Overview
コニカの6倍ズーム搭載シングル-8カメラ。コニカのシングルはあと3-TLという倍ズームカメラがあり、この6-TLが最高機種となります。
最短撮影距離が1mと短く、これが室内撮影などでは結構便利です。
レンズの上に大きな筒状のものがでっぱっているので、一見すると外測式に見 えますがこれは電動ズームのモーターが内蔵されているもので、1966年にしては珍しくこれはTTLカメラです。露出計には水銀電池H-2Dか、代替品が 必要になります。マニュアル露出調整も可能です。
撮影コマ数は1.12.18.24。特筆すべきなのは電動巻き戻し機構がついていること。フレームカウンターも必要十分なものがついていますので、フジカの一般的機種にくらべればずっと正確に巻き戻すことができました。
シャッター開角度の調整はできませんが、露出調整によるフェード機構を内蔵。1こま撮影は、ランロックレバーの真ん中についているレリーズ穴に、普通の ケーブルレリーズをつっこんで行いますが、この際に18fpsの速度にしておくことと、その上さらにオートで計測した値の2倍の露光がなされるので、1段 マニュアルで絞り込んでおかねばならないのでご注意ください。
Impression
解像感がかなりあり、フジカ、キヤノン、エルモともまた異なる感じの色が出ました。ボディは金属の固まりで、小柄な見た目よりずっしりと重く感じられますが、ハンドリングは悪くなく、他に ZC1000ぐらいしかない12コマ撮影や、なぜかフジカにはほとんどない電動巻き戻し機構のしっかりしたところも含めて、あまり話題にのぼることもない 機種ですが、使える機種です。
使ったことのあるのは現在で3台目。最初の2台はかれこれ17年以上前ですが露出計が不審な動きを見せていた記憶 があります。壊れやすいという話は聞いたことがありませんが、私の少ない体験上では、露出計には要注意と申し上げておきます。なお、同名のスーパー8版も 存在しました(スーパー8版は露出電池不要)。
最近購入致しました。外観もレンズ内も非常に綺麗でしたので期待させられます。
H-2D水銀電池はすでになく、とりあえずLR44電池を二個組み合わせて使ってみました。こうすると電圧オーバーになるので正しい露出値は出ません。調 べてみると1絞りほどずれることがわかり、また一定して1絞りずれていたのでどうやら露出計自体は正確に動いているようです。しかし、さすがに古い露出システムだけあって、あっちへふらふら、こっちへふらふらと実に頼りない指針です。これでは早めのパンをしたら追従できません。幸い、手動調整するのにも適 した目盛り配分になっているので、このカメラはマニュアル撮影をするとよさそうです。
現像上がりでまたご報告します。(2003.3.10マディ)
Spec
メーカー:コニカ(小西六)(1966)
レンズ:V-Hexanon f1.8 8-48mm 6倍ズーム 手動/電動ズーム
ファインダー:一眼レフ方式。露出計指針など(f1.8-16)
フォーカス合わせ機構:スプリットイメージ方式
露出:TTL EE, EEロック、手動調整可能l(要 H-2D 水銀電池または代替品)
フィルム感度設定
撮影速度:12、18、24fps 1コマ撮影可能
特長・オプションなど:電動巻き戻し(フィルムカウンター、コマ数計連動)視度調整 , リモコン撮影可能,バッテリーチェッカー、アイピースシャッター
大きさ/定価:168x111x45.5mm 1090g
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