8ミリ映画復活祭におじゃましてきました3月3日「葉っぱ2枚の上映会AGAIN!」の日編-超満員-

イベント

2日目の待合コーナーは超満員でした。当日券では客席座れなかったようですね…8ミリ人口たくさんおられるのですね。

上映作品はこれまたこの時代を代表する作品ばかり。

3月3日「葉っぱ2枚の上映会AGAIN!」の日

イベント副題の「葉っぱ2枚の上映会」は、かつて今関あきよし、小林ひろとし(現:弘利)らの映画団体であるMOVIE MATE 100%が開催していた「葉っぱ2枚持ってくれば入場できる」上映会のこと。

実際には上映後にカンパをとてもとても求めておられたとのことで、「行きはよいよい帰りは怖い」というか実際は「お代は見てのお帰り」の見世物小屋的なしかけだったと壇上で話されておりました。

手塚真作品

手塚 真(現:眞)『UNK』(1979)『HIGH-SCHOOL-TERROR』(1979)

どちらも80年代にかけて何度も上映された有名作品。手塚さんの事務所のサイトに詳細がありましたのでそちらをご参照ください。

http://www.neontetra.co.jp/en/tzkzone/blue/filmography/data_f02_unk.html
http://www.neontetra.co.jp/en/tzkzone/blue/filmography/data_f03_highschool.html

今関あきよし作品

今関あきよし『ORANGING ’79』(1979)

これも80年代という時代…どころか、現在のアイドルビジネスに繋がる、時代の息吹を見事に捉えた作品。三留まゆみ扮する女子高生の日常に寄り添って見つめ続ける目線の映画。実際に三留さんが当時付き合ってた男性とのデートに今関監督が同行して撮影していたもの…と聞くと、なんだ虚構ではなくて実はドキュメンタリだったのか…と改めて何十年ぶりに知った事実にびっくり。

小中和哉作品

小中和哉『TURN POINT 10:40』(1979)

これは大変気になっていた作品。タイトルしか知らなくて一体どんなものなのかさっぱりわからなくて…ということで今回の小中監督の『Single8』のベースとなる大変重要な作品ということがわかりました。

シークレット上映 お茶の子博士のホラーシアターほか

左奥の列から原口智生、手塚眞、今関あきよし、犬童一心、湯本 裕幸。手前左から三留まゆみ、小中和哉、小林弘利…なんで原口さんや犬童さんが…というのは、シークレット上映の下記作品に関わってるからです。

もんもんドラエティとは

テレビ東京のバラエティ番組『もんもんドラエティ』(1981-1982)は、「アダムスのお化け一家」や「マンスターズ」、「幽霊城のドボチョン一家」などにみられる、ドラキュラ、フランケンシュタイン、狼男をはじめとしたクラシックモンスターが同居しているアメリカのコメディ・ドラマ/アニメシリーズのフォーマットをちょっと採用したバラエティ番組。

前作のテレビ東京『お化けのサンバ』(1979)はお化け屋敷のお化けが作り物ではなくて本物、というシチュエーションコメディに一応なってるが、『もんもんドラエティ』はツービートの漫才が突然始まったりとかほんとごった煮みたいな番組でした。

そんなバラエティな『もんもんドラエティ』はカオスなことに、番組途中で手塚真(現:眞)が監督・監修したショートホラームービーのコーナーがイキナリ挟まれるというへんてこな構成を持っていました。

全30回放送のうち前半18回を赤い服を着た「お茶の子博士」が解説をして、手塚真が作成したショートホラーを流す「お茶の子博士のホラーシアター」、第19回から30回まで手塚真本人と8ミリ映画のヒロインだった矢野ひろみが、手塚真や他作家のホラー、ファンタジー短編を紹介する「手塚真のお茶の子シアター」の2つに分かれていました。

さて、いくらなんでも説明が長すぎますので、当日シークレット上映された3本について説明を加えておきます。

手塚真のお茶の子シアターより

第28怪「続・狂い咲きアンダーロード オフロード編」小林ひろとし監督

「狂い咲きアンダーロード」という前作は、地下道で殺人鬼が執拗に襲いかかるというストレートなホラー作品。描写がかなりハードで苦情がテレビ局に殺到した曰く付きの作品。よせばいいのにそれをさらにパワーアップ、人体をめった刺し、バラバラにしまくる演出で、さすがのプロデューサー陣も対応が大変だったという作品。シリアルキラーを演じたのが犬童一心監督。

お茶の子博士のホラーシアター

第16怪「怪獣の出て来た日」手塚真監督

いい年をして怪獣ソフビで遊びまくってる青年はいつもバカにされていた、ある夜彼の前に本物の怪獣が現れる…というお話。怪獣モンドラーを制作、演じたのが原口智生。オタクの主人公にあれこれと冷たい言葉を投げるのが石上三登志、河崎実、松山仁、聖咲奇、高貴準三、小中和哉ほかと豪華スタッフ・キャスト回でもある。

第18怪「お茶の子博士の陰謀」手塚真監督

前半の最終エピソード。いつも番組収録が終わると消えてしまうお茶の子博士=手塚真を興味本位で追いかけてしまった女性が遭遇する恐怖とは…ってなお話です。

上映後、サイン攻めになってる手塚眞さんにしばらくぶりにご挨拶してこの日は終了。

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