バウアー A512

2008年4月25日 | By muddy orihara | Filed in: スーパー8カメラ.

bauer_a512_front.jpg
ロバートボッシュ社はドイツの大きな電気関係メーカーでございまして、 身近なところではカー用品屋さんなどでその名前を見かけたりもします。

さて、本機種はそのロバートボッシュ社がリリースしていた、バウアーブランドのサイレント機の中でずば抜けて高機能高性能の一台。たしか最高機種だったような。

ボディ前面からファインダーに向かってゆったりとした曲線を描きながらつぼまった、ギターのピックを横倒しにしたようなボディデザインはバウアーの大概のカメラに共通したデザイン。

特徴的な機能が二つあります。一つは、シャッター開角度調整を使ったフェード撮影。
スーパー8機では巻き戻し量の限界があるためにすべてをオートマチック制御する機種が多いですが、このカメラはオートマチックに加えてマニュアル制御が可能。
ボディ左側に付いたダイヤルを回していくと、フェードアウト撮影。巻き戻しボタンを押すとちょうどフェードアウトした分だけ巻き戻し。そしてそこから撮影を再開すると、 自分が先ほど行った量に重ね合う尺だけフェードイン撮影してくれるのです。

そしてふたつめのポイントはバルブ撮影機能。コダクローム40で撮影した際の、開放値に相当する露光値に至るまでシャッターを開け続けるというもの。
写真のBAUER A512と書いてあるすぐ上にあるぎざぎざした箇所を手前に引き出します。ここにバルブ撮影用の露光メーターが内蔵されているのです。
本体レンズ下に、小さいダイヤルがありますが、ここで撮影時間を選びます。最長で12秒撮れそうです。
下写真の側面下のPROGRAMダイヤルを、黄色い「B/AUTO」に合わせます。これで撮影開始です。

この手のバルブ機能は、NIZOの一部上級機、オイミッヒの一部の機種にも多少使い方は違いますが搭載されている物がありますね。

上の二つの特徴的な機能以外にも、 90コマ巻き戻し、多重露光、フェード地点記憶機能、1.12..18.24.54コマ撮影。パルス同調撮影、ストロボシンクロソケット、パワーズーム速度可変と盛りだくさん。

本体カメラとは別に、マットボックスやブレースが付いていた豪華セットも販売されておりました。

使用感など

肝心のレンズは6-70mmのシュナイダーマクロバリオゴン6枚羽根絞り。覗いた感じはNIZOのサウンドカメラに似た印象を受けますが、こればっかりは撮ってみないと分かりません。というわけで、さっそく撮影に使ってみたので、スイスからの現像帰りでまた記事を追加しようと思います。

6mmから70mmまで寄れるレンズですが、広角からぐぐーっと寄れる感じがあり、数値以上にズーム効果が高くなっているのはかなりお得な気分です。
これでもか、の多機能な割にはボタンやダイヤルがうまくまとまっていて、見た目がすっきりしているのもよい感じです。露出計の針を見ていると相当精度がよさそうに思えますがこれまた現像上がりを見てからご報告致します。

使っていて気になったのは、三脚用のねじ位置。グリップは90度回転して下向きになるのですが、写真のように折りたたんだ状態でも、雲台の縦横方向が長い三脚はグリップ基部にぶつかってしまいそうです。(現に茶色の台は接触してます)
単三乾電池はグリップとグリップ基部にあわせて6本使用。使用時で1550グラムになりますが、なんとなくずっしりした感じです。

特殊撮影機能を省いても、一台で何でもできる、思いっきり重装備のメインカメラでしょう。しっかりと製作プランを立ててこしらえるような作品製作に向くと思います。

(協力:オオノ隊員

※写真のアイカップは、当方がジャンクからあり合わせで付けた物です。実際のかたちとは異なります。

bauer_a512_side.jpg
SPEC
発売 Robert Bosch Gmbh 1977年
レンズ  シュナイダーマクロバリオゴンf1.8 6-70mm広角マクロ付き12倍ズーム。ズーム速度可変。
ファインダー  一眼レフ ファインダーにはフイルム走行確認、シャッター開角度、絞り値表示あり。
焦点調節  スプリットイメージ 最短撮影距離1.5m
露出調節  TTL式の自動絞り。手動絞り付き。
撮影コマ数 1.12.18.24.54コマ

特徴
オプションなど

フィルム巻き戻し量90コマ 手動/電動巻き戻し  オーバーラップ可能 手動/自動フェードあり シャッター開角度調整あり ストロボシンクロ/パルス同調機能あり

大きさ   1350g(電池抜き)
定価 定価398000円(日本代理店価格)


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