今は亡きロンド写真用品の”コピーチューブ8”は、35mmフィルム一眼レフカメラに装着して、フィルムを直接撮影するための器具。
レンズも何にも組み込まれていないただの筒ですが、8ミリフィルムの1こまを紙焼き写真に立ち上げて上映会のチラシの素材にしたり、特撮映画制作では35mmスライドに立ち上げてスクリーンプロセス(リアプロジェクション)合成の素材とかに使われていました。
映写した映像を撮影するのとは違い、直接フィルムを撮影するので、映写レンズの性能やスクリーンなどの仲介物が入らず、画質が新鮮であるという利点がありました。またすぐにセッティングできるのもよい点。
で、これをデジタル一眼レフに付けてコマを撮ったらぐっとキレイな取り込み画像が出来る出来るのじゃないかな?というのがワタシの仮説。
残念ながら、コピーチューブが対応するフルサイズデジタル一眼レフをもってないので、私は実験が出来ませぬ。
(数万円のデジタル一眼レフは、大抵APC-Cサイズの撮像素子で、これはサイズが合いません)
実際に撮った写真を見せてもらいましたが、フィルムのゴミまでぐぐっと拡大されたものすごく分析的なお写真が仕上がります。
ところどころ未現像なのか、単色の部分でも細かい黒い粒があったりとか、ルーペで見ててもなかなか気がつかないところまでくっきりはっきりと。
8ミリフィルムの一こまって、そーいうノイズっぽいところまで含めて大量の情報を抱えてるんだなと、いまさらながらにビックリしました。
さて、そうするとHD画質のテレシネが出来るのではないかとお思いの方もおられるかと。
フィルム1本50ft=15メートルが3600コマ。この膨大なコマ数の撮影方法をなんとか考えないといけないですね。
手作業でやったら大変!
ともあれ、一こまだけ撮るならあっという間に終わります。
該当するデジ一眼とコピーチューブ8をお持ちの方はいっぺんご覧になっている価値はあるかと思います。お試しアレ。
コメント