Beaulieu外付けマガジン「SuperDrive SD8/60」用のフィルムについて

フィルム

今、たくさんの8mmフィルムが販売されています。ただし、開発メーカーではなくて、あくまでもサードパーティががんばっているのです。

そのひとつ、ドイツのWittner Kinotechnikでは、最近になって急に積極的に8mmフィルム製造をしています。
ここの特徴はその品目の多さと、フォーマットの多さ。スーパー8、ダブル8、ダブル(ラン)スーパー8のみならず、もっとマイナーなフォーマットまでリリースしてるのです。

そのひとつ。SUPER DRIVE SD8/60用の200ftスプール巻。なんじゃい「SUPER DRIVE SD8/60」ってのは。これについては、旧「film club web」に取り上げたことがあります。データを引っ張り出してみたらなんと1998年6月3日。うわー8年も前だ。再掲してみます。

Super Drive SD8/60広報写真より

サウンドカートリッジも昨年、時限再販が決定したものの、あまり見なくなりました。そして、200ftカートリッジも同様で、長尺のワンカットを撮りたいな、と思ったところでなかなか面倒なことになっておりました。

そこで、登場してきたのが、200ft詰め替えカートリッジ。フランスのボリュー(beaulieu)用のSUPER DRIVE SD8/60がそれです。これは、単純な詰め替え式カートリッジではないようです。
カタログの写真は、16mmの400ftカートリッジのようでなんだか大仰です。読んでみますと、送り側と巻き取り側の両方に、本体から電源を取るモーターがついているとあります。そして、見た目しっかりしたプレッシャープレートが用意されています。通常のSuper8のプレッシャープレートはカートリッジに内蔵されていて、プラスチックのものです。それに比べると画面の安定性が高そうです。

まだ分からないこと
取り付けには改造が必要で、改造後にも50ftカートリッジは使えるとありますが、具体的にどのような改造が必要なのか、すべての200ftカートリッジ対応カメラで使えるのかは現在調査中です。
そして、200ft巻スプール仕様のフィルムは、現時点では確認できていません。フィルムメーカーが対応していくのか?

(1998年6月3日現在の記事より採録。一部改訂)

このSUPER DRIVEは、Beaulieuの6008/7008用。9008だと改造が必要だそうです。また、工夫・改造するとNIZO 6056と6080でも使えるそうです。

このリリース発表の後にぱたっと話題を聞かなくなったのですが、それもそのはず、リリース直後に製造会社が消息不明だかなんだか・・・なんだかそんな感じでものの数ヶ月ぐらいしか出荷されていなかったらしいのです。ちょっと曖昧ですので追跡してみます。たしかどっかに資料があったはず。

肝心のリリースされているフィルムは、

[カラーリバーサル]
Wittner CHROME 40T(フィルム:コダクローム40)
Wittner CHROME V50D(フィルム:ベルビア50D)
Wittner CHROME 64T(フィルム:フジクロームT64)

[カラーネガ]
FUJI F-500T
FUJI F-250D

[モノクロリバーサル]
ORWO UN54

フィルムメーカーは、対応してくれませんでしたがサードパーティがこのようにフィルムを加工してリリースしています。
Wittnerはスーパー8マガジン入りの商品も出しているので、こんな商品が存在すること自体はそれほど不思議ではありません。

だってねえ、どう考えたって裁断鑽孔済みの長巻フィルムをスプールに巻いただけの商品ですもん。マガジンに詰めるめんどくささと比べれば、手間なんか無いに等しいでしょう。

そして、そんなあたくしの邪推を裏付けるかのように、「meterware」と称してフィルムがいろんな長さで販売されています。気分は量り売りですねこれ。

どうやって使うんだい!って思いますが、サイトの下の方には詰め替え用のスーパー8マガジンも商品として並べられていますから、自分で詰めて使ってね、ってことなのでしょう。

レトロさんも、GK FILMから届くフィルムは裁断鑽孔済みの長巻で、それを日本でシングル8マガジンに入れる加工をしているよ、と言ってましたし(ホントかどうかは知りませんが)。

そう思うと、あんこと外側の皮が別々になってるモナカ、あれを食べるような感じですねえ。(←違う)

あ、そうだ。 

これでコダック純正の200ftマガジンの再利用ってできないのかな?どなたかトライしたことある方おられません?

あれ使ったこと無いのですよ。SD8/60は使えるカメラが限定されちゃいますけど、コダックのあの六角形のマガジンならもうちょっと多くのカメラで使えます。おまけにあいつは全巻巻き戻し自由ですからねえ・・・(巻き戻し機能が付いてるカメラはそれほど多くないですけど)

[カラーリバーサル]
Wittner CHROME 40T(フィルム:コダクローム40)
400ft/1000ft

Wittner CHROME V50D(フィルム:ベルビア50D)
50ft/200ft/400ft/1000ft

Wittner CHROME 64T(フィルム:フジクロームT64)
50ft/200ft/400ft/1000ft

[カラーネガ]
FUJI F-500T・・・400ft/1000ft

FUJI F-250D・・・400ft/1000ft

[モノクロリバーサル]
ORWO UN54
50ft/200ft/400ft/1000ft

コメント

  1. オオノ隊員 より:

    コダックの200フィートマガジンは最高傑作の長尺マガジンではないかと思います。
    何と言ってもモーターを使用しない長尺マガジンはこれだけです。それでいて,正逆自由。しかも高速度撮影もオーケーなのですから驚きです。全巻巻き戻し可能というのも凄い。サウンドフィルムに関する限り,全巻巻き戻しできるのはシングル8ではなくスーパー8なんですね。このマガジンをコピーして長尺フィルムを自分で装填できるようなものができればいいんですけれどね。このマガジンはスプロケットドライブなので,シネビアに見られる走行の不安定さも解消できるのではと思います。

  2. Viktor より:

    Hi,
    I am looking for a Beaulieu superdrive SD8/60 magazine!!! Anyone seels it?
    I have a exellent Fujica ZC1000 camera..I an ready fro swap!!

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