1月27日と28日、イメージフォーラムで8ミリと16ミリの上映会が行われます。以前ご紹介した!8が、!8 to !!16[exclamation-8 to exclamation-16 ]と16ミリを含んだ上映会になってるようです。あたくしはおまけ企画の「!フィルム基材バザー」でお手伝いしております。
イメージフォーラム・シネマテークNo.1000
!8 to !!16[exclamation-8 to exclamation-16 ]
2018年1月27日(土)、28日(日)
かつて若者が映画を作ろうと志す時、「フィルム」を使うことは避けては通れない道だったし、そのためにはちょっとした知識や技術を習得する必要があった。それは決して難しいことではなかったけれど、全てが「デジタル」となり指先ひとつでだれもが鮮明な映像を撮れる現代に比べれば、それなりに煩わしくやっかいなことであり、だから(他のたくさんの理由ももちろんあって)フィルムでの新作はほぼ絶滅しかけていたし、フィルムに拘る旧来の作家がいなくなれば、本当に絶滅するかもしれないとさえ思われていた。
だが本プログラムをキュレーションしたのは、フィルムがほぼ絶滅しかけ、「デジタルしか映像を撮る選択肢がない」時期に制作を始めた2人の映像作家(石川は1984年生、早見は1991年生)である。フィルム時代の煩わしくやっかいであった手間を愛おしみ、傷や滲み、ボケや荒い粒子に新鮮な美しさを見出した彼らにとって、フィルムこそが、平凡でありふれたデジタルを超えるべきニューメディアとなった。実際彼らだけでなく、フィルムの可能性を改めて追求する動きは、ハリウッドのメジャースタジオから個人の作家まで、近年世界的に注目されている。今回2人の熱い呼びかけに答えたのは、大学生からサラリーマン、写真家、ベテラン映像作家まで、フィルムで作り、フィルムで映すことに魅せられ繋がった29名。すべて新作プレミアでの上映は、タイトル通りびっくり印の体験をもたらしてくれるはずだ!
《黒小恭介/イメージフォーラム》
Aプログラム !8 9作品 約40分
GREY HOUR ムラカミロキ/5分
さよならは私が覗く 宮川真一/5分
ちょうちょちょうちょ 三井彩紗/3分
ストロボ・フリッカー 南俊輔/3分
END OF PRAY 北澤宏昴/5分
Kodachrome 40 sound color movie film [2] 太田曜/3分
光 後藤貴志/5分
夜道に坐る 石川亮/5分
ほとり 松井摩利子/5分
Bプログラム !8 10作品 約40分
友人の仕事 日景明夫/5分
Linda/リンダ NAGAO/5分
愛の屑 鈴木章浩/3分
シーケンス 横江れいな
575 大川リサ/3分
京都小旅行 齊藤光平/6分
透馬のこと 七里圭/3分
お墓参り 阿部和浩/5分
愛讃讃 俊 /6分
水を飲んでいきる(8mm上映 ver) 早見紗也佳/3分
Cプログラム !!16 14作品 約35分
A・RA・SHI -hacker- ムラカミロキ
shadow 宮崎淳
Optical Synchro Sound Movie Film 太田曜
Sumie(印象Ⅱ) 川口肇
木綿たり/MOMENTARY 水由章
ドーミー 横尾千智
点景 飯田定信
Untitled 黒川通子
3760flame 徳永彩加
パンダウン 能登勝
時光剝落(Time Peeling Off) 許岑竹
グローコーマ<緑内障> 溝の口健二
Metanoia 石川亮
ねんね 早見紗也佳
※すべて2017年度制作、AおよびBプログラムは8ミリフィルム、Cプログラムは16ミリフィルム作品
※Cプログラムの各作品の長さは、すべて100フィート=約2分30秒
2018年1月27日(土) 14:00 A 16:00 B 18:00 C
2018年1月28日(日) 14:00 C 16:00 A 18:00 B
※各回上映後に、来場作家のティーチ・インあり
一般700円/ 会員500円/ 3回券1500円
※各回入替制
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『!フィルム機材バザー』
新たな生産がほとんどない、フィルムをめぐる機材の現場。
捨てるなんて持ってものほか。古きを上手に見つけて、
大事に磨いてあげるの が、フィルムで制作を続けていく秘訣です。
もちろん、機材や撮影に関する情報交換の場としても。
これから先のよき相棒が見つかるかもしれない
小さい機材バザーをプログラム 間で開催します。
※参加には上映プログラムの半券が必要となります。
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イメージフォーラム・シネマテーク
会場:イメージフォーラム3F「寺山修司」
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-10-2
Tel: 03-5766-0116
http://www.imageforum.co.jp/cinematheque/
主催:イメージフォーラム
共催:Spice films
協力:8mmFILM小金井街道プロジェクト
日本映像学会アナログメディア研究会
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