ようやくVelviaの50デイライト版をシングル-8マガジンに詰めたシネビアCineviaを見ることができました。
うーむ、解像力のあるフィルムですね。色もよし。
解像力があるので、カメラのよしあしが露骨に現れます。ダメレンズはダメに仕上がります。特に、今回は1本のフィルムで撮ったのでもう、カメラの性能テストみたいなものが仕上がりました。
そしてもちろん、撮影時に起きた不具合も写っています。いいフィルムだけに惜しい。
悔やんでもしょうがないですね。
下に撮影結果をまとめます。3日にわたって撮影したので、それぞれ微妙に異なっています。ZC1000に関しては、マニュアル露出ですので外しておきます。
【シングル-8版 撮影結果】
——くもり——-
FUJICA Z800
ややアンダー。
・露出がばらばらなので映像がまたたき判読不能
・カット頭に光線引き
・フレームズレあり
——晴れ——
FUJICA Z800
・露骨にアンダー
FUJICA ZX550
・ややアンダー
——くもり——
FUJICA ZX550(2nd)
・ややアンダーだが、許容範囲
FUJICA ZM800
・ややアンダー
・フレームがぐっと下にずれている
・カット頭の光線引きアリ
ELMO 8S40T
・平面性に問題があり、判読不能
フィルムの終端でちょっと撮った程度なので、要再テスト
レンズ曇りがある個体だが露骨に曇った感じになる
【撮影結果の補足とまとめ】
まず露出。このフィルムはASA50設定時代のものだったのですが、やはり総じてアンダーでした。
8S-600はもうダメダメでした。カット頭に盛大な光線引きがあり、また回転速度もおかしかったせいでしょうが、画がまたたいてます。
FUJICA ZX550(1st)では、ぱたりと止まったところ以外は特に画に問題がなさそうでした。露出は他の機種よりはさほどアンダーでもないという感じですが、これはもともとやや明るめのカメラだったからでしょう。ZM800は8S-600ほどではないですが光線引きがあります。もっと目立つのはフレーム全体が下に下がっていると言うことですね。このZM800、こんな感じじゃなかったので、何かしらの影響があるのかと思います。
ZX系のカメラで撮っているときに気づいた、「走行音が低くなっている」、つまりもしかしたら走行速度が落ちているかも、と言う疑惑ですが、それぞれのカットが長くないので、よくわかりませんでした。次のテストでは、この辺も見てみたいと思います。
【現在販売されているCineviaのこと ASA25設定のシングルー8版】
上記にあるように、ASA50設定のために露出は全部アンダーでした。ASA25設定になる「8S-600」と「8S-40T」ではちゃんと撮れていませんから評価の対象外です。
しかし今現在販売されているCineviaは、フジクロームR25Nのカートリッジを無改造で使っているので、どんなシングル8カメラでもASA25設定になり ます。
しかし、この新たに買ってきたASA25版というモノですが、パッケージとマガジンに貼られているラベルはASA50のままです。どこにもASA25設定という記述がないので注意が必要です。
これだと単独露出計を使う人はアンダーになっちゃいますよ。
この間応対してくれたレトロのお兄さんは、「Velvia50DはASA35ぐらい」と言ってました。ASA35とはずいぶん中途半端な数字ですが、 ASA35=ASA32+1/6段(オオノ隊員さん、算出ありがとうございました)に相当する感度がホントに正しいのであれば、「単独露出計を使うときは ASA32と40の中間ぐらいに設定してください」とか書いておいてもよさそうなものですがねえ。感度設定は印刷じゃなくてどうやらハンコで押しただけみ たいなので、どうとでも修正可能だと思いますが。
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