シングル-8カメラは、広角側がやや弱いです。ワイドアングルで撮りたい時、どうしましょうか。ZC-1000の広角レンズを起点に、8mm用のワイドレンズをちょっと考えてみます。
まず、ZC-1000の純正5.5mm広角レンズ。これがあれば話は結構簡単です。しかし今となっては結構高嶺の花です。また、故障もちらほら見かけるので中古品は吟味あれ。
PRO8には3mmなんて超広角レンズ(http://pro8mm.com/Merchant2/merchant.mv?Screen=CTGY&Category_Code=BA)も売ってますが、これは6mmレンズ+ワイドコンバータの組み合わせ商品だと小さく書いてありますね。値段もずいぶん張ります。
もう少し、リーズナブルな方法を考えましょう。前回書いた監視カメラ用のCマウントレンズから、広角のものを選ぶと言う手があります。ユニエル電子のサイトには、いろんなメーカーのCマウント広角レンズが並んでいます。
先に、ZC1000にはあわないレンズをまとめると、
・CマウントのヴァリエーションであるCSマウントレンズはNGです。
・絞りが自動のものもNGです。
・後玉がちょっとでもでっぱっているものはNGです。
・画角に問題があるので1/4インチ用のレンズもNGです。
NGの例をご紹介。
COMPUTER(CBC)の1/2インチ用f1.6 3.6mmレンズ。
残念ながら、レンズの後ろがマウントねじからちょっと出っ張ってます。これでNGです。このレンズはZC1000には付けることが出来ません。
そして、この手の監視カメラ用レンズは、用途によってやや画質が甘いものもあるようなので、合うか合わないかだけでなくよく調べる必要がありそうです。現物あわせをしてみて、さらにレンズ自体の素性がわからないような、監視カメラ用レンズから吟味する・・・結構な手間がかかります。
ワイドアングルで撮りたい場合に、一番てっとりばあい解決法は、ZC1000に合うCマウント交換レンズを追い求めるより、その辺の電気屋で売ってるビデオカメラ用のワイドコンバータを買って来る、という方法でしょう。
ワイドコンバータのことはまたいずれか。
なお、ZC1000のレンズ交換やレンズマウント制作については、「映像作家 吉田幸勝のホームページ」(http://pws.prserv.net/jpinet.yukitan/)で大変詳しく書かれてます。サイトには、業務用ビデオカメラレンズ→Cマウントアダプターの工作や、マウント改造まで書かれてます。ご参考まで。
コメント
秋葉原ユニエル電子のご協力を得て、Cマウントのワイドレンズのテストをさせていただきました。
試したのは、フジノンのTF2.8DA-8です。
http://www.uniel-denshi.co.jp/CCTV-LENSES/FUJINON/FUJINON-3CCD/TF2.8DA-8.html
以前より、このレンズは後ろに出っ張りがなく8ミリ向きではないか、ダンナさんから提案をいただいておりました。残るはバックフォーカスの問題だけということで、以前、E64Tでテストさせてもらったのですが、フィルムの粒子が粗く、ちゃんと判定できなかったので、今回Velvia50Dを使いました。
結果は、ケラレもなく、収差も少なく、満足できる結果でした。私、Pro8の高価なワイドをもっているのですが、それよりも断然こちらの方がシャープです。
ということで、下に結果をアップしておきました(冒頭のショットだけアンジェニューです。比較のため)。
http://9.dee.cc/~retroscope/movies.html
これは、ボリューをもっている人はマストバイかも?!
アキオ殿
そうそう、これからはスーパー8の広角撮影も追っかけておかないといけないポイントになりますね。
ニッピンの看板以後のタイトーやセガのアーケードを取ったカットで、画面上部に光量不足のようなかげりがちょっと見えます。あれはなんでしょうかね?その後のカットでは見あたらないのです。