- 2008年4月10日 05:10
- シングル8カメラ
Fujica Hi-Single-8 AX100
Overview
フジクロームRT200と同時発売したコンパクトカメラ。ハイシングル8っていったってHi8みたいなものではなく、これは当時SUPER8陣営親玉のコダックが、低照度下での撮影用に一こまあたりの露光時間を延ばし、明るいレンズを積んでXL(existing light)タイプカメラと名付けて発表したのを富士が追いかけて打ち出したカメラのシリーズです。シリーズとはいえ、計三機種です。
銀色メッキ+黒ののツートーンのものと真っ黒のブラックタイプの2種があります。 このカメラの特長は、F1.1の明るいレンズ。シングル8機種の中で一番の明るさです。 開角度が230度のXL仕様で、露光時間は約1/27秒と、1/40程度の通常カメラに比べてかなり長くしてあります。この二点で、従来のTTLズームカメラにくらべると、約6倍の明るさを稼げます。
露出調節は外測式EEで、レンズの下に小さい受光窓があります。うっかりすると指で隠してしまいます。手動絞調節・固定ともに不可。露出不足の場合には、ファインダー内に豆電球が光りますのでとっととライト点けましょう。
撮影速度は標準18コマだけ。13mmの固定焦点。駆動電源は単三電池2本。外測式EE用にMR-9(H-D)水銀電池。この水銀電池はいま売られていないので、本ブログを参照してください。
オプションで、水中撮影用のフジカマリン8AX100という防水カプセルがありました。水深40メートルの海中および雨中や猛吹雪の撮影もへいちゃらと言っていますがはたして。
また、別売でクローズアップレンズTVなんてものがあります。
シャッターが遅いXLタイプですから、テレビ画面を撮影するのには向いているのですが、このカメラで行うのが有意義かどうかはご自分でご判断ください。 その他、ライトバランシングフィルターも用意されていました。
Impression
明るいレンズと軽さが取り柄。
キヤノンのスーパー8ではF1.0のカメラもありましたけど、シングルでは一番これがあかるい。
小さくて軽い、おまけに夜に強いとなると用途は盗み撮り?
いいえ。盗み撮りには向かない音の大きさ。ぺなぺなのプラスチックボディに駆動音はもろにばたたたと響きます。
レンズの素性が悪いのか、変形絞りの問題か、異常に長い露出時間のせいか、イイ画が撮れたためしがない。
当時の売り文句に、「このカメラで、RT200を使用すると、ローソクで照らされた人物の顔まで撮れる」、と書いてあるのでやってみたけど「写っているだけ」ですね。
でも、あたしゃ旅行のお供にしています。ひどい照明環境でもとりあえず「写ってます」から。
そんなヘビーな用途に、どうぞ。
Spec
メーカー
富士写真フイルム 1973年3月発売。ブラックは1975年9月発売
レンズ
F1.1 5群7枚構成 f=13mm
ファインダー
逆ガリレオ式。露出警告ランプ表示あり
フォーカス合わせ機構
固定焦点のため無し
露出
CdS露出計、外測式、自動絞(EE)のみ (要H-D水銀電池または代替品)
フィルム感度設定
撮影速度
18コマのみ
特長・オプションなど
クローズアップレンズ取付可能、フィルムカウンター内蔵、完全防水カプセル取付可能
大きさ/定価
48x98.5x151.5mm/315g/本体22600円、ブラック型23600円、ソフトケース800円、ハンドストラップ400円
写真協力:hanai
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