(どなたか存じませんが、とてもステキな笑顔だったので掲載しましたご容赦下さい)
11月5-6日、「8ミリフィルム映像インスタレーションワークショップ」のはらっぱ祭り映像インスタレーションが行われましたのでレポートします。今年はわくわくの掟破りの展示が登場したようですよ!
このインスタレーションは、小金井地域のお祭りである、「武蔵野はらっぱ祭り」に合わせて、会場の外で併催されてます。
「武蔵野はらっぱ祭り」ってアースカラーの服の姉さんが手芸品やヘルシーご飯を売ってるピースなイベントってイメージですね。舞台ではブルースロックとかフォークとか演奏してて、70年代に戻ったような気分になります。
さて、そんなピースでヘルシーなコミューンを横切って、山一つ越えたら森に紛れ込みます。すると木々の間にぼんやりと妖しい光が転々と現れます。
そうです、これが「映像インスタレーション」であります。
持ち寄った8ミリ16ミリ作品を映写機で上映する、このイベントの世話人は、太田 曜センセ。
ドイツにも16mmや8ミリの屋外上映会って確かありましたが、日本だとここぐらい、とても珍しい取り組みだそうですよ。
例年の11月の風物詩でありますが、今年は常識をぶっ飛ばす熱いネタがあったようです。
たとえば、奥山順市さんのフィルムパフォーマンス『歩くスクリーンと人力のカメラ映写機』
https://www.youtube.com/watch?v=-NwwFOHVYtA
なんじゃこりゃ。大道芸か。「流しの実験映画屋でござい!」圧巻であります。いやー。生で見たいですね。
フィルムには映像は固定化されてますけど、イベントって生ものですもん。映画観るのも生の体験。
ワタシが行ったのは2日目の11月6日のみ。映写機はループ再生できるような仕掛けを施してあります。
ELMO SP Hi-DELUXEは、針金で上の方にリールを取り付けて、一旦映写機に通したフィルムの頭とおしりをつないであります。
これで、ぐるぐるとずーっと映写され続けるわけです。
そして、木の間に張られたスクリーンに思い思いの映像を投影するわけです。
ELMO 16-AAによる展示は、4面マルチの記録映画のようですね。
BELL & HOWELL FILMOSONIC 498による展示は、モノクロ映像でした。
FUJICASCOPE M30(M3?M35?)による展示は、立方体の枠に紙を貼った立体的なスクリーンに複数の映写機で面ごとに投影するというすごく手間のかかったしかけ。ワタシが見た時にはトラブル中だったようです。
花火の立体映写にご執心なのは阿部さん。今年はモノクロフィルムで撮って映写時にフィルタで色を付けた、初期の天然色映画のような仕掛けです。
勝手がわからないELMO ST-1200に苦労する阿部さん↑
阿部さんはELMO ST-1200のランプが暗いと反省されてました。
KODAKのスライド映写機による、モデルのお姉さんのお写真のスライド上映もありました。
たぶんELMO ST-800。頭上の葉っぱに投影しようと企んでますが、高くなると光量が足りず近すぎると画が小さくなるので困ってました。
撮影用の広角レンズアタッチメントを使ってトライしてましたが、フィルムトラブルで早々にリタイアされてました。
このように、現場あわせの仕掛けが多いので、うまく動かない物もいっぱいあるのですね。イベントの醍醐味です。
森の妖精が棲んでる小さなおうちの中を覗くと…アポロ月着陸船の映像が見られるというファンタジックな展示。
おうちは小鳥の木箱です。
のぞき込むときはこんなワクワクした気分になります。とてもイイ表情だったので目線入れずに掲載しちゃいます。(済みません!)
HOKUSHIN SC-210かな?16ミリフィルムを丸い提灯?紙風船に投影するしかけを構築中↓
↑準備に手こずってます。映写機はこちら↓
もっとたくさんの展示がありましたし、5日限定のものもあったようです。
イベントは生もので体験する物であります。例年、太田センセからは「レポートも良いけど出展しなよ」とお誘いかかります。
皆様は是非、足を運んでこの不思議な空間に入り込んでみて下さいまし。来年こそは是非。
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