フジカ シングル-8 サウンド ZXM500

シングル-8カメラ

フジカ シングル8 ZXM500

Overview

ZM800と時をおなじくして登場した、Zシリーズサウンド第二弾シリーズ。

レンズは、f1.3の7.5-36mmの広角マクロ付き5倍ズーム。シャッター開角度220°ですから、XLタイプカメラ。
一眼レフTTL測光です。手動の露出調節可能。フジカのシングル8でおなじみの、ひっぱりだして回す露出ダイヤルで調節します。電動ズーム速度がハイ・ローの2段に選択あり。もちろん手動ズーム操作も可能。
ファインダー内表示はEE絞数値、フィルム走行シグナル、フィルム終了警告、バッテリーチェック、ライトバランシングフィルターの挿入・解除の確認用のインジケータがあります。

フィルムの巻戻しは、フジカシングル8でおなじみの側面のクランクを起こし手動巻き戻しですが、しかし、巻き戻しメーターではかれる量は約4秒分と限定されているために、利用範囲は限定されています。と、画音の同時フェード機構が搭載されていますが、フェードと限定されているように、これはシャッター開角度を調節する物ではなく、露出を調節するもの。XLカメラ独特の、動く画像のぶれを軽減することはできません。

撮影コマ数は18コマのみ。電源は単三電池4本。

同時録音機構はサウンドフィルム無き今は語ってもしょうがないですが、念のため。オートレベル&マニュアル調節両方あり。マイク入力のほか補助入力端子があり、ミックス録音撮影可能。

Impression

TTLに明るめのレンズ、露出調節可能と基本的な部分は付いているので、スローモーションや細かい巻き戻しを行わないのであれば、中古の台数も多く出てきていますし手に取りやすいカメラです。
最大の欠点は、録音機構と連動したシャッターボタンの異常な重さです。思いっきり力を入れて押す必要があります。当然、カット頭ががたつくので少し早めに回して置くといいでしょう。
同様の理由から、マスク合成などは不向きです。よほどしっかりとカメラを固定する手段を講じないとマスクずれを起こして失敗します。改良型のZX550ではシャッターが軽くなっていますので、余裕があればZX550を選んだ方がいいと思います。
巻き戻しは、そのメーターの機能的限界から考えればオーバーラップかタイトル合成専用なのですが、それをもろともせずに使いこなして特撮ばんばんこしらえる方もいたそうです。

Spec

メーカー:富士写真フイルム 1976年9月

レンズ:フジノンMAZF1.3・7.5-36ミリ、5倍ズーム、マクロ切替可能。 電動ズーム式(速度2段切替)、手動ズーム可能

ファインダー:一眼レフ式、視度調節可能、絞数値(フェード量)・フィルム走行・終了警告・録音レベルメーター・バッテリーチェック・バランシングフィルター確認表示付

フォーカス合わせ機構:スプリットイメージ式

露出:内測式(TTL)露出計による完全自動絞(サーボEE)、EEロック・手動絞調節可能

フィルム感度設定

撮影速度:18コマ

特長・オプションなど:
マクロ撮影可能、フィルム巻戻し・画音オートフェード・マイクリモコン・サウンドモニター可能、ライトバランシングフィルター・フィルムカウンター内蔵

大きさ/定価:
190x70x214mm 1500g/102800円 レンズフード1500円、ハンドストラップ500円、アイカップ200円

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