ボリュー 5008S 5008SM
OVERVIEW
ボリューのサウンドカメラ第一弾。(写真は5008S)
4008シリーズと似たような黒光りする仕上げは、お好きな方にはたまらないかと。レンズはアンジェニューのF1.2の6ミリ~80ミリの13倍ズーム。このレンズはZC1000のレンズよりも明るく倍率も高い割には細身で小さい印象を受けます。
ズームはおなじみ無段階可変速で、全ストローク4秒の短いものから、12秒のゆっくりしたものまで可変出来るとうたっております。
サウンドカメラということもあり、撮影速度は18か24と、4008で見られたような無段階コマ数変換などまったく採用されておりません。純正Cマウントレンズには、絞り調整用と電動ズーム用にサーボモーターがついています。それ以外のCマウントレンズを使用する際にはEE追針式になります。ズームも手動のみになります。
同録は、シングル録音に加えてパルスシンクロも対応していますので、サウンドカートリッジを失った現在でも同録の際には役立つかもです。
専用の巻き戻しハンドルアタッチメントで、およそ100コマ程度の巻き戻しをすることが出来ます。とはいえ、シャッター開角度の調整はできないのでオーバーラップなどの技法はカメラ単体では困難でしょう。
ASA感度の設定は、ASA25-400。4008などと同じくダイヤルを回して手動であわせます。
超高級な割に、テクニック的限界のある5008Sに機能を付け加えた上、レンズを換えたのが、5008SMです。撮影スピードを8、18、24、45コマに、レンズは12倍のシュナイダー6-70ミリF1.4ズームに換えられて2年後に発売になっています。
飾ってあるのを見ただけです。使ったことがないので聞いた話のみ。重心が高い上に重いのでホールディングが大変だとのこと。これから後の6008や7008のシリーズは、定規で引いたような直線形状になっているので最後のボリューらしい流線に包まれた機械として好む人もおられるようです。
SPEC
発売 5008S 1975年日本発売?
5008SM 1977年日本発売? フランス・ボリュー社 日本国内取り扱い・成川商会
レンズ 5008S アンジェニューF1.2 6-80ミリ 13.3倍 マクロあり Cマウントレンズ交換可能
5008SM シュナイダーF1.4 6-70ミリ 11.6倍 マクロあり Cマウントレンズ交換可能
ファインダー 一眼レフ EE指針兼用VUメータ、
焦点調節 全面マット方式
露出調節 TTL式。専用レンズ使用時のみサーボ駆動によるEEのフィードバックあり、汎用Cマウントレンズ使用時は追針式EE。手動可能。
撮影コマ数 5008S 18.24
5008SM 18.24 サイレントカートリッジ使用時45 アタッチメント使用で1コマ
特徴
オプションなど
専用7.2V500MAバッテリー使用。同時録音撮影可能。パルス方式同調録音可能。レンズ交換可能。専用クランク使用で、サイレントカートリッジのみおよそ100コマ手動巻き戻し可能。
大きさ 5008S 340X100×210ミリ 2.5キロ
5008SM 280*90*210ミリ 2.75キロ
定価 5008SM 740000円
(C)1997,2002 Captain Ohno ,muddy orihara All rights reserved.
コメント