8ミリ映画復活祭におじゃま。3月4日「成蹊高校で生まれた映画たち」編

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8ミリ映画復活祭も3日目で最終日。プログラムでは教訓Ⅰ→終→いつでも夢をになっていたので、最後は小中和哉監督のスカッと気持ちいい短編ミュージカルで終わるのね…とおもってたら…

笹平 剛(現:利重 剛)『教訓Ⅰ』

小中和哉『いつでも夢を』

寺田裕之『終』

の3本。

この順番だと今回の復活祭プログラムでも最もどっしりとした作品で締めくくるのね…と。

今関さんや小林さんは上映会にかける作品と仲間を探してたら、手塚真さんの『FANTASTIC☆PARTY』を知り、ここから交流が始まるということで…。小中さんは中学時代から8ミリは撮っていて、成蹊高校に入って当時2年だった手塚真さんの同名映画に出ている…というところで数珠つなぎになっていくのですね。しかしスゴイ才能の梁山泊ですね成蹊高校。

で、その成蹊高校の同期になるのかなこの3名は。寺田裕之さんと小中さんは中学時代からの付き合いですわね。

『教訓Ⅰ』は小山内美江子の実子である笹平剛(利重剛)の作品。高校に徴兵制が敷かれたら…という重めのテーマですが、70年代の映画だったらもっと重めに描くのでしょうけどね…という仕上がり。

小中和哉『いつでも夢を』は、橋幸夫と吉永小百合のデュエット曲による大ヒット曲を敷いた短編ミュージカル。主演の2人がとてもチャーミングで楽しい作品になっています。ワタシは大好きな作品です。

寺田裕之『終(しゅう)』は、空き巣を繰り返す3人の高校生の話。科学室から危険な薬品を横流しして復讐したい女子生徒に販売するブローカー役を演じたのが『いつでも夢を』の主演ヒロインの人ですが、続けてみると非凡な演技力に舌を巻きますです。

そして、本作の主演である利重剛の演技や存在感はものすごく力があり、このクオリティの作品を高校生で生み出した寺田裕之の力量たるや…という名作。同監督の『死神特急』は16ミリ作品ですがこちらもヒリヒリする作品。

3日間の上映の途中、何度か劇場で会った人は「80年代作品もっともっと見たい」と言ってました。この時代に生まれた8ミリ作品はもっといろんなバックボーンを持った人々がそれぞれの作品を生み出しています。

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