Super8Todayが届きましたよ。
第1号がまだちょっと残っている、と二回目のお手紙にあったので期待していたのですが、来たのは最新刊の第6号のみ。ちょっと問い合わせをしておこう。この手の本は若い号の方がネタの密度高いですからね。
ばーっと見るに、ドイツの「smallformat」とはコンセプトが全然違います。
smallformatのユルゲンはアーカイブ・歴史的なネタに偏りすぎていると時々読者欄で指摘されているぐらいに機材情報重視ですが、「Super8Today」はまさに今現在スーパー8を使うとしたらどうするか?実際に使ってる奴はどうか?というご本になっています。
たとえば、この号の特集はスタント。スタントマンのスタントです。点数は少ないですが、1014XL-SでJACKASS風のムチャなパフォーマンスを撮っている写真が掲載されています。
以前書きましたが、アメリカで制作されるスケートボードやスノーボードやBMXのエクストリーム系の映像を撮る連中には、比較的スーパー8や16mmが好まれます。
理由を聞いたことはないのですが、なんで使われているかすぐに分かります。
・壊れても安い
・強い衝撃が加わっても画が撮れることが多い
・スローモーションが撮れる
ひとつ目に上げたのは、”クラッシュカメラ”としての使い方ですね。
8mmの不人気カメラは1本分の感材費(フィルム+現像代)より安く入手出来ちゃうわけですから、バンバン使いましょう壊しましょうというつもりなのでございましょう。うなづけるところです。
2番目の「耐衝撃性」については、特段フィルムカメラが優れているというわけではなく、今となってはメモリー記録タイプのカメラなら8mmを超える安定性をもたらしてくれるでしょう。
しかし、磁気テープを走行させる8mmビデオやVHS-C、Hi8やDV、DVC-PROだと画が大きく乱れる事が多いですね。あれなぜでしょ。ヘッドとテープが浮いちゃうのかしら。DVD-RAM、HD記録カメラは試したことがありませんが、メディアの特製から考えるともっと深刻そうです。HDだとガンとぶつけてヘタしたらデータ再生不能になるかも。
あとはやっぱりスローモーションが撮れることでしょう。ハイスピード撮影可能なビデオカメラをバンバンぶっ壊しても大丈夫なお台所ではない、という事でしょう。AG-HVX200がスローモーション可能なビデオカメラとしては一番安いはずですが、それにしたってワンセット買えば100万近くですからね(P2カード入れて)。
ムチャやるのであれば、スーパー8ぶっ壊す方が賢いわけです。
ただ、それだけ映像制作の現場にとって「貧者の手法のひとつ」としての位置があると言うわけですよね。アメリカ国内には小さいとは言いながらもムービーフィルムの現像所が何カ所もあり、業務レベルのテレシネをしてくれる業者が何カ所もあり、気軽にアクセス出来ると言う環境が整っています。
やっぱりこのへんはうらやましい限りです。
「Super8Today」6号には、そんなアメリカ国内の現像所とマグネストライプ、テレシネ業者がちょっとまとめて紹介されていました。これは便利。
海外現像のトラブルはいろいろと耳にします。あたくしも遭遇したことはあります。特に問題なのはこの間までちゃんとやっていたのにある日突然クオリティが下がる、と言う事例。
きっとこれはスタッフが変わったりとか、向こうの仕事が急増したりとかそんなのが影響しているのだと思います。
ですから海外現像の情報はまめにアップデートして取り交わした方がいいと思いますねえ。失敗も成功も大きな情報。なんか日本国内でそんな「役に立つ」情報が共有される場があるといいなあと思っておりますです。
[そしてコダックが広告を]
表4には、コダック様が広告を出しておりますですよ。中身は業界誌によく出るVISION2の広告でおつきあいぽーい感じですけどが、それにしても「小型フォーマットのムービーフィルムはまだおつきあいするよん」と宣言しているわけですね。
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