フジクロームT64プロフェッショナルと言う、一昨年にリリースされたASA64のタングステンタイプリバーサルフィルムがあります。
http://fujifilm.jp/support/pdf/filmandcamera/datasheet/ff_t64_001.pdf
これが詰められたシングル8マガジン商品を、レトロさんから買ってきました。
一見して、パッケージががらりと変わっています。レトロの名前も、GK-FILMSの名前も入ってませんです。それどころか、CINEVIAって言う名前もないですね。製造国も製造業者も書いてないから、ナゾの商品だあ。

ラベルの汎用性はずいぶん高くなってます。チェックボックスに色を塗ることで、中身を区別できるようになっていますから。
写真ではわかりにくいと思うので、念のため書き出しておきます。
上段左には、□FUJI □KODAK □Other___
上段右は、□Daylight □Tungsten
中央段左は、□Color □Black & White
中央段右は、□Reversal □Negative
下段左は、□12m/40ft □15m/50ft □Other
下段右は、□With Processing □Without Processing
コダックのフィルムを詰めたシングル8マガジンを出す予定があるのかしら?ネガフィルム商品とか、15mの商品とか、現像別の商品のチェックボックスも用 意されていますけど、普通に考えればこの辺の選択肢は単なる「予備」なのでございましょう。もし「具体的に新商品が計画されているよん」と言うことであれ ば、またそれは一興でございますが、できれば富士フイルムさんがこしらえてくれた方が・・・おっと脱線。
商標もないし製造業者も書いてない、のっぺらぼーなラベルとパッケージにナゾが深まりますが、単なる想像ですけど、OEMに出すことを考慮に入れてるのかも知れませんね。
となると、フィルムのパーフォレーションであったりとか、巻きの問題だったりとかが改善されていることが望ましいですね。それはもうはっきりと店員さんにも伝えたのですけど、やっぱり怖くて常用できませんもの。高いし。
さてさて、肝心のフィルム感度ノッチの件。

マガジンは、フジクロームR25Nを流用してます。現在のベルビア50D版と違って、ウラ面の円弧状ノッチを削ってあります。但し、前部の感度設定の出っ 張り部分はASA25のままなので、前部の出っ張りで感度設定をする以下のカメラではなんと1段と1/3も露出がオーバーになってしまいます。
[露出が1段と1/3オーバーになってしまうカメラ]
キヤノン518
フジカAX100、C100、ZX250
エルモ8S-60、8S-40T、8S-600、8S-800 他
(シングル8マガジンの感度設定はこちらをご参照ください)
1段と1/3オーバーですから、まともに撮れませんね。でも、まったく商品にもサイトにもこの不具合については書かれていません。不親切なことだと思います。
さてウラ面の円弧ノッチは削られています。問題は、これがどの感度に合わせて削られているかと言うことです。

フィルム感度は、シングル8規格上はたしか「円弧の角度」で設定されていたはず。上のフィルムリールの中央部を円弧の中心とみて、確か4度増えるごとに1/3段上がるはずで、
ASA50 なら42度、ASA64なら46度とものの本で見た記憶がありますが、
でも、・・・分度器がないから計れないや。見た感じ、それぐらいかなあと見た感じでは思えるのですけど。どなたか、 分度器お持ちではないですか?
さて、問題はもう一個。果たしてこのASA64って感度は正しくカメラに設定できるのかどうか。
↑ここでも書きましたけど、感度レバーが円弧状に動くタイプのカメラは感度設定ができる可能性がありますですね。スーパー8で言えば、ニコンとかNIZOみたいに。
シングル-8でASA64をきっちり読めるカメラはどれだったか、もういっぺん調べておかないといけないですね。
あらゆるシングル-8カメラは ASA50の設定を持っていますから、ASA50に読み取ってくれれば1/3段のズレで済みますが、ASA50の上の設定だと、1/3段上のASA80は 飛ばして、2/3段上のASA100を持ってるのがほとんど。もしASA100に読み取られたら2/3段ずれてることになっちゃいますね。
どうなるだろう?これは調べておかないといけませんです。
後はまたいずれか。
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