とコントロール用の端子があります。
8mmフィルムと言っても、シングル8やスーパー8ではありません。独自のフォーマットなのです。
カートリッジを見てみましょう。
ぱっと見てわかると思いますが、シングル8によく似ていますが、「B」の字に似てるシングル8カートリッジと違い、くびれがありません。
フィルムを見てみると根本的に異なるのは、パーフォレーション(perforation:打ち抜き穴。フィルムの穴)がないことです。
つまり、このカメラはクローが連続的に掻き落として撮影するような機構にはなっていないのです。
カメラの中を見てみますと、スプロケットドライブではなく、キャプスタンドライブになってます。これなら、パーフォレーションは要りません。
もともとパーフォレーションを無くして撮影範囲を広くして画質を向上させる狙いなのだそうです。
レンズはCマウント仕様の5.9mm。ZC1000に付けてみますと結構広角だとわかります。試しに使ってみようか、と思ったのですがこれ上下逆の映像になってしまいます。・・・天地逆の作品をこしらえる時に使いましょう。(作るかそんなの)
というわけで、シングル8とは似て非なるシステムなのです。
コメント
ネットの検索で見かけたことがありましたが、これ程きれいな写真で観れるとは・・
film club blog おそるべし
孔無し8?フィルムと専用カートリッジ面白いですねー
コメントありがとうございます。
このフィルムはネガのモノクロASA400です。
カメラもフィルムもひょんなことで入手できたものです。
これからも8mm周辺の変なものも交えてお届けします。お楽しみいただければ幸いです。