山崎幹夫&山田勇男の上映会にお邪魔。場所はおなじみ下北沢のラ・カメラ。
見たのはCプログラム。ラインナップ一覧と違って実際の上映の順番は、
山田勇男『彼方』1993年/8mm/20分
山田勇男『檸檬』1999年/8mm/12分
山崎幹夫『8ミリシューター論理狼』1998年/8mm/3分
山崎幹夫『8ミリシューターDQNオヤヂ』2003年/8mm/3分
山崎幹夫『8ミリシューター処刑宣告』2007年/8mm/3分
山崎幹夫『見捨てるほどのワタシはありや?』1993年/VTR/17分
山崎幹夫『クラゲと亀裂』2010年/HDV/15分(新作初公開)
8ミリフィルム作品を最初に上映し、最後の二作がビデオプロジェクタでの上映で、『クラゲと亀裂』のみ16:9になるのでスクリーンの黒紙によるマスクをはずす作業を経て映写となってます。
8ミリの映写はELMO GS-1200。HDビデオプロジェクタは型番チェック忘れましたが、察するにEPSONのEMP-TW2000ではないかと思います。違ってたらご指摘くださいませ。
映写後にお客さんが今日の映写はきれいだったとご指摘されてました。
私は『檸檬』の色が印象的でありました。一方『彼方』では酔ってしまいました。XLカメラのスローシャッターでぶんぶん振りまわした映像を見ると私気持ち悪くなるのです。(というわけで飲み会参加せずに退散)
さて、『クラゲと亀裂』はフィールドワークで集めた建造物のひび割れ、亀裂にクラゲが割り込んできた作品。すっとぼけてて面白かったです。
カメラはひび割れ物件にズームで寄っていきます。氏のズームは、かたつむりが目玉を伸ばすようなぬめーっとした生き物感があって好きなのですが、今回それが希薄なのが残念。時々カメラのオートズームのかちっとした感じが出てきちゃう。
これは機材の限界でマニュアルズームできるカメラの方がよかったのか、単に習熟されてないというだけなのかとかいろいろ考える。
スクリーンに映写された映像は、スチルのデジカメで撮った写真を印刷したときに感じる違和感を少し覚えました。
ポスターやDVDジャケットの印刷物では、元になるのがデジカメ素材と銀塩写真素材ではずいぶんと仕上がりの感じが違います。
デジタル素材の場合、どこかのっぺりぼやっとしてるところとしっかりとした精細感が共存しますがそんな感じです。圧縮フォーマットだからなのでしょうかねえ。
しかし、HDの高密度な精細さというのはびっくりであります。
また、16:9いいっすね。どこか私鉄の駅前ロータリーを撮ったなんてことない映像すら印象的で。これはプロジェクタで見せるときの利点ですね。
同じプロジェクタでアナログビデオカメラ時代(多分Hi8)のSDの映像も見せてましたが、ジッターや盛大なスミアとか、割とすぐに飽和しちゃう空の明るさとか、10年~20年前の映像の気分だなと思いながら、実際は当時のビデオプロジェクタではもっと走査線見えまくりのざっとした映写効果だったと思い出すに、家庭用HDVカメラと家庭用HDプロジェクタの活用は大変面白かったです。
本日24日が最終日。17時30分からの回が最終回。
しかし、餃子の王将はあいかわらず人気でありますなあ。
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