フジカ シングル-8 Z800のオート露出を17年ぶりに修理。中野さんと今は亡きハチオさんのお助けで。

修理

緊急指令 Z800を修理せよ…いや、してくださいのHELPを頂きました

フジカシングル-8 Z800を作品制作に使いまくってる方からHELPをを頂きました。

「オート露出機構が動かないのです」

なんと、15台も使い続けてるけど、どんどん同じところが壊れていくのだそうです。

15台!そんなに愛用されてるのだとこれは一肌脱がないわけには参りません。まあ、以前もこの修理はやってるのです。中野さんの今はなきサイトを見て。

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まずはまた板の上に乗せて…

露出ダイヤルの黒い化粧板を剥がすと中央にマイナスのねじが出てきます。化粧板は接着してあるのと写真のように両面テープで粘着されてるのとありますね。

マイナスドライバーでネジを外すとダイヤルが上にスポット抜けます。そうすると今度は樹脂円盤が3つのプラスねじで留められてるのが見えます。

で、ネジ3つをはずして、上に引っ張り上げるとようやく内部機構が見えるようになります。写真の右側にチラと見えるのはマニュアル露出調整時に噛み合うギア。

そして、矢印で示しているのがオート露出用の接点。

普段は押し込まれてる露出ダイヤルがこの接点を押し続けることで、回路がつながって内蔵露出計が駆動するようになってるわけです。

もう少しわかりやすい角度から。

焼き鳥の串でぐっと押し込むと、しっかりオート露出計は動きます。ということは、回路が故障してるわけでもcdsがイかれてるわけでもなく、単に接触不良だということです。

で、17年前はこの接点金具が歪んでいるのが不動の原因だったのですが、さて今回はどうなんだろう…と。

もう一度おさらい。一旦組み直してみて…通常だったら黒い樹脂円盤の高さと、真鍮の部品の高さが同じぐらいでオート露出は動くはずなのですが、

オート露出が動くためにはここまで押し込まないといけない。

眠りのマディはついにたどり着いた。真実はいつも一つ。

直前の写真、実はダイヤルについてるベアリングを外さないとここまで深く押し込めない。いろいろあれこれやったんだけど、どうもしっくり来ないので一晩寝てみた。

そして改めて、新鮮な目で見直すと…あ、奥側の端子の後ろにモルトプレーンが付いていた跡を発見。

つまり、もともとは端子のさらに奥に、座布団のようにモルトプレーンが貼ってあったんですね。それがおよそ55年(Z800は1971年発売開始なので)の月日でモルトプレーンが劣化して剥がれちゃった、だから不具合が連発するわけですねこれ。

ハチオさんの遺品が輝き始めた

となれば、モルトプレーンを貼れば解決するはず。取り出したのはハチオさんの形見分けで頂いたモルトプレーン。まさにハチオさんの使いかけ。さて、2.5mmと1.5mmどっちかな…

1.5mmをほんのちょっと切り出して使ってみた。

細いピンセットで奥の端子の裏に控えている、金属部品に貼り付けてみた(ここに劣化したモルトプレーンがこびりついていたのだ)。

大正解。

組み上げて、露出計は見事動きました。これでOK。中野さんの今は亡きサイト、そして今は亡きハチオさんのプレゼントで見事に解決しました。

お道具まとめ

ダイヤル化粧板はがし…コンパスの針でこじ開けた。当然化粧板は曲がるしダイヤルは傷が入る。

ドライバー…マイナスとプラス。どっちもよくある精密ドライバーセットに入ってるサイズですね。

モルトプレーン…1.5mm厚を今回は使用。

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