Kahl Film & TVに変わったフィルムが売られている

 Kahl Film & TV はフィルム製品の販売を終了しました。

昨日のWittner Kinotechnikに続いてまたまたドイツネタ。Kahl Film & TV。ここは元がなんという名前のフィルムだったか全然書いていないので、感度や色温度で推定するしかありません。
推定する限りでは、大体Wittner Kinotechnikと同じ原反フィルムを加工しているのだろうとわかります。しかし一部には・・・

スーパー8カートリッジものがモノクロでネガ2種類/リバーサル2種類の計4種類。
せっかくISOで表記してあるのでISOで書きますね。


【スーパー8マガジン】

○モノクロフィルム
KAHL NP 21(モノクロネガフィルム ISO 100/21°)
KAHL NP 27 (モノクロネガフィルム ISO 400/27°)

KAHL UP 24 (モノクロリバーサルフィルム ISO 200/24°)
KAHL Dokument 12 – Umkehrfilm (モノクロリバーサルフィルム ISO 12/12°)

・・・なんだ最後のASA12ってのは?????ナゾのフィルム発見。このぐらい感度の低いフィルムだと特殊用途・・・もしかしてハイコンフィルムかなあ。


○カラーフィルム
KAHL UT 18 Chrome (カラーリバーサルフィルム ISO 50/18°)


【スーパー8フォーマット版・・・量り売り版】

またまた量り売りですね。スーパー8フォーマット、つまりシングル幅のながーい奴です。上記フィルムと同じものが200ft巻で売られています。

【1×8mm スプール版】

これははじめて知る方もいるかと思いますが、ダブル8フォーマットフィルムを最初から半分にしてあるものです。よーするに、ダブル8フォーマットのパーフォレーションを空けたフィルムです。こいつをレギュラー8フォーマットと呼ぶべきか。
なんの需要があるの?と思う方もいるかと思うのですが、このフォーマットのフィルムを使うカメラがあるのですよ。なんだっけなあ・・・なんかあったんですよ。サンマの蒲焼きみたいな缶にフィルムが詰めてあるコダックのカメラはこれでしたっけかねえ(コダックのマガジンは、ダブル幅だそうです・・・確かシングル幅のもあったような気がするのですけどね・・・ともあれオオノさんありがとうございます)現像に出すと、生フィルムを詰めて返してくれる奴・・・(いつの話だ)

KAHL 24 (10m ISO 200/24°)

KAHL UT 18 Chrome  (10 m ISO 50/18°)

【2×8mm スプール版】

1×8mmがダブル8の半分なら、2×8mmは・・・ダブル8そのものです。このKAHL FILM & TVの特長は、ダブル8フィルムのバリエーションが豊かなこと。

イキナリ、とんでもないのが出て来ます。

KAHL PRINT 8 – (7,5 m ISO 5/8°)
(コア巻き量り売り) 400ft

・・・ASA5ですよ。これは・・・これはプリント用フィルムですね。モノクロネガを焼き付けるためのフィルムです。まーよくこんなもの用意していますね。売れるのかなあ。

KAHL UP 18 – (モノクロリバーサルフィルム ISO 50/18°)
7.5m/30.5m

KAHL UP 24 (モノクロリバーサルフィルム ISO 200/24°)
7.5m/30.5m
400ft(コア巻き量り売り)

KAHL UT 18 Chrome (カラーリバーサルフィルム ISO 50/18°)
7.5m/30.5m
400ft(コア巻き量り売り)

【ダブル(ラン)スーパー8】
だいたいラインナップは一緒です。

KAHL UP 24 (モノクロリバーサルフィルム ISO 200/24°)
25ft/100ft
400ft(コア巻き量り売り)

KAHL PRINT 8 – (ISO 5/8°)
25ft/100ft

KAHL UT 18 Chrome (カラーリバーサルフィルム ISO 50/18°)
25ft/100ft
400ft(コア巻き量り売り)

KAHL F 250 T (タングステンカラーネガフィルム ISO 250/25°)
・・・この商品名だと、富士のF250Tを切って使ってるのでしょう。

と言ったところでしょうか。

【で、結局どうなのこのお店】

Kahlの商品はレトロさんでも扱っていましたね。ショーウィンドーに見本はおいてあるのですがね。
それよりもなによりも、このお店はヨーロッパで評判があまりよろしくないのが気になります。オーダーしてもナシのつぶてだったりするそうなので、要注意。世界は広いですから同じようにサービスの悪い店がある、と言うことでございます。しかし、プリントフィルムはどう使うのだろうか。

※レトロさんのご指摘で、meterware(ドイツ語)の英語読みをやめて、「量り売り」というくだけた日本語のでの表記に直してみました。ご指摘感謝します。

コメント

  1. オオノ隊員 より:

    レギュラー8のシングル幅フィルムを使用するものとしては,フェアチャイルドのサウンドカメラがあったと思います。以前ヤフーオークションに出ていました。古くは,ベルハウエルの「ストレートエイト」というものがありました。コダックのマガジンはダブル幅のフィルムです。金属製,シャッター窓付きの高級なマガジンで,撮影機に装填してフィルムドアを閉めると,アパーチュア部分のシャッターが開いて撮影できるようになり,フィルムドアを開けるとアパーチュア部分のシャッターが閉じます。したがって1こまも無駄に感光しないのです。また,途中でマガジンを取りだし反転して装填し,レンズにふたをして必要量だけ撮影機を動作させれば,簡単に巻き戻しができることになります。
     ベルハウエルやミノルタにも専用マガジンのものがありましたが,これはおそらくあらかじめダブル幅のレギュラー8フィルムを装填しておく方式だと思います。時々オークションに出品されるので研究用に入手する必要がありますね。

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