「フィルム文化を存続させる会」とは、
富士写真フイルムのシングル8事業終了の報がきっかけとなって設けられた、フィルムによる映像表現の存続を目的としたあつまりでございます。ちなみにあたくしマディ折原も賛同者として名前を連ねております。
その会から、富士写真フイルムあてに7月18日付けで、
「シングル8の製造現像を今後も続けていただきたい」
「事業として継続が難しければ、別の方法をユーザーである私たちと一緒に考えていただきたい」
この2つの気持ちを元に書かれた要望書を送ったとのことです。
そして、8月31日付けで富士写真フィルムから送られてきた回答は、こちらになります。
富士写真フイルムからの回答については・・・大企業ですね。隙がないですね。
それでもところどころ、「あれあれ?あの件は・・・?」と富士写真フイルムさんに追っかけて聞いてみたいところもありますけど。
2005年のフィルム出荷数については、少し頭の中で補足をしながら読みました。
というのは、2005年は冬期にシングル8フィルムの市場在庫が完全に払底していた、からです。数ヶ月にわたって使いたくても買えない客がいたわけですから、ことはちと補足しておいた方がいいと思いましたので。当然、現像量もそれに引っ張られているでしょうから。
そんなわけで、富士写真フイルムさんが提示された数字は、あくまで主観的に出荷したかの「出荷本数」なんですね。
コメント
誰かが会社を作ってシングル8の権利を全て買い取れば良いのでは。
会社が黒地になるかどうかは経営力しだいですが、初期費用が膨大になる場合はフジに協力してもらってリースにするとか。
日本映画テレビ技術協会にいくらか出資してもらうとか。
考えればいろいろ思いつきます。
PETベースのフジクロームT64,アスティア100F,プロビア400Xのロールを作ってもらう。富士フイルムにお願いするのはここまで。その後は世界各地のサードパーティーがそのロールを買い取り,裁断,パーフォレーション打ち抜きを行い,シングル8マガジンやスーパー8マガジンに詰めて販売。現像やマグネストライプは世界各地のラボで行う。
過去にコダックがレギュラー8フィルムの製造を中止したとき,しばらくの間は「8ミリパーフォレーションを持つ16ミリコダクローム」という名称で長巻フィルム(1200フィートくらいだったと思いますが)を供給していました。これは一般の人が利用するものではなく,サードパーティー用だったのではないかと思います。つまりサードパーティーがこのロールを買い取って25フィート巻のレギュラー8用フィルムを作って販売していたのではないでしょうか。
これだと富士フイルムの負担も少ないし,実現可能なのではと思うのですがいかがでしょうか。ただ現像はE6処理なので良いとして,PETベースへのマグネストライプはちょっとやっかいですね。本当はフィルム原版を作るときにマグネストライプもしてもらってすべてアフレコフィルムになればいいんですけれども。アフレコフィルムしかなくて困る撮影機は光学式同時録音機のシングル8ZS400だけだと思いますので。またフジクロームT64はすべてのシングル8機が持っている感度設定50でいけると思います。