ELMO SUPER 1018R
OVERVIEW
マクロ撮影、自動オーバーラップ、インターバル撮影、パルス式同時録音撮影など、いろんな事が出来るサイレントスーパー8の高級機。612Rのお兄さん機種で、レンズ性能以外は同じです。
明るさF1.8、焦点距離は7~70ミリの望遠マクロ付き10倍ズームレンズです。ズームは手動とパワーズーム両方で、ズーミング速度切替で、約3秒、約6秒と2段に切り替えできます。
撮影速度は18・24コマのほか、6コマがありまして、コマ落とし画面を撮ったり、夜間の風景をショットを撮ったりするのに使えますね。さらに54コマのスローモーション撮影も可能。
シャッター開角度の上限が220度。この開角度の自動調節機構と、フィルム自動巻戻機構をあわせてオーバーラップ撮影が出来ます。巻戻しは約70コマ で、このフェード量(とシャッター開角量)はファインダー内で確認できます。この機種の楽しいところは、普通、カートリッジの頭とお尻ではオーバーラップ が出来ないのがスーパー8なのですけど、カートリッジ内の作業スペースを非常に有効利用しているために、これが可能だという点。あたしは恐くてやったこと がないのですけど問題ないそうです。
インターバルタイマーは毎分100・60・30・15・8・4・2コマの撮影が可能。ストロボ シンクロ接点がありますのでの1コマ撮影が可能なのは、一こま撮りには楽しい機構。なお、TTL-EEは、手動調節はもちろんありますし、EE補正装置に より1/3きざみで+1~-1の範囲で7段階の調節ができます。1/3段ずつってかなり高級機にしかないです。これだとエクタクローム7240も適正露出 で撮影できます。
パルス式同時録音撮影は、別売の同時録音用カセットテレコDR-1との組合わせでできます。はたして生きて使えるDR -1があるかどうかあやしいものですが。あたしの手元にあるやつはなんとフライホイールが割れているという超大技な故障をしているのでまともに動きませ ん。どうしてこんな金属のかたまりが割れるか????(1997,2002マディ)
(協力:オオノ隊員)
update: 1018Rと612Rで共通するポイントとして、シャッター開角度220°から0°まで可変できる3枚羽根シャッター機構を搭載していると言うことがあり ます。他機種では類を見ない構造でしかも220°で54fps撮影ができる世界最初のカメラであったのも特筆すべきでしょう。(情報:オオノ隊員)
SPEC
発売 エルモ社 1977年3月
レンズ エルモズーム12群15枚構成F1.8・7~70ミリ 10倍ズーム、マクロ切替付 2段変速電動ズーム式、手動ズーム可能
ファインダー 一眼レフ式、視度調節可能、絞数値・シャッター開角量・露出過不足・同時録音・フィルム走行・終了表示付
焦点調節 スプリットイメージ式距離計
露出調節 内測式(TTL)CdS露出計による自動絞(EE)、手動絞可能、EE補正可能
撮影コマ数
1.6.18.24コマ、スローモーション(54コマ)
特徴
オプションなど
マクロ(超接写)撮影可能、シャッター開角度調節・自動オーバーラップ撮影・パルス式同時録音・ストロポ同調可能、インターバルタイマー・タイプAフィルター・フィルムカウンター・バッテリーチェッカー内蔵
大きさ 256x140x86ミリ 2000グラム
定価 本体225000円 セット236500円
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