キネコは、テレシネの逆。ビデオ映像をフィルムに変換すること。具体的にはモニター画面の撮影・・・管面撮影をすることです。
テレビの黎明期はビデオテープがうんと高かったために、番組の保存はこのキネコによって行われてました。それ専用のカメラもありました。というかそれがKinescope recorderと呼ばれていたので、キネコなんて呼ぶのですね。
さて、ことはそんな古い話ではなくても今のハリウッド映画の多くが、ビデオ→フィルムの変換をしてます。そうでもなければCGなんか映画に使えません。ですから、近い将来まではテレシネと手を取って発展していく映画技術であります。
もっとも、映画館での上映もすべてDLPやらSXRDやらになっていったらプリント焼かなくなりますね。どんどんHD撮影になってる日本の状況を見るに、そんな時もわりと早めに来るのかしらとひとしきり。
さて、カナダにある8mm・16mmモノクロフィルムの現像所「Black & White Film Factory」は、最近キネコのサービスを始めたそうです。それもスーパー8に。画期的なサービスですね。どうやって使うのがいいのでしょうかねえ。
そもそも、ココはモノクロの現像に関しては定評ある現像所ですから、ちと覗いてみるだけでもいいかも知れません。取り急ぎご案内まで。
ご家庭でのキネコはちと工夫が必要です。
普通の8mmカメラですと、テレビ画面の走査スピードの関係でフリッカーが走ったりします。それを防ぐためには、シャッタースピードが遅い=シャッター開角度が広いカメラを使うとうまくいくことがあります。具体的にはXLタイプカメラ、と言う奴ですね。70年代中頃以降はこの手がごろごろしているのでさほど困りませんです。
問題はテレビ画面の発色の補正ですね。
コメント
昔はソニーPCLで8ミリへのキネコを受け付けていました。フジクロームを使用となっていましたがTACベースとのことでした。一体どのような機械を使っていたんでしょうかね。
パソコンモニターでリフレッシュレートと再生コマ数を操作すればおおむねうまくできます。がCRTがおしゃかになり液晶モニターになってからは試していません。リフレッシュレートが新しい液晶モニターには60ヘルツしかなかったんですよ。新型には72へルツがあるそうですが。